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ITストラテジスト試験の難易度はどのくらい?合格率や勉強方法を解説

ITストラテジスト試験の難易度はどのくらい?合格率や勉強方法を解説

ITに関する知識やスキルを定量的に評価するのは難しいですが、ITストラテジスト試験を取得すれば客観的に証明することが可能です。しかし、国家資格であるITストラテジスト試験は難易度が高く、独学で合格するのが難しいといわれています。

今回は、ITストラテジスト試験の難易度や合格率、合格するための勉強方法を紹介します。

ITストラテジスト試験の合格率は約14%~15%

ITストラテジスト試験の合格率は約14%~15%

ITストラテジストは、システム化の方向性やシステム化計画などの上流工程において、経営者の視点で戦略立案やプロジェクトの実行を主導する専門家です。国家資格であるITストラテジストに合格できれば、実務経験5年分のスキルに相当するといわれています。

ただし、ITストラテジスト試験に合格するのは簡単ではありません。IT資格の中でも難易度が高く、合格率は例年14%~15%を推移しています。

年度 受験者数 合格率
2019年度 4,938名 15.4%
2021年度 3,783名 15.3%
2022年度 4,450名 14.8%
2023年度 4,972名 15.5%

注)2020年度は新型コロナウイルス感染症の影響で中止

ITストラテジスト試験の概要と難易度

ITストラテジスト試験の概要と難易度

ITストラテジスト試験の難易度が高い理由のひとつとして、出題形式の種類が多いことが挙げられます。ITストラテジスト試験は、4つの試験で午前と午後に実施されます。


試験 試験時間 出題形式 出題数/解答数 合格基準点
午前Ⅰ試験

9:30~10:20

(50分)

多肢選択式
(四肢択一)

出題数:30問

解答数:30問

60点以上

(100点満点)

午前Ⅱ試験

10:50~11:30

(40分)

多肢選択式
(四肢択一)

出題数:25問

解答数:25問

60点以上

(100点満点)

午後Ⅰ試験

12:30~14:00

(90分)

記述式

出題数:3問

解答数:2問

60点以上

(100点満点)

午後Ⅱ試験

14:30~16:30

(120分)

論述式

出題数:2問

解答数:1問

ランクA【※】


【※】午後Ⅱ(論述式)試験の評価方法について(IPA情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験試験要綱より抜粋)

・設問で要求した項目の充足度、論述の具体性、内容の妥当性、論理の一貫性、見識に基づく主張、洞察力・行動力、独創性・先見性、表現力・文章作成能力などを評価の視点として、論述の内容を評価する。また、問題冊子で示す “解答に当たっての指示”に従わない場合は、論述の内容にかかわらず、その程度によって評価を下げることがある。

・評価ランクと合否の関係は次のとおりとする。

評価ランク 内容 合否
合格水準にある 合格
合格水準まであと一歩である 不合格
内容が不十分である・問題文の趣旨から逸脱している 不合格
内容が著しく不十分である・問題文の趣旨から著しく逸脱している 不合格

各試験には合格基準点が設けられており、合格点を下回る試験があると合格できません。また、合格の難易度が高くなるのは、試験日における受験者の負担が大きいこともひとつの理由です。1日ですべての試験を受ける必要があり、高い集中力で試験に向かう体力や精神力が求められます。

それでは、各試験の出題範囲や難易度について詳しく確認していきましょう。

午前Ⅰ試験

午前Ⅰ試験の詳細は、以下のとおりです。

試験 午前Ⅰ試験
試験時間

9:30~10:20(50分)

出題形式 多肢選択式(四肢択一)
出題数/解答数 出題数:30問/解答数:30問
合格基準点 60点以上(100点満点)

午前Ⅰ試験では、応用情報技術者試験の午前試験と同様の範囲が出題されます。出題内容は本試験の同日に実施される応用情報技術者試験の午前試験問題からの抜粋となるため、既に応用情報技術者に合格されている方や同等レベルの方は対策として過去問題を解くのがおすすめです。

また、午前Ⅰ試験には免除制度があります。以下のいずれかの条件を満たせば、午前Ⅰ試験において2年間の免除を受けることが可能です。

・応用情報技術者試験(AP)に合格
・情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験のいずれかに合格
・情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験の午前Ⅰ試験で基準点以上の獲得

午前Ⅱ試験

午前Ⅱ試験の詳細は、以下のとおりです。

試験 午前Ⅱ試験
試験時間

10:50~11:30(40分)

出題形式 多肢選択式(四肢択一)
出題数/解答数 出題数:25問/解答数:25問
合格基準点 60点以上(100点満点)

午前Ⅱ試験では、以下の8分野から出題されます。

・セキュリティ
・システム戦略
・経営戦略
・経営戦略マネジメント
・技術戦略マネジメント
・ビジネスインダストリ
・企業活動
・法務

出題範囲は午前Ⅰ試験と重なる部分もありますが、問題の難易度が上がるため、より高い専門知識が求められます。

午後Ⅰ試験

午後Ⅰ試験の詳細は、以下のとおりです。

試験 午後Ⅰ試験
試験時間

12:30~14:00(90分)

出題形式 記述式
出題数/解答数 出題数:3問/解答数:2問
合格基準点 60点以上(100点満点)

午前の試験より難易度は高く、問題文から正確に情報を読み取る力、自身の知識を解答に反映させる表現力が必要です。

午後Ⅱ試験

午後Ⅱ試験の詳細は、以下のとおりです。

試験 午後Ⅱ試験
試験時間

14:30~16:30(120分)

出題形式 論述式
出題数/解答数 出題数:2問/解答数:1問
合格基準点 評価ランクはA~Dで「A」のみ合格【※】

【※】評価ランクについては こちら をご参照ください。

午後Ⅱ試験で出題される論述式の問題は、企業事例やITストラテジストが果たす役割などがあり、自身の経験や考えに基づいて解答することが必要です。

午後Ⅰ試験と比較しても指定文字数が多く、文章構成能力や設問で要求された項目の充足度、論述の具体性、内容の妥当性などが求められます。

ITストラテジスト試験を取得するメリット

ITストラテジスト資格を取得するメリット

ITストラテジスト試験の難易度は高いですが、取得すると以下のようなメリットを得られます。

・活躍の幅が広がる
・IT戦略に関するスキルを証明できる

それぞれのメリットについて解説していきます。

活躍の幅が広がる

ITストラテジスト試験を取得すると、ITに関する高い知識があることを証明できます。コンサルティング部門に異動してさまざまな業務に携わるなど、仕事の幅を広げることが可能です。さらに、キャリアアップにつながる場合もあり、活躍の場を広げられます。また、日本ITストラテジスト協会に入会できるため、新たな人脈形成にも役立ちます。

IT戦略に関するスキルを証明できる

ITストラテジストの資格取得により、IT戦略に関するスキルを客観的に証明できます。豊富な実務経験が必要なITストラテジストを担える人材は少なく、転職時も有利に働くことが多いです。うまくアピールできれば、有利な条件での転職も期待できます。

また、合格者に資格手当や報奨金などの報奨金を付与する制度を設ける企業もあります。資格手当や報奨金による収入アップも期待できるでしょう。

ITストラテジスト試験合格に必要な勉強時間

ITストラテジスト試験合格に必要な勉強時間

ITストラテジスト試験に合格するには、200時間程度の勉強時間が必要です。ただし、ITストラテジスト試験は難易度が高く、IT業界の実務経験がある人でも同様の時間がかかるといわれています。

IT知識に不安がある場合は、資格の学校TAC(タック)などのような実績のある受験指導校を活用して、長期的な学習計画をもとに効率良く学習を進めることが大切です。

ITストラテジスト試験合格に向けた勉強方法

ITストラテジスト試験合格に向けた勉強方法

各試験によって出題範囲や難易度は変わります。ITストラテジスト試験に合格するには、正しい方法で勉強することが重要です。

ここからは、ITストラテジスト試験合格に向けた勉強方法を解説していきます。

午前Ⅰ試験の勉強方法

午前Ⅰ試験の出題範囲は、テクノロジ・マネジメント・ストラテジの全分野にわたるため、合格するには幅広い分野に関する知識が求められます。

情報処理技術全般に関する知識を習得し、関連する過去問題を解くのがおすすめです。目安の学習習熟度としては「応用情報技術者試験の午前試験合格レベル」となるまで、しっかり学習しておきましょう。

午前Ⅱ試験の勉強方法

午前Ⅱ試験でよく出題される重点分野は、セキュリティ・システム戦略・システム企画・経営戦略マネジメント・ビジネスインダストリ・企業活動です。

基本的な用語を覚えておくと、午前Ⅱ試験で得点が取りやすくなります。過去に出題された同じ問題が出る場合もあるため、過去問題を繰り返し解きながら新たな情報収集に努めることが大切です。

午後Ⅰ試験の勉強方法

午後Ⅰ試験では、経営問題とその対策、DXやAIに関連させた事例問題について出題されます。得点率を高めるには、制限文字数以内で筋道を立てて解答できるように対策することが大切です。

具体的には、「過去問を解きながら短時間で正しく読解する力」「指定された文字数内で簡潔に解答する力」が求められます。問題文の要求事項を把握し、何を答えさせたいのかを常に意識しながら解答する練習を行いましょう。

午後Ⅱ試験の勉強方法

午後Ⅱ試験では、最新のIT技術を絡めた定番問題が出題される傾向があります。過去問の解答を参考にしながら、文章の構成力やわかりやすく伝える能力を身に付けることが大切です。

ただし、独学では勉強方法に迷うことが多く、受験指導校などで計画を立ててもらうほうが効率的に学習を進められます。ITストラテジストの合格を目指すなら、豊富な受験指導ノウハウがあって毎年多くの合格者を輩出しているTACの講座の利用を検討してみるのも良いかもしれません。

難易度の高いITストラテジストは効率的な勉強で合格率アップ

難易度の高いITストラテジストは効率的な勉強で合格率アップ

ITストラテジスト試験は難易度が高く、簡単に合格できる資格ではありません。各試験の出題範囲も広いため、予定どおりに勉強を進めないと本番に間に合わなくなる場合もあります。特に、出題形式が論述式である午後Ⅱ試験は対策が難しく、独学では十分に対策できないことも多いです。効率的に学習を進めたいなら、受験指導校を活用するのが得策です。

合格実績のあるTACであれば「ITストラテジスト専用の受験対策コース」も設けられていますし、無料で受講相談を開催していますので、まずはお気軽に参加されてみてはいかがでしょうか。経験豊富な講師に教わりながら、難関であるITストラテジスト試験の合格を目指しましょう。

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