気になる情報はここに! 【警察官】警視庁の「日程・倍率・試験内容」を解説!

警視庁を目指す

 警視庁の採用試験について、試験内容日程気になる倍率についてご説明します。また、警視庁を受験する場合に、知っておくべき警視庁の取り組みやキーワードについてご紹介します。

関東圏に位置し、日本最大の組織規模を誇る警視庁は、受験される方が非常に多い自治体です。その分、競争率も高くなり最終合格のためには万全の対策が求められるでしょう。警視庁の採用情報をいち早くキャッチして、早速対策に取り掛かりましょう。

1.令和5年度 採用試験日程

試験日程

警視庁(Ⅰ類)では、合計3回の試験が実施されています。

〈第1回〉

1次試験 4月29日(土)
2次試験 適性・体力検査 男性:5月27日(土)〜28日(日),6月3日(土)〜4日(日)のいずれか1日
女性:6月10日(土)
面接・身体検査 男性:5月27日(土)〜28日(日),6月3日(土)〜4日(日)のいずれか1日
女性:6月10日(土)
最終合格発表 第2次試験終了後概ね70日後

〈第2回〉

1次試験 9月17日(日)
2次試験 適性・体力検査 男性:10月7日(土)〜8日(日)のいずれか1日
女性:10月9日(月)
面接・身体検査 男性:10月7日(土)〜8日(日)のいずれか1日
女性:10月9日(月)
最終合格発表 第2次試験終了後概ね70日後

〈第3回〉

1次試験 令和6年1月7日(日)
2次試験 適性・体力検査 令和6年1月28日(日)
面接・身体検査 令和6年1月28日(日)
最終合格発表 第2次試験終了後概ね70日後

 例年、警視庁の採用試験は4月・5月・翌年1月の計3回の試験日程で実施されます。採用試験の日程が他の自治体と被っていない場合、他の道府県警との併願が可能であるため、併願の際は自治体ごとの採用案内を比較しながらご確認ください。

※受験年度の日程は最新の採用案内をご確認ください。

Check! 警視庁 併願のモデル

 警視庁を第一志望の受験先として、併願スケジュールを組む場合の例をご紹介します。下記はあくまで一例ですので、お住まいの地域や他の試験種への受験を加味して検討くださいますようお願い致します。

日程 試験種
4月 29日(日) 警視庁警察官Ⅰ類①
5月 14日(日) 警察官(5月試験)
5月 14日(日) 東京消防庁消防官Ⅰ類①
6月 18日(日) 政令市消防・市役所消防職A日程
7月 9日(日) 市役所消防職B日程
9月 17日(日) 警視庁警察官Ⅰ類②
9月 24日(日) 東京消防庁消防官Ⅰ類②
2024/1月 7日(日) 警視庁警察官Ⅰ類③

 警察官・消防官試験は、自治体ごとに試験を実施しており、試験日が異なっていれば、警察官・消防官試験を問わず何種類でも受験することが可能です。警察官を第一志望としている場合であっても、消防官を併願するパターンもありえるのです。

警察官を受験される方の中には、消防官を併願されるケースが見られます。それは、試験科目が重複していることも大きな理由です。学習の成果を様々な試験種で活かすというのが公務員試験のスタンダードと言えるでしょう。リスクを回避するためにも「併願」という選択肢を皆様の受験スケジュールに組み込まれることをおすすめします。

2.採用試験の特徴

警視庁では、1次試験と2次試験の2段階で実施されています。

1次試験 教養試験・論文試験・国語試験
2次試験 体力検査・面接試験・身体検査

 1次試験では教養試験論文試験が課されます。

 教養試験は、択一式で大きく分けると①一般的知識、②一般的知能から出題されます。一般的知識は、法律・政治・経済・社会一般・日本史・世界史・地理・物理・化学・生物・地学等の科目で構成されます。一般的知能は、文章理解・数的処理等の出題があります。公務員試験全般に言えることですが、深入りしすぎず万遍なく学習することが重要です。

 論文試験は、警視庁の場合、課題文に対して80分間で1000字程度という制約があります。専門性を問うというより、課題文に対して適切に応答することが求められ、加えて文章作法に気をつけながら書き上げることが重要です。

 国語試験では、職務に必要となる国語力についての記述式試験を20分間で実施します。

 体力検査では、警察官として必要な体力(腕立て伏せ、バーピーテスト、上体起こし、反復横とび)について検査されます。

 身体検査では、胸部X線・血圧・BMI・尿検査・心電図・視力・聴力等の医学的検査を実施します。

 面接試験は、いわゆる人物試験と言われコミュニケーション能力や人柄について評価されます。志望動機はもちろん、希望する仕事や警察業務について知っていること、警視庁の取り組みなどが質問される傾向にあります。人物試験は、「1次試験のあとから対策…」では間に合わないという受験生の例が見られますので、筆記試験の対策と並行して取り組む必要があります。面接練習を繰り返して、合格レベルまで引き上げましょう。

Check! 警視庁 論文試験

 後掲の課題文は警視庁の論文試験で実際に出題された課題文です。読んでいただければわかる通り、前段では「人との関わり」にまつわるエピソードが求められ、後段では「そこから学んだことが警察官の仕事にどう活かされるか」という展望を問われています。理想とする警察官像や、警察官になるにあたって活かされる経験について事前に整理しておけば解答できる問題です。

 令和5年度実施(1回目) 警視庁 【論文試験】 課題文

課題 これまで最も苦労した経験に触れ、そこから学んだことをどのように警察官の仕事に活かしていきたいか述べなさい。

3.採用倍率

令和4年度 警視庁 採用倍率

 受験者数からもわかる通り、警察官の中でも1番人気の高い自治体であることが見て取れます。第一志望としている受験生が多いことに加えて、併願先として受験している例も多くみられます。倍率が5~6倍となっているので、筆記試験~人物試験の対策を入念に行う必要があります。

- 申込者 受験者 1次試験合格者 最終合格者 倍率
令和4年
(男性)
- 4152 - 836 5.0
令和4年
(女性)
- 1383 - 228 6.1

Check! 直近2年間の倍率

 直近2年間の倍率を見ると、男性は約6倍,女性は6〜7倍で推移していることが分かります。1次試験合格者は公表されていませんが、以下の点に注意が必要です。それは2次試験の倍率の考え方です。2次試験は1次試験を突破した受験生との競争です。2倍とは言えども、レベル感としては一次試験のそれと比べると高い水準であることが予想されます。したがって、一次試験日に実施される論文を含めて人物試験には力を入れて臨む必要があります。

※各年、第1回実施の倍率を記載しております。

- 申込者 受験者 1次試験合格者 最終合格者 倍率
令和3年
(男性)
- 5845 - 1027 5.7
令和3年
(女性)
- 1874 - 303 6.2
- 申込者 受験者 1次試験合格者 最終合格者 倍率
令和2年
(男性)
- 2960 - 643 4.6
令和2年
(女性)
- 1543 - 213 7.2

4.警視庁の取り組み

警視庁音楽隊

  • 警視庁音楽隊は、昭和23年に発足し、都民と警察を結ぶ「音の架け橋」として幅広い演奏活動を行っています。都民の音楽隊として交通安全、地域安全運動での演奏、小・中学校での音楽鑑賞会、その他の各種行事を通じて、警視庁音楽隊カラーガード(通称MEC)警視庁鼓隊とともに警察広報の担い手として活躍しています。(参考:警視庁ホームページ)

若者世代の防犯ボランテイア「ピーポーズ」

  • 若者の防犯意識の向上防犯ボランティアを担う次世代の人材育成を目的として、警視庁の呼びかけによって平成22年より結成されました。現在では、大学生が中心となって、都心各地で若者ならではの防犯ボランティア活動を展開しています。(参考:警視庁ホームページ)

新たな組織犯罪対策部

  • 警視庁では、複雑かつ巧妙化する組織犯罪に対応するべく、大規模な組織改編を行い、令和4年度4月より新たな組織犯罪対策部がスタートしました。これは、2003年に組織犯罪対策部が発足して以来、初めてです。新しい組織として、「犯罪収益対策課」や「国際犯罪対策課」、「暴力団対策課」が新たに誕生しました。(参考:警視庁ホームページ)

押さえておきたいキーワード!

  • 「犯罪収益対策課」

    電子マネーを使うなど巧妙化するマネーロンダリング=資金洗浄の対策を専門に行う部署のこと。警視庁の組織対策部の組織改編によって全国の警察で初めて設置された。(参考:NHKニュースウェブ)

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