中小企業診断士 2次試験科目ガイド

中小企業診断士二次試験ガイド?

2次試験の出題形式は、企業の「事例」が与件文(2〜4ページ)として提示され、その事例に関する問題が4〜5問程度出題されます。また、大半の設問で解答に15字〜200字程度の字数制限があります。 記述する文章のボリュームはそれほど多くはありませんが、制限時間内に決められた条件設定で出題者の意図に沿った解答をまとめるという難しさがあるといえます。

1.筆記試験

事例の内容は下記の通り、4つのテーマに分かれています。

事例Ⅰ

テーマ

組織(人事を含む)を中心とした 経営戦略および管理に関する事例

2019年度 出題内容

  • 業種

    農業用機械や産業機械装置の製造業

  • 設問

    ビジネスとして成功しなかった理由、企業風土、市場開拓の成功の背景にある要因、新規事業拡大に積極的に取り組むようになった要因、組織再編を見送った理由

2020年度 出題内容

  • 業種

    蔵元(酒造業)

  • 設問

    経営ビジョン、買収相手の従業員を引き受けた理由、情報システム化を進めた手順、営業担当者に求めた伸ばすべき能力、企業グループ全体の人事制度確立の際の留意点

傾向と攻略ポイント

組織・人事にとどまらず、戦略面などのかなり広いテーマからも出題され、全体的に難問となる傾向があります。対応上は、出題者の意図を正確につかむこと、得点しやすい設問から確し、“大くずれ”しないことが重要になります。

事例Ⅱ

テーマ

マーケティング・流通を中心とした 経営戦略および管理に関する事例

2019年度 出題内容

  • 業種

    ネイルサロン

  • 設問

    SWOT分析、客単価向上のために行う個別の情報発信の内容、新規顧客獲得のための協業とターゲット層、リピートにつなげるための接客を通じた提案内容

2020年度 出題内容

  • 業種

    農業生産法人

  • 設問

    SWOT分析、今後の望ましい取引先構成の方向性、アンゾフの製品・市場マトリックス、コミュニケーション施策、ツアー参加者に対して提供するプログラム

傾向と攻略ポイント

小売業やサービス業等、誰もがイメージしやすい企業が出題される傾向にあり、比較的取り組みやすい事例といえます。他の事例に比べて与えられる情報量が多く、また、時系列的な構成になっています。そのため、まず事例全体のストーリーを把握した上で解答を作成する方法が効果的です。

事例Ⅲ

テーマ

生産・技術を中心とした 経営戦略および管理に関する事例

2019年度 出題内容

  • 業種

    金属熱処理および機械加工

  • 設問

    強み、生産面での効果とリスク、新工場の在り方、生産管理上の検討内容、今後の戦略

2020年度 出題内容

  • 業種

    ステンレス製品の受注・製作・据付

  • 設問

    強みと弱み、営業部門の問題点と対応策、製造部門の問題点と対応策、社内のIT化、既存事業の充実・拡大の行い方

傾向と攻略ポイント

製造業(あるいはそれに関連する業種)からの出題が想定され、現状の問題点を指摘して改善案を策定する問題が中心となります。難易度は高いですが、対策としては、まず設問全体を確認し、点の取りやすいものから取り掛かるという方法が得策です。また、なぜそうなったのかという因果関係を正確に把握することが重要となります。

事例Ⅳ

テーマ

財務・会計を中心とした 経営戦略および管理に関する事例

2019年度 出題内容

  • 業種

    建材卸売業

  • 設問

    経営分析、セグメント別損益計算、損益分岐点分析、回収期間、正味現在価値、自社事業の一部を連結子会社にするメリットとデメリット、EDI導入による財務的効果

2020年度 出題内容

  • 業種

    戸建住宅事業

  • 設問

    経営分析、損益分岐点売上高、正味現在価値法による意思決定、負ののれん、買収のリスク、ROIの計算、業績評価の方法における問題点と改善案

傾向と攻略ポイント

他の3つとは対策が大きく異なります。文章記述以外にも「設備投資の経済性計算」「CVP分析」「キャッシュフロー計算書の作成」などが出題されており、こうした計算問題を確実に得点できるようになれば得点源として期待できるようになります。1次試験科目の「財務・会計」の実力を高めておくことが合格への近道です。

1-1. 2次筆記試験問題に挑戦!

本試験で出題された問題を体験し、「どのような問題が出るのか」「どのような知識・スキルを求められているのか」試験問題を見ながらイメージを高めてみましょう!
下記では、2020年に出題された「事例Ⅰ」の問題と解答解説を掲載しています。

2.口述試験

試験形式

口述試験は、面接官2人対受験者1人という形式で実施されました(右図)。試験時間は受験者1人につき、約10分間で行われます。

試験内容

口述試験では、筆記試験の事例問題で登場した4つの企業(A社・B社・C社・D社)について、筆記試験とは異なる角度で質問されています。
出題される質問事項は、受験者によって異なります。基本的には、受験者1人につき、2つの企業が選ばれ(例:A 社とD社)、1つの企業につき2題(つまり計4題)を出題するケースが多いようです(ただし、人によっては4つの 企業について問われるケースや、1企業についての質問が3〜4題に及ぶケースもあり、必ずしも統一した形で はありません)。
なお、口述試験を受験するに当たっては、一切の資料・書籍等を見ることはできません。

筆記試験で出題された事例の状況を的確に把握しておくこと、想定される質問に対する回答をある程度準備しておくことが必要となります。また、試験当日に落ち着いて受け答えできるよう、TACで行う模擬面接を受けることも非常に効果的です。

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