簿記3級の合格率は40%前後!
合格のための勉強時間と勉強方法

簿簿記3級の合格率は50%前後!合格のための勉強時間と勉強方法

簿記3級の難易度は決して高いものではありません。試験の難易度を把握したうえで、適切な勉強方法必要な勉強時間を確保できれば、十分に合格を狙うことが可能です。

この記事では、過去の試験データを参考に簿記3級の合格率合格点必要な勉強時間を紹介したうえで、必要な知識勉強方法についても解説しています。

簿記3級の難易度を把握したい方や合格するための勉強方法も知りたい方は参考にしてみてください。

簿記検定の合格率

簿記検定の合格率

簿記検定の合格率は、簿記検定を実施している商工会議所が公表しているため正確な数値 を知ることができます。資格試験の合格率は、試験に挑戦する際の目安となるため、試験への挑戦を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

ここでは、簿記3級の合格率を2021年新試験制度以降にわたって紹介するとともに、比較の意味で簿記2級及び簿記1級の合格率も紹介します。

参照:3級受験者データ|日本商工会議所

簿記3級の合格率は?

簿記検定は、相対評価ではなく、100点満点中70点以上が取れるか否かという絶対評価の試験であり、実施回により多少の違いはあるものの、合格率は30~40%前後で推移しています。
高い時には50%近くなることもあり、簿記3級は受験生の2人に1人程度が合格する試験ともいえます。
ここ最近の合格率は以下の通りです。

参考:3級受験者データ|日本商工会議所

統一試験 ネット試験
第165回
(2023.11)
33.6% 2023年度
※4月~9月
39.0%
第164回
(2023.6)
34.0%
第163回
(2023.2)
36.5% 2022年度 41.2%
第162回
(2022.11)
30.2%
第161回
(2022.6)
45.8%
第160回
(2022.2)
50.9% 2021年度 41.0%
第159回
(2021.11)
27.1%
第158回
(2021.6)
28.9%

簿記2級の合格率は?

簿記2級の試験は、簿記3級と比べて試験範囲も広くなり、内容もより専門的なものとなるため、合格率は低くなる傾向があると言えるでしょう。

参考:2級受験者データ|日本商工会議所

統一試験 ネット試験
第165回
(2023.11)
11.9% 2023年度
※4月~9月
37.0%
第164回
(2023.6)
21.1%
第163回
(2023.2)
24.8% 2022年度 37.1%
第162回
(2022.11)
20.9%
第161回
(2022.6)
26.9%
第160回
(2022.2)
17.5% 2021年度 38.1%
第159回
(2021.11)
30.6%
第158回
(2021.6)
24.0%

簿記1級の合格率は?

難易度は極めて高く、会計・経理のプロフェッショナルを目指す方向けの試験と言うことができるでしょう。合格率は2023年度に上昇傾向にあります。
ここ最近の簿記1級の合格率は、次のとおりです。

参照:1級受験者データ|日本商工会議所
日商簿記1級|日本商工会議所

統一試験
第165回(2023.11) 16.8%
第164回(2023.6) 12.5%
第162回(2022.11) 10.4%
第161回(2022.6) 10.1%
第159回(2021.11) 10.2%
第158回(2021.6) 9.8%

簿記3級の試験内容

簿記3級の試験内容

日商簿記検定試験3級は、受験資格がなく誰でも受験できます。中でも簿記3級の受験者数は年間で30万人を超えており、挑戦しやすい試験と言えるでしょう。統一試験は年に3回開催されており、ネット試験であれば随時受験可能です。

ここでは、簿記3級の試験日程申し込み方法を紹介したうえで、試験範囲取得するのに向いている人を解説します。

参考:受験者データ|日本商工会議所

試験日程・申し込み方法

簿記3級の統一試験(ペーパー試験)は、6月第2日曜日11月第3日曜日2月第4日曜日と年に3回開催されます。

統一試験と合わせてネット試験(CBT試験)が開催されており、全国にあるCBTテストセンターで受験生の都合の良い日程を選択し、受験することが可能です。

申し込みは、統一試験は各商工会議所ホームページまたは窓口での申し込み、ネット試験はインターネットによる申込となります。

統一試験、ネット試験それぞれの詳しい申し込み方法は、各商工会議所のホームページまたはCBT受験サポートセンターのホームページで確認するようにしてください。

参照:日商簿記|CBT受験サポートセンター
日商簿記3級|日本商工会議所

簿記3級の試験範囲

簿記3級の試験では、仕訳問題財務諸表や精算表などを作成する決算に関する問題などが出題されます。簿記3級の問題は基本的な知識を試すものが多く、簿記3級に対応したテキスト・参考書を1冊ずつ学習していれば十分に対応できるものです。

貸借対照表や損益計算書など、基本的な内容を理解し、勘定科目仕訳集計のルールなどをしっかり記憶する必要があります。

簿記3級を取得するのに向いているのは?

簿記の資格は、履歴書に記載できるため、就職の際などに役立ちます。時間に余裕のある学生の方などは、就職活動が始まる前に取得を目指してみるのも良いでしょう。

また、簿記3級の学習では、会計や経理についての基本的な知識を学ぶことができます。起業や独立を目指す方であれば、これらの知識は身に着けておいて損はないため、知識を得るために簿記3級の合格を目指すこともおすすめです。

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簿記3級の難易度・勉強時間

簿記3級の難易度・勉強時間

簿記3級は、簿記についての基本的な事項を対象とする試験のため、難易度は決して高くありません。実際、合格率が30%〜40%程度で推移していることからみても、十分に合格可能な試験と言うことができるでしょう。

簿記3級の合格に必要な勉強時間は平均して80時間~100時間程度です。実際に経理を担当している方であれば、より短い勉強時間で合格することも可能でしょうし、数字が苦手な方はより多くの勉強時間が必要となってしまう可能性もあります。

いずれにしても、100時間という時間は忙しい社会人の方でも、十分に捻出可能な時間です。上手く時間を活用して、合格を目指しましょう。

参照:簿記の合格率と難易度・勉強時間は?くわしく解説します!|資格の学校TAC

簿記3級は独学でも可能か?

簿記3級の勉強方法

簿記3級は、合格率も高く決して難しくはない試験のため、独学でも十分に合格可能です。独学のメリットとしては、お金がかからないことや自分の好きな時間に学習できる点があげられます。逆にデメリットとしては、モチベーション維持の難しさ、難しい問題でつまずいたり、一つの問題にかなりの時間を費やしてしまったりと、効率が悪くなることもあります。 また、独学だと合格だけを目指して暗記だけの学習になってしまい、実際実務でせっかくの知識を活かせないケースも考えられます。

忙しくて時間がない方は、効率的に学習できる通信・通学講座を受講することも検討するとよいでしょう。

独学が難しければ通信・通学講座を

簿記3級が初めての資格試験挑戦である場合など、独学で勉強するのが難しい方も多くいらっしゃるでしょう。勉強のやり方がわからないまま勉強を続けても、結果を出すことは難しいです。

独学が難しいと感じる方には通信・通学講座の利用がおすすめです。通信・通学講座では、資格試験学習のプロによる講義を受講することができるので、勉強の内容だけでなく、勉強の方法も学ぶことができます。

そもそも数字が苦手な方や簿記の基本用語に馴染みのない方は、参考書を読むだけでは具体的なイメージがわかずに、理解できないことも多いでしょう。通信・通学講座を利用して、文字ではなく、講義を受講したり、理解できないことは質問したりすることで、理解が進むようになります。

また、通信・通学講座では、試験に出やすい部分を重点的に学習するなど、学習を効率的に進めることも可能です。

簿記3級の合格率は40%前後のことが多い

簿記3級の合格率は50%前後のことが多い

簿記3級の合格率は現在の新試験制度では30%~40%で推移しています。簿記2級の合格率が15%〜30%程度、簿記1級の合格率が10%前後であることと比較すると、簿記3級は合格しやすい試験と言えるでしょう。

簿記3級は、難易度が決して高くない試験なので、初心者であっても独学で合格を目指すことも可能です。独学に不安のある方は、通信・通学講座を利用することでより合格可能性を高めることができるでしょう。

簿記3級の勉強で身に着けた知識はビジネス全般で役に立つ知識になります。合格率も高く挑戦しやすい資格ですので、ぜひ、資格の取得に挑戦してみてください。

この記事を書いた人

佐藤 浩之 講師 (TAC簿記検定講座専任講師)

簿記の勉強は3級から!という方が多いのではないでしょうか。
簿記3級は入門的な資格ではあるものの、その後の簿記の学習の礎を築くうえで、とても重要な資格といえます。「ネット試験」の登場で、いまはいつでも始められる、そして、いつでも合格できる時代になりました。これはもう、始めたもん勝ちですね。
さぁ、みなさんもこれを機に簿記の世界に足を踏み込んでみましょう!TACでは簿記3級を効率よく勉強できるコースをいくつも用意しています。ぜひご活用ください!

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