神奈川で公務員になる!横浜市の仕事、試験、対策について解説

横浜市

横浜市は神奈川県の県庁所在地です。都心部や自然豊かな郊外部など、非常に多くの魅力がある都市となっています。政令指定都市として、独自の部局も少なくありません。

そこで本記事では、横浜市の仕事やめざす職員像、さらに平均年収や横浜市職員採用試験の内容、試験対策について解説します。

1.横浜市職員の仕事、キャリア

横浜市は、日本最大の基礎自治体であり、多くの企業が集積するみなとみらいなどの都心部から、自然豊かな郊外部まで、多彩な魅力にあふれています。横浜市職員(事務)では、区役所や局などに配属され、市民にもっとも身近な一般行政事務に従事します。

主な業務案内 

主な課 業務内容
こども青少年局 子ども・子育て支援事業、待機児童対策、ワークライフバランス推進事業など
総務局 局内の人事、文書、予算及び決算に関することなど
都市整備局 公共施設等の都市デザインの企画・調整や広報普及、都心臨海部の活性化の推進など
健康福祉局 市民の健康づくりに関すること、横浜市総合保健医療センターに関すること、原子爆弾被爆者援護事業など
環境創造局 ガーデンシティ横浜の推進に関すること、市内産農産物の生産振興など
経済局 中小企業振興施策の推進に関すること、AI、IoT等の先端技術の普及促進に関することなど

新規採用者については、原則として区役所や局の出先事務所など、市民サービスや事業の最前線を経験できる職場に配属されます。

また、3年~4年程度を目安に異動があり、異なる分野の仕事をしていくため、異動はまさに転職のようなイメージです。公務員の仕事はつまらないのではと思っている方もいるかもしれませんが、そんなことは全くありません。社会貢献しつつ、幅広いキャリアを通じて自己成長も実現できる魅力的な仕事なのです。

2.横浜市が求める人材像

横浜市は、「市民に貢献する仕事に誇りと自信を持ち、誠実・公正に行動し、課題解決に向けて主体的に取り組む」人を求めています。

1

ヨコハマを愛し

  • 横浜と横浜市民に対して強い関心を持ち、市民に貢献する仕事に誇りと自信を持つ
  • 市民の目線で考え、相手の立場や気持ちに寄り添い、主体的に行動する
  • “開かれた都市・横浜” の魅力を理解・発信し、国際貢献できる人材を目指す

2

市民に信頼され

  • 公務員としての自覚を持ち、「職員行動基準」に沿って誠実・公正に行動する
  • 知識・能力を備え、やるべきことを着実に行い、自らの役割・責任を果たす
  • 人権とコンプライアンスの意識、協働の姿勢を持ち、市民と信頼関係を築く

3

自ら考え行動する職員

  • 課題解決に向けて主体的に取り組み、「チーム横浜」で日々の業務にチャレンジする
  • 自らのキャリアを考え、積極的に能力開発に取り組む
  • 全体の奉仕者として自らに求められていることを考え、行動する

このような3つの視点が特にもとめられています。

3.横浜市職員の平均年収

横浜市職員の平均年収は約700万円!?

公務員は法律により身分を強力に保障されており、短期的な業績や経済動向に左右されることなく、長期的な視点に立ってじっくりと職務にあたることができます。
横浜市職員の場合、平均年収699万円(平均年齢40.8歳)※1で、民間企業の平均443万円(男性545万円/女性302万円)※2と比べて高い水準となっています。

※1 横浜市の平均年収はTACが独自に算出した事務職の推定額です。
平均年収=「月額支給される給料及び手当」×12+「年額支給される手当(期末手当・勤勉手当(ボーナス等)」/「月額支給される給料及び手当」=給料+各種手当(扶養手当、通勤手当等)
[参考資料]横浜市職員 横浜市の給与・定員管理等について(令和3年度)
※2 [参考資料]国税庁民間給与実態統計調査(令和3年度)

4.横浜市職員の採用試験

横浜市職員採用試験は、年齢によって採用区分が変わります。ここでは大学生の方で事務・行政で受験する場合について解説していきます。
大卒以上のレベルの採用区分として、大学卒程度等採用試験(事務)があり、試験内容は、教養択一試験、論文試験、口述試験です。

事務 受験資格・試験内容・スケジュール

例 令和5年度

受験資格:受験年度の4月1日時点で22歳以上から30歳未満の人(外国籍でも可能)

内容 実施時期 詳細
出願

4月11日(火)

~5月9日(火)

第1次試験 6月18日(日)
・教養試験(択一式、150分、50問)
…大学卒業程度の一般的知識(法律・政治、経済、社会・一般事情など)及び一般的知能(文章理解、英文理解、判断推理、数的推理、資料解釈など)についての筆記試験
第1次合格発表 7月4日(火)
第2次試験

7月10日(月)

~7月13日(木) 

・論文試験(記述式、60分、750字以内)
…与えられた課題に対する論文
※論文は第二次試験科目ですが、第一次試験日に実施します。

・口述試験(個別面談)

…一部屋に3~6組、机をはさんだ対面式 

第2次合格発表 7月26日(水)
第3次試験

7月31日(月)

~8月8日(火) 

・口述試験(個別面談)
最終合格発表 8月21日(月)

(注) 試験日程等の詳細については必ず「横浜市人事委員会採用試験情報」をご確認ください。

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試験内容
  • 第1次試験
    教養試験

    150分50問を解答する択一式問題です。主に高校で学習した分野や、一部大学で学習する専門的な分野が出題されます。
    出題分野は以下の通りです。
    【出題分野】
    一般的知識(法律・政治、経済、社会・一般事情など)及び一般的知能(文章理解、英文理解、判断推理、数的推理、資料解釈など)

  • 第2次試験
    論文試験

    横浜市が抱える社会・経済問題などの一般的な課題について、自分の考えを手書きで論述することが求められます。解答時間は60分、文字数は750字以内です。
    ※試験は第1次試験時に行います。

  • 第2次試験
    面談試験

    出願時に入力したエントリーシート等に基づき、職務に関連する専門知識及び人物についての個別面談を行います。一部屋に3~6組で、机をはさんだ対面式の面談となっています。

  • 第3次試験
    面接試験

    出願時に提出したエントリーシートや第2次試験での面接に基づき、職務に関する専門知識及び人物についての個別面接を行います。

事務(SPI方式) 受験資格・試験内容・スケジュール

例 令和5年度

受験資格:受験年度の4月1日時点で22歳以上から30歳未満の人(外国籍でも可能)

内容 実施時期 詳細
出願

4月3日(月)

~4月12日(水) 

第1次試験

4月3日(月)

~4月17日(月) 

・適性検査(SPI3)
…受験者が受験日を選択し、自宅等及びテストセンターで受験を行います。
第1次合格発表 4月27日(木)
第2次試験

5月10日(水)

~5月12日(金) 

・Myストーリープレゼンテーション
…「あなたが成し遂げた他者に誇れる実績を教えてください(直近5年程度)」というテーマでプレゼンテーションを行います。
第2次合格発表 5月23日(火)
第3次試験

5月29日(月)、

30日(火) 

のいずれか1日を指定 

・面接試験
最終合格発表 6月16日(金)

(注) 試験日程等の詳細については必ず「横浜市人事委員会採用試験情報」をご確認ください。

試験内容
  • 第1次試験
    適性検査(SPI3)

    民間試験でも多く導入されているSPI3の試験です。期間中の任意の時間で自宅及びテストセンターで受験をします。

  • 第2次試験
    Myストーリー
    プレゼンテーション

    他者に誇れる実績をプレゼンします。プレゼン実施前に、資料を提出する必要があります。

  • 第3次試験
    面接試験

    出願時に提出したエントリーシートなどに基づき、人物についての個別面接を行います。

5.横浜市職員採用試験の倍率、難易度

公務員試験の難易度を図る指標として倍率があります。全都道府県の事務系の試験倍率と比較することで横浜市職員採用試験の難易度を知ることができます。

試験結果(事務)

- 採用予定数 受験者数 最終合格者数 倍率
2021年 220 2,000 386 5.2
2022年 220 1,792 293 6.1
2023年 150 1,451 180 8.1

試験結果(事務)(SPI)

- 採用予定数 受験者数 最終合格者数 倍率
2023年 20 1,340 57 23.5

※事務(SPI)は2023年度より実施

参考/2021年 都道府県・政令市 大卒事務系試験 実施状況

- 受験者数 最終合格者数 倍率
2021年合計 39,821 8,460 4.7

このように年によって倍率が異なることもありますが、過去の試験結果からおおよその「目安」は把握できます。一般的に公務員試験の合格ラインは、教養試験が約6割とされています。

もちろん、この数字はあくまで目安です。受験者のレベルが高い年には、合格ラインがこれよりも高くなる可能性があります。しかし、このように目安の点数や合格ラインばかりを気にして、勉強に集中できないことは避けるべきです。

まずは集中して勉強を進めたうえで「あとどのくらい得点できれば合格の見込みがあるのか」などの目安にしてください。

6.横浜市職員採用試験の対策

ここまで試験について解説してきました。「やることが多いな」という印象を持たれた方は多いのではないでしょうか。

公務員試験はまさにその通りで、他の就職試験や資格試験と比べて科目が多いというところに特徴があります。しかし、科目によって出題数や配点ウエイトが異なることから学習にメリハリをつけることで効率的に合格を目指すことができます。

ここでは横浜市の試験対策について解説していきます。

筆記試験

択一

教養択一試験

横浜市の教養択一試験は50題と出題科目が多いため、出題数の多い科目から優先的に勉強を始めていきましょう。特に数的処理の出題が多い傾向にありますので、コツコツ勉強に取り組むと良いでしょう。時事問題も多く出題されるので、その年に起こったニュースなどの情報収集に努めましょう。
また、教養試験と言えども、専門的な問題も出題があることから、幅広く知識を増やしておくことが求められます。特に人文化学や自然科学分野などの高校までに全く習ったことのない科目で出題数の少ないものについては勉強をせず、他の勉強に力を入れていくというもの一つのポイントです。

SPI3

適性検査(SPI3)

SPI方式では、1次試験において民間企業との併願がしやすいようにSPI3が導入されています。多くの民間企業で導入されているため、出題内容はパターン化されています。そのため、まずは傾向を把握し、対策本などで繰り返し演習するのが望ましいでしょう。

論述

論文試験

論文試験は提示された複数の資料(新聞記事や統計資料)をもとに、横浜市が抱える課題についてどのような取り組みを進めるべきかを750字以内で書いていく必要があります。他の自治体に比べ文字数が少ないことから、簡潔に要点をまとめる練習が必要になります。ご自身の書いた論文を客観的に見てもらえるような環境を用意することが重要です。

人物試験

面接

口述試験

口述試験は面接が中心になりますのでガクチカと市政の政策研究はしっかりと進めるようにしていきましょう。自分がどのような人間なのか分析したうえで、相手に伝える練習をする必要があります。

プレゼン

Myプレゼンテーション

Myプレゼンテーション試験は事務(SPI方式)の独自の試験です。議題が決まっているため、それに沿ったプレゼンをひたすら練習を行うと良いでしょう。また、自身のプレゼンを客観的に評価してくれるような環境も重要になってくるでしょう。

7.まとめ 横浜市職員になるには?

いかがでしたか?横浜市の職員になるための試験は、筆記試験対策、面接対策などいろいろなことを準備していく必要があります。その反面、他の公務員試験と重複する部分が多いことや教養試験対策は民間就活のSPI対策にもなり、将来の選択肢を広げることができますので、横浜市の職員を目指してみませんか。

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