【公安系公務員】警察官・消防官の仕事内容とは?
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警察官・消防官とは?
警察官や消防官は、管轄する地域住民を犯罪・事故・災害などから守ることを使命としている公安系公務員です。警察官は都道府県の公安職員として、消防官は市町村職員(東京都は東京消防庁)として、活躍しています。他の職業では得られない独特の使命感とやりがいがあり、誇りを持って働ける一生の仕事です。
警察官・消防官の仕事内容
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警察官
警察官とは ~犯罪から市民を守る頼れる存在~
警察官は、強盗・殺人・放火・詐欺など、市民生活を脅かす犯罪に立ち向かい、社会の平和を守ることを使命とする都道府県の公安系職員です。警察の組織は、東京都の警察本部として「警視庁」、道府県警察の本部として「警察本部」が置かれており、一般市民を犯罪から守るための、幅広い業務に従事しています。
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消防官
消防官とは ~火災・救助のプロフェッショナル~
市民の生命と身体をあらゆる災害から守ること。それが消防官(消防士・消防吏員)の職務です。市町村の消防職員として、住宅街、高層ビル群、山間部など、様々な環境で発生する災害や救助要請に、高度な専門スキルを持って対応しています。また、あらゆる角度から火災防止の取り組みも積極的に行っており、幅広い業務に従事しています。
警察官・消防官の仕事内容
警察官の仕事
警察官の仕事内容
採用後の教育制度・研修・待遇
警察官に採用されると、全員が警察学校(全寮制)に入校し、約6か月の初任教育を受け、その後に警察官として警察署に配属されます。研修では、職務に必要な一般教養の他、警察官として必要な法学、捜査、交通等の警察実務、逮捕術、救急法、けん銃操作法など、充実した研修制度が設けられています。
●給与(初任給) Ⅰ類採用者
給与 | 252,100円 |
期末・勤勉手当 | 年間を通じ給料月額の4.4ヵ月分支給 |
※この初任給は、平成27年1月1日現在の給料月額に地域手当を加えたものです(1,000円未満切り捨て)。
※扶養手当、住居手当、通勤手当、また勤務に応じた特殊勤務手当等が支給されます。
※採用前に一定の職務経歴のある人には、上記の額に所定額が加算される場合があります。
●休日・休暇等
4週8休、祝日休、年末年始休、年次有給休暇(20日)、特別休暇(夏季、結婚、出産、ボランティア等)、介護休暇、育児休業等があります。
単身寮が完備されています。また、都内各地に家族住宅があり、希望者は入居することができます。
警察官の昇任制度 ~公正かつ厳正な2つの制度~
●昇任試験
大学卒業程度採用者は、採用後2年で巡査部長昇任試験の受験資格が得られます。警部までは、試験に合格することで昇任が決定します。
●選抜選考
勤務成績や勤続年数などに基づく昇任制度です。実績が認められた警察官、あるいは経験年数が少なくても知識・技能に優れている警察官が、性別や学歴に関係なく本人の努力と実力に応じて承認する能力主義の昇任制度です。
消防官の仕事
消防官の仕事内容
採用後の教育制度・研修・待遇
東京消防庁の場合、入庁すると全員が全寮制の消防学校に入校し、約6か月間の初任基礎教育課程で、消防官の職務上必要な基礎知識や技術を身に付けます。また、専門的な知識や技術の習得のためにかなり充実した研修制度が設けられているのも、東京消防庁の特徴のひとつであるといえます。
●給与(初任給) Ⅰ類採用者
給与 | 約252,100円 |
※この初任給は、平成27年1月1日現在の給料月額に地域手当を加えたものです。
※上記のほか、扶養手当、住居手当、通勤手当、期末・勤勉手当等の制度があります。
※学歴及び職歴に応じて、一定の基準により加算される場合があります。
●休日・休暇等
毎日勤務の場合、原則として土日が休みとなり、週休2日制になります。交替制勤務の場合は、勤務時間は朝8時30分から翌朝8時40分までとなり、原則として4週間に8日の休みがあります。また、1年間に20日の年次有給休暇が付与され、この他にも、慶弔休暇、夏季休暇、ボランティア休暇、長期勤続休暇などの休暇制度があります。
単身職員が入居する単身待機宿舎は都内約70か所あり、消防学校修了後は原則として入居することが義務付けられています。その他、家族を有する職員が入居する家族待機宿舎は都内約160か所に整備されています。
消防官の昇任制度 ~厳正・公平な競争試験~
東京消防庁の場合、一般企業の役職にあたる階級制度は10段階あります。必要な勤続年数が満たされると、誰でも昇任試験にチャレンジすることができ、全ての職員に公平にチャンスが与えられています。