警察官・消防官 合格体験記2020年度

林　大海さん

DATA BANK

消防官を目指した理由

　私が消防官を目指したきっかけは、中学生の頃の出来事がきっかけでした。自宅近所の住宅にて火災が発生し、私は目の前の光景に唖然としていました。しかし、そこに駆け付けた消防官の何が何でも助けてやるんだという強い使命感や誇りに心打たれ、憧れの職業になりました。
　その後、消防に関するイベントや説明会、消防署見学を通じて、住民の方々のために、日ごろから汗水流し体力錬成している姿やあらゆる災害現場を想定して行う訓練の姿に、私も組織の一員として一緒に働きたいと強く思い、憧れから消防官になりたいと気持ちが変化しました。

TACを選んだ理由

　独学では怠けてしまうと思ったので、効率的に試験対策を行うためにも予備校に通うことは決めていました。説明会を聞き教室の講義だけでなく、受講できなかった講義を好きな時に見れ、復習にも使えるWebフォローがあることや、面接対策や論文対策、担当講師制度などのフォロー制度が充実していたことに魅力を感じました。
　また、担当講師が勉強の仕方や各種試験情報に詳しいことから頼りになると思い入会しました。

教養試験対策

　教養試験の中で数的処理が合否を分けるという説明をしていたので、毎日問題集を解いていました。ただ何となく解くのではなく、一つ一つの問題のポイントや解き方を意識しながら解くよう心掛けていました。ポイントや解き方を意識することで、類似問題に対しても瞬時に解き方を導くことができるようになりました。また、暗記科目に関してはひたすら講義ノートを読み込みました。移動時間などのちょっとした隙間時間を利用して、流れや講義中に言っていたポイントを思いだしながら読み込み、全教科20周以上はしました。それでも覚えられなかったものはノートに書きだし、見る頻度を増やして対策をしていました。毎日コツコツ継続することで点数を伸ばすことができ、模試などでも結果を出すことができました。
　教養試験対策で大切なことは、早期に自分に合った勉強方法を見つけることだと思います。いくら勉強しても成績が伸びなければ意味がありません。演習や模試などは、今の勉強方法が自分に合っているかを確認するのに役立ちますから、進んで活用してください。さらに教養試験は科目数が多く範囲が膨大ですから、受験する自治体の過去問から出題数の多い科目を重点的に行い、すべてを完璧にしようとするのではなく、濃淡つけて勉強を行っていくことも大切だと思います。

面接試験対策

　面接は準備の段階で決まると思いますので、一次試験合格後からではなく、早いうちから面接対策に着手したほうがいいと思います。組織の理解を深めたり、自分の引き出しを増やすため自治体研究を徹底的に行い、積極的に行動したりするようにしました。志望している自治体だけではなく、他の自治体も調べ訪問することで、なぜその自治体を選んだのか、その自治体でなければならない理由というのがより明確になってくると思います。
　HPや自治体が発行しているパンフレットに目を通すのはもちろんですが、実際に消防署に訪問して、現職の方々の生の声を聞くのも参考になりますので、息抜きのつもりで訪れてみてください。普段見られない訓練を見ることができたり、説明会では聞けなかったことなど新しい発見を得たりすることができると思います。こうした体験は面接対策や論文対策に活かせる可能性があり、何よりも試験に向けてのモチベーションを高めることができると思います。

これから受験する人へ

　私は7月に入校するまで、公務員試験の対策を全くしていませんでした。そのため、何ヶ月も前から公務員対策を始めている他の受験生を見て、焦りを感じたこともありましたし、成績が思うように伸びず、このままで大丈夫かと不安に感じることもありました。そのような中で、担任講師に加えて、各科目の講師の方達が私の悩みや不安に親身になって対応してくれました。TACの講師の方達は、頑張る私たちを常に応援してくれ、サポートしてくれます。なので、小さなことでも構わないですから、悩みや不安なことがあれば自分1人で抱え込まず、講師に相談して負担を減らしながら試験対策に取り組んでください。
　自分の夢に向かって努力した時間は決して楽なものではありませんでしたが、今振り返れば自分を成長させてくれた素晴らしい時間だと感じています。これから受験される方は絶対に合格してやるという強い気持ちをもって、目標に向かって最後まで諦めず頑張ってください。