ネット試験開始で簿記検定試験はどうかわる?違いなどを徹底解説!
日商簿記検定3級・2級では、2020年12月よりネット試験を開始しました。現在、日本商工会議所より発表されている内容に基づき、このページでは、ネット試験開始の簿記検定試験について資格の学校TACが独自の目線で解説します!
ネット試験開始される!
先輩!
簿記検定試験がインターネットで受験できるようになるってニュースで見たんですけど⁉
滝沢くん
リコ先輩
そうね。
コロナ禍でも、今まで通り、多くの受験生に受験しやすい環境を整えるために、今までの会場受験にプラスしてネット試験が導入される形になったようね。
どうすればいいでしょうか?
何か大きく変わってしまいそうで、心配で・・・
簿記の勉強内容が変わるって話じゃないから、しっかり勉強すれば大丈夫なのだけれども。
滝沢君の心配や言いたいことも勉強する側からしたらわかるから・・・・
変な”誤解”をしてしまわないよう、わたしが”しっかり”説明してあげる!
まずは、概要から把握しよう!
今回のネット試験について、簡単に表にまとめると、このようになります。
対象級 | 3級・2級 ※1級は対象外 |
---|---|
開始時期 | 3級:2020年12月14日(月) 2級:2020年12月21日(月) |
申込受付 | 2020年11月30日~ |
受験場所 | 指定されたテストセンター |
受験料 | 変更なし |
試験時間 | 変更(3級:60分 2級:90分) |
出題範囲 | 変更なし |
出題形式 | 若干の変更を予定 |
合格発表 | 試験終了後、自動採点ですぐに合否判定 |
試験時間の短縮について
試験時間が変更になるんですね
そうね。
現在の統一試験方式(ペーパーテスト)では、各級120分で実施しているけれど、ネット試験だと3級は半分の時間、2級は3/4の時間に短縮される。
時間が短いネット試験のほうが簡単になりそうに見えますが・・・
出題範囲は一緒ということだから、どちらが楽になるとか簡単になるとかってことはないと思うわ。
これから実施される直近2回の試験(2020年11月/2021年2月)については、時間は違うけれど、2021年6月の統一試験方式(ペーパーテスト)からは、ネット試験と同じ時間に変更されるわ。
当然、難易度なんかも入念に配慮されるはずよ。
出題範囲と出題形式について
出題範囲については、今のままということですが。
出題形式には若干の変更があると?
今までの試験では、紙と鉛筆そして電卓で解答していたけれど。
ネット試験では、パソコンを使って解答を入力することになるわ。
当然、パソコンの画面を見ながら解答するようになると、今までと違って
”問題用紙に書き込んだり出来なくなる”から、そういった部分を配慮して変更するんじゃないかな。
パソコンで受験するとなると、そうなりますよね!
ちなみに。
出題形式についても、試験時間と同じで2021年6月試験からネット試験と統一試験方式(ペーパーテスト)は同一形式での出題に統一されるわ。
日本商工会議所のHPでは、簿記初級、原価計算初級のネット試験(操作体験版)が公開されているの。
ネット試験の操作感覚を把握したい場合は、是非チェックしてみてね!
ちょびっと補足♪~模擬試験プログラムについて
TACの直前対策コースでは、プレ答練の模擬試験プログラムを装備しています。ただいま、模擬試験プログラムの第1問より仕訳5題を体験できます! 本試験同様の形式で、実際に問題を解答してみたい方は、是非チェックしてみてね!
お申込いただいた場合、個人情報の取り扱いにご同意いただいたものとして取り扱わせていただきます。
受験場所や受験日について
"指定されたテストセンター"とあるのですが・・・これは?
パソコンで受験できる設備がある
”商工会議所が認定した”施設のことね。
全国に約100か所(2020年9月現在)を予定していて、詳細については後日ホームページなどで公開される。
いくらパソコンがあるからって、自宅で受験することはできないわ。
なるほど。
決められた場所の中から自分に都合の良いテストセンターを選択するかんじですね。
試験日はどうなんでしょう?
試験日についても、テストセンターごとに受験できる日取りが変わってくる。
だから、
受験場所と試験日をセットで決めることになると思う。
現行のネット試験を参考にすると、第3金曜日などを”必ず実施する日”に設定しているテストセンターなどもあるので、ある程度計画を立てながら勉強できるはずよ。
※追加発表を受けて
先輩!
テストセンターの場所や数について発表があったみたいですね!
そうね。
2020年12月の施行開始時点で76都市112会場を見込んでいるわ。
予定する受験可能人数については、全国で約20,000名(月間)を予定しているそうよ。
何か、注意する点とかありますか?
まず、ネット試験が受験できる場所についてよく確認する必要があるわ。
簿記初級や原価計算のネット試験を実施しているところでも、”簿記3・2級”のネット試験は実施していない可能性があるからね。将来的に増えると考えられるけど現状注意が必要ね。
あと、”月間2万人の受験可能人数”を見込んでいるとのことなので、受験を考えている人は急がずにしっかりと準備して試験に臨んでほしい。
注目!~TACにもテストセンターがあります~
資格の学校TACでもテストセンターを設置しております。TACテストセンターです。TACで学習開始から本試験までサポートしていますよ。是非チェックしてみてね!
統一試験(ペーパー)とネット試験のメリット比較
ネット試験について何となく理解できたかな?
従来の統一試験(ペーパー)との比較を簡単にまとめてみたので、確認してみてね!
また、TACホームページで、ネット試験の申込から試験当日、合否結果の受取りまで、「はてな?」をまとめたQ&Aがあるわ。こちらもチェックしてみてね!
ネット試験(CBT試験) | 統一試験(ペーパー ) |
---|---|
・いつでも受験可能、合否結果もすぐ! ・受験機会が増える、仮に不合格になっても次のチャンスはすぐ来る! ・自身の学習ペースに合わせて受験できる |
・筆記用具での解法となるため、日ごろの練習どおりに解答作成することができる ・問題用紙に直接書き込みできる(数値追記、下線引きなど) |
今勉強中の人や、これから勉強はじめようとする人はどうしたらいい?
ネット試験の概要などはよくわかりました!
では、具体的にはどうすればいいでしょうか?
人によって様々だとは思いますけど。
今から勉強をはじめようと思っている方
従来の統一試験形式も、ネット試験形式もどちらでもいいと思うわ!
ただ、今の時点では、
ネット試験は統一試験の"補完"との発表なので、まずは、統一試験に目標を定めて、計画を立てて学習することをオススメするわ。
でも、学習の進捗により、ネット試験を検討するのはありだわね。
簿記資格の価値は下がってしまうのか?
最後にちょっと心配なことがひとつあって・・・
いつでも受験できるようになると、簿記資格の市場価値的なものはどうなってしまうのかなと・・・
滝沢君、そんなことを心配しているの?(笑)
「試験に受かるのはその実力があるから」じゃない?それに、出題範囲も変わらないし。
ネット試験の導入で、今までより、
結果的に自由に受験できるということは「より開かれた資格試験」となるわけで、簿記の資格を持っている人が増えると考えられない?
そうすると、今よりもっと必須の資格になる可能性だってあるんじゃないかな。
なによりも、簿記を学習する大切さは変わらないと思うわ。
まとめ
ネット試験化のポイント!
- 簿記3級・簿記2級が対象
- 出題範囲や受験料などに変化はなし!
- 2021年6月から現行試験と統一ルールに
- 簿記の価値は変わらない!
- 勉強はじめるなら、今!
ここまで読んでくれてありがとう!
架空の設定です。
登場人物のご紹介
リコ先輩
入社7年目。現在の所属は経営企画室。
数字に強く、簿記を世に広めるため副業で講師業も営んでいる才媛。
趣味は格闘技観戦と麻雀。
滝沢くん
入社2年目。現在の所属は営業部。
リコ先輩とは同じ大学の先輩・後輩、何かと面倒を見てもらっている。勘が良い。
趣味はeスポーツとフットサル。
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