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元公務員のTAC講師によるコラム 元東京都職員(技術職)が語る!
理系(技術職)公務員のワークライフバランス

元東京都職員(技術職)が語る!理系(技術職)公務員のワークライフバランス

矢島講師写真

◎講師紹介
矢島 講師

元東京都職員。Ⅰ類採用試験(技術職)にて入都。
技術職員として、事務所では主に設計業務、本庁では国や他自治体等との調整業務等を経験。 現在は、TAC理系(技術職)公務員講座にて、専門科目の講義、公務員試験の受験相談などを中心に講師として活躍中。

 
 第四回となる今回のコラムは、技術職員の働きやすさについて私が感じたことをご紹介いたします。
 長く続けられる仕事だからこそ、『公務員ってやっぱりラクなの?』『技術系は意外とブラックだという噂は本当?』など、労働環境の実態は気になるところですよね。

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≪勤務時間、残業、休日出勤について≫

1.勤務時間

 大手民間企業等では、コロナ禍以前より、フレックスタイム制やリモートワークが導入されていました。それに比べると、柔軟なワークスタイルという点で、公務員の世界は民間企業より、かなり遅れをとっているように思っていました。
 『社会』を相手にする仕事、特に技術職は『現場を動かしている』仕事ですので、難しい部分もあるかもしれません。

 しかし、コロナ禍となったことを機に、一気に民間の柔軟なスタイルに近づいたように感じます。
 例えば東京都では、
  『7:00~15:45』『8:00~16:15』・・・『11:00~19:45』というように30分刻みに9つの勤務時間が設定されています。各職員の生活スタイルの都合に、より合わせられるようになりました。
(※職種、職場により異なる場合があります)

2.残業、休日出勤

 ネット上で『公務員も実はブラックらしい』という噂が出回っているのは、恐らく、この残業や休日出勤あたりについての事が主かと思います。

①残業について

夜の都庁

 『残業なんて無いですよ!ゼロですよ!』とは言えません。
 特に若手技術職員に関しては『残業は、ある場合も多いです』とお伝えするのが正直なところです。
 私の場合、事務所勤務、本庁勤務いずれの場合も20時~21時頃の退庁が多かったです。もちろん、私用等がある場合は定時に退庁しましたし、業務の進捗によっては、逆にもっと遅い時間まで残業した日もありました。


 ネット上では、『残業代がつかないらしい』という噂もあるようですが、少なくとも私の場合、殆どそのようなことはありませんでした。
 ただ、自治体、部署によっては、予算が足らず、満額をきちんと支払われない時期もあるのかもしれません。(このような場合も、年間通してそのような状況になってしまう事は殆ど無いと思われます)
 いずれにしても、公務員試験を受験予定の方は、志望される自治体の実態を事前に知っておきたいですね。

②休日出勤について


 こちらも年に数回ほど経験していました。
 休日出勤となるのは、技術職員の場合、『道路や橋の開通式典』、『住民説明会』、『地域住民とのイベント(防災関係等)』などが挙げられます。
 もちろん、有休とは別に、平日に代休が貰えます。

③ブラックだと思うか否か


 上でご紹介した残業・休日出勤についての私の経験は、恐らく若手技術職員の中でも、かなり平均的なものと思われます。このような労働環境を『ブラックな働き方』と思うか否かは、やはり人によるところでしょうか。
 私自身は、当時、民間でもっとハードな働き方をしている友人達の話を聞いていたという事もあり、自分の環境がブラックであるとは全く感じていませんでした。

≪公務員の給与≫

 平均年収は、
民間が443万円(※国税庁による統計調査(令和3年))に対し、公務員は600万円台と算出されています。

効果の上に座るサラリーマン

 また、年収だけではなく、公務員の宿舎や退職金、年金等まで考慮すると、ひと昔前に『官民格差』と騒がれていたのも納得できます。
 現在では、以前に比べると『官民格差』は小さくなってきたと言われているようですが、単に平均年収だけを比較してもまだ大きな差があるようです。

 実際のところ、若い頃の私は、民間に勤める友人と自分の給与を比較して、多いとも少ないとも感じていませんでした。(当然、連日深夜まで残業している会社の友人は残業代も多いようでしたが)

 ただ、やはり公務員は年齢が上がるにつれ、余裕を持って家庭や趣味も楽しんでいらっしゃる方が多いようには感じていました。

≪女性技術職員≫


 この10~20年で、女性技術職員もかなり増えたという自治体も多いのではないでしょうか。
 定年まで勤め上げるのが当たり前の公務員の世界において、もちろん女性技術職員も例外ではありません。

スーツの長髪女性

 女性に強く公務員を勧める理由の一つが、
 出産育児のために、たとえ3年間、職場を離れても
 ・確実に戻れる場所がある
 ・堂々と戻ることができる
 ・復帰後も堂々と時短勤務制度を利用できる

 という点です。この安心感は公務員だからこそではないでしょうか。


 私も当時、民間勤めの友人に「3年間、育休を取る」と言うと驚かれたものでした。
 民間では、大抵の人は1年~1年半で復帰するようです。
 特に男性社員の多い理系の職場では、長期間の育休や復帰後の時短制度を利用しやすい環境はまだ多くはないと思われます。
 というわけで、リケジョさん達にも、技術職公務員をオススメしたいのです!

今回のまとめ

1

民間企業と比べて労働環境が『ブラックな働き方』と思うか否かは、人による。

2

平均年収だけを比較しても、民間企業と大きな差がある。(公務員のほうが高い)

3

民間企業より、長期間の育休や復帰後の時短制度を使用しやすい

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