社会保険労務士試験 合格発表!
合格基準点・合格率・講師による試験傾向分析

平成30年度 社会保険労務士試験の
合格基準点・合格率等

全国社会保険労務士会連合会 試験センターより、平成30年度 社会保険労務士試験の試験結果が発表されました。合格者には合格証明書を郵送するほか、官報に合格者の受験番号が公告されます。なお、全受験者(途中棄権者、不正受験者を除く)に対して成績通知を実施します(11/9発送予定)。

受験申込者数・受験者数・受験率・合格者数・合格率

第50回試験は、8月26日(日)に全国19都道府県で実施され、その結果は次の通りです。

  今年 前年
受験申込者数 49,582人
うち科目免除者 1,126人
(うち公務員特例の免除者 570人)
49,902人
0.6%減
受験者数 38,427人
うち科目免除者 982人
(うち公務員特例の免除者 495人)
38,685人
0.7%減
受験率 77.5% 77.5%
合格者数 2,413人
うち科目免除者 90人
(うち公務員特例の免除者 62人)
2,613人
合格率 6.3% 6.8%

合格者の年齢別・職業別・男女別構成率

1.年齢別構成

20歳代 9.2%
30歳代 29.5%
40歳代 32.8%
50歳代 19.2%
60歳代以上 9.3%

最年少者20歳、最高齢者84歳

2.職業別構成

会社員 57.4%
無職 13.6%
公務員 6.2%
団体の職員 5.3%
自営業 5.2%
役員 3.1%
学生 0.5%
その他 8.7%

3.男女別構成

男性 65.1%
女性 34.9%

合格者のうち、労働社会保険諸法令の事務に2年以上従事した者又は厚生労働大臣が指定した講習を修了した者は、全国社会保険労務士会連合会に備える社会保険労務士名簿に登録することによって、社会保険労務士となることができます。なお、平成29年9月30日現在、社会保険労務士登録者数は、40,907人です。

合格基準・配点

1.合格基準

本年度の合格基準は、次の2つの条件を満たした者を合格とする。
1. 選択式試験は、総得点23点以上かつ各科目3点以上(ただし、「社会保険に関する一般常識」および「国民年金法」は2点以上)である者
2. 択一式試験は、総得点45点以上かつ各科目4点以上である者

上記合格基準は、試験の難易度に差が生じたことから、昨年度試験の合格基準を補正したものである。

2.配点

1.選択式試験は、各問1点とし、1科目5点満点、合計40点満点とする。
2.択一式試験は、各問1点とし、1科目10点満点、合計70点満点とする。

お問合せ・受験申込先

全国社会保険労務士会連合会 試験センター
〒103-8347
東京都中央区日本橋本石町3-2-12 社会保険労務士会館 5階
電話:03-6225-4880
   〔電話受付時間:9:30~17:30(土日祝日、年末年始は除く。)〕
FAX:03-6225-4883
   〔FAX受付時間:24時間 必ず連絡先を明記してください〕

TAC社会保険労務士講座による
試験傾向分析

TAC社会保険労務士講座よりコメント

 本日(11/9)という日は、受験した38,427名の方が注目した忘れられない日であると思います。

 完全合格圏内にあった方や全然ダメだった方も、本試験後から何となく落ち着かない日々を過ごされていたことでしょう。(実際に結果をみたときには「やっぱりな」と思う程度だったかもしれませんが。)

 そして、何といっても、選択式の救済待ちであった方や択一式の総得点が43~47点辺りの方にとっては、待ちに待った合格発表でありながらも、結果をみるのがとても怖かったことでしょう。

 見事合格された方は、おめでとうございます!苦しかったときを思い出し、思わず泣いてしまった方もいたのではないでしょうか。本当にお疲れさまでした!

 一方、残念ながらあと一歩合格に届かなかった方は、非常に落ち込んでしまっていると推察できます。「もう少しやっておけばよかった」や「こんなにやったのに」などと思われていることでしょう。「悔しい!」「このままでは終われない!」と思われた方は、「来年こそは必ず合格する!!」と強い決意のもと、再び学習を始動していただけることを願っております。

 さて、本日発表された本試験の合格基準をみる限り、本試験後にTACが独自に集計した「本試験解答分析サービス」の分析結果で予想していたとおり、選択式・択一式ともに、ほぼ前年度と同様の結果となりましたが、ここで、今回の本試験の合格基準について、厚生労働省HPの発表資料をもとに、軽く触れておこうと思います。

選択式

  今年度の選択式試験で多くの方が気になっていたのが、「労務管理その他の労働に関する一般常識」、「社会保険に関する一般常識」、「国民年金法」に救済があるのかということだと思われます。まず、各科目の合格基準点の補正(いわゆる救済)は、どういった場合に行われるのかをみてみましょう。 「合格基準の考え方」によると、各科目は下記の基準に基づいて救済が行われます。

各科目の合格基準点(選択式3点、択一式4点)以上の受験者の占める割合が5割に満たない場合は、合格基準点を引き下げ補正する。
ただし、次の場合は、試験の水準維持を考慮し、原則として引き下げを行わないこととする。
ⅰ) 引き下げ補正した合格基準点以上の受験者の占める割合が7割以上の場合
ⅱ) 引き下げ補正した合格基準点が、選択式で0点、択一式で2点以下となる場合

 そこで、実際の各科目の得点状況をみていきます。

科目 3点以上割合 2点以下割合
労働基準法・労働安全衛生法 49.0% 51.0%
労働者災害補償保険法 81.8% 18.2%
雇用保険法 57.6% 42.4%
労務管理その他労働に関する一般常識 41.8% 58.2%
社会保険に関する一般常識 36.6% 63.4%
健康保険法 61.9% 38.1%
厚生年金保険法 49.6% 50.4%
国民年金法 29.9% 70.0%

  8科目のうち、3点以上割合が5割に満たない、「労働基準法・労働安全衛生法」、「労務管理その他の労働に関する一般常識」、「社会保険に関する一般常識」、「厚生年金保険法」、「国民年金法」の5科目が救済対象になりうるのですが、ⅰ)引き下げ補正した合格基準点以上の受験者の占める割合が7割以上の場合、ⅱ)引き下げ補正した合格基準点が、選択式で0点、択一式で2点以下となる場合には引き下げを行わないとされています。ここで、上記5科目それぞれについてみてみます。

科目 3点以上 2点 合計
労働基準法・労働安全衛生法 49.0% 30.1% 79.1%
労務管理その他労働に関する一般常識 41.8% 30.9% 72.7%
社会保険に関する一般常識 36.6% 27.4% 64.0%
厚生年金保険法 49.6% 26.7% 76.3%
国民年金法 29.9% 23.4% 53.3%

 「労働基準法・労働安全衛生法」、「労務管理その他の労働に関する一般常識」、「厚生年金保険法」の3科目は、2点救済すると2点以上割合が7割を超えてしまうため、これら3科目については救済対象から除かれ、「社会保険に関する一般常識」と「国民年金法」の2科目だけが救済されることになりました。なお、「社会保険に関する一般常識」と「国民年金法」については、1点以上の方を含めると7割を超えるので1点救済は行われませんでした。

択一式

 次に、択一式ですが、今年度の択一式試験で多くの方が気になっていたのは、科目ごとの救済というよりは、総得点の合格基準点が何点なのかということだと思います。そこで、総得点の合格基準点は、どのように決まるのかをみてみましょう。

「合格基準の考え方」によると、総得点の合格基準は下記に基づいて決まります。なお、細かい部分は割愛し、大まかな考え方だけ触れておきます。

選択式試験、択一式試験それぞれの総得点について、前年度の平均点との差を少数点第1位まで算出し、
それを四捨五入し換算した点数に応じて前年度の合格基準点を上げ下げする。

 前年度(2017年度)の総得点の平均点は「31.9点」で、今年度の総得点の平均点は「32.1点」でした。前年度より0.2点上回っていますが、この差の小数点第1位を四捨五入することになりますので、結果として、前年度の合格基準点である45点が今年度の合格基準点になりました。

本試験解答分析サービスと受験者全体の得点状況の比較

 多くのTAC本科生で占めている本試験解答分析サービスの得点状況と受験者全体の得点状況を比較すると、全科目とも本試験解答分析サービスに登録されている方のほうが得点できておりました。平均値ですが、選択式においては、合計点で7点以上、科目ごとでも1点近く以上(特に雇用保険法は1.5点)、択一式においては、合計点で12点以上、科目ごとでも2点近く以上の差があり、本試験を意識した戦略的なカリキュラムを組んでいる受験機関で学習を進められた方とそうでない方の差が歴然と表れていました。このことから、やはり合格実績のある受験機関を利用することが合格への近道といえるでしょう。

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