警察官・消防官 合格体験記2020年度

降旗　佳奈さん

DATA BANK

警察官を目指した理由

　将来のことを真剣に考えた時に、人を助けられる仕事がしたいと思ったからです。また、私は高校生の頃に怖い思いをした経験があります。そのため、数ある人を助ける仕事の中から、被害者の力になれる警察官になろうと決意しました。

TACを選んだ理由

　私の周りの人で公務員を目指している人がいなかったこと、大学受験で受験勉強を経験しておらず勉強に対する不安が強かったことから、絶対に予備校に通おうと思っていました。しかし公務員試験対策を行っている予備校はたくさんあり、どこに通おうかとても悩みました。TACの体験講義を受けてみて、勉強から離れていた私でも講義の内容が丁寧で分かりやすいと感じ、且つ講師の熱意がとても伝わったことから、複数ある予備校からTACを選びました。

教養試験対策

　私は暗記が得意だったため、社会科学や人文科学については講義で重要だと言われた箇所は必ず頭に叩き込み、講義ノートの内容を全て覚える勢いで暗記するようにしていました。一方、理系科目は苦手だったため、自然科学は地学、生物、化学などの知識があれば解ける内容を中心に暗記するようにしていました。しかし、理系科目が苦手でも数的処理は避けて通れないことから、毎日数的処理は勉強するようにしていました。
　数的処理の勉強で大事にしていたことは、とにかく解き方を暗記するのではなく理解することです。まず、講義ノートに書いてある内容を理解するようにし、それからV問題集の問題を解くようにしていました。内容を曖昧に理解したままだと問題集の問題が解けないため、解けなかったらまた講義ノートに戻って内容の理解に励むということを繰り返していました。解き方を理解するためにはどうしても多くの時間を費やしてしまいますし、何で理解できないのかという焦りがありました。しかし「負けるものか」という心意気で諦めずに解き続けることで、完璧に理解することへ繋げました。このおかげで、初めて見る問題でも落ち着いて解けるようになりました。

論文試験対策

　論文は週に1〜2本書くようにしていました。最初は論文を1本書くだけで2、3時間かかってしまい、このままではいけないと思って論文のネタの幅を広げるために自己分析や志望先研究をするようにしました。志望先研究では『警察白書』や自治体の取り組みを調べたり、説明会やインターンシップへ積極的に参加したりしました。自己分析、志望先研究を積み重ねながら論文を沢山書くことで、論文を時間内に完成させることが容易になり、論文の評価でBをもらうことが増えました。また書くことに慣れてくると、自治体ごとの論文の題目における傾向がわかってくるので、自分が受ける自治体の論文の特徴に合わせて書くエピソードをなんとなく決めていました。
　論文の添削については、論文の改善点をすぐに知ったほうが効率的だと考え、書いた論文をなるべく直接添削してもらうことを心掛けました。私は、TACの担任の先生にその場で添削をお願いしてアドバイスをもらうようにしたり、冬頃から始まる「論文ワークショップ」という論文担当の講師が直接添削してくれる制度を積極的に活用したりしました。

これから受験する人へ

　公務員試験は試験科目が沢山あって大変だと思います。また、受かるかどうか分からない不安とも戦わなければなりません。私は高校受験以降、受験勉強から離れており最初の頃は全く理解できず、このままで合格できるのだろうかという不安がいつもありました。しかし、誰だって勉強が辛いと感じることはありますし、不安な気持ちはみんな持っていると思います。だからこそ苦しくなった時に、なぜ自分がこんなに勉強をしているのか思い出して欲しいです。警察官、消防官になるために勉強しているという思いを忘れなければ、どれだけ苦しくても必ず乗り越えていけます。
　最後に、勉強の良いところは努力した分必ず報われること、人生の肥やしになってくれることに尽きると思っています。是非、勉強することのメリットにも目を向けて目標のために突っ走ってください！