中小企業診断士合格に必要な勉強時間は1,000時間!勉強法や対策を解説

中小企業診断士勉強法や対策を解説

科目数が多いことで知られている中小企業診断士試験は、おおよそ1000時間もの勉強時間が必要と言われています。よって、仕事と両立しながら合格するためにも、効率的に勉強することが大切です。

では、中小企業診断士試験に最短合格するための勉強方法などを解説していきます。

中小企業診断士の勉強時間の目安は1,000時間

中小企業診断士勉強法や対策を解説

中小企業診断士の勉強時間は、おおよそ1,000時間必要だと言われています。7科目ある1次試験とアウトプットが中心となる2次試験があり、勉強する範囲が多岐に渡ることがその理由です。

ここでは、中小企業診断士の勉強になぜ1,000時間が必要なのか?理由について解説していきます。

1次試験は7科目、幅広い分野からの知識が問われる

中小企業診断士は中小企業のさまざまな経営課題に対応するため、幅広い分野の知識が問われます。1次試験は7科目あることからも、出題範囲の多さがわかるでしょう。

1次試験はマークシート方式。2次試験は事例に対し、記述と口述の試験方式です。
インプットした知識量を問われる1次試験に対し、2次試験ではアウトプットを問われます。1次試験と2次試験で求められる能力が異なることも勉強時間が必要となる理由です。

また、会計士や税理士といった中小企業診断士の試験内容に関連する資格保有者は、1次試験を免除される科目があります。

科目別の勉強時間はどれくらい?

中小企業診断士の勉強では、科目ごとの学習時間を把握し、順番を考える必要があります。個人によって予備知識の有無や学習環境に差があるため、必ずしも一概にはいえませんが、科目別の勉強時間の目安は以下になります。

1次試験の勉強時間

No. 科目 必要な勉強時間
1 財務・会計 150時間
2 企業経営理論 130時間
3 運営管理 120時間
4 経済学・経済政策 120時間
5 経営情報システム 110時間
6 経営法務 110時間
7 中小企業経営・政策 60時間

2次試験の勉強時間

No. 科目 必要な勉強時間
1 事例1~事例3 100時間
2 事例4 100時間

※TAC調べ

1次試験の1・2・3の3科目に関しては2次試験との関連性が高いため、多くの勉強時間が必要です。暗記が中心となる科目や、アウトプットまで考えた理解が必要な科目があるため、科目の特徴を理解して勉強する必要があるでしょう。

独学は非効率的である

中小企業診断士の勉強を独学ですることは非効率的です。勉強する範囲が広いため、独学では要領がつかめず、なかなか勉強のペースが掴めません。

結果として、勉強時間が増加してしまう可能性があります。また、特に難しい理由は2次試験対策です。

独学で勉強した場合、点数を獲得できる解放テクニックを学びにくいため、「模範解答と意図していることは同じなのに、なぜ点数が低いのか」「自分の解答の方が模範解答より適切なはずだ」など、客観的な自分のレベルが把握できないケースが考えられ効率的から効果的な学習計画を立てることが難しいしょう。

1次試験を最短合格するための勉強法

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1次試験に最短合格するには、勉強方法を工夫することが大切です。テキストと問題集を効果的に使うことはもちろん、満点を狙わず60点を目指すといった工夫をすることで、最短合格が目指せます。

2次試験との関連性を意識して勉強すれば、2次試験の勉強時間削減にも有効です。ここでは1次試験を最短合格するための勉強方法について解説していきます。

テキストと問題集を効果的に使う

1次試験の最短合格を目指すには、テキストと問題集を効果的に使うことが大切です。テキストで内容を理解したら、すぐに問題集で理解度を確かめましょう。

問題集でわからない部分があれば、テキストで確認することで、理解度が上がります。問題を解くことで、テキストの使い方が合っているかも確認できるため、理解度とともに勉強方法の確認にもなります。

テキストと問題集を繰り返し使うことで、より効果的に学べるでしょう。出題傾向を理解するためにも、過去問は5年分は解きましょう。

60点を取れる重要ポイントを的確に効率よく学習する

最短合格を目指すには、60点を狙って学習することも有効です。限られた時間で合格を目指すのであれば、満点を狙う必要はありません。

すべての科目で満点を目指して勉強した結果、数科目しか合格しないのであれば、元も子もありません。中小企業診断士試験は60点が合格基準です。

バランスよく科目ごとに勉強時間とスケジュールを立てることで、効率的な学習ができます。「企業経営理論と財務・会計は勉強時間が多く必要であるため、早めに勉強を始める」「試験までに1科目を何回か繰り返し勉強し、記憶の定着を図る」といった計画を立てましょう。

2次試験との関連性を意識する

1次試験の勉強では、2次試験との関連性を意識することも大切です。中小企業診断士試験の2次試験は、1次試験の知識をもとに文章でコンサルティングをする試験です。勉強する時間よりも勉強の質が問われる試験とも言えます。

2次試験との関連性が高い1次試験の科目は、企業経営理論、財務・会計、運営管理の3つです。

これらの科目では、2次試験を意識した勉強をすることで、2次試験の勉強時間削減にもつながるでしょう。

2次試験を最短合格するための勉強法

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2次試験は1次試験と異なり、記述式の筆記試験と口述試験があります。筆記試験は明確な解答がない試験のため、模範解答を分析し、論理的思考力を身につけることが必要です。

また、2次試験は相対的評価試験であることも頭に入れておく必要があります。ここでは、2次試験の特徴と勉強方法について解説していきます。

解答がない試験

中小企業診断士試験の2次試験は、解答がない試験と言えます。2次試験は筆記試験と口述試験があり、筆記試験は記述式です。

口述試験は99%以上の合格率となっていることから、2次筆記試験に合格された方なら特別な対策は必要ないと言えるでしょう。問題は筆記試験です。

筆記試験では、企業の概要を基に、設問に対して指定された文字数で解答を記述します。こちらはマークシート方式の1次試験とは異なり、明確な解答が中小企業診断協会から発表されていません。

専門学校から出ている模範解答集や合格者の再現答案例から解答モデルを分析することが必要な試験と言えるでしょう。

論理的思考力を身につける

2次試験の対策としては、論理的思考力を身につけることが大切です。2次試験の筆記試験では、与件文と呼ばれる企業の情報から、問題作成者の意図を読み取り、採点者に伝わるように記述する必要があります。

そのため、自分の意見を書くのではなく、企業の状況や外部環境を読み取り、論理的に解答を導き出すことが必要です。与件文を理解し、論理的に考える力が必要というわけです。

相対的評価試験、自分の位置を確認しながら学習する

2次試験の筆記試験は相対的評価試験と言われています。たしかに公式では、合格基準は総点数の60%以上かつ40%未満の科目がないことが合格基準とされています。

しかし、合格率は毎年20%前後となっていることから、 実態は相対的評価になっていると推測されます。そのため、ほかの受験者よりも高い得点を出せるかどうかがポイントとなります。

自身の解答がほかの解答と比べて上位に評価されるかという点を意識して勉強しましょう。

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