資格試験・資格取得の情報サイト>国家総合職(官僚) >国家総合職試験(国総)教養区分とは?|TAC国家総合職講座

国家総合職試験 教養区分とは?
試験の仕組みや対策を解説!

国家総合職試験教養区分とは

公務員の最高峰とも言われる「国家総合職(キャリア官僚)」の試験のうち、今とても人気が集まっている「教養区分」。

専門科目など学習に時間のかかる科目が少ないため簡単な試験に見えますが、受験倍率は10倍以上で、実は東大生でも普通に落ちる超難関試験です。

この「教養区分」について、重要なポイントに絞って分かりやすく解説します。

公務員試験 国家総合職 デジタルパンフレットを閲覧する

公務員試験 国家総合職の最新情報やTACのコース・料金を、お使いのデバイスでいますぐご覧いただけます。

デジタルパンフを請求する

個人情報の取り扱いにご同意いただいたものとして取り扱わせていただきます。

国家総合職試験 教養区分とは

 国家総合職試験には、「法律区分」「経済区分」など、いくつかの試験の種類(受験区分)があります。 その中で「教養区分」は、法律や経済といった学習に時間のかかる専門科目がなく、主に「政策を企画・立案する能力」が試されます。

 「じゃあ簡単なの?」と思いきや、知識の暗記、理解ではなく「地頭の良さ(思考力・プレゼン力・コミュ力)」を徹底的に見られるため、実は一番難しいとも言われています。

主な特徴とメリット

①19歳から受験可能
大学1年生の春休み(大学1年の2月)からチャレンジできます。

②在学中に最大5回受験できる
受験チャンスが多いため、早めに合格をキープして民間就活と併願する人も増えています。

③専門試験がない:
大学入試の共通テストに近い内容や、論文・ディスカッションが中心です。国家総合職の他の受験区分に比べて学習負担が軽くなっています。

①19歳から受験可能(受験資格)

国家総合職試験が受験できる年齢は試験年度の4月1日時点の年齢で判断します。大学1年から受験できる試験は教養区分だけです。
※受験するには年齢要件以外に国籍要件があり、日本国籍を有している必要があります。また二重国籍の方は受験が認められません。

区分 受験可能年齢
教養区分 19歳~29歳
教養区分以外の大卒区分
(法律、経済、政治国際人文、工学など)
21歳~29歳
院卒区分
(行政、工学など)
修士課程2年~修士課程を修了した29歳

※受験可能年齢は受験年度の4月1日時点の年齢で判断します。
※受験するには年齢要件以外に国籍要件があり、日本国籍を有している必要があります。また二重国籍の方は受験が認められません。

②在学中に最大5回受験できる

 国家総合職試験は、受験資格さえ満たしていれば何度でも受験することができます。試験は1年に2回実施されていますので、大学4年夏の官庁訪問(志望先省庁で行われる採用面接)までに最大5回受験することができます。

27kokuso_jyukenkaisu.png

<教養区分>試験内容、実施スケジュール

 国家総合職試験の教養区分は、毎年春と秋の年2回行われます。2026年秋の試験内容、試験日程は以下の通りです。

  教養区分の試験は、「1次試験(筆記)」と「2次試験(対面)」の2ステップに分かれています。専門知識の暗記ではなく、主に「社会課題を考える力」が試されるのが特徴です。

2026年 国家総合職試験 春試験(教養区分) ※〇内の数字は出題数
出 願 インターネットでの出願
2026年7月31日(金)~8月24日(月)
第1次試験
2026年10月4日(日)
基礎能力試験
Ⅰ部 2時間20分
Ⅱ部 1時間
大学入試共通テストに近い内容
・Ⅰ部:30題
 文章理解⑩ / 数的処理⑭ / 自然・人文・社会に関する時事・情報⑥
・Ⅱ部:20題
 自然科学(数学、物理、化学、生物、地学)
 人文科学(日本史、世界史、地理、思想)
 社会科学(法律、経済、政治社会)
総合論文試験
2時間30分
日本が抱える社会課題や哲学的なテーマについて、資料を読み解きながら自分の考えを論理的に書く小論文試験
 ・小論文 1題 
第1次合格発表 2026年10月21日(水)
第2次試験
2026年11月24日(火)・25日(水)または
2026年11月26日(木)・11月27日(金)
企画提案試験
Ⅰ部 1時間30分
Ⅱ部 30分
政策立案プレゼン
Ⅰ部:プレゼンテーションシート作成
Ⅱ部:プレゼンテーション及び質疑応答
政策課題討議試験
1時間30分
社会課題に対するグループディスカッション
人物試験
15~20分
国家公務員として相応しいかを判断する個別面接
最終合格発表 2026年12月17日(木)

国家総合職試験 教養区分の各試験内容を解説

教養区分試験の1次試験

<1次試験>基礎能力試験

大学入学共通テストに近いイメージです。高校までに習った国語、数学、英語、理科、社会や、時事問題が出ます。

基礎能力試験はI部とII部に分かれており、I部が一般知能分野(数的処理・文章理解)と時事・情報、II部が一般知識分野(自然科学・人文科学・社会科学)です。それぞれ満点の30%が基準点となっており、これを下回ると足切りとなり、他の試験
で高い点数を取っても不合格になります。配点比率はI部が2.5/24、II部が1.5/24です。

I部 30題(2時間20分)

数的処理:14題
文章理解(現代文、英文):10題

II部 20題(1時間)

自然科学(数学、物理、化学、生物、地学)
人文科学(日本史、世界史、地理、思想)
社会科学(法律、経済、政治社会)

※各科目の出題内訳は公表されておりません。 

<1次試験>総合論文試験

1題(2時間30分)

小論文です。「正解のない問い」への思考力を見るテストです。配点比率は6/24です。

■政策の企画立案の基礎となる教養・哲学的な考え方に関するもの 1題

日本が抱える社会課題や哲学的な考え方について小論文を書きます。資料をどのように分析し、どのように自分の考え方を構成していくかが大切です。与えられた資料の活用法や基本となる教養・哲学的な考え方を習得することで攻略します。過去には以下のようなテーマが出題されていました。

【2025年度秋】技術革新による社会全体の幸福度を高める政策
【2024年度秋】人工知能(AI)に関する政策の進め方
【2023年度秋】説明とは

※第1次試験合格者は基礎能力試験の成績によって決定され、総合論文試験は第1次試験合格者を対象に評定したうえで、最終合格者決定にあたり、他の試験種目の成績と総合します。

教養区分試験の2次試験

<2次試験>教養区分 企画提案試験

 企画提案試験は、現役官僚の前で政策に関してプレゼンをする試験です。試験は「筆記(シート作成)」と「面接(プレゼン)」の2つのパートに分かれています。

I部:プレゼンテーションシート作成 1題(1時間30分)
II部:プレゼンテーション及び質疑応答(おおむね30分)


 教養区分1次試験合格発表日に企画提案試験の出題範囲となる書籍(おおむね白書)が指定されます。本番では自身のアイデアを言語化することや現役官僚からの様々な質問に瞬時に回答する必要があり、独学では対策が難しい試験になります。

 過去には以下のようなテーマが出題されていました。

【2025年度秋】こどもの貧困対策
【2024年度秋】一人暮らし高齢者問題対策
【2023年度秋】ICTリテラシーの向上と偽・誤情報の弊害防止

<2次試験>教養区分 政策課題討議試験

 政策課題討議試験は、グループディスカッションです。6人1組で与えられた資料を基にグループディスカッションを行います。当日は以下の時間配分で行われます。配点比率は4/24です。

1.レジュメ作成(20分)
2.個別発表(1人当たり3分)
3.グループ討議(45分)
4.  個別発表(1人当たり2分)

過去には以下のようなテーマが出題されていました。

【2025年度秋】山岳遭難救助
【2024年度秋】太陽光パネルの推進
【2023年度秋】買い物弱者対策

<2次試験>教養区分 人物試験

 人物試験として、個別面接(面接官:受験者=3:1)が行われます。おおむね15~20分程度で、質問内容は面接カードの記入内容に沿って、受験者の回答を掘り下げながら人間性や将来性を探るコンピテンシー評価型面接です。人物試験の評価は、A~Eの5段階評価で行われます。配点比率は4/24です。

英語試験による加点制度

 「英語加点制度」とは、TOEICや英検などの外部の英語試験で一定のスコアを持っていると、最終合否を決める合計点に「15点」または「25点」がプラスされる仕組みのことです。

 以下の通り、国家総合職試験実施年度の4月1日から遡って5年前の日以後に受験した英語試験スコア等が対象となります。


 TOEIC®L&R TESTは他の英語試験と異なり、リスニングとリーディングのみで受験できますので、短期で国家総合職の加点制度に必要なスコアを取得したい方にはおすすめです。
英語試験 本試験得点に
15点加算
本試験得点に
25点加算
TOEFL iBT® 3.5(旧65点以上) 4.0以上(旧80点以上)
TOEIC® L&R TEST 600以上 730以上
IELTS™ 5.5以上 6.5以上
実用英語技能検定
(英検)
準1級以上

教養区分試験の官庁訪問

教養区分 官庁訪問とは

 官庁訪問とは、省庁ごとに行われる採用面接です。国家総合職試験は、最終合格=採用内定ではありません。採用されるためには、国家総合職試験のいずれか1つに最終合格した後に、省庁ごとに行われる採用面接である官庁訪問で内々定を獲得する必要があります。

 また、大学2年や3年で教養区分に最終合格しても官庁訪問をするのは大学4年の夏または冬になります。ルール上は大学2年や3年に官庁訪問しても問題ありませんが、入省が内々定を得た翌年4月になります(大学を中退することになります)ので、ご注意ください。

 官庁訪問は「4クール制」という独特のステップで進みます。以下の図のように内々定までの官庁への訪問回数は4回です。1つの官庁に訪問すると朝8:30に集合して夜まで時間がかかりますので、1日に訪問できる官庁は1つです。このため必然的に、各クールで回ることのできる官庁の数は決まってきます。第1クール、第2クールは3つまで、第3クールは2つまで、第4クールは1つといった形です。

 学生時代の経験から国家総合職として何ができるか、訪問先の官庁に入ることができたら何がしたいのかといったところをしっかり固めて官庁訪問に臨みましょう。

2026年度官庁訪問スケジュール例

クール 月日 A B C
第1クール 6/10(水) 外務省 × ×
6/11(木) × 経産省 ×
6/12(金) × × 防衛省
第2クール 6/15(月) 外務省 × ×
6/16(火) × 経産省 ×
6/17(水) × × 防衛省
第3クール 6/18(木) 外務省 × ×
6/19(金) × 経産省 ×
第4クール 6/22(月) 外務省 × ×

国家総合職試験の試験実施状況

  過去3年間、2023年度から2026年度春の教養区分と行政系各区分の試験実施状況です。教養区分の受験倍率は年々上がり続け26年春は10.1倍で、教養区分の合格率は例年10%程度となりました。
 各区分の最終合格倍率で比較すると法律区分が一番高くなっていますが、教養区分は19歳から受験できることや、1次試験内容が東大入試に近いため東大生の受験生が多いため、難易度が一番高いのは教養区分と言われています。

国家総合職試験(春試験) 受検者数・合格者数・倍率・採用予定数(主な法文系区分)

年度 試験区分 受検者数 最終合格者数 倍率 採用予定数
2023年春 法律 6,363 352 18.1倍 125
経済 813 142 5.7倍 50
政治・国際 993 211 4.7倍 75
院卒(行政) 240

164

1.5倍 60
2023年秋 教養 2,531 423 6.0倍 非公表
2024年春 法律 6,185 296 20.9倍 105
経済 821 128 6.4倍 45
政治・国際・人文 1,295 199 6.5倍 70
院卒(行政)

235

168 1.4倍 60
2024年秋 教養 3,092 467 6.6倍 非公表
2025年春 法律 5,185 271 19.1倍 90
経済 840 120 7.0倍 40
政治・国際・人文 1,317 180 7.3倍 60
院卒(行政)

202

148 1.4倍 60
2025年秋 教養 3,898 426 9.2倍 非公表
2026年春 教養 3,133 213 10.2倍 50
法律 4,441 214 17.7倍 75
経済 785 85 7.8倍 30
政治・国際・人文 1,006 186 4.4倍 65
院卒(行政) 248 160 1.4倍 60

教養区分は採用に一番有利!?受験区分別採用人数

 2025年度の採用人数を教養区分と文系の区分だけでまとめました。 受験区分別に採用人数を見ますと、総数では教養区分が一番多くなっています。続いて法律区分、院卒区分(行政)、政治国際区分、経済区分の順になっています。

 教養区分の採用人数が多いのは、教養区分の最終合格者にトップレベルの国立大学生が多いためです。教養区分の1次試験の合否
は大学入試の共通テストに近い基礎能力試験で判断されることから、教養区分はこうした大学の方にとって対策しやすい試験になっています。

 また、どの受験区分が内定に有利ということはありません。以前よりも東大生の受験生は減っていますし、国家総合職は管理職としての役割を期待されていますので、最近は採用の際にどの区分で合格したかよりもリーダーシップ、調整力、コミュニケーション力など国家総合職として活躍できる人物かどうかで判断しています。このため、受験区分は皆さんが勉強がしやすい区分を選択されることをお勧めいたします。

2025年4月入省 省庁別 受験区分別 採用人数

府省等 教養 政治国際 法律 経済 院卒行政
会計検査院 3 2
人事院 4 1
内閣府 8 1 3 3 1
デジタル庁 2 2 1 2 1
警察庁 11 3 5 1 2
金融庁 6 8 1
総務省 27 6 6 1 8
法務省 12 3
出入国在留管理庁 4 4 2 4
公安調査庁 20 4 13 1 2
外務省 13 7 10 5 4
財務省 1 1 1 3 2
国税庁 1 1 1 1 3
文部科学省 8 2 2 2 3
厚生労働省 12 3 14 1 6
農林水産省 12 4 7 1 6
経済産業省 28 6 6 4
国土交通省 10 4 8 4 4
環境省 4 2 3 1 1

国家総合職試験 大学別最終合格者数

 2024年度秋試験(教養区分)と2025年度春試験(教養以外の受験区分)の大学別合格者数は次の通りです。

 教養区分は1次試験の合否を大学入試の共通テストに近い基礎能力試験の点数だけで判断するため、東京大学をはじめとする上位国立大学やその受験経験者が多い大学から最終合格者が出やすくなっています。逆に春試験は幅広い大学から最終合格者が出ます。

大学別合格者数 上位(国家総合職試験)

2024年度(秋)教養区分

順位 大学名 人数
1 東京大学 156
2 京都大学 59
3 早稲田大学 47
4 慶應義塾大学 37
5 一橋大学 22
6 東北大学 17
7 大阪大学 14
8 中央大学 12
8 北海道大学 12
10 筑波大学 7
11 名古屋大学 6
11 岡山大学 6

2025年度(春)教養以外の区分

順位 大学名 人数
1 東京大学 171
2 京都大学 112
3 早稲田大学 76
4 北海道大学 76
5 東北大学 72
6 立命館大学 62
7 中央大学 58
8 東京科学大学 54
9 慶應義塾大学 52
9 大阪大学 52
11 東京理科大学 49
12 明治大学 42
12 広島大学 42

教養区分の対策

 教養区分は、法律、経済、政治・国際といった専門試験は課されず、企画立案に係る基礎的な能力の検証を重視した試験の区分です。

 基礎能力試験を除けば、主に政策立案能力について論文、プレゼン、ディスカッションなどを通じて受験生の国家総合職としての資質を判断するような試験となっています。

 このため教養区分の対策のポイントとしては以下のような点が挙げられます。

 ◎1次試験突破のために基礎能力試験について苦手分野をなくす
 ◎行政官に通じる言葉、考え方を身につけるために必要なインプットを行う。
 ◎客観的に判断してもらえる場を作り、アウトプットトレーニングを行う。

TACなら教養区分の対策が十分にできるコンテンツをご用意しています。

教養区分と春試験を併願して確実に合格を目指したい、在学中のチャンスを使って何度も受験したいという方など皆さんにご満足いただけるコースをご用意しています。教養区分対策の特長は以下のようなものになっています。

 ①試験全範囲をカバーした充実の講義
 ②教養区分基礎能力試験過去問題集で教養区分に特化した基礎能力試験対策ができる
 ③ベテラン講師陣、元官僚の講師による個別指導
 ④ベテラン講師陣、元官僚の講師が作成した総合論文、2次対策予想問題
 ⑤内定者スタッフによるフォロー

希望のスタイルに合わせたコースラインナップを
以下のリンク先よりご覧いただけます。

公務員試験(国家総合職)の第一歩はココからスタート!

資料請求

この講座のパンフレットを無料でお届けいたします。

無料でお送りします!

資料請求

無料講座説明会

まずは「知る」ことから始めましょう! 無料セミナーを毎月実施しています。

お気軽にご参加ください!

無料講座説明会

公務員試験(国家総合職)講座のお申込み

申込み方法は4種類

申込み方法は4つ

TAC受付窓口/インターネット/郵送/大学生協等代理店よりお選びください。

申し込み方法をご紹介します!

詳細を見る

インターネットから申込む

インターネットで
すぐに申込む

インターネットで、スムーズ・簡単に申し込みいただけます。通信講座は、お申し込み後すぐにご受講可能!

スムーズ・簡単!

申し込む

電話やメールで、受講相談を受け付けています。

TACの受講相談で疑問や不安を解消して、資格取得の一歩を踏み出してみませんか?

TAC受講相談

>TAC受講相談