3分で読めるコラム面接対策④ 逆質問とクロージング
~面接の最後まで「対話」を続ける~

質問の意図を捉えて的確に答える~「結論ファースト」だけに縛られず、質問に向き合う~

今回は、面接の終盤「逆質問」と「クロージング」について話しします。
苦手意識を持つ方も多いかもしれませんが、特別なテクニックは必要ありません。
最後まで「対話」を意識していれば、自然「逆質問」と「クロージング」につなげていくことができます。構えすぎず、それまでの面接の流れの中で考えるためのポイントを抑えましょう。

逆質問というと、
「何を聞けば評価されるのか」
「何個くらい用意すればよいのか」
と考える方も多いと思います。

もちろん、事前に質問を考えておくことは大切です。

ただ、逆質問は、それまでの面接とは別に始まる特別な時間ではありません。

前回のVol.17では、面接は面接官と受験者との「対話」であるとお伝えしました。
逆質問も、その延長にあります。

最後まで相手とのやり取りを続け、そのまま自然にクロージングにつなげていきましょう。

1.「逆質問リスト」を作りこむ必要はない

逆質問対策として、あらかじめ多くの質問を準備する方もいます。
ただ、私は必ずしも「質問リスト」を作り込む必要はないと考えています。

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それよりも、


  • 志望先の政策で関心があること
  • 実際の業務について知りたいこと
  • 経験者採用職員に期待される役割
  • 組織や仕事の進め方で確認したいこと

など、自分自身の「関心事項」を整理しておけば十分です。


事前に決めた質問をそのまま使おうとすると、面接中に既に説明を受けたことを改めて聞いてしまったり、話の流れと関係のない質問を突然始めたりすることがあります。

逆質問も、「台本」ではなく「材料」として準備しておく、と考えてみてください。

2.面接の流れから質問を考える

例えば、政策や行政課題についてのやり取りが多かったのであれば、

「その政策について、実際の業務ではどのように関わるのでしょうか」
「関係部署や関係機関とは、どのように連携して進めているのでしょうか」

など、政策の話を実際の業務へ少し掘り下げて聞くことができます。

反対に、業務内容や職務経験についてのやり取りが中心だったのであれば、

「今お話しいただいた業務は、どのような政策課題の中に位置付けられているのでしょうか」

など、業務から政策や組織全体へ少し視野を広げて聞いてもよいでしょう。

逆質問は、面接の最後に突然始まるものではありません。
それまでのやり取りの続きを聞けばよいのです。

3.無理に質問をひねりださなくてもよい

「逆質問は必ず3つ準備する」
「質問しないと志望度が低いと思われる」

と考えて、無理に質問を作る必要はありません。

面接の中で知りたかったことが十分に理解できたのであれば、

「先ほどのお話で、お伺いしたかった点は理解できました。ありがとうございます」

と答えても構いません。

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一つ、二つ聞いて十分であれば、そこで終えてよいのです。

また、給与、休暇、残業、異動などを確認すること自体が悪いわけではありません。
ただし、面接という限られた時間の中では、何を誰に確認するのかにも優先順位があります。

募集要項や採用担当者とのやり取りで確認できることもあります。
その面接でしか聞けない仕事の内容や、政策、組織、期待される役割などを優先してもよいでしょう。

4.クロージングで新しい話を始めない

面接の最後に、

「最後に何か伝えておきたいことはありますか」

と聞かれることもあります。

このときも、新しいエピソードや、これまで話していない自己PRを急に始める必要はありません。

面接の終盤は、それまでのやり取りをまとめる時間と考えてみてください。

例えば、

「本日お話を伺い、これまでの○○の経験を活かしながら、△△の業務に携わりたいという思いがより強くなりました。本日はありがとうございました」

程度でも十分です。

面接を通じて理解したことや感じたことを短く返し、最後に感謝を伝える。
それくらいの方が、自然に面接を終えることができます。

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おわりに

逆質問もクロージングも、特別な「面接テクニック」ではありません。
最後まで相手の話を聞き、その場のやり取りを踏まえて、自分が確認したいことを聞く。
十分に理解できたのであれば、そのことを率直に伝える。

ここで大事なことをお伝えします。
面接は、受験者だけが一方的に評価される場でもありません。
受験者もまた、面接でのやり取りを通じて、その組織や仕事、一緒に働くであろう人たちを見る場でもあります。

お互いが貴重な時間を使って、その場に臨んでいます。
だからこそ、必要以上に萎縮せず、最後まで丁寧に対話を続けてみてください。

そして、面接が終わったら、聞かれたことや気になったことを簡単にメモして、いったん切り替える。
好きなことに目を向けたり、家族・知人と会話したり、しっかり休んだりする。
必要以上に引きずらないことも、長い受験生活では大切です。





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加藤 雅史(かとう まさし)講師

国家から政令市への転職経験あり

国家公務員として、予算経理、団体指導、金融政策等、幅広い業務に従事。その後、社会人経験者として政令市へ転職。施設管理や福祉、不動産管理等に従事しながら、マネジメントも行う。その傍ら、公共政策を学ぶため大学院を修了。あわせて、カウンセラー資格を取得し、人材育成やメンタルケアを学ぶ。 国家・政令市での経験と、公共政策を学んだまさに公務員のエキスパート。