大阪で公務員になる！大阪市の仕事、試験、対策について解説
大阪市は、大阪府中部に位置する府庁所在地です。市で取り組んでいる政策も多種多様で、それに伴い大阪市ならではの色々な部局もあります。
そこで本記事では、大阪市の部局の話から、市が求める人材像、市職員の平均年収や職員採用試験、はたまた大阪市職員になるためのポイントを解説していきます。これから大阪市を目指そうと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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１．大阪市職員の仕事、キャリア
大阪市は、大阪府中部に位置する府庁所在地です。昔から河川を利用した水運がさかんであることから、「水の都」とも呼ばれています。
| 主な部局 | 業務内容 |
|---|---|
| 副首都推進局 | 副首都化にかかる企画及び立案並びにその総合調整に関する業務を行っています。 |
| 経済戦略局 | にぎわいを創出し、世界中から人・モノ・投資等を呼び込むため、観光・文化・スポーツの振興や国際化に関する施策、公立大学法人大阪の支援、特区制度に関する施策や企業立地支援、中小企業の活性化に取り組んでいます。 |
| 万博推進局 | 2025年日本国際博覧会の成功に向けて、会場整備や交通インフラ等のインフラ整備、大阪パビリオンの出展、府民・市民へのPR活動や理解促進等による機運醸成などに取り組んでいます。 |
| IR推進局 | IR誘致の企画、立案及び総合調整に関する業務を大阪府・大阪市一体で行っています。 |
また、原則2年程度（上限3年）を目安に異動があり、異なる分野の仕事をしていくため、異動はまさに転職のようなイメージです。公務員の仕事はつまらないのではと思っている方もいるかもしれませんが、そんなことは全くありません。社会貢献しつつ、幅広いキャリアを通じて自己成長も実現できる魅力的な仕事なのです。
２．大阪市が求める人材像
大阪市では、以下のような人材像が求められています。
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高い志を持ち、多様な価値観を理解し、チャレンジ精神あふれる自律的な人材
大阪市では、改革マインドを持って新しいことにチャレンジする人材を求めています。職員となって、住民の皆さんのさまざまな意見を伺い、自ら考え、改革に向けチャレンジする方に受験していただきたいと考えています。
３．大阪市職員の平均年収
大阪市職員の平均年収は約710万円!?
公務員は法律により身分を強力に保障されており、短期的な業績や経済動向に左右されることなく、長期的な視点に立ってじっくりと職務にあたることができます。
大阪市の場合、平均年収711万円（平均年齢41.8歳）※1で、民間企業の平均443万円（男性545万円/女性302万円）※2と比べて高い水準となっています。
※1 大阪市職員の平均年収はTACが独自に算出した事務行政職の推定額です。
平均年収=「月額支給される給料及び手当」×12+「年額支給される手当（期末手当・勤勉手当（ボーナス等）」／「月額支給される給料及び手当」=給料+各種手当（扶養手当、通勤手当等）
［参考資料］総務省 地方公務員の給与実態調査（令和3年度）
※2 ［参考資料］国税庁民間給与実態統計調査（令和3年度）
４．大阪市職員採用試験
大阪市職員採用試験は、年齢によって採用区分が変わります。ここでは大学生、大学院生の方で事務行政職を受験する場合について解説していきます。
事務行政（22-25）の試験では、論文試験または択一試験、適性試験、口述試験が実施されます。
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事務行政（22-25） 受験資格・試験内容・スケジュール
事務行政（22-25）は大卒レベルの事務職を想定した試験です。受験資格、試験について詳しくみていきましょう。
例 令和5年度
受験資格：日本国籍を有する人で、採用年度の4月1日時点で、22歳～25歳の人
| 内容 | 実施時期 | 詳細 |
|---|---|---|
| 出願 | 4月4日（火） ～4月25日（火） |
|
| 1次試験 | 6月18日（日） |
・筆記試験（90分） …論文（行政）、論文（デジタル）、択一式（法律）の選択制となります。 |
| 1次試験合格発表 | 7月6日（木） | |
| 2次試験 | 7月26日（水） ～8月2日（水） | ・口述試験 |
| 最終合格発表 | 8月16日（水） |
(注) 試験日程等の詳細については必ず「大阪市職員 採用試験要綱」を必ずご確認ください。
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筆記試験
論文（行政）、論文（デジタル）、択一式（法律）のいずれかを受験申込時に選択します。申込後にこの選択区分を変更することはできないので気を付けてください。各選択区分の出題例や試験範囲は以下の通りです。
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適性検査
(SPI3)約70分で択一式問題を解答する形です。堺市では、SPI3を導入しており、民間企業と併願する方にとっても受験しやすい仕組みとなっています。
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口述試験
2次試験では、受験票と同時に交付する「エントリーシート」に大阪市を志望した理由等を記入し、それを参考に個別面接を実施します。
◎論文（行政）出題例
| 大阪市は今後、新型コロナウイルス感染症拡大の防止、市民生活への支援及び大阪経済の再生を進め、コロナを乗り越えた先にある大阪の成長・発展を確たるものとしていかなければならないが、あなたが考える「魅力と活力あふれる大阪」とはどういったものか、また、それを実現するための具体策をあげ、あなたの考えを述べなさい。 |
|---|
◎択一式（法律） 出題範囲
憲法、民法、行政法、刑法、政治学・行政学、社会事情について
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５．大阪市職員採用試験の倍率、難易度
公務員試験の難易度を図る指標として倍率があります。全都道府県の事務系の試験倍率と比較することで大阪市職員採用試験の難易度を知ることができます。
事務行政（22-25）／試験結果
| 採用予定数 | 受験者数 | 最終合格者数 | 倍率 | |
|---|---|---|---|---|
| 2021年 | 245 | 1195 | 302 | 4.0 |
| 2022年 | 245 | 1179 | 361 | 3.3 |
| 2023年 | 180 | 1129 | 260 | 4.3 |
参考／2021年 都道府県・政令市 大卒事務系試験 実施状況
| - | 受験者数 | 最終合格者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 2021年合計 | 39,821 | 8,460 | 4.7 |
このように年によって倍率が異なることもありますが、過去の試験結果からおおよその「目安」は把握できます。一般的に公務員試験の合格ラインは、教養試験、専門試験ともに約6割とされています。
もちろん、この数字はあくまで目安です。受験者のレベルが高い年には、合格ラインがこれよりも高くなる可能性があります。しかし、このように目安の点数や合格ラインばかりを気にして、勉強に集中できないことは避けるべきです。
まずは集中して勉強を進めたうえで「あとどのくらい得点できれば合格の見込みがあるのか」などの目安にしてください。
６．大阪市職員採用試験の対策
ここまでは試験の概要について解説してきました。
ここからは、大阪市の試験対策について解説していきます。
筆記試験
筆記
筆記試験（論文）
論文試験では、大阪という都市をこれからどのようにしていきたいか、またそのためにどのような取組を行うべきかといった観点で出題されています。大阪市の基本方針については、HPに「令和5年度 市政運営の基本方針」として公開されていますので、そちらも参照すると良いでしょう。 また、ご自身で書いた論文を主観で評価するのではなく、第三者の視点で客観的に評価してもらえるような環境が必要になってくるでしょう。
筆記
筆記試験（択一）
択一試験では、法律科目が出題されます。特に、憲法・民法・行政法については他の自治体でも出題数が多い傾向にあるため、重点的に対策するようにしましょう。
SPI
SPI3
SPI3の試験は、多くの民間企業の採用試験に導入されていることもあり、出題内容はかなりパターン化されています。よって、まずはどういった問題が出題されるかの傾向を把握し、その傾向に沿った問題集や対策本などで演習を繰り返すことで高得点が期待できます。
人物試験
面接
口述試験
口述試験では、ガクチカと大阪市の政策研究はしっかりと進めるようにしていきましょう。また、事前にエントリーシートを記入して面接に臨みます。そのため、面接の際に、自分の発言がエントリーシートの内容と矛盾しないように気を付ける必要があります。
７．まとめ 大阪市職員になるには？
いかがでしたか？大阪市職員になるための試験は、筆記試験対策、面接対策などいろいろなことを準備していく必要があります。大阪市の場合、適性検査の対策がそのまま民間就活のSPI対策にもなり、将来の選択肢を広げることができますので、大阪市職員を目指してみませんか。
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