特集 女性のキャリアも叶えられる公認会計士の魅力
~効率重視の働き方で、時短勤務でもマネージャーに昇格~

Profile

能美 小枝子さん

優成監査法人 マネージャー 公認会計士

能美 小枝子(のうみ さえこ)
2008年3月に早稲田大学を卒業し、9月に優成監査法人に入所。同年12月に公認会計士試験に合格し、主に上場会社・IPO(新規公開株)準備会社・ファンド等の監査業務に従事。2009年の結婚後も仕事を続け、2012年に公認会計士登録。2013年に出産後、約一年間の育児休業を取得し、2014年4月に時間短縮勤務の勤務形態で復職。現在は、主に監査チームのサポート業務、外部機関の品質管理レビュー対応業務に従事。2015年4月にマネージャー職に就任。

2歳の女の子の子育てに奮闘する一方で、公認会計士としての資格を活かして仕事もますます充実させている能美小枝子さん。結婚・出産後もキャリアを継続させたいと考える女性にとって、子育てをしながら活躍中の先輩の働き方は気になります。今回は、仕事と育児の両立についてお話を伺いました。

就職に対する漠然とした不安から、資格取得へ

──能美さんが職業として公認会計士(以下、会計士)を意識したきっかけについて教えてください。

能美 大学に入学して1年間は純粋にキャンパスライフを楽しんでいたのですが、大学2年の時に、就職への不安を感じ始めました。私は高校の指定校推薦の枠で早稲田大学商学部に入りましたので、一般入試を経て入学した同級生との実力の差を感じていました。また、6歳上の兄の世代が就職氷河期で苦労するのを見ていましたので、その影響で漠然とした不安を抱いていたということもあります。

── 不安を払拭するために、資格取得を考えられたのですね。

能美 生涯続けられる仕事に就きたいと思って、資格に注目しました。商学部で簿記や会計の基礎を学んでいましたので、税理士や会計士といった資格に関心が向いたのは、自然な流れだったと思います。税理士試験や会計士試験というと、難しいイメージがあったのですが、色々と調べている中で「地道に勉強を続ければ合格できる」、「税理士よりも会計士のほうが短期集中型で資格が取れる」といったお話を伺ううちに、「私も会計士なら頑張れるかもしれない」と思うようになりました。

── 資格取得の勉強はいつから始めましたか。

能美 大学2年の夏を過ぎた頃からTACに通い始めました。私が選んだコースは、講義数が最初は少なく、徐々に増えていくカリキュラムでしたので、大学の授業やサークル活動とも両立できました。

── もともと、数字を扱うことや、数学の勉強をすることがお好きだったのですか。

能美 いいえ、全く逆です。数学というと、「難しい記号の羅列」というイメージで苦手意識がありました。

──数学が苦手だったのに、会計士を目指されたとは意外です。

能美 簿記は基本的なルールや考え方を身につければ理解を進めることができ、難しい公式も数学的なテクニックも必要ありませんでした。ただ、就職に対する不安から資格を目指したので、正直に言うと、TACに通い始めた頃は「公認会計士」の本当の魅力をわかっていませんでした。様々な分野で活躍する会計士の方にお話を聞く機会を重ねるうちに、会計士の仕事に積極的に興味を持つようになりました。

──監査法人に就職されたのは、公認会計士試験の合格が決まる前だったのですね。

能美 在学中に受けた最初の試験は不合格でした。自分でも1回で受かるとは思っていませんでしたが、試験の成績を調べたらギリギリのラインで不合格だったことがわかって、余計に悔しかったですね。その年は、合格発表の前に就職活動をするのが一般的な流れで、優成監査法人に就職しようと決めていました。残念ながら不合格でしたので、その年は就職することができず、勉強に戻りました。
 翌年は、1年間自分なりに勉強して、「今度は受かるだろう」という手ごたえがありましたので、「合格発表を待たずに就職させて欲しい」とお願いして就職しました。アルバイトを辞めていましたので、収入も必要でしたから。とは言っても、断られないための対応策として、日商簿記1級の合格証を用意し、自身の会計知識のレベルを証明できるようにしていました。

──数ある監査法人の中から、優成監査法人を選ばれた決め手は何ですか。

能美  当初は漠然と「大手の監査法人に入ろう」と思っていました。就職活動の初年度は内部統制監査が始まった年で、会計士不足による売り手市場だったこともあり、ひと通り大手監査法人を見て回って面接を受けたところ、あまりにもスムーズに内定をいただけてしまいました。
 その後、たまたま手に取った『TACNEWS』で、優成監査法人代表の加藤善孝に感銘を受けたという方の記事を読んで「本当かな?」と興味を持ち、就職説明会へ行きました。そこで実際に加藤の情熱的な話を聞いて、私も感銘を受けてしまったんです(笑)。加藤は、面接で私の話にじっくりと耳を傾けてくれましたし、「是非あなたに来て欲しい」と言っていただきましたので、求められるところで働こうと思い、こちらに決めました。

夫は単身赴任中、同居の両親が子育てをサポート

──能美さんは24歳でご結婚、現在2歳のお子さんがいらっしゃいます。職場復帰に際してお子さんは保育園に入られたわけですが、入園はスムーズにできましたか。

能美 0歳児枠で入れましたので、特に問題ありませんでした。自宅から徒歩圏内の認可の私立保育園です。自宅がある千葉市は、数字上は待機児童ゼロになっているようです。

──ご主人様は結婚2年目の2011年から単身赴任されていると伺いましたが、身近に子育ての協力者はいらっしゃるのですか。

能美 実家で両親と同居しています。母はまだ現役で仕事をしていますが、家では娘の遊び相手になってくれますし、父は定年退職していますので、娘の送迎の時に車を運転してくれるほか、平日の夕食作りもしてくれています。主人はそばにおりませんが、両親に手厚くサポートしてもらっています。

──それは恵まれた環境ですね。お子さんを保育園に預けて働くことに抵抗はありませんでしたか。

能美 ずっと「母親になっても仕事を続けるのは普通」と思っていましたから、特に抵抗はありませんでした。ただ、育休(育児休業)明けの2〜3ヵ月は、娘に泣かれてかなり心が痛みました。「そこまでして働く必要があるのかな」という疑問も浮かびましたね…。でも、今では保育園に慣れて楽しく通ってくれています。

──週末はどのように過ごされますか。

能美 娘を連れて単身赴任中の夫のところに遊びに行ったり、近場にお出かけしたりしています。「疲れてお昼寝してくれたらいいな」なんて思いながら(笑)、午前中は近くの公園で思いっきり遊ばせることも多いです。

──週末は、お子さんとべったり過ごされるのですね。

能美 はい。でも最近は、一人の時間を持つことも大切にしています。復帰して最初の一年は、娘を保育園に預けていることもあり、週末はずっと一緒に過ごすようにしていたのですが、復帰2年目からは、月一回は娘を両親に預けて、一人の時間を作るようになりました。娘も言葉で自分の意思を伝えられるようになりましたし、私も「こういう時間を作っても良いかな」と思える余裕が出てきたのだと思います。

──一人の時間、大切ですよね。お一人でどんなことをされているのですか。

能美 本屋に行ったり、ゆっくりショッピングをしたり、友人とお茶をしたりしています。心身共に健康であるためにも、リフレッシュは必要だと思います。両親も理解してくれていて、快く見送ってくれますので、お土産を買って帰ったり、休日には私が食事を作ったりして、感謝の気持ちを伝えています。

──子育てで、「これだけは必ずやる」と決めていらっしゃることはありますか。

能美 毎日必ず娘と一緒にお風呂に入っています。お風呂はスキンシップを取りやすいですから。また、寝る前は「ママはあなたが大好き」と伝えています。娘はニコニコして、私にも「大好き」という言葉を返してくれます。

──それは素敵ですね。今日はお子様との思い出の品もお持ちいただきました。

能美 子どもの作品を持ってきました。保育園の先生方は本当に色々考えてくださって感謝しています。初めての母の日にくれた花束は、娘が絵具で点々をつけただけですが、感動して泣きそうでした。

──単身赴任中のご主人様も、能美さんが働き続けることを応援してくださっていますか。

能美 そうですね、とてもよく理解してくれています。一人で寂しいとは思うのですが、私が働きやすい環境にいられるように配慮してくれています。娘とは、動画や写真を送り合って交流してもらっていますが、最近では二人とも変顔ばかりで、親子似てきたようです(笑)。

時短勤務中でも実力が認められ、マネージャーに昇格

──会計士の女性比率はどれぐらいでしょうか。

能美 当監査法人の会計専門職の女性比率は14%前後です。子育てをしながら勤務する会計専門職の女性は、他に3名いて、2名は監査業務を、1名はコンサルティング業務をしています。子育てと仕事を両立しながら頑張る姿にいつも励まされていますし、情報交換や相談もできますので非常に心強いです。

──能美さんの周りの女性会計士の方は、みなさん出産後もお仕事は続けられる傾向にありますか。

能美 受験時代の友人は、一旦仕事を辞めて子育てが一段落するまでお休みする人が多いですが、当監査法人ですと、出産・育休を経て復職する人は着実に増えていて、現在も育休中の会計専門職が2名います。

── 会計士の資格は一生有効ですよね。資格があれば、例えば結婚や出産、育児等でブランクがあっても、仕事復帰ができる環境はあるのでしょうか。

能美 その方のそれまでの経験などにもよると思いますが、仕事復帰はできると思います。仕事の選択肢が増え、柔軟な働き方ができるという意味でも、特に女性は資格を持っておくことをお勧めします。

──育休中は何か勉強などされていましたか。

能美 大学時代に第二外国語で中国語を選択し、北京大学に1ヵ月ほど留学もしていましたので、中国語をブラッシュアップしたいと思っていましたが、子育てに追われて叶いませんでした。ただ、育児を通して得られたものも多く、思い通りにならない娘を相手しているうちに、忍耐強さや心の柔軟性が鍛えられました。また、時間に追われる中で集中力や効率性重視の考え方が身につきました。

──普段、ご自分の能力のブラッシュアップのために何かしていらっしゃいますか。

能美 中国語は隙間時間を使って、こつこつ勉強しています。他には、何かテーマを決めて勉強するというよりは、日常の仕事の中で出た課題について徹底的に調べるという繰り返しで力がついていると実感します。マネージャーに昇格してからは、モチベーション管理や伝え方に関する本を読むことが増えました。

──1年余りの産休・育休後に職場復帰された当初は、とまどいなどありませんでしたか。

能美 復帰直後はとにかく大変でした。働く感覚は1〜2ヵ月で戻ってきましたが、覚えなければならないことがたくさんありました。
 復帰当初は今のように通勤時間にニュースを聞く余裕もなく、朝の電車の中でその日にするべきことを整理して組み立て、オフィスに着いたら集中してひたすら仕事をこなしていくという感じでした。脳の疲労度は凄まじかったです。「脳みそが汗をかく」という感覚ですね。とにかく一日6時間半しか働けませんから。

──出産される前は、残業も多かったのですか。

能美 監査業務には定期的に繁忙期があり、繁忙期ですと21時ぐらいまでの残業は珍しくありませんでした。ただ、私は将来、時間的制約がなくなったとしても、残業を前提とした働き方はしないような気がします。今回の経験を通じて、効率よく仕事をする要領がつかめたので、その経験を活かせるのではないかと思います。

──能美さんは育休明けから現在に至るまで時短勤務をされていらっしゃいますが、子育てしながら働く環境はいかがですか。

能美 それぞれの監査法人によって状況は異なると思いますが、当監査法人に関しては、産休・育休などのシステムも整備されていますし、上司や同僚には、子育て中であることに理解を示してもらっています。また、監査法人の規模が拡大しつつあり、仕事の融通が利きやすい点でも、非常に恵まれていると思います。

──時短勤務中でありながら、4月からはマネージャーに昇格されたのですよね。どのようなお気持ちですか。

能美 「時間に制限がある中でも、やるべきことをやっていれば評価していただける」と嬉しくもあり、驚きでもありました。マネージャーになってからは、時間管理は自分で行えるようになりましたので、より働きやすくなったと感じています。

子育てと仕事は、7:3の比重で。課題は提案型の議論で解決

──能美さんにとって、子育てと仕事の比重はどのような感じですか。

能美 子どもが小さいうちは、子育て:仕事=7:3くらいの気持ちです。子どもが成長するにつれて比重は変わっていますが、初めはそのように決めていました。産休前は、外に出てお客様と仕事をする監査業務に従事していましたが、復職前に上司に「内勤をメインにしたいこと」、「専門性を活かしたいこと」を伝えました。内勤を希望したのは、例えば子どもが熱を出した時、子どもを優先してお迎えに行かせてもらうとすると、どうしてもお客様に迷惑をかけてしまうからです。
 私の希望と職場の要望が一致した結果として、品質管理本部に配属されました。

──会計士の仕事というと監査業務をイメージしますが、品質管理本部はどのような業務を行う部署でしょうか。

能美 企業の財務諸表に関する適正性を証明するのが監査業務ですが、品質管理本部は、その監査業務の品質を維持・向上させる仕事です。具体的には、監査業務の品質のチェックや外部からの品質管理レビューの対応、法令等の改正に伴う監査ツールの改訂、会計専門職からの質問対応など多岐にわたります。
品質管理本部には監査法人全体の課題が集約されますし、思った以上に影響力がある仕事で、とてもやりがいを感じています。また、監査法人の全体像が見えますので、今後のキャリアにも活かせると思います。

──能美さんが復職前にご自分の希望をしっかりと伝え、職場もそれにしっかりと応えてくれたために、子育てとの両立が可能な理想的な勤務形態が実現したのですね。

能美 今の仕事は、期限に追われることが少なく、時間調整をしやすいので、仕事を家に持ち帰ることもほとんどありません。子どもが熱を出した時も、仕事は早めに切り上げさせてもらい、自分で病院に連れて行くようにしています。元気な時との違いは、私が一番よくわかりますし、一番甘えることができる私がそばにいて、安心させてあげたいという思いからです。

──理想の働き方を実現するためには、ご自分の要望を遠慮なく伝えることも重要ですね。

能美 要望といえば、アシスタントを配置してもらったことも、その1つですね。内勤が多いとはいえ、私が万一出勤できない時でも職場のみなさんに迷惑をかけないように、アシスタントの配属を要望しました。実はアシスタントを配置したことで、私の仕事が増えた部分もあるのですけれど。

──アシスタントがついたのに仕事が増えたというのは、どういうことでしょうか。

能美 アシスタントに任せられる仕事はどんどん任せていますが、その分、新しい業務が増えました。品質管理の仕事は、質を高めようと思えばするべきことはいくらでもあり、ゴールがありません。アシスタントに仕事を任せる一方で、「先々のことを考えると、こういうことも必要だ」と思うことがあれば、どんどん提案し、その仕事は私が責任を持って行っています。
 どのような働き方を希望するにせよ、自分の要望をきちんと伝えることは大事だと思います。ただ、その大前提として、与えられた業務をしっかりやり遂げることが必要です。そして、現状と課題を伝えるだけでなく、課題を解決するためには、提案型で議論していかないと前に進めないと思っています。

状況に応じて柔軟に働き続けたい

──先ほど、能美さんは子育て優先のスタンスを取っていらっしゃるというお話しがありましたが、仕事と子育てのバランスを保つ上で、心がけていらっしゃることはありますか。

能美 仕事に対して欲をかかないことですね。やってみたい仕事があっても時間的制約からできないことがあります。でも、時短勤務を選んだのは私ですので、労働時間の制約が生じたことを子どものせいにはしたくないと思っています。

──子育て中だということで同僚に対して引け目を感じることはありますか。

能美 引け目に感じてはいけないと思っています。子育てだけが特別なのではなく、みなさん介護や看護など、様々な事情を抱えていらっしゃると思います。その中で、私はたまたま子育て中なので、時短勤務にさせていただいていますが、仕事を頼まれた時に「時間がないのでできません」というセリフは言わないよう心掛けています。職場にいる限り、みんな同じ状況ですので、「時短勤務だからできない」というのは、言い訳に過ぎません。そのために、私は「効率を高めるために何ができるか」を常に考えています。
 例えば、アシスタントに頼めることは頼み、自分にしかできない仕事を厳選する。すぐにできることは、すぐにやる。業務に優先順位をつける。そもそも本当に必要な業務かどうか再考する、などです。

──将来、お子さまの手が離れたら、どのような働き方をしたいですか。

能美 仕事に充てる時間を増やして色々な業務に挑戦したいですね。とはいえ、子どもの性格やその時の状況に応じて、その都度判断していくのだと思います。元々私は計画を立てることが好きな人間なのですが、最近は「その時考えればどうにかなる」、「どんな環境に置かれるかわからない今、将来のことを考えても仕方ない」と思うようになりました。

──資格という強みがあるからこそ、「なんとかなる」と楽観的になれる部分もありますよね。

能美 そうですね。就職への不安から会計士という資格に興味を持ちましたが、子育てをしながら働くことを考えれば、良い選択だったと思います。
 結果的に子育てを優先しながら柔軟に働かせてもらっていますし、働き方の選択肢が増えました。

──ママ会計士の会や、会計士に限らず士業に従事する方の会など、様々なグループがあると伺いました。能美さんもどこかに属してネットワークを広げていらっしゃるのですか。

能美 今のところ、外部の会には顔を出せていません。復帰後1年間は本当に必死で、この4月ぐらいから少しずつ余裕が出てきたところですので。今後はイベントなどがあれば積極的に参加していきたいと思っています。子育てをしながら働く女性の色々な考え方を知りたいという気持ちもあります。色んな方に出会ってお話を聞いていたら、また私の考えも変わるかもしれませんね。

「できない」と決めつけないで、ぜひチャレンジを

──資格取得を検討中の人、これから目指す人にメッセージをお願いいたします。

能美 これからは学歴より実力が問われる時代です。今、資格取得に興味を持っている人には、ぜひチャレンジして欲しいと思います。一般的に、会計士試験は難しいと言われていますので、私も最初は「自分には無理だ」と思っていましたが、結果的に合格することができました。挑戦する前から「できない」と決めつけないで、自分にも「できるかもしれない」と考え、ぜひチャレンジしてください。たとえ残念な結果に終わったとしても、その過程で得られることは必ずあります。
 もちろん、資格を取得した後は、さらなる実力社会に入るので、その中で自分の成長を実感できると思います。

──資格保有者の中で、さらに実力を評価される人というのはどのような人でしょうか。

能美 「あの人はあの分野が得意だよね」とか、「こんな業務の経験があるよね」といったことです。実務経験の有無は大きいですね。他にも、会計士の資格に加えて業務に関連した資格、例えば公認内部監査人や情報処理技術者などの資格を取得する人もいます。

──経験による知識の蓄積は強みですね。

能美 私も、監査業務を経験したのちに品質管理の仕事もさせていただき、恵まれていると思いますが、そうは言っても品質管理に携わってまだ2年目です。「品質管理については能美さんに聞けば良いね」と言われるようなレベルにまで達したいと思っています。

──「資格を取りたいけれど、どの資格を取れば良いかわからない」という人にアドバイスはありますか。

能美 どのような資格があるのか、その資格があるとどのような仕事ができるのか情報を集めたり、実際に活躍している人が紹介されている本や雑誌を手に取ったりしてみると良いと思います。一番良いのは、資格を取って仕事をしている人に直接会ってお話を聞くことです。将来、自分が何をしたいのかを考えた時、できるだけ多くのモデルケースを知っていることは大切だと思います。

──今回の能美さんのお話も、そうしたモデルのひとつですね。本日は貴重なお話をありがとうございました。

[TACNEWS 2016年1月号|特集]