タックスファンタスティック　Tax Fantastic!!第21回テーマ 税理士は得意分野があるのか？

そし子　税太君、ちょっとお願いがあるんだけど…。

税　太　今のセリフ、前回、前々回と全く同じですね。いい加減しつこいですよ監子さん！ってあれ？違う、そし子さんじゃないですか！久々の登場ですよ！

そし子　ふふふ、そうね、約１年ぶりだったわね。ご無沙汰してたわ。

税　太　あの時のそし子さんの、税金より平等を優先するお話はいい話でした。まだ読んでない方は『TACNEWS WEB』（https://www.tac-school.co.jp/tacnewsweb/proteach/tax201904.html）をぜひ読んでもらいたいです。

襟　糸　むむ、監子君の友達のそし子君だな。ははーん、さてはこの高速回転頭脳の襟糸様に質問に来たな。質問はウェルカムだ、ただし内容によっては高くつくぞ。

そし子　監子ちゃんから聞いているけど相変わらずの自尊心ね。しかも前回いろいろ教えてあげたのに、内容によってはお金とるなんてサイテー。むしろ逆よ。今日は、代表の田久巣先生に質問があるって言われたから来たの。

襟　糸　なぬっ！泣く子も黙る百戦錬磨の伝説の税理士：田久巣大先生が質問だと？ふざけたことを言うな！

田久巣　いいや、ふざけたことではないぞ襟糸君。苦手というか、知らない分野は私もたくさんあるんだ。というかなんだね、そのわざとらしい枕詞は！今日は、この間発表された税制改正大綱に出ていた、連結納税制度がグループ通算制度に変わる話をきちんと聞いておこうと思ってね。彼女は連結納税を導入している上場会社の税務コンサルティングをしているから。

襟　糸　そうだったのですね。代表にも苦手分野があったとは！

田久巣　襟糸君だって、税務の知識や条文の暗唱は得意じゃないか。だけどエリートといえども不得手の分野もあるだろう？

そし子　それは女性へのエチケットです。そして思いやりも欠乏しています。

襟　糸　く～、そし子君、他人の君には言われたくない！でも代表、確かに税務でいえば組織再編は実務の現場で出くわすことがまれだから、知識はあっても活用の面では不得手です。

そし子　あら、素直になるのは意外と得意なんじゃない。じゃあ私も素直に言うと、資産税は本当にニガテ…。経験も不足しているけど、特に相続税の土地評価はロジックで考えにくいところもあってなかなか身につかないのよね。税太君もある？

税　太　僕は税務畑では新米なので、まだまだどれも苦手で得意分野と言えるものはありませんが、税務の経験が少ないぶん、常識にとらわれずに一般人の感覚で考えるのは得意かもしれません。

田久巣　税理士だってみんな得意分野と苦手分野があるわけなんだ。でも苦手分野についてはそれが得意な人に聞いたり、代わりに担当してもらうのも手なんだよ。

襟　糸　そうですか、でも苦手分野にしておくままでは悔いが残ります。

田久巣　まあな。でも『得意』と『悔い』は紙一重だ。そう思うなら『悔い』から頑張って『得意』にする道だってある。

一　同　田久巣代表が一番得意なのはダジャレかも！