気になる情報はここに! 【消防官】東京消防庁の「日程・倍率・試験内容」を解説!

東京消防庁を目指す

  東京消防庁の採用試験について、試験内容日程気になる倍率についてご説明します。また、東京消防庁を受験する場合に、知っておくべき東京消防庁の取り組みやキーワードについてご紹介します。

関東圏に位置し、最大規模の組織を誇るため,受験される方が非常に多い自治体です。その分、競争率も高くなり最終合格のためには万全の対策が求められるでしょう。東京消防庁の採用情報をいち早くキャッチして,早速対策に取り掛かりましょう。

1.令和5年度 採用試験日程

試験日程

東京消防庁では、「政令市消防職(A日程)」との併願が可能です。

〈第1回〉

1次試験 5月14日(日)
2次試験 体力・身体検査 6月26日(月)〜6月28日(水)のいずれか1日
面接試験 6月29日(木)〜7月7日(金)のいずれか1日
最終合格発表 7月27日(水)

〈第2回〉

1次試験 9月24日(日)
2次試験 体力・身体検査 11月6日(月)
面接試験 11月10日(金)~13日(月)のいずれか1日
最終合格発表 12月11日(月)

 例年、東京消防庁の採用試験は計2回実施されます。採用試験の日程が他の自治体と被っておらず、市役所消防(A日程)との併願が可能となっています。詳しい詳細については、各自自治体ごとの採用案内をご確認ください。

※受験年度の日程は最新の採用案内をご確認ください。

Check! 東京消防庁 併願のモデル

 東京消防庁を第一志望の受験先として、併願スケジュールを組む場合の例をご紹介します。下記はあくまで一例ですので、お住まいの地域や他の試験種への受験を加味して検討くださいますようお願い致します。

日程 試験種
4月 29日(日) 警視庁警察官Ⅰ類①
5月 14日(日) 警察官(5月試験)
5月 14日(日) 東京消防庁消防官Ⅰ類①
6月 18日(日) 政令市消防職A日程
7月 9日(日) 市役所消防職B日程
9月 17日(日) 市役所消防職C日程
9月 24日(日) 東京消防庁消防官Ⅰ類②

 警察官・消防官試験は、自治体ごとに試験を実施しており、試験日が異なっていれば、警察官・消防官試験を問わず何種類でも受験することが可能です。消防官を第一志望としている場合であっても、警察官を併願するパターンもありえるのです。

 消防官を受験される方の中には、警察官を併願されるケースが多く見られます。警察官の試験が消防官試験よりも早いということも併願理由のひとつです。また何より、試験科目が重複していることも大きな理由です。学習の成果を様々な試験種で活かすというのが公務員試験のスタンダードと言えるでしょう。リスクを回避するためにも「併願」という選択肢を皆様の受験スケジュールに組み込まれることをおすすめします。

2.採用試験の特徴

東京消防庁では、1次試験と2次試験の2段階で試験が実施されています。

1次試験 教養試験・論文試験
2次試験 身体検査・体力検査・面接試験

 1次試験では教養試験論文試験が課されます。

 教養試験は、択一式で大きく分けると①一般的知識,②一般的知能から出題されます。一般的知識は、法律・政治・経済・社会一般・日本史・世界史・地理・物理・化学・生物・地学等の科目で構成されます。一般的知能は、文章理解・数的処理等の出題があります。公務員試験全般に言えることですが、深入りしすぎず万遍なく学習することが重要です。

 論文試験は、東京消防庁の場合、課題文に対して90分間で800字以上、1200字程度という制約があります。専門性を問うというより、課題文に対して適切に応答することが求められ、加えて文章作法に気をつけながら書き上げることが重要です。

 体力検査では、消火や人命救助などの災害活動に必要な体力について検査されます。

 身体検査では、胸部X線・血圧・BMI・尿検査・心電図・視力・聴力等の医学的検査を実施します。

 面接試験は、いわゆる人物試験と言われコミュニケーション能力や人柄について評価されます。志望動機はもちろん、希望する仕事や消防局について知っていること、東京消防庁の取り組みなどが質問される傾向にあります。人物試験は、「1次試験のあとから対策…」では間に合わないという受験生の例が見られますので、筆記試験の対策と並行して取り組む必要があります。面接練習を繰り返して、合格レベルまで引き上げましょう。

Check! 東京消防庁 論文試験

 後掲の課題文は東京消防庁の論文試験で実際に出題された課題文です。読んでいただければわかる通り、「信頼される消防官となるために実践すること」が問われています。また、「都民から」とあるように、東京都の特徴を踏まえた上で、消防官としてできる具体的な方策」を念頭に答練をしていれば解答できる問題と言えます。

 令和5年度(第1回)実施 東京消防庁 【論文試験】 課題文

課題 消防職員の使命についてあなたの考えとその達成に向けてあなたができることを述べよ。

3.採用倍率

令和5年度 東京消防庁 採用倍率

 受験者数からもわかる通り、消防職の中でも1番人気の高い自治体であることが見て取れます。第一志望としている受験生が多いことに加えて、併願先として受験している例も受験者数を多くしていることが考えられます。倍率が3~7倍なので、筆記試験~人物試験の対策を入念に行う必要があります。(採用倍率は令和6年1月現在のものです。)

令和5年 申込者 受験者 1次試験合格者 最終合格者 倍率
①3052 2473 1295 790 3.1
②1817 1254 328 163 7.7

Check! 直近3年間の倍率

 直近3年間の倍率を見ると、6~9倍で推移していることが分かります。1次・2次試験それぞれの倍率は約3倍で同程度ですが、以下の点に注意が必要です。それは2次試験の倍率の考え方です。2次試験は1次試験を突破した受験生との競争です。3倍とは言えども、レベル感としては1次試験のそれと比べると高い水準であることが予想されます。したがって、1次試験日に実施される論文を含めて人物試験には力を入れて臨む必要があります。

- 申込者 受験者 1次試験合格者 最終合格者 倍率
令和4年 3356 - 1076 364 9.2
令和3年 3496 2835 1211 395 7.2
令和2年 2976 - 819 437 6.8

合格者決定の方法と配点

 令和5年度受験案内によれば、教養試験の成績が一定点に達しない場合は,論文試験の採点及び資格・経歴の評定は行われません。第2次試験は、第1次試験の合格者に対して行い、最終合格については、第1次試験と第2次試験及び受験資格の確認結果を総合的に判定して決定します。

4.東京消防庁の取り組み

「消防救助機動部隊(ハイパーレスキュー)」

  • 消防救助機動部隊は、多数の人命を早期に救出することを目的としたスペシャリスト部隊。選抜された人命救助のプロフェッショナルとして、通常の消防力では対応が困難な高度な現場で迅速に対応するため、特殊な技能・能力を有する隊員や装備で編成されています。(参考:東京消防庁ホームページ)

「デイタイム救急隊」の運用

  • 日中の救急需要が多い地域での現場到着時間の短縮や、育児や介護等で24時間勤務が難しかった救急資格保持者の活躍の場の確保等を目的として、令和元年5月より、「デイタイム救急隊」が運用を開始しています。令和3年度には、新たに3隊を増隊し、年々増加傾向にある救急需要に対応できる体制を確保しています。(参考:東京消防庁ホームページ)

東京消防庁「安全推進部」の創設

  • 令和元年の航空救助活動中の重大な事故等を契機に、令和4年度より「安全推進部」が創設されました。現場レベルでの対策に加えて、長期的視点に立った組織レベルでの対策の検討を実施し、消防職務の安全対策を推進する部署としての中核を担っています。(参考:東京消防庁 報道発表資料)

押さえておきたいキーワード!

  • 「消防救助機動部隊」

    全部で5つ(第二、第三、第六、第八、第九)の消防本部で部隊が配置されている。特に、第九消防方面本部救助機動部隊は、NBC災害への対応や他府県に派遣する際の相互補完等を目的として東日本大震災後の平成25年に発隊した。(参考:東京消防庁ホームページ)

警察官・消防官 合格への第一歩はココからスタート!

関連コンテンツはこちら

  • 合格必勝スタートアップ講義
  • 個別受講相談
  • 資料請求
  • 警察官・消防官復元シート
  • コース紹介
  • 警察官・消防官合格体験記