特集 「自分時間」を増やす方法
~おすすめ時間活用術~

何か始めたいけど時間がない、でお困りの方におすすめする時間活用術!

みなさんはときどき、まるで時間が無限にあるかのように過ごしてはいませんか。
もちろん息抜きや脳を休める時間は必要です。
しかし、「何となくSNSを開いてしまう」「何となくゲームを始めてしまう」などその“何となく”で時間を無駄にしてはいないでしょうか。
時間は無限ではありません。限りある時間だからこそ効率的に活用しましょう。
「自分時間」を増やすことはあなたの夢や目標の実現度を高めます。
今回はそのための時間活用術をご紹介!
充実した時間を過ごすことでモチベーションアップにもつながる時間活用術を、ぜひ実践してみてください。

おすすめその1 スキマ時間を有効活用しよう!

 忙しい人にも、スキマ時間は隠れているものです。例えば通勤・通学の乗り物の中や湯船につかっている時間、ちょっと手が空くときなど。一気に時間をとろうと思い、まとまった時間がとれず、新しいことにチャレンジしたりスキルを磨くことが先延ばしになっている方は、スキマ時間も有効に活用してみてはいかがでしょうか。実は、スキマ時間の活用にはメリットがあるのです。
 ひとつは『ツァイガルニック効果』です。元々は心理学の用語で、「人間は完了した作業よりも未完了の作業のほうが強く記憶に残る」という効果です。例えば、本やマンガなどを読んで「あと数ページで終わりそうだけど続きが気になる!」というときのほうが、すべてを読み終わったときよりも記憶に残りやすくなるという現象です。この『ツァイガルニック効果』のおかげで、スキマ時間でした勉強などは記憶が定着しやすくなります。さらには、短い時間のためキリのよいところまでできず、少しやり残しがあると続きが気になり、「もうちょっとやりたい」「早く続きがしたい」と、継続しやすくなるのです。
 もうひとつのメリット、それはスキマ時間に勉強するのが『エビングハウスの忘却曲線』にのっとった効率的な勉強法であるということです。右上のようなグラフを『エビングハウスの忘却曲線』といいます。これを参照すると、人は1日で記憶した内容の74%を忘れてしまうようです。しかし、興味深いことに、人の記憶は一度忘れた内容を再度記憶し直すと、初めて覚えたときよりも忘れにくくなります。つまり、1日に74%のことを忘れたとしても、定期的に復習することで、効率的に記憶することができるのです。このような勉強法をするためには、日々のルーティンと紐付けられたスキマ時間を活用することが効果的です。
 また、一日たった10分、15分の時間でも積み上がると大きな数字になるもの。例えば、通勤・通学中にあるスキマ時間を15分として週5日、1ヵ月(4週間)分として計算すると、15分×2(往復)×5日×4週間=10時間とかなりまとまった時間になります。意外とあると思いませんか?

あなたの生活に隠れたスキマ時間を探してみましょう。

活用するスキマ時間はなるべく頻度が高く、また無理のない長さがちょうど良いでしょう。
スキマ時間を見つけるために、平日と休日とそれぞれの行動スケジュールを記録してみるのもおすすめです。

●主婦の方におすすめ●

スキマ時間…とはいっても「時間があるなら家族のことをしなくちゃいけないの!」という声が主婦の方からあがるかもしれませんね。
自分の時間を作ることがそもそも難しい方には、“ながら作業”ができるときに、手以外の五感を使って時間を活用してみてはいかがでしょうか。
例えば、「洗濯物を干しながら、英会話の音源を聞く」「食事を作りながら、冷蔵庫に貼った単語を音読する」など、工夫して日々のちょっとした時間に取り入れてみましょう。

おすすめその2 朝活で時間を効率的に使おう!

【レベル1】
いつもより、5~10分早く起きる

■できること
・ラジオ体操をする
・新聞、雑誌を読む
・一日のスケジュールを確認する

【レベル2】
いつもより、15~30分早く起きる

■できること
・ひと駅分歩く
・英語のリスニングをする
・カフェで勉強する

【レベル3】
いつもより、1時間早く起きる

■できること
・評判の朝ごはんを食べに行く
・早朝スクールに通う
・本を読む、DVDを観る

朝活とは?

「朝活」とは文字通り、朝に活動をすること。 いつもより早く起きて、出勤前の時間を有効に使おうというコンセプトから始まり、一時はブームとなりました。読書や勉強、趣味などをして自己研鑽するも良し、スポーツや早朝スクールなど、人との交流で新たな視野を得るのも良し。活動内容はさまざまですが、朝に活動をすることで自分の成長につなげる、という点がポイント。

朝活のメリット

 朝活をすることで、“自分のために使える時間を増やす”ことができます。日中は仕事や学校、子育てなどで忙しく、夜は家事や残業、友人との約束などがあり、自分の時間はなかなか作れませんよね。かといって夜更かししてしまうと体調が心配です。だからこそ自分の時間を作るのは朝が最適なのです。
 さらに、朝早く起きて活動することで、日中の活動も充実し、夜の睡眠の質も高まります。生活のサイクルが朝型に変わり、体調も整い、健康面でもよい方向に向かいます。朝活は、夜更かしして時間を作るよりもメリットが多くあるのです。
 また、朝は勉強に最適な時間です。脳科学的に、朝は「脳のゴールデンタイム」とよばれる時間帯で、ドーパミンやアドレナリンなどの脳内物質が大量に分泌され、集中力ややる気を生み出し、記憶力も高まると言われています。また、目覚めた直後は前日の記憶が整理され、頭の中はすっきり冴えたフレッシュな状態。そのため、一日のなかで一番集中して効率よく作業が進められます。「自分時間」がよりいっそう濃く、充実したものなるでしょう。

 まずはすっきりした頭でお茶でも飲みながらスケジュールをチェックしたり、自分の目標を考えてみたり、さらに時間に余裕ができた人は勉強や興味があることに時間を割いてみるのもいいでしょう。
 朝は苦手という方でも、少しだけ早起きをして朝活にチャレンジしてみませんか。

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