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令和6年度 社会保険労務士試験 合格発表!
合格基準点・合格率・講師による試験傾向分析

令和6年度 社会保険労務士試験の
合格基準点・合格率等

全国社会保険労務士会連合会 試験センターより、令和6年度 社会保険労務士試験の試験結果が発表されました。合格者には合格証明書を郵送するほか、官報に合格者の受験番号が公告されます。なお、全受験者(途中棄権者、不正受験者を除く)に対して成績通知を実施します(10/15発送予定)。

受験申込者数・受験者数・受験率・合格者数・合格率

第56回試験は、8月25日(日)に全国19都道府県で実施され、その結果は次の通りです。

  今年 前年
受験申込者数 53,707人
うち科目免除者 970人
(うち公務員特例の免除者 413人)
53,292人
(対前年:0.8%増)
受験者数 43,174人
うち科目免除者 806人
(うち公務員特例の免除者 356人)
42,741人
(対前年:1.0%増)
受験率 80.4% 80.2%
合格者数 2,974人
うち科目免除者 69人
(うち公務員特例の免除者 42人)
2,720人
合格率 6.9% 6.4%

合格者の年齢別・職業別・男女別構成率

1.年齢別構成

20歳代以下 11.8%
30歳代

32.5%

40歳代 28.9%
50歳代 19.2%
60歳代以上 7.6%

最年少者20歳、最高齢者81歳

2.職業別構成

会社員 59.9%
無職 10.6%
公務員 8.6%
団体の職員 4.9%
自営業 4.2%
役員 3.4%
学生 0.7%
その他 7.7%

3.男女別構成

男性 61.1%
女性 38.9%

合格者のうち、労働社会保険諸法令の事務に2年以上従事した者又は厚生労働大臣が指定した講習を修了した者は、全国社会保険労務士会連合会に備える社会保険労務士名簿に登録することによって、社会保険労務士となることができます。なお、令和6年8月31日現在で、社会保険労務士登録者数は、45,686人です。

合格基準・配点

1.合格基準

本年度の合格基準は、次の2つの条件を満たした者を合格とする。
1. 選択式試験は、総得点25点以上かつ各科目3点以上(ただし、労務管理その他の労働に関する一般常識は2点以上)である者
2. 択一式試験は、総得点44点以上かつ各科目4点以上である者

上記合格基準は、試験の難易度に差が生じたことから、昨年度試験の合格基準を補正したものである。

2.配点

1.選択式試験は、各問1点とし、1科目5点満点、合計40点満点とする。
2.択一式試験は、各問1点とし、1科目10点満点、合計70点満点とする。

お問合せ・受験申込先

全国社会保険労務士会連合会 試験センター
〒103-8347
東京都中央区日本橋本石町3-2-12 社会保険労務士会館 5階
電話:03-6225-4880
   〔電話受付時間:9:30~17:30(土日祝日、年末年始は除く。)〕
FAX:03-6225-4883
   〔FAX受付時間:24時間 必ず連絡先を明記してください〕

TAC社会保険労務士講座による
試験傾向分析

TAC社会保険労務士講座よりコメント【10/4(金)更新版】

 本試験から1箇月が過ぎ去り、合格発表の日を迎えました。予想ボーダーライン前後にあった方はもちろんのこと、完全合格圏内にあった方も本試験後から何となく落ち着かない日々を過ごされていたことでしょう。見事合格された方は、おめでとうございます!

 今年は、選択式科目において、3年ぶりに救済が入るような難しい問題があったり、択一式科目においても、雇用保険法と健康保険法が、近年例に見ないほど難度が高い問題が多かったということもあり、身も心もすり減ってしまった方が多かったと思われます。その分、合格したことを知った瞬間、万感胸に迫るものがあったのではないでしょうか。本当にお疲れさまでした!まずは、合格に向けて学習できる環境に協力してくれた家族、友人、会社関係の方たちに感謝の意をお伝えください。あと、ご自身のことも、本当によくがんばったと褒めてあげ、次の新たなステージにトライしていきましょう。

 一方、残念ながらあと一歩合格に届かなかった方は、非常に落ち込んでしまっていると推察できます。「もう少しやっておけばよかった」や「こんなにやったのに」などと思われていることでしょう。「悔しい!」「このままでは終われない!」と思われた方は、「来年こそは必ず合格する!!」と強い決意のもと、再び学習を本格始動していただけることを願っております。

 なお、合格者の受験番号は、厚生労働省ホームページ又は社会保険労務士試験オフィシャルサイトに掲載されていますので、まだ確認されていない方はそちらをご覧いただければと思います。

官報への合格者受験番号の公告は、10月下旬予定(昨年は10/27)です。

 さて、合格基準点ですが、本試験直後にTACが独自に集計した「本試験解答分析サービス」の分析結果で、ほぼ予想していた通りになりました。

総得点の合格基準点
選択式:25点以上(昨年26点以上)
択一式:44点以上(昨年45点以上)


 選択式、択一式ともに、昨年と比較して、全体的に難度が上がっていたせいか、総得点の合格基準点は下がりました。

 以下、今回の本試験の合格基準について、厚生労働省による「合格基準の考え方」を踏まえて、軽く触れておこうと思います。

選択式

 今年の選択式試験で多くの方が気になっていたのは、「労務管理その他の労働に関する一般常識」や「社会保険に関する一般常識」に救済があるのかということだったと思われます。次いで「健康保険法」でしょうか。まず、各科目の合格基準点の救済は、どういった場合に行われるのかをみてみましょう。

 「合格基準の考え方」によると、各科目は下記の基準に基づいて補正が行われます。

各科目の合格基準点(選択式3点、択一式4点)以上の受験者の占める割合が5割に満たない場合は、合格基準点を引き下げ補正する。
ただし、次の場合は、試験の水準維持を考慮し、原則として引き下げを行わないこととする。
ⅰ) 引き下げ補正した合格基準点以上の受験者の占める割合が7割以上の場合
ⅱ) 引き下げ補正した合格基準点が、選択式で0点、択一式で2点以下となる場合

 そこで、実際の各科目の得点状況をみていきます。

科目 3点以上割合 2点以下割合
労働基準法・労働安全衛生法 80.4% 19.6%
労働者災害補償保険法 80.8% 19.2%
雇用保険法 65.0% 35.0%
労務管理その他労働に関する一般常識 31.7% 68.3%
社会保険に関する一般常識 47.4% 52.6%
健康保険法 50.6% 49.4%
厚生年金保険法 65.3% 34.7%
国民年金法 64.3% 35.7%

 8科目のうち、3点以上得点割合が5割に満たない科目は、「労務管理その他の労働に関する一般常識」と「社会保険に関する一般常識」で、この科目が救済対象になりうるのですが、ⅰ)引き下げ補正した合格基準点以上の受験者の占める割合が7割以上の場合、ⅱ)引き下げ補正した合格基準点が、選択式で0点、択一式で2点以下となる場合には、原則として引き下げを行わないとされています。そのため、この科目についてさらに得点状況をみてみます。

         

科目 3点以上 2点 1点 2点以上得点割合 1点以上得点割合
労務管理その他の労働に関する一般常識 31.7% 34.0% 25.9% 65.7% 91.6%
社会保険に関する一般常識 47.4% 25.2% 19.5% 72.6% 92.1%

 この結果、「労務管理その他の労働に関する一般常識」は、2点以上得点割合だけで7割を超えていない(65.7%)ので、「合格基準の考え方」に基づいて救済が行われ、「社会保険に関する一般常識」は、2点以上得点割合だけで7割を超えている(72.6%)ので、救済は行われなかったということになります。0点、1点得点割合がもう少し高ければ(2点以上得点割合が7割未満になる程度に2点得点割合が低ければ)、「社会保険に関する一般常識」も救済が行われていたといえます。

択一式

 次に、択一式各科目の実際の得点状況をみていきます。

科目 4点以上割合 3点以下割合
労働基準法・労働安全衛生法 70.1% 29.9%
労働者災害補償保険法(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。) 65.4% 34.6%
雇用保険法(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。) 56.1% 43.9%
労務管理その他の労働及び社会保険に関する一般常識 58.8% 41.2%
健康保険法 56.9% 43.1%
厚生年金保険法 64.0% 36.0%
国民年金法 76.1% 23.9%

 7科目のうち、4点以上得点割合が5割に満たない科目がないので、すべての科目とも救済対象になりませんでした。

 また、総得点ですが、今年の択一式試験では、科目ごとの救済というよりも、総得点の合格基準点が何点なのかということが気になっていた方も多かったと思われます。そこで、総得点の合格基準点は、どのように決まるのかをみてみましょう。

 「合格基準の考え方」によると、総得点の合格基準は下記に基づいて決まります。なお、細かい部分は割愛し、大まかな考え方だけ触れておきます。

 選択式試験、択一式試験それぞれの総得点について、前年度の平均点との差を少数点第1位まで算出し、それを四捨五入し換算した点数に応じて前年度の合格基準点を上げ下げする。

 今年(令和6年)と昨年(令和5年)の平均点をみていきます。

科目 令和6年度 令和5年度
労働基準法及び労働安全衛生法 4.7点 4.2点
労働者災害補償保険法(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。) 4.3点 4.5点
雇用保険法(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。) 3.9点 4.7点
労務管理その他の労働及び社会保険に関する一般常識 4.0点 4.3点
健康保険法 3.8点 4.7点
厚生年金保険法 4.6点 3.9点
国民年金法 5.3点 5.5点
合計 30.6点

31.8

 総得点の平均点は、昨年は「31.8点」、今年は「30.6点」でしたので、昨年より「1.2点」下回っています。この差(1.2点)の少数点第1位を四捨五入しますので、結果として、昨年の合格基準点である45点以上から1点下がった44点以上が今年の合格基準点になりました。

~今後の択一式対策~

 3肢の組合せ問題が、昨年1問(労働基準法問2)、今年2問(労働基準法問2・国民年金法問2)出題され、肢の個数が統一していない組合せ問題が、一昨年1問(労災保険法問7)出題されていました。今後もこのような形式で出題される可能性はありますので、想定しておくとよいでしょう。


 また、一般常識は出題範囲が広いので、高得点を目指す学習というより、科目ごとの合格基準点(4点以上)をクリアすることを意識した学習を心がけるとよいでしょう。法規は学習した範囲からの出題が多く得点しやすい傾向にあるので、法規が出題された場合には確実にそこで得点を稼いでおくことが大事です。


 さらに、問題文が長文化してきていて、きちんと読み取ることが要求されます。そのため、簡略化された教材だけにしか取り組んでいないと、本試験のような長い問題文を読み解くのに時間が掛かりすぎてしまい、得点も伸び悩む傾向にあります。しっかり読み込める基本書で学習することを早い段階から習慣づけるとよいでしょう。

本試験解答分析サービスと受験者全体の得点状況の比較

 多くのTAC本科生の方で占めている本試験解答分析サービスの得点状況と受験者全体の得点状況を比較すると、全科目とも本試験解答分析サービスに登録されている方のほうが得点できていました。平均値ですが、例えば、総得点においては、選択式で6点、択一式で10点以上の差があります。このように、本試験を意識した戦略的なカリキュラムを組んでいる受験機関で学習を進められた方とそうでない方の差が歴然と表れています。このことから、やはり合格実績に裏打ちされた信頼できる受験機関を利用することが合格への近道といえるでしょう。

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