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マンション管理士の試験内容とは?試験概要や管理業務主任者との違いを解説

 

国家資格であるマンション管理士は、マンションの管理や運営の相談役になれる資格です。試験では、マンション運営に関する法令やお金に関する知識、設備に関する知識が出題されます。

本記事では、マンション管理士の試験概要や試験内容、勉強方法について解説します。

 
 

マンション管理士の試験概要

マンション管理士の試験概要

マンション管理士試験は、国土交通省が主管のもと、毎年1回主要都市にて開催されています。試験実施機関は、公益財団法人マンション管理センターです。

ここでは、マンション管理士の受験資格や試験日、合格率などの試験概要について解説します。

受験資格

マンション管理士の受験資格には制限はありません。年齢や学歴、実務経験に関係なく、誰でも受験可能です。2022年度の合格者の平均年齢は47.8歳で最高年齢は85歳と、幅広い年齢層の方が受験していることがわかります。

試験日

マンション管理士の試験日や試験会場などの試験概要は以下になります。(令和5年度例)

項目 概要
試験日 2023年11月26日(日)13時~15時
試験地 札幌市、仙台市、東京都、名古屋市、大阪市、広島市、福岡市、那覇市及びこれらの周辺地域
受験手数料 9,400円
受験申込期間 2023年9月1日(金)から2023年9月30日(土)
申込書類を公益財団法人マンション管理センターへ郵送
※(当日消印有効)
受験案内書取得開始日 2023年8月1日(火)

・公益財団法人マンション管理センターまたは都道府県及び政令指定都市にて配布
・公益財団法人マンション管理センターのホームページよりダウンロード可能
出題に係る法令等 2023年4月1日において施行されている法令等とする。
合格発表日 2024年1月5日(金)
合格通知方法 ・各受験者へ合否通知書を送付
・公益財団法人マンション管理センターのホームページ にて合格者の受験番号を掲載

合格率

過去10年の合格率は以下となっています。

年度 合格率 合格点
2022年 11.5% 40点
2021年 9.9% 38点
2020年 8.0% 36点
2019年 8.2% 37点
2018年 7.9% 38点
2017年 9.0% 36点
2016年 8.0% 35点
2015年 8.2% 38点
2014年 8.4% 36点
2013年 8.2% 38点

マンション管理士試験の合格率は大体9%前後です。宅建士や管理業務主任者はそれぞれ15~17%、21~23%であることを考えると、難易度が高い試験といえるでしょう。ただし、宅建士や管理業務主任者と重複する内容があるため、これらの資格を持っている方であれば、難易度は下がります。

 

マンション管理士の試験内容

マンション管理士の試験内容

マンション管理士の試験は大きく分けて以下の4つの科目から出題されます。

  • ●区分所有法など法令に関する科目
  • ●管理組合の運営に関する科目
  • ●建築基準法等・建築設備に関する科目
  • ●マンション管理適正化法に関する科目

科目によって出題数が異なるため、出題数が多い科目を中心に勉強すると効率的です。ここでは、マンション管理士の試験内容について、科目ごとに解説します。

区分所有法など法令に関する科目

マンション管理士試験で大きな割合を占めるのが、区分所有法をはじめとした法令に関する科目です。法令の問題数は約20問前後と出題数が多く、基本となる科目といえます。

マンション管理に関する法律である「マンション標準管理規約」「民法」「区分所有法」等が中心に出題されます。特に、マンション標準管理規約は出題数が多いため、重点的に勉強しましょう。

標準管理規約を理解するには、区分所有法の知識が必要です。そのため、最初に区分所有法を把握し、マンション標準管理規約に進むとスムーズに理解できるでしょう。

過去問を中心とした学習が有効ですが、法律が改正される場合があります。最新の法改正に対応したテキストを選びましょう。前年度の試験後に法律が改正されるケースもあるため、試験までに変更された内容は、確実に把握しておく必要があります。

管理組合の運営に関する科目

2つ目は、管理組合の運営に関する科目です。マンションを管理するための会計や税といったお金に関する知識や、管理組合のルール、苦情、対策についての内容が出題されます。出題数が少ないため、優先順位は低い科目といえるでしょう。

管理に関する問題は、法令に関する科目の区分所有法や標準管理規約と関連しています。そのため、法令に関する科目を勉強したあとに、管理に関する問題を勉強すると理解が早いでしょう。

建築基準法等・建築設備に関する科目

3つ目は、建築基準法等・建築設備に関する科目です。設備や構造の理解、修繕計画などの、マンションを安全に利用するための知識を問われる問題が出題されます。問題数は12~15問程度となっています。

都市計画法、建築基準法といった法令のほか、住宅品質確保法や水道法、消防法も登場するため、すべてを理解することは簡単ではありません。難易度が高い科目といえます。過去問を中心にマンションの基本的な建築構造や設備について理解したうえで、余裕があれば学習範囲を広げると良いでしょう。

マンション管理適正化法に関する科目

4つ目は、マンション管理適正化法に関する科目です。マンション管理士が実務に携わるうえで守るべきルールについて出題されます。問題数は5問前後と比較的少なく、過去問を中心に勉強すれば、得点を稼げる科目です。

マンション管理士についての知識や用語の定義は出題される可能性が高いため、自分の言葉で説明できるレベルまで理解しましょう。

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管理業務主任者の試験内容との違い

管理業務主任者の試験内容との違い

マンション管理士と管理業務主任者は「マンション管理適正化法」についての科目が共通しており、どちらか片方の試験に合格すれば、もう片方の受験時に「マンション管理適正化法」に関する問題5問が免除されます。

ただし、それ以外については内容が異なります。マンション管理士はマンション管理に関連した法令や管理組合の運営、設備についての科目が主な試験内容です。一方、管理業務主任者はマンションの設備維持や契約、会計に関する科目が主な試験内容です。

ふたつの資格の試験内容の違いは、立場の違いからきています。マンション管理士は組合からの相談にのったり、法律の知識を活かしてマンション管理のアドバイスをしたりといった組合のサポートをします。

一方、管理業務主任者は不動産管理会社と組合が管理委託契約を締結する際に重要事項の説明をしたり、組合運営に関するマネジメントをしたりといった管理業務のサポートが主な役割です。

立場の違いにより求められる知識が異なるため、試験内容にも違いが出ています。

マンション管理士試験の勉強方法

マンション管理士試験の勉強方法

マンション管理士試験は範囲が広く、400〜500時間の勉強時間が必要といわれています。そのため、効率的に勉強を進めることが合格の鍵を握ります。主な勉強方法は「独学」と「受験指導校」です。

どちらの勉強方法もメリットとデメリットが存在します。時間の余裕や費用対効果、自身の性格に合わせ、どちらの勉強方法が合っているのかを検討しましょう。ここではふたつの勉強方法について解説します。

独学

マンション管理士試験を独学で勉強する場合のポイントは、勉強方法の確立です。独学で勉強する場合、勉強時間を管理するのも勉強方法を考えるのも自分自身です。法律系の問題は慣れていなければ簡単に理解できるものではありません。

そのため、自分に合った勉強方法を見つけ、スケジュール通りに勉強を続けることが大切です。独学で勉強する場合、以下の順番で進めると良いでしょう。

1. テキストを3回以上読み込む
2. 過去問演習で問題の傾向を把握する

テキストを読む際は、3回以上読み込むことがポイントです。1回目では見出しやポイントを中心に流し読み、2回目で全体を読み込みます。3回目で気になるポイントがないか確認しながら読み込むことで、知識が定着するのです。

テキストを読み込むためには、読みにくさを感じないことがポイントです。試し読みをして、読みやすいものを選択しましょう。テキストを読み込んだら過去問演習です。過去問を解くことで問題の傾向を把握します。答えを覚えるのではなく、解答理由を説明できるレベルまで理解するようにしましょう。

独学での勉強は大変なことだけではありません。勉強時間を自由に調整できることは独学のメリットです。苦手科目を重点的に勉強したり、スキマ時間で勉強したりすることもできます。勉強方法を確立できるのであれば、独学でも効率的に勉強できるでしょう。

受験予備校

受験予備校で勉強する場合は、勉強方法を自分で考える必要はありません。問題の傾向や対策、効果的な勉強方法といったノウハウを持っているため、カリキュラムに沿って勉強を進めれば間違いないでしょう。

また、わからないことがあった場合でも講師やスタッフがサポートしてくれます。立ち止まることなく勉強が進められる点は受験指導校で勉強する最大のメリットといえるでしょう。

ただし、予備校に通うには数万から十数万円の費用がかかります。独学と比較すると大幅にコストがかかりますので、この点はデメリットといえるでしょう。

マンション管理士の試験対策ならTACがおすすめ

マンション管理士試験は毎年1回、主要都市にて開催されています。合格率は9%前後で難関資格といえますが、受験資格には年齢や学歴、実務経験といった条件がなく、誰でも受験できる資格です。

試験内容は大きく分けて以下の4科目から出題されます。

  • ●区分所有法など法令に関する科目
  • ●管理組合の運営に関する科目
  • ●建築基準法等・建築設備に関する科目
  • ●マンション管理適正化法に関する科目

法令の問題数は約20問前後、建築基準法等・建築設備に関する問題数は12~15問程度と、科目によって出題数が異なります。出題数が多い科目を重点的に勉強すると効率的でしょう。

ただし、マンション管理士試験は勉強が必要な範囲が広く、400〜500時間の勉強時間が必要といわれています。時間の余裕や費用対効果、自身の性格などによって適した勉強方法は異なります。自分に合った勉強方法を検討しましょう。

主な勉強方法として「独学」と「受験指導校」での勉強がありますが、効率的に勉強したいのであれば、TACがおすすめです。TACはオリジナルのフォローシステムにより、受講者のライフスタイルに合ったサポートをしています。

勉強方法に悩んでいるのであれば、TACでの受講を検討してみましょう。

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