基本情報技術者試験合格へ!午後対策の事前ポイントと試験本番の対策
基本情報技術者試験は勤め先から取得をすすめられることもある試験です。午前試験と午後試験があり、午後試験のほうが難易度が高いといわれます。
本記事では、基本情報技術者試験の午後対策を解説します。試験の概要や、事前・本番の午後対策のポイントまでチェックしましょう。
基本情報技術者試験の概要
基本情報技術者試験とは日本の国家試験のひとつです。はじめに、以下のとおり基本情報技術者試験の概要から確認していきます。
・そもそも基本情報技術者試験とはどのようなものか
・午前試験を免除する制度や免除するための方法
・午後試験の形式と合格ライン
・午後試験の出題範囲と配点
・午後試験問題の変更点
それぞれ詳しくチェックしていきましょう。
そもそも基本情報技術者試験とは
基本情報技術者試験とは、「ITエンジニアの登竜門」とも呼ばれている試験です。試験内容はITの基礎知識やプログラミングに関連する問題が出され、試験勉強によりIT業界で働くために必要な知識が身に付きます。
基本情報技術者試験は国家資格である情報処理技術者試験のひとつで、年間10万人以上が受験する人気のある試験です。資格を取ったあとは、さらに上位の資格にあたる応用情報技術者の取得を目指す人も多くいます。
もともと会社指示による義務での受験者が多かったものの、自己啓発を目的に受験する人が増えてきた印象です。近年はコロナの影響もあり、ITスキルの知識は欠かせないものだという意識が高まっていることも影響しているのでしょう。
午前試験を免除する制度と適用する方法
基本情報技術者試験には午前免除制度があり、活用すれば基本的な知識を問う午前試験を受けずに、午後試験から受験することが可能です。
午前免除制度を使いたい場合は、事前にIPA認定の講座などを受講して、午前免除修了試験に受かれば適用できます。事前に対応しておけば本試験の午前試験を1年間免除可能になり、午後試験の対策だけに絞れるため、合格率アップにおすすめの方法です。
午後試験の形式と合格ライン
午後試験は150分間にわたって試験がおこなわれます。出題される問題は11問ですが、そのうちの5問を選択して解答する形式です。
各問題によって配点が異なるものの100点満点になる試験で、60点以上をとると合格できます。
CBTに変更した影響やコロナ禍で企業が受験体制を控えていることにより、近年は基本情報技術者試験の受験者が減少傾向です。しかし、コロナ禍でも受験に挑む意欲の高い層が多く受験したためか、合格率は大きく上昇しています。
なお、コロナ禍によるITリテラシー向上を目的に、「ITパスポート試験」は受験者が大きく伸び続けています。
午後試験の出題範囲と配点
午後試験の1問目に出題されるのは情報セキュリティです。主にセキュリティに関する問題が出題されます。
問2~問5まではソフトウェアやデータベース、ネットワーク、システム戦略まで幅広く出題されますが、これらから2つ選択して解答します。
6問目はデータ構造とアルゴリズムが出題されるのが決まりです。問7~問11はソフトウェア開発に関する問題で、JavaやPython(パイソン)などのプログラミング言語に関連して出題されたものから、1問を選択して解答します。
午後試験の配点は、1問目が20点、問2~問5までで選択した2つの問題が各15点、6問目が25点、問7~問11で選択した1問が25点です。
アルゴリズムの配点増など午後試験問題の変更点
基本情報技術者試験は2020年度からCBT試験へ変更され、試験問題の持ち帰りや開示が不可となりました。データ構造とアルゴリズム、ソフトウェア開発への配点が増え、プログラミング関連知識の重要性が増しています。
プログラミング言語には「Python(パイソン)」が追加され、「COBOL(コボル)」の設問が廃止されたことなどが午後試験問題の変更点です。
-
こちらもチェック!
基本情報技術者試験の午後対策事前ポイント
基本情報技術者試験の午後対策に関して事前にできるポイントは、以下のとおりです。
・午前試験対策から始める
・多くの問題より、同じ問題を何度も復習する
・基本情報技術者試験の講評をチェックする
・午後対策用の講座や参考書などを活用する
合格のためには、事前にポイントを踏まえた対策ができると効率が良くなります。それぞれ詳しくチェックしていきましょう。
午前試験対策から始める
基本情報技術者試験の勉強をする際には、午前試験対策から始めるのが効率的です。午前試験は基礎的な内容が出題されているため、ベースとなる知識をインプットするのに適しています。
午前試験は免除制度があるとはいえ、いきなり午後試験から試験対策をしても問題の意図がわからないでしょう。効率的に対策するために、基礎的な内容である午前試験から勉強を始めるのがおすすめです。
多くの問題より、同じ問題を何度も復習する
午後試験の対策をする際は、たくさんの問題を解くよりも同じ問題を何回も復習して理解を深めるようにしましょう。とくに間違えた問題はそのままにしてしまうと、本番にまた間違えてしまいかねません。
間違えたのが知識のせいなのか文章読解力のせいなのか理解して、今後同じミスをしないようにしましょう。
また、午後試験では長文の問題が出題されるため、読解力を高めることも重要です。
基本情報技術者試験の講評をチェックする
基本情報技術者試験が実施されたあとに試験に関する講評が発表されます。解答を解説したり、ポイントとなった部分などを伝えてくれたりするため、問題を作った側の意図する内容が理解できるようになるよう、過去問を確認しつつしっかりとチェックしていきましょう。
試験問題は過去問とすべて同じ問題が出題されることはないものの、ある程度のパターンが決まっています。過去問を繰り返し解き、要点やスムーズに解ける手順などを理解しましょう。
午後対策用の講座や参考書などを活用する
午後試験は難易度が高く、対策に時間がかかりがちになります。そんな午後対策が効率的にできるよう考えられた講座や参考書、アプリなどを活用すると良いでしょう。
午後試験の最大の難関であるアルゴリズムとプログラム言語など、難しいけれど理解できるようにならなければいけない部分を集中的に学習できます。
また、勉強の進捗管理や苦手分野の分析をしやすいeラーニングを利用するのもおすすめです。
基本情報技術者試験本番の午後試験対策
事前対策ができたら、いよいよ試験を受けます。基本情報技術者試験の本番の日を迎えたときの対策方法は以下のとおりです。
・解くより先に設問をチェックすること
・時間配分を間違えないこと
これらを守らないと、問題を理解できる力があっても合格できない可能性があります。基本情報技術者試験本番における午後試験への対策方法について、それぞれ詳しくチェックしていきましょう。
解くより先に設問をチェック
基本情報技術者試験では、いきなり問題を読んで解き始める前に、まずは設問を確認するのがおすすめです。午後試験は問題文が長く、設問に答えるうえで必要ない内容も書かれています。
設問のポイントとなる部分をざっくりと理解し、必要なことだけを重点的に拾う読み方を身に付けましょう。事前勉強をおこなっている際に、過去問のポイントとなる部分を読みだす練習を繰り返すようにすると、段々と理解できるようになっていきます。
時間配分を間違えない
基本情報技術者試験の午後試験は150分ありますが、長文読解がメインとなるうえに難易度が高いため、時間が足りなくなりがちです。事前に過去問を解く際にどの程度の時間配分にするか決めておくと良いでしょう。
また、解けない設問についてずっと考えていると時間を無駄にとってしまいます。合格ラインは60点以上のため、4割近く取れなくても良いと考えて、解けない設問は気にしないようにしましょう。
基本情報技術者試験の午後対策をして合格を!
基本情報技術者試験はITエンジニアの登竜門とも呼ばれている試験で、ITの基礎知識やプログラミングに関連する問題が出されます。IT業界で働くために必要な知識が身に付くため、会社から取得をすすめられることもある試験です。
午前免除制度があるため、基本的な知識を問う午前試験を受けずに午後試験から受験することもできます。午後試験は長文で難易度が高い問題が出されるため、読解力や知識力への対策が必要です。
しっかりと午後対策し、基本情報技術者試験の合格を目指しましょう。

デジタルパンフレットを閲覧する
紙と同じ内容のパンフレットを、パソコンやスマートフォンから、郵送を待たずにいますぐご覧いただけます。
お申込いただいた場合、個人情報の取り扱いにご同意いただいたものとして取り扱わせていただきます。
基本情報技術者試験についてもっと知ろう!
基本情報技術者試験の合格を目指すなら知っておきたい、過去問の活用方法をご紹介します。
過去問に取り組む際には、ただ単に問題を解くだけではなく、出題傾向を知り勉強方法を見直すことも大切です。この記事では基本情報技術者試験合格の近道となる情報を解説します。
続きを読む »
基本情報技術者試験は、令和2年度よりCBT方式で実施されています。試験は年2回(上期、下期)の一定期間内に随時実施され、都合の良い日時・会場を選択して受験することができます。
この記事では基本情報技術者試験の申し込み方法や試験スケジュールを紹介しています。
続きを読む »
基本情報技術者試験の難易度は?試験科目や勉強時間を徹底解説!
基本情報技術者試験は、エンジニアへの第一歩と言われています。では基本情報技術者試験の難易度は、どのくらいなのでしょうか?
平均的な勉強時間や、他のIT系の試験との違いなど、基本情報技術者試験についての様々な疑問に本記事でお応えします。
続きを読む »
基本情報技術者試験はエンジニアになるための登竜門とされています。勉強時間の平均は200時間ほどであり、しっかりと対策をおこなうべき試験です。
ここでは基本情報技術者試験をクリアするために確保したい勉強時間を始め、効率的な学習方法なども解説します。
続きを読む »
基本情報技術者試験の合格発表は、午前試験、午後試験の両方の受験が完了した時期により異なります。計画的な学習を行うためにも試験日や合格発表日をしっかり把握しておきましょう。
ここでは、基本情報技術者試験の合格発表スケジュールについて紹介していきます。
続きを読む »
基本情報技術者試験の勉強法を解説。勉強する際のポイントもチェックしよう
基本情報技術者試験の勉強法は、午前試験と午後試験で異なります。そのため、効率的な勉強法を理解しておくことで、より合格に近づくでしょう。
この記事では、基本情報技術者試験の勉強法を紹介します。勉強する際のポイントも併せて参考にしてください。
続きを読む »
基本情報技術者試験の合格率は?難易度や問題傾向についても解説
基本情報技術者試験を受験しようと考えている方の中には、会社から勧められたというケースもあるでしょう。そのため、IT未経験者にとっては合格率が気になるかもしれません。
ここでは、基本情報技術者試験の合格率や難易度、問題傾向などについて解説していきます。
続きを読む »
基本情報技術者試験を独学で合格する方法!おすすめ勉強法も解説
基本情報技術者試験とはプログラマーやエンジニアなどIT職を従事した人を対象とした試験です。合格するためには予備校や通信講座を利用したり、独学で勉強したりといくつか方法があります。
この記事では基本情報技術者試験を独学で合格するための方法を解説します。
続きを読む »
長年の受験指導によって蓄積された合格ノウハウに加えて、最短距離で合格をつかむためのカリキュラムや教材を活用して毎年多くの合格者を輩出しているTAC。そんなTACが基本情報技術者試験の攻略ポイントをまとめました。
効率良く効果的に学んで確実に合格をつかみたい方は必見の内容です!
続きを読む »