税理士ブログ 第71回税理士試験合格者の「会計科目学習法」③

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第71回税理士試験で見事合格を勝ちとられた方々が実践した「会計科目(簿記論・財務諸表論)の学習法」をご紹介します。

今回は最後の第3回目のお届けになります!

■繰り返し失点を見直すことで合格水準まで引き上げた
盛田 浩司さん

簿記論の平均学習時間(平日一日4時間/週末4時間/週24時間)

簿記論は、簿記一巡の流れを意識して学習を進めました。税理士試験の入門科目であったこともあり、他の受験生の学習レベルも分からなかったですし、どれぐらいやれば合格基準に達するかということを把握するまでに時間を要しました。一番苦労した科目かもしれません。合格できた時はようやく1科目かと安心しました。

財務諸表論の平均学習時間(平日一日4時間/週末4時間/週24時間※そのうち理論暗記2時間)

簿記論合格までに時間を要した分、財務諸表論については計算部分の復習はあまり必要ありませんでした。答練(直前期の答案練習)の結果から間違えたところを見直すということを繰り返すことで合格水準まで引き上げることができました。理論については丸暗記はあまりせず理解することに努めました。別の科目を同時併用で受講していたためアウトプットに使える時間は必要最小限に抑えました。

これから税理士受験をスタートされる方、どこの受験指導校を選べば短期に合格できるだろう?と考えていることでしょう。他の受験指導校については正直分かりませんが、TACについては講師・教材・カリキュラム・質問相談フォローとどれをとっても品質に間違いはないかと思います。令和5年度本試験からは受験資格の一部緩和もあり税理士試験を受験しやすい環境にあるかと思います。受験を考えているのであれば、とりあえずTACに問い合わせて見ることをお勧めします。早期に合格できることを祈っております。頑張ってください!

■短時間で解けるよう常に意識。苦手論点は繰り返し解いて克服。
猿木 康平さん

簿記論の平均学習時間(平日一日4時間/週末8時間/週28時間)

簿記論の計算はとにかく試験時間が足りないので、時間を意識した勉強を心掛けました。具体的には、トレーニング(問題集)も答練(直前期の答案練習)も時間を計って、解くのにどの程度の時間がかかるのか、より短い時間で解けるようにできないかを都度考えるようにしました。また、苦手な論点を作ってしまうと、手が止まって時間がかかる要因になるので、苦手な論点はトレーニングを何度も解いて克服するように努めました。


財務諸表論の平均学習時間(平日一日4時間/週末8時間/週28時間※そのうち理論暗記14時間)

財務諸表論の計算にはあまり勉強時間をかけないように心掛けました。というのも、簿記論の知識があれば多くの問題を解く力が養われると考えていたためです。そのため、トレーニング(問題集)は使用せず、答練(直前期の答案練習)の問題を繰り返し解く程度に留めました。
一方で、理論は簿記論の勉強では補えない分野なので、しっかりと時間を確保して正確に暗記することに努めました。具体的には、テキストの文章を紙で隠しながら、スラスラ言えるかを何度も確認しました。

■理解度も成績も6月から急上昇。そこから気を抜くことなく合格
深尾 宏さん

簿記論の平均学習時間(平日1.5時間/週末8時間/週15~20時間)

簿記論は理論がないので、個人的にストレスは少なく勉強することができました。財務諸表論と並行して勉強すると混乱しそうだったので、簿財同時受験を避けて、簿記論だけの勉強としました(消費税は同時受験)。5月頃までは十分に成績が上がらず苦戦しましたが、答練(直前期の答案練習)を何度も何度も解き直すことによって、簿記論の試験の特徴、解き方のコツ、時間の使い方が分かってきました。6月頃から理解度も成績も急上昇し、その後、気を抜くこともなかったので、合格できたと思います。

TACのカリキュラムは秀逸でした。基礎期(9~12月)に全体を学び、トレーニング(問題集)で基礎を固め、応用期(1~4月)は隔週で本試験レベルの総合問題の演習を解き、直前期(5~7月)は、過去問を含め20回を超える総合問題を解きました。さらに、毎回、自己採点した結果を一覧表に得点を記録しておきました。得点の低かった問題は多めに繰り返し、間違えたところは何度も見直すとともに、応用期から直前期までの30回もの総合問題を3~4回繰り返し、制限時間内に満点が取れるまでレベルを上げることで、ストレート合格の確立が高まりました。



■理論は「覚える⇒忘れる⇒覚える」を繰り返し定着させた
渡邊 脩平さん

簿記論の平均学習時間(平日一日1時間/週末7時間/週12時間)

簿記論の計算の学習については、手を止めずに解答ができる状態を意識していました。税理士試験の中でも特に簿記論は時間との戦いであることを認識しており、そのような試験においては「考えて解ける」では合格することはできないと考えました。そのため、トレーニング(問題集)を解く際には少しでも手が止まったものは手を止めずに解答ができるようになるまで繰り返し解くようにしていました。


財務諸表論の平均学習時間(平日一日45分/週末8時間/週8時間※そのうち理論暗記2時間)

財務諸表論の理論については、思い出す作業を意識し、触れる回数を少しでも多くするようにしました。とにかく、「覚える⇒忘れる⇒覚える」ということを繰り返すことを意識しました。触れる回数を多くすることが重要と考えたため、書いて覚えることは一切しませんでした。

一方で計算については簿記論と並行して勉強しており、簿記論の勉強で概ねカバーできるため、財務諸表論の計算問題にはそれほど力を入れず、その分の勉強時間を簿記論に充てるようにしました。

TACの講義は、単にテキストの解説にとどまるのではなく、本質の理解を重視した講義をされていた点が非常に良かったと感じます。本質を理解することで基礎期から応用期へもスムーズに進むことができ、少し違った角度から問われた場合の対応力も身につけることができました。 また、本試験ではこの角度で問われることが多いなど、本試験を意識した講義が大変勉強になりました。

とにかく繰り返し問題を解く
西岡 慎一さん

簿記論の平均学習時間(平日一日3時間/週末6時間)

簿記論ではとにかく問題を解きまくりました。講義を聞いた後、次回講義までにテキストを2回読み、トレーニング(問題集)の問題は最低3回解く、それでも間違える問題はチェックしておき間隔を決め定期的に解き直すようにしました。答練(直前期の答案練習)も同じように最低3回は時間を計って解き、後は間違えた箇所のみを個別問題として解くようにしていました。また、反復して解いたにもかかわらず間違えるところはテキストに立ち返り理解するよう努めました。


財務諸表論の平均学習時間(平日一日3時間/週末6時間)

財務諸表論の理論を覚えるのには苦労しました。はじめは紙に書いて覚え、一度覚えたとことは紙で隠しながら暗唱して定着させるようにしました。自分の言葉で作文するというのが苦手だったため一言一句覚え、忘れないよう繰り返し暗唱し続けました。計算に関しては簿記論と重複するところが多かったのでトレーニング(問題集)と答練(直前期の答案練習)は2回ずつ解き、後は理論の時間に充てました。

私は通信生だったため、フォロー制度の質問電話と質問メールはよく活用しました。自分で調べても分からないところをすぐ聞くことができるのはとてもありがたかったです。また、質問を相手に伝わるようにまとめていると自分の中での理解が進んでいるという実感もありました。また、TACの教材のみで合格できたので、手を広げすぎずTACの教材を信じて勉強することが大事だと思います。
TACの講義の進度は少し速いなと感じることもありましたが、講師が最終的に本試験までに覚えればよいと言ってくれていたので、とりあえず先に進めることを意識してやっていると、最終的に合格レベルまで達することができていました。

■財表の計算・理論の同一論点を交互に学習し理解を深めた
右京 一城さん

簿記論の平均学習時間(平日一日1時間/週末6時間/週10~11時間)

簿記論の学習方法は、総合問題を繰り返し解くことです。総合問題を解く中で苦手な論点が見つかりますが、その時はテキストや個別問題集を確認し、苦手を克服するように努めます。苦労した点としては、試験の時間帯が1限目のため、朝早くから力を発揮しなければならないということでした。試験の1ヵ月前からは6時台に起きるようにして、朝早くから活動できるようにしました。


財務諸表論の平均学習時間(平日一日1時間/週末6時間週10~15時間※そのうち理論暗記5時間)

財務諸表論は計算と理論を交互に勉強しました。その際になるべく同じ論点を学習するように努めました。そうすることによって、理論を勉強しているときには、その理論に関係する計算の論点が、計算を勉強しているときには、その計算に関係する理論の論点が頭に浮かぶようになり、理解が深まりました。この学習方法により、財務諸表論は一発で合格しました。

税理士試験は科目合格制で、仕事と試験勉強が両立しやすい試験です。日々の努力の積み重ねが得点につながり、やがて合格にもつながります。受験生活の中で様々な困難があるかもしれませんが、めげずに頑張れば必ず合格できます。一人でも多くの人が挑戦し、合格することを願っています。


■問題の理解度を分類し弱点克服
島村 康介さん

簿記論の平均学習時間(平日一日30分~1時間/週末6時間/週10~14時間)

トレーニング(問題集)や答練(直前期の答案練習)など問題を解く際には「すんなり解答できた問題」「なんとなく正解してしまった問題」「不正解、分からなかった問題」と印をつけ、すんなり解答できた問題以外をまた解き直し、それにまた印をつけるというのを繰り返しました。苦労したことは、問題のボリュームが多いため焦ってしまってどうしでも計算ミスがなくならないことでした。仕事でパソコンのテンキーを入力する際はある程度早く入力してもあまり打ち間違えがないので、電卓をパソコンのテンキーに近い押し込みが深いものに変えたところ、その年に合格することができました。

TACの講師の方々はとても物腰が柔らかく、受験生のことを本当に考えてくれていると思います。TACのカリキュラムに沿って、講師の声にしっかり耳を傾ければ必ず合格できると思います。勉強していく上でつらい時期もあるかと思いますが、諦めさえしなければ必ず道は開けます。頑張ってください。

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「会計科目学習法」①はこちら

「会計科目学習法」②はこちら

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