Special Interview 「中小企業診断士」で学んだ知識が、就職後、役立っていると日々感じている


Profile

近藤 彗さん

中小企業診断士
《金融機関勤務》

<Profile>
2018 年(大学2年)1次試験科目合格。
2019 年(大学3年)1次試験・2次試験合格。
2020年 中小企業診断士登録。
法政大学経営学部経営学科卒業。
大学卒業後、金融機関に勤務。

Q1.大学時代に中小企業診断士を目指した経緯を教えてください。

近藤さん

漠然と、コンサルタントに憧れて!

高校3年生の時に経営コンサルタントという職業に興味を持って以降、当時は漠然と経営コンサルタントになりたいと考えていました。
そこで大学では、経営学の知識をつけることを目的に、勉強中心の生活を送ると決めました。

そんな時、入学後のガイダンスで経営コンサルタントの国家資格と呼ばれる中小企業診断士を知り、大学1年生の秋から受験勉強を始めました。

Q2.大学の講義と中小企業診断士受験を両立するのは難しくありませんでしたか?

近藤さん

難しくありません!

 まったく大変ではありませんでした。1次試験の内容は面白くてどんどん頭に入ってきたため、勉強することが苦になりませんでした。

また、中小企業診断士の広い知識を先に頭に入れておくと、大学の講義も早く深い考察をできるようになります。
さらに勉強を進めると2次試験の解答力も上がるというシナジー効果が生まれたので、両立はまったく難しくありませんでした。
大学でもTAC でも、講義を受ける時は必ず教室最前列に座っていました。集中できるのはもちろん、教授や講師に覚えてもらえるので、質問がしやすくなります。
するとまた学ぶことが楽しくなり、学科で成績トップの優秀者として学部から表彰されたこともあります。

大学3年次からは経営についてより実践的に学ぶために法政大学に編入しました。
通常の勉強を頑張っていたため、編入試験に最低限の対策で合格できたのも助かりました。

大学の勉強に全力で取り組めば、目の前の生活においても将来においてもメリットがたくさんあります。
また、私のような経営系学部の人は中小企業診断士試験の勉強も捗るので、講義を大切にしない手はないと思います。

Q3.就活で中小企業診断士資格は企業側に評価されましたか?

近藤さん

評価していただけたと感じます!

私はコロナ禍での就職活動でしたが、中小企業診断士のおかげで選考はほぼすべて合格。過度なストレスもなく就職を決めることができました。

印象的だった出来事は、とある企業の面接官の方がまさに中小企業診断士学習中の方だったという出来事です。
面接が始まるなり、「中小企業診断士合格してるんだよね?ちょうど数か月後の1次試験に向けて勉強してるからちょっと個人的な相談に乗ってもらって良い?」と。
そのまま面接は終了。もちろん合格でした。
こんなことがあるのかと驚いたことを覚えています。
「ビジネスパーソンが取得したい資格第1位」に選ばれているだけあって、各企業において取得を推奨する流れは強くなっているそうです。
資格名自体も大きな力を持ち始めているのかなと思います。

また、就職先を決める際には中小企業診断士で学習した内容が大いに役立ちました。
業界や企業の診方、中小企業支援の仕組みや考え方など、資格名自体ではなく学習によって培った知識や経験が、就職活動における各場面で役立ちました。
判断力は知識と経験によって培われるものだと考えています。
就職先を決めるという大きな判断を前に、知識と経験の裾野を広げておけたということは我ながらファインプレーだったと思います。

Q4.現在、中小企業診断士の知識は仕事で活かされていますか?

近藤さん

机上の勉強以外の部分でもレベルアップしていきたい!

創業や事業承継等、国の課題にダイレクトに関われる分野を目指したいと考えています。
他には、中央省庁への出向や現場の中小企業への派遣にも興味があります。興味は尽きません。
社内の制度も積極的に活用しながら、少しでもお客さまのお力になれるよう、一人の中小企業診断士・金融マンとしてレベルアップしたいです。
最終的には、「近藤さんのおかげ」などと言っていただけるようになれたら幸せだなと思います。

少し話は脇道に逸れてしまいますが、今年はお客さま目線の難しさを感じた一年間でした。
お客さま目線・顧客目線とはよく言いますが、本当に言うは易く行うは難しだと感じました。
24時間365日自社のことを考え、従業員の生活を背負い、胃の焼けるような思いをしながら日々不安を押し殺 して邁進する中小企業経営者の皆様。
想像したくても真の意味で想像するには及べないようなただならぬ想いだと思います。
このスタートラインを間違えてはいけないと思っています。
その意味では、今後は机上の勉強はもちろんのこと、そうでない部分でもレベルアップしていきたいと思っています。

Q5.今後のキャリアアップについて、どのようにお考えですか?

近藤さん

生かされていると感じています!

入社1年目となる今年は主に事務方の仕事に従事していたということもあり、知識を直接的に活かすことは難しかったのですが、 それでも様々な場面で” 中小企業診断士パワー”を感じました。

一点目は、新入社員研修の場面です。
新入社員研修で扱う内容は、ほぼ既に知っている内容でした。
そのため理解はスムーズに進みましたし、研修後に行われるテストは毎回高得点でした。
その他勉強面で言えば、現状、社内推奨資格は特に苦労することなく取得することができています。

二点目は、業務中の場面です。入社後半年を迎えようとしていたある日、上司から非定型業務を任せていただきました。
理由は「中小企業診断士だから」ということでした。
通常であれば入社1年目で任せていただける業務では無いため苦労したことも多かったのですが、やりがいや楽しさを感じましたし、 今後に向けたモチベーションにもなりました。
私なりに精一杯お客さまのために試行錯誤できたということは私にとって大きな財産となりました。

他にも同様の理由で大小様々な業務を任せていただけたことを振り返ると、知識だけでなく、中小企業診断士合格者とし ての潜在能力も買っていただけたのかなと思っています。

社内では、業務上の必要性を感じたことをきっかけに中小企業診断士の勉強を始めた先輩のお話も聞きます。
来年以降、中小企業診断士の知識が直接的に活きてくる場面も多くなってくるのかもしれません。
少しでもお客さまのお役に立てるよう、引き続き精進したいです。

Q6.中小企業診断士受験を検討 している学生へメッセージをお願いします。

近藤さん

時間がないように見えて、実はたくさんあるのが学生時代!

「大学は人生の夏休み」と言われたりします。夏休みの過ごし方は人それぞれです。

その過ごし方に優劣はありませんが、中小企業診断士には将来「あの頃頑張って良かったな」「今良い生活ができているな」と言えるだけの学び・出会い・気づきがあります。
本気で取り組んでみる価値があると思います。

「合格するためにはたくさんのことを犠牲にしなければならない」と思う人は多いです。
しかし、毎日仕事で忙しい社会人でない限り、必ずしもそうではないと思います。

私も最初は勉強一色の生活、と覚悟していました。
ところが蓋を開けてみれば、大学1年生から塾講師のアルバイトをずっと続けていましたし、サークル活動で野球をし、友人たちと学生支援団体 を立ち上げたりもしました。
友人と食事をし、カラオケを楽しみ、日常のこと、日本経済のことまで語り合うこともたくさんありました。
振り返ってみると、勉強のために何かを我慢したことはありません。

逆に、勉強を頑張ったことで同じ目標を持つ仲間が増え、世界が広がりました。
この時に出会った仲間達とは、今でも深い親交が続いています。

時間がないように見えて、実はたくさんあるのが学生時代だと思います。
講義、サークル、資格、バイト、遊び、と何兎も追うことができるのは「今」です。

まずは一歩、踏み出してみてください。

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