特集 2022年度外務省専門職員採用試験合格者にインタビュー

 

高い専門性を持って
現地の人と関わり日本と相手国の
関係作りに力を尽くしたい

 外務省専門職とは、日本の国益を守るため国際社会を舞台に活躍する外交官のことです。地域・言語・専門分野で強みを持ち、外国との交渉や文化交流、情報分析や邦人保護活動を行います。今回は、2022年度外務省専門職員採用試験に合格したTAC・Wセミナーの内定者3名に、外交官をめざしたきっかけや、入省後に取り組みたいことなどを語っていただきました。

※WセミナーはTACのブランドです。

左から

■藤井 蓮(ふじい れん)さん
東京都出身
King’s College London政治経済学部(既卒合格)
受講コース:セレクト経済本科生(教養カットType)/教室講座(早稲田校)
受験言語:英語
外務省での研修言語:イタリア語

■小泉 沙奈恵(こいずみ さなえ)さん
千葉県出身
東京外国語大学言語文化学部(在学中合格)
受講コース:1.5年本科生/Web通信講座
受験言語:フランス語
外務省での研修言語:フランス語

■蟹江 祐太朗(かにえ ゆうたろう)さん
愛知県出身
同志社大学文学部(既卒合格)
受講コース:セレクト憲法本科生/Web通信講座
受験言語:英語
外務省での研修言語:朝鮮語

人と人との交流が増えれば、国や文化が違っても相手を大切にできる

──この度は外務省専門職員採用試験の合格、おめでとうございます。まずは皆さんが外務省専門職をめざした理由を教えてください。

藤井 中学3年生の時に、3週間イギリスでサマースクールに参加しました。国籍や人種に関係なく友達と語り合い笑い合う中で、「今、目の前にあるこの光景を世界に広げたい」と考えたのがきっかけで、外交官という仕事を知りました。高校卒業後はイギリスの大学に進学。卒業したら日本の民間企業で働くつもりだったのですが、外務省専門職員採用試験の存在を知り、中学生のときの気持ちを思い出しました。国境を越えたかけ橋になる仕事がしたいと思い、挑戦することにしました。

小泉 アメリカ留学を経験した高校生のときから漠然と、国際社会とのかけ橋になるような仕事がしたいと思っていました。海外に行くたびに日本人としてのアイデンティティも強まり、日本人として、諸外国との関係強化に貢献したいという気持ちも大きくなりました。そして大学生のときの3度のフランス留学や日々のフランス語学習を通して様々な角度からアフリカに触れたことで、「アフリカ外交に携わりたい」と思うようになり、外務省専門職の説明会を聞いたときに「これだ!」と思い外交官をめざしました。

蟹江 私の両親が学生時代に留学先の中国で知り合ったということもあり、東アジア地域には親しみを持っていました。そして私自身も高校生のときに1年間中国に留学して現地の人の温かさに触れたことで、人的交流を推進すれば、国と国とのネガティブなイメージや衝突が払拭されるのではないかと感じました。とはいえ自分にとって「外交官をめざす」という目標はハードルが高いと感じていたので、大学卒業後は民間企業に就職し、ホテルで販売しているお菓子やワインの営業の仕事を担当していました。

──勉強を始めたタイミングや、TAC・Wセミナーを選んだ理由をお聞かせください。

藤井 私は2回目の受験の際に初めてTAC・Wセミナーを利用して合格しました。1回目の受験の際は直前期に入ってから試験の存在を知ったので、相性のいい受験指導校やテキストを探す時間もありませんでした。2021年9月にインターネットでTAC・Wセミナーの圧倒的な合格実績を知り、まずは早稲田校の受付に相談に行くことにしました。とても親身になって話を聞いてくださり、自分に合ったコースはどれか、一緒に考えていただきました。さらに、2回目の受験では既卒になることを考慮して、早稲田校で週3回受付事務のアルバイトをしてはどうかと提案いただきました。自分としても願ってもないことだったので、ありがたくお引き受けしました。

小泉 2021年2月です。国際法や憲法といった専門科目を学ぶのが初めてだったことから独学は難しいと思い、以前から知っていたTAC・Wセミナーを選びました。当時フランス留学を予定していたのですが、ビザがいつ降りるか分からない状況の中、少しでも学習を進めておこうと思い、1.5年コースに申し込みました。どのコースで学ぶべきかとても迷ったのですが、校舎の受付の方に相談したところ、担当講師に直接質問する機会を設けていただき、長年の経験に基づくアドバイスをもらえたのが助かりました。

蟹江 2021年7月下旬から勉強を始めました。中学時代からの友人と久しぶりに会った際、彼が働きながら公務員試験に挑戦していると聞き、自分も言語を使って世界で働きたいと願っていたことを思い出しました。そこで、友人と別れたその足で、近くにあったTAC・Wセミナーの早稲田校に行き、受講申し込みをしました。すでに社会人として働いていたので、そうした状況も含めて相談したところ、自分のスケジュール感に合わせて話をしてくださり、1次試験を受けている自分の姿が明確にイメージできたのもよかったです。

一緒に勉強する仲間がいると「自分も負けていられない」と思う

──専門試験の選択科目はどのようにして選びましたか。

藤井 大学では経済学を専攻していたので、迷わず経済を選びました。受講相談をしたときも、「イギリスの大学で、英語で経済学を学んできたという点は他の受験生に対して大きなアドバンテージとなる」と言っていただけたので、自信を持って選択することができました。

小泉 選択した当時は、具体的にどのような答案を書き上げるのかといったことは把握していませんでしたが、暗記が嫌いでなかったことから憲法にしました。数学的思考も好きなのですが、留学をしていたため、学習に膨大な時間がかかる国際法以外の専門科目にあまり時間をかけられなかったので、集中的に暗記できるのはよかったです。

蟹江 理数系に苦手意識があり、科目の印象で初めから憲法を選択しようと決めていました。憲法は私たちの日常生活にも密接に関わっているので、日々のニュースを聞きながら「これは表現の自由の侵害ではないのかな?」など自分なりの意見も考えながら勉強できて、楽しかったです。

──受験勉強中はどのようにモチベーションを維持しましたか。

藤井 受験科目の中心である国際法の勉強が楽しかったため、辛い気持ちになったことはそれほどありませんでした。それでも行き詰まったときは勉強法を講師に相談し、「このやり方に切り替えたらもっと先に進めるかも」と思うことでやる気を高めました。
 また、海外の大学を卒業したため、周りに同じ試験を受ける知り合いがいなかったので、自分で勉強会を主催し、週1回程度集まって添削や情報交換を行いました。一緒に勉強する仲間ができると、「自分も負けていられない、がんばろう」と思えて多くの刺激をもらいました。

小泉 長い受験生活の中で、モチベーションを保つのが大変な時期もやはりありました。そのようなときは外交青書を読み、なぜ外交官になりたいのか、初心を思い出すようにして自分を奮い立たせていました。また、留学中の写真を見返すことや、講師や合格者アドバイザーとのカウンセリングにも支えられました。気分転換もとても大切なので、犬の散歩に出掛けたり、フランス語の動画を見たりして気持ちを入れ替えていました。

蟹江 私は、あえてアニメ・漫画などの趣味や余暇時間を先に確保してから勉強するようにしていました。夢や目標に向かって突き進む登場人物の行動やセリフなどに触れることで、「自分もこんな人になりたい」と目標が再確認できる大切な時間だからです。また、「自分で選んだ道なのだから、やり切ろう」「その道をきちんと整備してくれるTAC・Wセミナーを信じよう」とよく自分に言い聞かせていました。


(左上から時計回りに)
蟹江さんのノートパッドとお守り。「身近な人の支えがあるからがんばれました」。
藤井さんのノートパッド。関連項目をツリー型に書いて内容を覚えやすく。
小泉さんのノート。紙質にもこだわり、モチベーションが続くように工夫。

受験仲間との交流や担任カウンセリングの活用も

──受験期間を通して心がけてきたことやおすすめの勉強法、書籍などはありますか。

藤井 ひとりきりでやろうとしないことが大切だと思っています。私は自分の勉強法や進捗については定期的に講師に確認をしていましたし、受験仲間と一緒に勉強することで、勉強ペースが自然に引き上げられたりイベントの情報をもらえたりもしました。ひとりではこうはいかなかっただろうなと思います。

小泉 苦手科目を作らないことと、完璧主義に陥らないことを意識していました。科目数が多く、学習量も膨大なので、つまずいたときに先に進めなくなってしまうからです。とは言っても、習得に時間のかかる国際法に関しては不安が大きく、完璧な暗記をめざして時間をかけ過ぎてしまうことがよくありました。もちろん苦手だと感じる科目に時間をかけることは大切ですが、1次試験ではどの科目も点数配分は同じなので、全科目にバランスよく触れることが大事だと自分に言い聞かせていました。迷子になってしまったときには、担任の井能講師に相談し、道を示してもらっていました。
 おすすめの学習法は、見るとやる気が出るようなノートを作ることです。2月から行われる論文答練に向けて、『基本マスターテキスト』や『論文マスターテキスト』に載っている問題について自分で解答を作成して暗記するという作業を行うのですが、暗記量がとても多いので、少しでもノートを開きたくなるようにと少し遊び心のあるルーズリーフに自分の作成した解答を印刷して使っていました。このノートは、試験当日までお守りのような存在になってくれました。

蟹江 一度で理解できないことは当たり前。自分の力を過信せず、反復して定着させることを意識しました。また、担任カウンセリング等を通じて自分の立ち位置を確認しながら、自分がやっていることを信じられるように努めました。勉強法は、TAC・Wセミナーの教材を信じて何度も触れるようにしていました。音読はおすすめですし、特に国際法に関しては、実際の試験で作成する答案を意識して、テキストの重要な項目を1,500文字前後にまとめる「答案化」は絶対すべきです。他にも、英検1級の単語帳や外交青書はいつも手元に置いていました。

相手国と対等で友好的なパートナーになれるよう知識を深めたい

──コロナ禍での学習でよかったこと、困ったことはありましたか。

藤井 オンライン学習の体制が整っていたおかげで、どこでも勉強場所が自由に選べた点はよかったと思います。困ったところはあまりありませんでした。

小泉 コロナ禍で自由に外出ができなかったり、友人となかなか会えなかったりした一方で、集中して学習できたと思います。もともと家で勉強するのが好きなタイプなので、外部での学習環境が制限されてはいたものの、留学からの帰国後に自宅にこもって集中して勉強に取り組むことができたと思います。

蟹江 基本的に自宅でのオンライン学習だったので、コロナ禍の影響を感じることはありませんでした。オンライン学習は、自分のペースで、講義の速度も調整しながら勉強できるのがよかったです。周囲の受験生の様子や学習進捗については、担任カウンセリングの中で知ることができたので問題ありませんでした。

──入省後はどのように活躍したいですか。

藤井 人との関わりを広く持ち、多くの人の力になれる外交官になりたいです。外交官をめざすきっかけと繋がっていますが、仮に外交相手国とせめぎ合う国益があったとしても、できる限り互いの利益を最大化し、手を取り合えるような関係構築の礎になりたいと考えています。

小泉 相手国に一緒に仕事がしたいと思ってもらえるような、当該地域の政治経済や文化をはじめとする知識、教養のある外交官になりたいです。留学中は、相手国に関してや、日本と相手国との繋がりに関する知識や理解があるとより良好な関係を築けることを実感しました。特に、受験の大きなきっかけのひとつとなったアフリカ地域に関して学びを深め、アフリカ諸国と対等で友好的なパートナーとしての関係構築に貢献したいです。また、日本についても日々学びを深め、日本の魅力を発信、体現できるように努めていきたいです。

蟹江 現地での交流を積極的に行うとともに、日本の人々にも海外の文化・考えに触れてもらい、相互理解の促進に貢献したいと思います。また、人を大事にする外交官になりたいです。

──民間企業への就職活動や他の試験種との併願状況について教えてください。

藤井 2021年末頃にコンサルティング会社を中心に数社採用試験を受け、そこで1社内定をいただいたタイミングで一度ストップしました。その内定は結局その少し後にお断りをしたので、1次試験のあとに数社ほど、業界を絞らずに再度活動をしました。公務員試験との併願はしていません。

小泉 私は民間企業との併願はせず、防衛省専門職員採用試験(フランス語区分)で最終合格をいただきました。防衛省専門職は、外務省専門職員採用試験対策が活かせて追加で対策する必要がほとんどないこと、ウクライナ侵攻をはじめとする今般の国際情勢を見て安全保障への関心がかなり高まっていたことから受験しました。また、2022年はフランス語区分の募集があったので、フランス語力を活かしながら安全保障分野で働ける点に魅力を感じました。

蟹江 防衛省専門職、東京都庁、千葉県庁、国立大学法人を併願しました。国立大学法人以外は、すべて最終合格しました。

興味を持ったらやってみる。無駄なことは1つもない

──外務省専門職をめざすにあたり、経験していてよかったことや、経験すべきだと思うことはありますか。

藤井 海外留学は経験していてよかったと思います。英語が使えるというだけでアドバンテージになりますし、心の余裕にもつながります。とはいえ留学当初は言語の壁が高く、大学ではなかなか友達を作ることができませんでした。そこで街に出たところ、剣道場がたくさんあることに気づき思い切って飛び込みました。剣道を通じて仲間ができ自信がついたことで、大学でもコミュニケーションが取れるようになりました。このように、慣れない生活の中で工夫し、語学力を磨いて視野が広がった経験は、外交官として働く上でも活かせると思います。

小泉 私も留学を経験してよかったと思います。短期留学を合わせると4度留学したのですが、語学力向上はもちろん、異国の地でひとりで問題を解決するという度胸がつきました。今でも連絡を取り合う様々なバックグラウンドを持つ友人たちに出会い、一生ものの思い出を作ったり、多種多様な文化や習慣に触れたりできたのも、非常に貴重で有意義な機会だったと思います。留学以外にも、大学の部活動での体験や学びも外務省専門職の受験に活きました。

蟹江 大学時代から今までずっと、留学、映画づくり、マラソン、ワイン、営業職など、自分が興味を持ったことにはすべて取り組んできました。特にマラソンは、「みんな苦しそうな顔をしているのになぜ走るのだろう」という疑問が、自ら挑戦してみたことによって「楽しい!こんなに大きな達成感を味わえるなら、またやりたい!」という思いに変わり、自分の血肉になりました。「やってみて無駄なことはない」と信じているので、何かに対して「やりたい」と感じたときは、それは経験すべきことだと考えています。

──TAC・Wセミナーを利用する中で、印象に残っていることがあれば教えてください。

藤井 「担任講師制度」は、講師の方と1対1で話せ、自身の現状を丸ごと分析できるとても良い機会でした。また「合格者アドバイザー制度」は、校舎在席のタイミングでふらっと話しに行ける気軽さと、講師とは異なる先輩受講生の目線から質問に答えてもらえる貴重な機会でした。また、私は講義が終わったあとは講師に積極的に質問をしに行くタイプなのですが、小泉さんも同じように講師のところに何度も質問に来られていて、親近感がわきました。受講生同士、ピリピリした感じはまったくなくて、「同じ団体戦を戦うよき仲間」という気持ちで過ごせたのもとてもよかったです。

小泉 指導経験の豊富な講師の方々には学習面・精神面ともに最後まで支えていただきました。また、合格者アドバイザーの方からは過去の受験生の立場から、具体的な勉強方法やスケジュール感、2次試験に向けての面接カード、メンタルケアなどについて、多くのアドバイスをいただきました。藤井さんもおっしゃっていたように、2次試験に向けて志を共にし、将来同期にもなる周りの受験生と切磋琢磨できたのは貴重な体験で、濃くて楽しい時間でした。

蟹江 私も月1回のペースで井能講師の担任カウンセリングを受け、学習進捗の相談、2次試験対策など、受験のすべてにおいて背中を押してもらいました。また、受験勉強中はワインの営業の仕事もしていたので、ワインの資格を取得した話を井能講師にしたところ、『饗宴外交 ワインと料理で世界はまわる』(西川恵著、2012年)という本をご紹介いただき、自身のバックグラウンドを外交官の仕事にどう活かせばよいかイメージする上で大いに参考になりました。また合格者アドバイザーの方からは、「元受講生」という親しみやすい距離感で、より自分に近い視点からのアドバイスをいただき、不安解消に大きな効果があると感じました。

──これから身につけたいスキルや知識について教えてください。

藤井 英語の言語スキルを引き上げていくとともに、研修言語であるイタリア語を着実に習得していきたいと思います。そして、イギリスに留学していた経験を活かし、広い視野で欧州の文化について学んでいけたらと思います。それから今、絵を描くことが楽しいので、もっとうまくなりたいなと思っています。

小泉 英語や、研修言語にもなったフランス語に留まらず、できるだけ多くの言語の習得を続けていきたいです。言語習得は仕事上でも必要ですが、個人としても学ぶことに大きな喜びを感じるので、大切にしていきたいと思います。また、海外留学をして気づいたのが、現地の人に日本固有の文化を披露するととても喜ばれるということです。茶道や着付けなど日本を代表する伝統文化をしっかりと学び、多くの言語で日本の魅力を発信できるようになりたいです。

蟹江 研修言語である朝鮮語や今後も確実に必要となる英語のスキルを磨く必要性は強く感じています。また、担当地域の人や考え方を少しでも理解できるように、文化や歴史、日本との間にある問題の勉強を進めています。あらゆる違いや衝突を乗り越えていくためには、まず相手を理解することが大切だからです。また、ワインについての勉強も、自分が好きなことだというのはもちろん、コミュニケーションツールにもなると思うので、継続していきたいです。

──外務省専門職やスキルアップをめざす方々へのメッセージをお願いします。

藤井 外務省専門職は、人との関わりが好きな方や、言語を使って仕事をしたい方におすすめの仕事です。国際社会という大きな舞台で国を代表して働けるのは間違いなくやりがいがあると思いますので、興味がある方は「難しそうだから」と思わずにトライしてみてほしいと思います。また、新しいことを始めるときや困難にぶつかったときは、悩むこともあると思います。そんなときは、ぜひ周りの人を頼ってみてください。「人を頼るのは苦手」と感じる人も少なくないと思いますが、そんな方こそぜひ普段から人を頼る練習をしてみてください。周囲の様子を見て、「この人いいな」と思う人にさりげなく話しかけてみる。興味が持てる人に関わっていくことで、自然と相手も自分に関心を持ってくれて、助け合う関係になりやすいと思います。

小泉 外務省専門職員採用試験は長丁場で、高い壁にぶつかることもしばしばあります。しかし初心を忘れず、自信を持って勉強を続ければ、誰にでもゴールへの道は開けています。道の途中で不安になってしまうこともあるかもしれませんが、講師や合格者アドバイザー、身の周りにいる人たちや受験仲間の力を借りて、最後まで走り続けて下さい。陰ながら応援しております。

蟹江 外務省専門職になる道は簡単ではありません。また、努力が実って職員になることができても、正解のない仕事だけに、困難な日々は続くだろうと容易に想像できます。それでも努力できるのは、きっと「外交官になりたい」と思ったときの情熱と、自分を支えてくれる家族や友人などの存在があるからだと思います。自分の情熱と周囲への感謝を忘れずに勉強をやりきってください。納得できる未来につながっているはずです。

──ありがとうございました。皆さんのご活躍をお祈りしております。

[『TACNEWS』 2023年3月号|特集]