基本情報技術者試験の勉強法を解説。勉強する際のポイントもチェックしよう
基本情報技術者試験の勉強法は、午前試験と午後試験で異なります。そのため、効率的な勉強法を理解しておくことで、より合格に近づくでしょう。
この記事では、基本情報技術者試験の勉強法を紹介します。勉強する際のポイントも併せて参考にしてください。
基本情報技術者試験の出題範囲
基本情報技術者試験は、ITを開発する知識から運営を管理するセキュリティの知識まで幅広く問われる試験です。合格するためには、ITに関する知識全般を身に付けておかなければいけません。
そのため、基本情報技術者試験の試験範囲を細かく学んでいくと、膨大な時間を要するでしょう。効率的な勉強法を取り入れつつ、試験対策を行うことが重要です。
基本情報技術者試験は午前試験と午後試験で分かれており、出題される範囲が異なります。午前試験ではITに関する基礎知識が問われ、午後試験では応用力が問われるため、それぞれに応じた対策が必要です。
参考:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
【午前編】基本情報技術者試験の勉強法
基本情報技術者試験の午前試験を勉強する際のポイントは、以下の3つです。
・幅広い知識を身に付ける
・苦手分野を攻める
・意味を理解しながら問題を解く
午前試験は、ITに関する知識が幅広く必要となるため、効率的に学んでいかなければいけません。基礎をしっかりと身に付けることで、午後試験の結果にもつながります。
ここでは、基本情報技術者試験の午前試験の勉強方法を確認しましょう。
幅広い知識を身に付ける
基本情報技術者試験の午前試験では、幅広い知識を身に付けましょう。ITに関する知識全般が必要となるものの、難易度はそこまで高くありません。
テキストや参考書を難なく読める程度を目指すのがおすすめです。基礎知識をしっかりと身に付けておけば、合格点を獲得できるでしょう。
ちなみに午前試験は全部で80問出題され、48問正解すれば合格となります。
苦手分野を攻める
基本情報技術者試験で合格するためには、苦手分野をなくしましょう。先述したとおり、午前試験ではITに関する基礎知識が必要となり、苦手分野があると合格点を確保しにくくなります。
そのため、基礎知識を学んでいくなかで苦手分野が見つかれば、過去問を利用して何度も学習するのがおすすめです。ただし、午前試験に関しては基礎知識を広く浅く身に付ければ問題ありません。
意味を理解しながら問題を解く
基本情報技術者試験に関する学習を行う際は、意味を理解しながら問題を解きましょう。例えば、午前試験ではさまざまな計算問題が出題されますが、計算式を丸暗記するのはおすすめできません。
計算式がどのような場面で使われるのか、また、なぜこの計算式を使用するのか、といった点を理解しておくことで、状況に応じて正しい答えを導き出せます。
【午後編】基本情報技術者試験の勉強法
基本情報技術者試験の午後試験を勉強する際のポイントは、以下の2つです。
・午前試験をしっかりと理解してから始める
・2つの重点科目をマスターする
午後試験は応用力が問われるため、基礎をしっかりと身に付けておくことが重要です。特に配点の高い重点科目をマスターすることで、合格への道が見えてくるでしょう。
ここでは、基本情報技術者試験の午後試験の勉強法を解説します。
午前試験をしっかりと理解してから始める
基本情報技術者試験の午後試験は、午前試験をしっかりと理解してから取り組みましょう。午前試験で学んだ基礎知識が身に付いていなければ、応用力が問われる午後試験の合格は難しくなります。
例えば、午後試験の過去問につまずくようであれば、つまずいた箇所の基礎問題から学び直して基礎を身に付けることが大切です。午前試験の範囲を理解することで、午後試験の点数も獲得しやすくなります。
2つの重点科目をマスターする
基本情報技術者試験の午後試験では、重点科目をマスターすることが合格するための必須課題です。重点科目であるアルゴリズムとプログラミング言語・表計算は、配点が高く設定されているため、取りこぼさないように学んでおきましょう。
ここでは、重点科目であるアルゴリズムとプログラミング言語・表計算について解説します。
1.アルゴリズム
午後試験で合格点を取るためには、アルゴリズムをマスターしましょう。アルゴリズムに関する問題は、ほかの問題よりも難易度が高く設定されています。
そのため、以下の項目はすべて理解しておかなければいけません。
アルゴリズム | バブルソート・選択法・挿入法・マージソート・クイックソート・線形探索・2分探索 |
---|---|
基本的なデータ構造 | 配列・リスト・キュー・スタック・2分探索木・ヒープ |
アルゴリズムをマスターするためには過去問を解いておき、どれくらいの難易度の問題が出されるのかチェックしておくことが重要です。繰り返し学んで、即答できるくらいの実力を身に付けておきましょう。
2.プログラミング言語・表計算
基本情報技術者試験に合格するためには、プログラミング言語を理解しておきましょう。受験するプログラミング言語は選択できるため、すべての言語を理解しておく必要はありません。
プログラミング言語に関する知識がない人は、CASLⅡや表計算を選択するのがおすすめです。CASLⅡや表計算は難易度が低く、プログラミング言語が未経験でも取り組みやすいのが特徴です。
CASLⅡはわかりやすい参考書が少なく、勉強しにくいといったデメリットがあるものの、ほかの言語よりも難易度が低いため合格点を獲得しやすいでしょう。一方、ほかの言語は難易度が高く、しっかりと学ばなければ合格点を取るのは難しい問題です。
表計算は、エクセルやGoogleスプレッドシートなどで利用できる分野であるため、プログラミング言語に関する知識がない人でも取り組みやすいとされています。
基本情報技術者試験の勉強をする際のポイント
基本情報技術者試験の勉強をする際は、以下の3つを押さえておきましょう。
・午前試験と午後試験で勉強方法を変える
・過去問を中心に取り組む
・講座を活用する
基本情報技術者試験は、午前と午後で異なる内容の試験を実施するため、それぞれに応じた対策が必要です。ここでは、効率よく知識を身に付けられるポイントを解説します。
午前試験と午後試験で勉強方法を変える
基本情報技術者試験の勉強をする際は、午前試験と午後試験で勉強方法を変えましょう。先述したとおり、午前試験はITに関する知識が幅広く必要です。
そのため、出題範囲を網羅的に学ばなくてはいけません。一方、午後試験は応用力が必要となり、特に配点の高いアルゴリズムとプログラミング言語・表計算を取りこぼさないように対策しながら学ぶ必要があります。
過去問を中心に取り組む
基本情報技術者試験の勉強をする際は、過去問を中心に取り組みましょう。過去問を解いておけば、どの分野にどの程度の知識が必要なのかがわかりやすくなります。
特に午前試験においては、過去問とまったく同じ問題が出題されるケースもあります。解いたことのある問題が出題されれば、時間配分にも余裕が生まれるでしょう。
午後試験においては、過去問と同じ問題が出題されることはありません。しかし、過去問を解くことで出題傾向がわかるほか、各分野の知識を深められます。
講座を活用する
基本情報技術者試験の勉強に講座を活用するのもおすすめです。基本情報技術者試験の出題範囲は幅広く、独学するには苦労することも多いでしょう。
講座を活用すれば必要な箇所を効率よく学べ、時間を有効活用できます。なかでもTACの基本情報技術者試験対策コースであれば、自身のレベルに合わせた講座を選べるのが特徴です。
午前試験と午後試験をトータル的に学べたり、必要な箇所のみを学習できたりと自身の状況に合わせて選択できます。TACの基本情報技術者講座については、以下のサイトをご覧ください。
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基本情報技術者試験の勉強法を理解しよう
基本情報技術者試験は、ITに関する知識が幅広く必要であり、効率よく勉強することが重要です。午前試験と午後試験によって試験内容が異なるため、過去問を解いてどの程度の知識レベルが必要か確認しておきましょう。
また、基本情報技術者試験は独学でも可能ですが、講座を活用するとより効率的に知識を身に付けられます。特に、ITに関する知識が浅い人は、講座を活用して時間を有効活用するのがおすすめです。

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