資格試験・資格取得の情報サイト>国家総合職(官僚) >Career News>01.【特集】若手官僚インタビュー 2020|国土交通省 藤原さん
01 特集

若手官僚インタビュー

藤原 大樹(ふじわら たいき)さん

令和2年度 国土交通省入省
総合政策局総務課

国家公務員になろうと思ったきっかけ

ひとつの大きな出来事があったからというよりも、どんな地域に住んでいても安心して暮らしていける社会を実現したいという想いから、国家公務員になろうと思っていました。
なぜそういう想いを抱いていたかというと、私自身が、愛知や福岡、長崎、東京といった様々な地域で暮らしてきた経験があったからです。日本の様々な地域で生活してきた中で、どんな地域にも鉄道や航空、高速道路などの交通インフラがあったおかげで、安心して不安なく移動することができるのだと実感していました。
このような経験から、全国的な、人や物の移動を支えていけるような仕事に関心を持つようになり、実際に支えていけるのは国家公務員であり、国土交通省であると考えていました。そのため、国家公務員になろうと決めたときには、すでに国土交通省で働きたいという気持ちも同時にあったと思います。

私が実現したい社会は、どの省庁でならば実現可能か

私自身は、国土交通省のほかに、総務省(自治)を訪問したのですが、軸としては、「どんな地域に住んでいても安心して暮らしていける社会」を実現できる手段を持っているのはどの省庁か、という観点で考えていました。なので、国土交通省であれば、移動を支える交通インフラを整備することができ、総務省であれば、地方を最前線で支える制度づくりに携わることができる。
そして、実際にふたつの省を訪問したうえで、最終的には、国家公務員を目指した当初から国土交通省に強い関心があったこともあり、国土交通省で働かせていただきたいという想いが固まりました。

とにかく長く、たくさん悩んだ就職活動

就活時代に特につらかったことは、「とにかく就活が長かった」ことですね。この長さゆえに、モチベーションをどう維持していくかが、本当に大変でした。特に、4年生の5~6月頃になると、友人の中にも民間の内々定が出る人も増えてきていました。
私自身も1社から内々定をいただいていましたが、当時は、「国家公務員を諦めて、このままこの会社に行ってしまおうか」、「いま目指している国家総合職は、こんなに長い期間就活をしてまで、はたしてやりたいことなのか」と、深刻に悩むことも多々ありました。
そんなときは、「自分は民間と国家総合職のどちらに行きたいと思っているのか」を徹底的に自問自答することで、自分の想いを確かめてモチベーションを維持するようにしていました。また、両親(社会人の先輩として)や友人にも相談することによって、客観的な意見をもらうようにもしていました。他には、国土交通省のインターンシップで知り合った「同志」と、説明会などで会うたびにお互いを励まし合うことで、なんとかモチベーションをアップさせるようにしていましたね。

はじめての配属先

入省して最初の配属先に当たるのですが、総合政策局総務課に所属しております。総合政策局では、国土交通省の総合的かつ基本的な方針の策定や、各局横断的な施策のとりまとめを担っています。そして総務課は、局全体の取りまとめを行う部署で、局が所掌する仕事の総合調整など、局全体の仕事がうまく回るような役割を担っています。また、社会資本整備審議会や交通政策審議会といった審議会の運営のお手伝いも経験させていただいております。

仕事の中で、一番難しいと感じること

相手に納得してもらうためにはどのような説明をすればいいのか、ということですね。調整っていう仕事の理想は、いかに相手に「まあいっか」と納得してもらえることだと思っています。そのために、他の部署や自分の上司に対して、自分が持っている数少ない知識をフルに活用しながら、どのような理屈で説明すれば良いのか、伝えるべき情報は何で、伝えなくてもよい情報は何なのかということを、常に考えなければなりません。
また相手に納得してもらうためには、理屈以外にも、普段からの信頼関係づくりは非常に重要であると感じています。「藤原が言うなら」と、理屈と私自身との信頼関係のセットで、仕事に繋げられるようになりたいなとも感じていますね。

入省以来、私に起こったひとつの成長

もちろん大変な仕事も多いのですが、入省して以来、少しずつではありますが自分の成長を感じることができるようになってきました。
これは実際に依頼された仕事だったのですが、ある日の夕方に「明日の昼過ぎに審議会の副会長の方に説明してもらうから、よろしく」といわれて、ポンと90ページほどの資料を渡されたことがありました。この仕事は、個人固有の仕事だったこともあり、上司の手をわずらわせることもできず、自分一人で取り組まなければなりませんでした。もちろん通常業務がなくなるわけではないのでそれを終わらせた後、渡された資料を入念に調べた上で、どのポイントを押さえて、どのように説明すればよいか苦心しました。
この仕事を通して、自分の仕事の段取りがよくなっているという成長を感じることができました。たしかに、この案件はかなり急な依頼でしたので引き受けた時は驚きましたが、入省して以来の日々の小さな積み重ねがあったからこそ、最終的な説明もうまくいき、納得のいく仕事ができたのだと思います。
大変な仕事も多いですが、その大変さ以上の、充実感と達成感を味わいながら仕事ができているということは、非常にありがたいことだなと感じています。

霞が関という職場

時差通勤やテレワークについては、コロナの影響もあって、少しずつ進んでいると感じています。たとえば、出勤時刻についても、定時は9時半なのですが、10時にずらして出勤する人も増えている印象です。もちろん忙しい時期には残業もありますが、始業時間より絶対に早く来て仕事を始めなければならないという風潮はなく、ましてや「上司が残っているから」、「若手だから」という理由で遅くまで残らなければならないということはありません。
有給休暇についても、前もって計画を立てていれば、一切遠慮することなく有給を取れています。重要なポストについている職員の方にお子さんが生まれた際でも、育児休暇などを部署全体で積極的に支えていこうという雰囲気をすごく感じています。

国家公務員として働くということ

スケールの大きい仕事に携わることができることは、やはり大きなやりがいですね。新聞で大きく取り上げられるような、社会的関心が高い仕事に関わることができていると、日々実感しているところです。
例えば、2020年12月に閣議決定された、災害に強い地域づくりが狙いの「国土強靭化5カ年対策」については、私が所属する総合政策局も大きく関わっていました。この対策は、与党や地方自治体からの要望が強いトピックだったこともあり、多方面から注目を集めていました。
私自身は「総合調整」という形で携わっておりましたので、新聞を見て「あ!この仕事は、僕が苦戦しながらも調整した仕事だ!」と、頑張って良かったなと実感したのをはっきり覚えています。自分がわずかながらも携わった仕事が世の中に出て、国民の方々のために役立つことができたという確かなやりがいを感じることができました。
このようにスケールの大きな仕事に携わっていけるというのは、日々の大きなモチベーションになっています。まだ1年目の若手ですから、一部分にしか携わることはできませんが、自分の上司である係長や課長補佐をみていると、これから大きな仕事の中枢で働くことができるんだと思えて、やる気がみなぎってきますね。と同時に、ただ年齢を積んでいくだけではなく、日々の努力を積み重ねて、大きな仕事に携わるにふさわしい人材にならなければ!と自分を奮い立たせています。

日々実感する、国土交通省の魅力

自然物から人工物まで、カタチあるものをすべて所管していることが魅力だと感じています。自然物といえば気象や河川、自然災害、人工物でいうと交通インフラなど、国交省って本当に何でも関わっているなと感じています。日常生活に密着した政策分野も多いため、毎日の生活の中で国土交通省の社会への貢献を日々実感しています。
そして、ご存知の方も多いかと思いますが、国土交通省の仕事は、建設系と運輸系の仕事に大別できます。その中で私自身は、運輸系の分野に強い関心があります。人が、あの観光スポットに行きたい、あのレストランで食事したい、あのお店でショッピングがしたい、と思ったときに、手段として物理的に出発地と目的地とをつなぐ交通インフラが必要です。私は、その交通インフラをより良くすることで、人々が自由に移動できる社会の実現に貢献していきたいと思います。

ひとりの国交官僚として

国土交通省は、日常生活に非常に密着した分野を所管しています。だからこそ、政策現場への「想像力」はきわめて重要です。住居や道路、下水道、交通機関といったインフラの利用者やそれらを整備する事業者、そして管理する地方自治体の職員の方々に対する想像力は欠かせません。現場への想像力が欠けている政策が、現場に大きな混乱をもたらすことは自明です。なので、私自身、目の前の業務をこなすことに精一杯になることもありますが、その業務の先にある現場に対してできるかぎりの想像力をはたらかせて仕事をしようと肝に銘じています。

いま役立つ地方での経験

現場への想像力の話にもつながることですが、日本各地に足を運んだことはとても役立っています。私は地方での生活経験がゼロではなかったのですが、それでも、学生時代に地方に足を運ぶと本当にたくさんの発見がありました。その地域に住む人々の生活に思いを馳せていたおかげで、仕事を始めてからも、地方の現状についてのイメージがつかみやすくなっていると感じています。なので、コロナの影響ですぐには難しいかと思いますが、旅行に積極的に出かけるのは個人的にはすごくおすすめです。直に人や土地にふれるからこそ、見えてくるものがあるのかなと思います。現場への想像力もそのひとつなのかもしれません。

私の人生を変えた被災地での体験

大学時代、福島県の被災地にボランティアに行った経験は大きかったですね。私は日本の様々な地域で生活してきたのですが、どの地域でも、大きな災害もなくインフラが破綻することもなく、安心して生活できていました。ですが、福島には、約10年経った今でもそうですが、当時も復興が進んでいない地域があって、重機が街中を走っていて、まだ人が立ち入ることができない地域も多かったんです。なので、福島に行ったときに、今まで自分が享受してきた、生活の豊かさや当たり前の安心さと、福島の現状が対照的で、とてつもないショックを受けました。
そして、ボランティアの訪問先で、現地の方からお話を聞くことができた経験も大きかったです。実は、ボランティアに行った当時、国家公務員に関心を持ち始めていたこともあって、現地の方に「実は国家公務員を考えているんです」とお話したことがありました。そうすると、「日本には、まだまだ復興が進んでいない地域もあるんだよね、ぜひ国家公務員になってこういう国にしてほしい」と、内に秘めた想いを語ってくださり、とてもハッとさせられたことは、今でも強烈に記憶に残っています。
このように、福島の被災地で、現地の方からお話を聞くことができた体験は、就活時代も、そして国家公務員になった今でも、私の心の支えであり、モチベーションの起爆剤になっていると思いますね。

私が思う、国家公務員として必要な心構え

ひとつは、要約力です。事務系総合職は、1人で様々な案件を並行して持つことになるので、入ってくる情報をただ漫然と受け入れていると、必ず回らなくなってしまいます。そのため、情報はポイントを絞ってインプットして、上司や調整先に過不足のないように説明することが大切です。
私自身は、上司を手本にしています。私が上司に説明するときに、不要不急な情報まで話してしまい、説明に時間がかかってしまうこともあります。しかし、上司は自分のつたない説明に対しても、「藤原さんが一番言いたいことってこういうことですよね」と、私のほうが感動するくらいの的確さでまとめて返してくださいます。早く自分もこうならなくては!と感じますね。
もうひとつ大切な心構えとしては、バランス感覚が挙げられると思います。国の仕事の注目度は高く、良い影響も悪い影響も、国全体に及びます。なので、やりすぎなのか、踏み込みが足りないのか、賛成・反対の両方の意見を取り入れながら最善策をうっていかないといけません。多くの関係者の意見を取り入れるため、要約力はここでも求められます。
要約力もバランス感覚も、いますぐに完璧にやることは難しいですが、「そのような力が必要で、そういう心構えで仕事に励んでいこう」と自覚できている点は、入省して以来の自分の進歩かなと思います。

私が実現したい日本

これは入省前から考えていたことですが、やはり私には、どんな地域に住んでいても安心して暮らしていける日本にしたいという想いがあります。ただ、入省してすぐ新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言が発出されるなど、「安心な暮らし」とは、時代と共にとても変わりやすいものであるということも実感しています。コロナが収束したのちも、悲しいことに「自然災害」は日本を襲い、安心な暮らしを脅かそうとします。
安心した暮らしとは何かを常に自分に問い続けながら、どんな地域に住んでいても安心して暮らしていける日本を実現できるように、これからも励んでいきたいと思います。

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