中小企業診断士の合格率は4%?難易度や勉強のポイントについて解説

中小企業診断士勉強法や対策を解説

中小企業診断士は難易度が高いと言われる資格です。合格率約4%という結果からもその難易度の高さがわかります。

しかし、受験者の多くは働いている方です。よって、働きながら合格することは決して不可能ではありません。本記事では、中小企業診断士の難易度や勉強のポイントについて解説していきます。

中小企業診断士の合格基準と合格率

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中小企業診断士には明確な受験資格は定められていません。1次試験、2次試験ともに、総得点の60%以上をとったうえで、すべての科目で40点以上であることが合格基準となっており、合格率もそれぞれ20%前後です。

ただし、評価基準は異なり、1次試験が絶対評価であるのに対し、2次試験は相対評価と言われています。ここでは中小企業診断士の合格基準と合格率について解説していきます。

中小企業診断士の受験資格と合格基準

中小企業診断士には学歴や年齢、実務経験といった受験資格は定められていません。資格があれば免除される科目もあるため、中小企業診断士に関連する資格や実務経験があれば、合格の確率が高くなると言えます。

1次試験の合格基準は、以下になります。
・総得点の60%以上かつ、すべての科目で40点以上
・科目ごとの合格基準は、満点の60%以上

2次試験の合格基準は、以下になります。
・筆記試験は、総点数の60%以上かつ、すべての科目で40点以上
・口述試験は、評定が60%以上

また、中小企業診断士試験には合格有効期限があり、その対象は1次試験の科目合格です。1次試験で合格した科目は3年間の有効期限があります。 1次試験で不合格となった場合でも、合格した科目があれば2年後までの試験では、その科目が免除となります。

1次試験は絶対評価、2次試験は上位約20%が合格する相対評価

中小企業診断士の合格率は1次試験、2次試験ともに20%前後です。試験全体での合格率は4%前後と難易度の高さが伺えます。
1次試験と2次試験では評価基準が異なります。1次試験はマークシート方式のため、明確な解答が存在する絶対評価です。

一方、2次試験にも筆記試験があるものの、明確な解答が存在しません。2次試験はこれまで解答が発表されたことがないのですが、毎年の合格率が20%前後と安定しているため相対評価ではないかと言われています。 そのため、2次試験に合格するには、ほかの受験者以上の点数を獲得しなければなりません。

中小企業診断士の難易度

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中小企業診断士の難易度は高く、ほかの資格と比較すると社労士と同等の時間です。
ただし、合格率は4%と3,000時間の勉強が必要な公認会計士よりも低くなっています。ここでは、中小企業診断士の難易度について解説していきます。

中小企業診断士に合格するための勉強時間は約1,000時間

中小企業診断士に合格するには、おおよそ1,000時間の勉強が必要と言われています。ほかの資格の勉強時間と比較すると以下と言われています。

資格名 勉強時間(目安) 合格率
公認会計士 3,500時間 10%前後
司法書士 3,000時間 3~5%
中小企業診断士 1,000時間 4%
社会保険労務士 800~1,000時間 6~7%
行政書士 600~1,000時間 11~15%
FP技能士1級 600時間 13%
宅地建物取引士 300~400時間 15~17%

試験方式が違うため単純に比較するとはできませんが、公認会計士や司法書士ほどの勉強時間は必要ではないものの、社労士や行政書士と同等の勉強時間が必要なことがわかります。ただし、合格率(1次試験:約20% × 2次試験:約20%)でいえばほかの資格と比べてもトップクラスの難易度です。

中小企業診断士試験に合格するポイント

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中小企業診断士に合格するには、独学を避けるのがポイントです。効率よく勉強するためにも、戦略を立てることが大切です。
モチベーション維持や正しい勉強方法を学ぶためにも、講座への参加が有効と言えるでしょう。ここでは、中小企業診断士に合格するためのポイントについて解説していきます。

独学で合格するのは難しい

中小企業診断士試験を独学で合格するのは難しいと言えます。しかし、独学で合格している方がいるのも事実です。

ただし懸念されるのは、独学の場合、重要点とそうではない点の区別がつけられず、非効率的で必要以上に勉強時間をかけてしまう可能性があります。また、間違った理解をしてしまうこともあるでしょう。

その場合、合格に何年も費やした結果、挫折してしまうケースも珍しくありません。よほど自信がなければ、独学は避けたほうが良いでしょう。

受験者の大半は会社勤めの社会人である

中小企業診断士の受験者の大半は、会社勤めの社会人です。以下の表は、令和3年度の中小企業診断士試験データから職業別の割合を算出したものです。

試験申込者の職業 申込者の割合
民間企業勤務 61.04%
政府系以外の金融機関勤務 8.98%
その他(無職を含む) 8.34%
公務員 3.41%
学生 3.10%
税理士・公認会計士等自営業 2.77%
経営コンサルタント事業所等勤務 2.57%
上記以外の自営業 2.55%
中小企業支援機関 2.21%
政府系金融機関勤務 1.82%
経営コンサルタント自営業 1.55%
独立行政法人・公益法人等勤務 1.09%
研究・教育 0.57%

次に受験者の年代の割合です。

申込者の年代 申込者の割合
20代未満 0.67%
20代 15.72%
30代 29.19%
40代 29.03%
50代 19.53%
60代 5.27%
70歳以上 0.59%

受験者のほとんどが会社勤めの社会人であることが読み取れます。また、受験者の年代では、30代が29.19%、40代が29.03%と30代40代で全体の60%近くを占めています。

効率よく勉強できる戦略を立てる

中小企業診断士に合格するためには、効率よく勉強する戦略を立てることが大切です。すべての科目で満点を狙う必要はありません。

60%の合格点をとるために、基本的な部分や過去に出題される傾向が高い問題に集中することも効率的です。耳からも学習できるようなツールを使うこともインプットに効果的です。

2次試験は1次試験の科目で得た知識を基に、企業を紙上でコンサルティングする試験です。企業経営理論、財務・会計、運営管理、の3科目は、2次試験を意識しながら勉強をすると良いでしょう。

また、無理なく継続することも大切です。「少し余裕を持たせたスケジュールにする」「一気に長時間勉強しない」「隙間時間を活用する」といった工夫をしましょう。

モチベーションを維持する

中小企業診断士の勉強を続けるには、モチベーション維持もポイントです。そのためには、教室講座で緊張感を持ちながらライヴの講義を受けたり、また切磋琢磨し合える勉強仲間を作ることはとても効果的です。

TACの通信講座では、フォロー制度のスクーリングを利用して教室講座に参加できます。教室講座に参加することで、周りの受験生の状況を聞き、自分の状況と比較できます。

また、わからない点があれば、講師に質問できるため、間違った理解をすることなく効率的に勉強を進められるでしょう。モチベーション維持だけでなく、正しい勉強をするためにも、教室講座に参加するのは有効です。

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