Vol.6 3分で読めるコラム 人物試験対策のアウトライン④

今回も引き続き、人物試験対策のアウトラインの解説をします。
以前お伝えした以下3点のうち、今回は3になります。
- なぜ、そこの官公庁を志望するのか
- どういった業務で、どのように貢献できそうなのか
- 人柄、仕事ぶりなどから、一緒に働く仲間となり得るのか ←
書類様式では、「自己PR」のほか、
「困難をどう乗り越えたか/積極的に挑戦したこと/周囲とともに取り組んだこと」 といった欄に相当します。
本項目では、
ご自身が志望先官公庁の「チームの一員」として一緒に働くことのメリットを、これまでの経験を踏まえて記述してみましょう。
書く際のポイント

以下の観点を意識して整理することが重要です。
- 「組織」(チーム)として「協調」して動いた経験
- 「積極性」や「責任」をもって「困難」を乗り越え成し遂げた経験
- 結果として「全体」にどのように貢献したのか
これらを踏まえ読み手や面接官に対して、入庁(入職)後の働く姿勢をイメージしてもらえるよう、伝えることが重要です。
他の項目との重複の考え方
前回の「2.どういった業務で、どのように貢献できそうなのか」
と記述内容が重複するかもしれません。
その際は、多少重複することは気にせず、一貫性を持たせることを優先してください。
むしろ、「志望先の取組」と「ご自身のアピールポイント」を、自然につなげて書くことを意識してみてください。

記述例
一例として参考までにお示しします。
(「自己PRについて」という様式欄の前提です)
(例)
私は…市役所(貴市)の中期計画に掲げられている「●●のまちづくり」に強い関心を持っています。
これまで、私は〇〇のプロジェクトのマネージャーとして、関係者と連携しながら課題解決に取り組んでまいりました。
具体的には、関係部署や外部関係者との調整が必要な業務において、全体の進捗管理とともに、立場や目的が異なる関係者の意見を整理し、共通の方向性を見出す役割を担ってきました。
当初は、それぞれの認識や優先順位の違いから調整が難航しましたが、相手の立場や状況を把握しながら論点を整理したうえで、合意形成を図ってまいりました。
その際、自ら情報収集や論点整理を行うとともに、必要に応じて周囲に確認しながら認識の調整を行い、スケジュール感と全体最適を意識して進めてまいりました。また、課題の性質に応じて優先順位を判断し、迅速に関係部署との連携を図ってまいりました。
結果、関係者間の認識を揃えた上で取組を前進させることができ、所期の期日までに〇〇のプロジェクトを滞りなく遂行することができました。
貴市においても、ニーズが多様化する中で、関係部署や地域の方々と連携しながら課題解決に取り組む場面が多いと認識しております。これまでの経験で培った調整力と主体的な行動力を活かし、貴市の一員として、市政と市民に貢献してまいります。
まとめ

熱意があるほど、志望先と関連付けたい内容は多くなりがちです。
しかしながら、
- 一貫性のある軸に集約すること
- 最も自分らしさが出るテーマを選ぶこと
その他のエピソードは、面接での「更問」対応として準備しておく、という戦略も有効です。
ある程度の見極めや割り切りも戦略であり、仕事の優先順位付けの考え方にも通じます。
以上で、人物試験対策のアウトラインの解説は一区切りとなります。
次回以降は、各項目についてさらに具体的に掘り下げていきます。
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加藤 雅史(かとう まさし)講師

国家から政令市への転職経験あり
国家公務員として、予算経理、団体指導、金融政策等、幅広い業務に従事。その後、社会人経験者として政令市へ転職。施設管理や福祉、不動産管理等に従事しながら、マネジメントも行う。その傍ら、公共政策を学ぶため大学院を修了。あわせて、カウンセラー資格を取得し、人材育成やメンタルケアを学ぶ。 国家・政令市での経験と、公共政策を学んだまさに公務員のエキスパート。



