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国家総合職試験 教養区分とは?
試験の仕組みや対策を解説!

国家総合職試験教養区分とは

国家総合職(国総)受験生に人気の教養区分。他の国家総合職試験とは異なり、専門試験が出題されないことで学習負担が軽く受験しやすいと言われています。

一方でトップレベルの国立大生でも不合格になる方が多数出る難関試験です。このページでは教養区分の人気の理由、どうすれば合格できるのか受験生の皆さんが知りたい情報をまとめて解説していきます。

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国家総合職試験 教養区分とは

 年に2回実施されている国家総合職試験の1つで、法律、経済のような専門科目が課されないことから教養区分と呼ばれます。企画立案能力を重視した区分となっています。

受験資格 19歳から受験できる

 国家総合職試験は、春と秋の年2回実施されています。教養区分は秋に行われることから秋試験とも呼ばれ、これに対して法律区分、経済区分、政治国際区分、院卒区分、技術系区分など専門試験が課される試験は春に実施されることから春試験とも呼ばれています。

 国家総合職として働くためには、この秋か春の国家総合職試験いずれかに最終合格し、官庁訪問(希望府省庁で内定を獲得するための活動)で内定を獲得する必要があります。

 教養区分については2023年から受験資格が緩和され、19歳(受験する年の4月1日時点での年齢)であれば受験できます。他の区分は受験資格が21歳(受験する年の4月1日時点での年齢)となっていることから教養区分は早くから受験できる、在学中に複数回受験できるというメリットがあります。

受験資格例(2023年度) ※2023年度から年齢が19歳に緩和されました。

(1)1993(平成5)年4月2日~2004(平成16)年4月1日生まれの者
(2)2004(平成16)年4月2日以降生まれの者で次に掲げるもの
  a)大学を卒業した者及び2023(令和4)年3月までに大学を卒業する見込みの者
  b)人事院がa)に掲げる者と同等の資格があると認める者

※その他国籍要件などもあります。

<教養区分>試験内容、実施スケジュール

■2024年度実施予定内容

<出願(受験申込)>インターネット出願

 例年、7月初旬に国家総合職(教養区分)の受験案内が、国家公務員試験採用試験naviに掲載され、8月初旬~中旬頃に受験申込受付がスタートします。


<1次試験>

 筆記試験として、基礎能力試験と総合論文試験が行われます。第1次試験の合否は基礎能力試験の結果のみで決定され、総合論文試験の結果は、第1次試験合格者を対象として評定され、最終合格者決定の際に反映されます。

国家総合職試験教養区分1次試験日程

<2次試験>

 第1次試験合格者を対象に、企画提案試験と政策課題討議試験が行われます。どの試験種目も他人の目で客観的に判断されることから独学での対策は難しく、受験対策予備校に蓄積されたノウハウの活用が合格への近道といえます。

国家総合職試験教養区分2次試験日程

国家総合職試験 教養区分の各試験内容を解説

教養区分試験の1次試験

<1次試験>基礎能力試験

 基礎能力試験は主に高校までに学習した内容が出題されます。基礎能力試験はI部とII部に分かれており、I部が一般知能分野(数的処理・文章理解)、II部が一般知識分野(自然科学・人文科学・社会科学 ※時事を含む、情報)です。2023年までは出題のなかった情報が入り、特別な対策が必要です。それぞれ満点の30%が基準点となっており、これを下回ると他で高い点数を稼いでも不合格になります。配点比率はI部が3/28、II部が2/28です。

I部 24題必須解答(2時間)

数的処理:14題
文章理解:10題

II部 30題必須解答(1時間30分)

自然科学
人文科学
社会科学

情  報

※各科目の出題内訳は出ておりません。 

<1次試験>総合論文試験

2題必須解答(4時間)

内容は「幅広い教養や専門知識を土台とした総合的な判断力、思考力についての筆記試験」とされており、以下の2つに分かれています。配点比率は8/28です。

I:政策の企画立案の基礎となる教養・哲学的な考え方に関するもの 1題

資料をどのように分析し、どのように自分の考え方を構成していくかが大切です。与えられた資料の活用法や基本となる教養・哲学的な考え方を習得することで攻略します。

II :具体的な政策課題に関するもの 1題

我が国が抱える政策課題の内容やそこにある問題意識を養成することが求められます。自分の考えをまとめる力はもちろん、意外に思われるかもしれませんが、グループワークや討論をすることで、問題意識をブラッシュアップすることで攻略できます。

※第1次試験合格者は基礎能力試験の成績によって決定され、総合論文試験は第1次試験合格者を対象に評定したうえで、最終合格者決定にあたり、他の試験種目の成績と総合します。

教養区分試験の2次試験

<2次試験>教養区分 企画提案試験

 内容は「企画力、建設的な思考力及び説明力などについての試験」とされており、以下の2つに分かれています。配点比率は5/28です。

I部:プレゼンテーションシート作成 1題(1時間30分)
II部:プレゼンテーション及び質疑応答(概ね1時間程度)


 1次試験合格発表日に範囲となる書籍(概ね白書)が指定されます。やり方を身につけることはもちろん、書籍(白書)の中でどのような数字に着目するべきかなどを学んでおく必要があります。II部では、I部で作成したプレゼンテーションシートの内容について試験官に説明し、その後に質疑応答を受けますので、実戦練習が必要です。

<2次試験>教養区分 政策課題討議試験

 内容は、「課題に対するグループ討議によるプレゼンテーション能力やコミュニケーション力などについての試験」とされており、6人1組のグループを基本として実施されます。なお、与えられる資料には英文によるものが含まれます。配点比率は4/28です。

1.レジュメ作成(20分)
2.個別発表(1人当たり2分)
3.グループ討議(30分)


 実戦練習をすることで、レジュメの作成方法や発表のやり方を習得することはもちろん、討議において自分らしさの発揮の仕方を身につける必要があり、独学での対策は難しい試験種目といえます。

<2次試験>教養区分 人物試験

 人物試験として、人事院による個別面接(面接官:受験者=3:1)が行われます。おおむね15~20分程度で、質問内容は面接カードの記入内容に沿って、受験者の回答を掘り下げながら人間性や将来性を探るコンピテンシー評価型面接です。人物試験の評価は、A~Eの5段階評価で行われます。配点比率は6/28です。

英語試験による加点制度

 行政実務の国際化の流れを受け、人事院は、国家総合職試験の採用者が従事する企画立案などの業務の遂行には「基礎的な英語能力」を有していることが望ましいとしています。これにより、国家総合職試験では、一定レベルの英語試験のスコア等を有する受験者に加点措置が取られています。

 以下の通り、国家総合職試験実施年度の4月1日から遡って5年前の日以後に受験した英語試験スコア等が対象となります。院卒者試験のみならず、国家総合職試験のすべての区分が対象となります。


 TOEIC®L&R TESTは他の英語試験と異なり、リスニングとリーディングのみで受験できますので、短期で国家総合職の加点制度に必要なスコアを取得したい方にはおすすめです。

国家総合職試験
 英語加点制度

教養区分試験の官庁訪問

教養区分 官庁訪問とは

 国家総合職試験は、最終合格=採用内定ではなく、最終合格発表後に採用を希望する各府省庁を訪問して選考を受ける官庁訪問を経て、採用内々定を勝ち取る必要があります。秋試験(教養区分)での受験の場合、冬(12月)と夏(翌年6月)の2回の官庁訪問のチャンスがありますので、より確実に採用内定を勝ち取ることができます。また、民間就活との併願もしやすくなる点は、秋試験(教養区分)独自の魅力といえます。

 また、官庁訪問の時期ですが、大学2年次や3年次で教養区分に最終合格しても官庁訪問をするのは大学4年の夏または冬になります。試験の仕組み上は大学2年次や3年次に官庁訪問しても問題ありませんが、入省が内々定を得た翌年4月になりますので、ご注意ください。

 2023年の夏の官庁訪問は従来の5クール制から4クール制に変更され、内定までの官庁への訪問回数が4回になりました。1つの官庁に訪問すると朝8:30に集合して夜まで時間がかかりますので、1日に訪問できる官庁は1つです。このため必然的に、各クールで回ることのできる官庁の数は決まってきます。第1クール、第2クールは3つまで、第3クールは2つまで、第4クールは1つといった形です。

 学生時代の経験から国家総合職として何ができるか、訪問先の官庁に入ることができたら何がしたいのかといったところをしっかり固めて官庁訪問に臨みましょう。

官庁訪問 2023年

国家総合職試験の試験実施状況

 過去3年間、2021年度から2023年度の教養区分と行政系各区分の試験実施状況です。教養区分の難易度は最終合格倍率が例年6~9倍程度となっています。受験資格が19歳に引き下げられたことで、受験者数の増えた2023年度の合格率は16.7%でした。各区分の最終合格倍率で比較すると法律区分が一番高くなっていますが、最初に受験する国家総合職試験が教養区分であること、教養区分で不合格になった受験生が春試験専願の受験生とともに春試験を受験することから難易度が一番高いのは教養区分と言われています。

国家総合職試験実施状況

教養区分の対策

 教養区分は、法律、経済、政治・国際といった専門試験は課されず、企画立案に係る基礎的な能力の検証を重視した試験の区分です。

 基礎能力試験を除けば、主に政策立案能力について論文、プレゼン、ディスカッションなどを通じて受験生の国家総合職としての資質を判断するような試験となっています。

 このため教養区分の対策のポイントとしては以下のような点が挙げられます。

 ◎1次試験突破のために基礎能力試験について苦手分野をなくす
 ◎行政官に通じる言葉、考え方を身につけるために必要なインプットを行う。
 ◎客観的に判断してもらえる場を作り、アウトプットトレーニングを行う。

TACなら教養区分の対策が十分にできるコンテンツをご用意しています。

教養区分と春試験を併願して確実に合格を目指したい、在学中のチャンスを使って何度も受験したいという方など皆さんにご満足いただけるコースをご用意しています。教養区分対策の特長は以下のようなものになっています。

 ①試験全範囲をカバーした充実の講義
 ②教養区分基礎能力試験過去問題集で教養区分に特化した基礎能力試験対策ができる
 ③ベテラン講師陣、元官僚の講師による個別指導
 ④ベテラン講師陣、元官僚の講師が作成した総合論文、2次対策予想問題
 ⑤内定者スタッフによるフォロー

希望のスタイルに合わせたコースラインナップを
以下のリンク先よりご覧いただけます。

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