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元公務員のTAC講師によるコラム 元東京都職員(技術職)が語る!
理系(技術職)公務員 採用試験に向けての勉強法

元東京都職員(技術職)が語る!理系(技術職)公務員採用 試験に向けての勉強法

矢島講師写真

◎講師紹介
矢島 講師

元東京都職員。Ⅰ類採用試験(技術職)にて入都。
技術職員として、事務所では主に設計業務、本庁では国や他自治体等との調整業務等を経験。 現在は、TAC理系(技術職)公務員講座にて、専門科目の講義、公務員試験の受験相談などを中心に講師として活躍中。

 このコラムも今回が最終回となりました。
公務員試験(技術職)に少しでも興味を持って下さった方に、さいごに試験に向けての具体的な対策や勉強方法についてお話させて頂きます。

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≪試験内容≫

 公務員試験の主な内容は、
 ・教養試験
 ・専門試験
 ・論文
 ・面接
 の構成となっている場合が多いです。
   ※自治体によって、試験の呼び名は異なる場合があります
   ※教養試験または専門試験を課さない自治体もあります


 これ実は、教養試験だけでも、さらに細かく単元が分かれていて、想像を絶する勉強量となるのです…
 更に、技術系の専門試験では大学の座学で学んだことの殆どが出題範囲となっていて、私も受験勉強を始めた当初、これらの問題集の目次を見て、その量の多さに途方に暮れました。

 が、途方暮れたその約1年後、無事に合格することが出来ました!

 次の項目では、これだけの量の勉強をいかに効率よく回していくか等のポイントをご紹介します。

≪合格へのポイント≫

1.教養試験

 教養試験は更に、2つに分けられます。

  • 一般知識

    法律、政治、経済、地理、世界史、日本史、文化、
    数学、物理、化学、生物、地学‥など

  • 一般知能

    文章読解(国語、英語)、数的推理、判断推理、資料解釈

 試験範囲表に羅列されている順に全てを一から勉強してくのは大変です。
 配点の高い科目、少しやればモノに出来そうな科目を優先しましょう!
 時間をかけて頑張っても報われなさそうな科目は潔く捨てる勇気も大事です!


 私の場合は、世界史、文化、地学あたりを潔く捨てました!

机とノート

 国語の読解も捨てたかったのですが、私が志望していた自治体はこちらからの出題数が多かったので、むしろ得点源にしたく、一番時間をかけました。
 初めのうちは散々な得点率でしたが、冬休みや春休みあたりに毎日訓練(教養試験の勉強は、『勉強』というより『訓練』なのです!)をした結果、試験直前には安定して得点できるようになりました。

 基本的に一般知能は、日々の『訓練』によって正答率は上がっていきますが、更に、解法のテクニックを身につけることによって、時短も出来るようになります。
(公務員試験では限られた時間の中で、テンポよく解いていかないと、解き終わらないという事態に陥ります)

2.専門試験

 専門試験は、教養試験と違って、安易に『捨て科目』を複数作ってはいけません。
 大事なのは、優先順位となります。

(例えば、土木職の場合)

 まず優先する
  → 構造力学、土質力学、水理学など思考を必要とする計算科目

  (時間に余裕のあるうちに、じっくり取り組み解法のパターンを習得する!)

 力学系を終えてから直前期にかけて注力する
  → 材料、計画、衛生関係などの暗記科目

  (あまり早い段階から取り組むと、試験を迎えるまでに忘れてしまい、結局また覚え直すことにも‥)

 というように、まずは思考系ものを優先させましょう。

 暗記モノは、直前期になって追い込まれる状況になってしまっても、通学電車の中など、スキマ時間も利用しながら頭に入れていく事は可能ですが、逆にそのような慌てた状態で、じっくりと思考する時間を要する計算系は習得してくことは難しくなります。

3.論文

① 最低でも試験1年前からは、世の中のニュースを意識する!

② どのようなお題が出題されても、
 ・お題に対する世の中の問題点
(ここで、①が役に立つ)
 ・その問題に対し、志望する自治体が行っている取り組み、課題点
 ・その問題に対し、自分が職員としてどう取り組むか
 に出来るだけ結び付けて練習するよう心がける!


③ 練習で書いたものを添削してもらうという事を、数回繰り返す
 (劇的に良くなっていきます!)

4.面接

 ※最近では、この面接(二次試験として課されることが殆どです)が非常に重要視されてきています
最終合格を勝ち取られている方は、皆さん面接対策を十分に行っていらっしゃいます。

厳しい表情の面接官

① 『なぜ、民間ではなく公務員なのか』『なぜ、この自治体を志望したのか』は、十分に練っておく

② 志望自治体が力を入れている事業などをチェックしておく!
 ・最低3つは用意する
 ・自分の専門分野だけではなく、専門外の部署(保育、福祉‥など)の事業もチェック
 (志望自治体の職員として、幅広い視野を持てることをアピール

③ 直前期には、模擬面接などで面接練習を数回経験しておく
 自分では気が付かないところを修正でき、論文の添削同様、こちらも第三者の目を使って練習することで劇的に良くなっていきます。
(TACでは、面接カード・面接シートの添削から行っています)

≪その他、試験に向けての勉強法についてよく頂く質問≫

質問する女性

Q1「公務員試験に向けて、いつ頃から勉強を始めましたか?」
  「一日、何時間くらい勉強しましたか?」

質問に回答する先生

 これはスタート時期や個々のライフスタイル(論文、サークル、バイト等)によるところなので難しいですが、前年の秋頃からスタートした私の場合、バイトも週6で続けながら
 平日:1~2時間+通学時の電車
 冬休み:3~5時間
 春休み:7~8時間
くらいだった気がします。
 志望自治体の一次試験が5月初旬だったこともあり、直前の春休み期間に随分と追い込んだ感じでした。

質問するスーツの男性

Q2「教養試験と専門試験、どちらを先に始めましたか?」

質問に回答する先生

 私の場合、得体が知れないと感じた教養試験から少しずつ始めました
 過去問などを見る限り、専門試験は、大学で学んだ内容を復習していく方向性である事が分かったのですが、教養試験の社会系の科目や一般知能はかなり久しぶりに向き合う分野でしたので、こちらの感覚を早めに知りたいという気持ちがありました。

質問する女性

Q3「勉強は大変でしたか?」

質問に回答する先生

 何年も前から勉強を積み重ねていく大学受験に比べると、公務員試験は一年ほどの短期間でやり切れるものなので、振り返ると『あっという間だった』という印象です。
 ですが、精神的には大学受験よりキツイと感じていました。
 大学受験の時のように、同じ方向を向いて一緒に頑張れる仲間がすぐ近くにいなかったのです。毎日勉強を続ける中で、孤独との闘いが一番大変でした。一緒に頑張れる仲間がいると、辛くは感じなかったかもしれません。

ここまでお読み頂き、ありがとうございました!

公務員試験にご興味のある方、既に志望されている方、どうぞお気軽にTAC公務員講座まで、ご質問ご相談ください!

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