外交官(外務省専門)合格体験記

自分にしかできないことを外交の場で!

松本 実怜さん

DATA BANK

研修語 フィリピノ語
出身校 大阪大学 外国語学部 (在学中合格)
合格年度 2022年度
選択科目 憲法
志望動機:「地域の専門家」として自分にしかできないことを

 正直なところ、私は海外経験もなく、外交官になりたいというのに「これだ!」というきっかけはありませんでした。今思うと、留学に行くことも難しくなった2年次のコロナ期間が、将来について考える期間になったと思います。これまで私はずっと教員を目指していましたが、改めて自分の将来について考えたときに、「大学で学んだ語学を活かしたい」「スケールの大きな仕事でより多くの人のためになることがしたい」という思いが強くなり、1年次にいただいたTAC・Wセミナーのパンフレットを久しぶりに開いたことがはじまりでした。元外交官の教授とその年に専門職試験に合格された先輩方から説明を聞いた時は、かっこいいと思いながらも、試験の厳しさに圧倒され、自分には無理だろうと思っていました。ですが、語学を活かし、「地域の専門家」として自分にしかできないことができる職業は外務省専門職の他にないと考え、志望するに至りました。

学習のコツ:答練・模試の活用法

 私自身、専門科目(国際法、憲法)の最も力がついた時期は論文答練と総合模試を受けた期間だと思います。隔週で6回実施される論文答練は、決して楽とはいえません。最初の1,2回目は1500字の論文を計4枚分書くということ自体に苦労し、手首が筋肉痛になっていましたし、1回目では自分の学習の詰めの甘さを実感し、泣きたくなっていました。ですが、その悔しさをばねに、一層勉強に力が入りましたし、範囲が決まっているということで、1つ1つの答練に向けて、計画立てて集中的に勉強することができました。特に国際法では、井能講師の指摘された問題の答案化を進めつつ、基本マスターでその章の総復習を行うことで、知識が体系化されるとともに、どのようにそれらを文章として構成していくかも学んでいくことができたと思います。さらに、総合模試では自分の立ち位置を知ることができます。論文答練と総合模試の問題は、講師陣の予想問題でもありますので、それを解き、復習を行うことで大きく合格に近づくことができます。ぜひ、論文答練・総合模試をうまく活用していただきたいです!

受験生活を振り返って:英語の検定試験

 二次試験前に提出する面接カードに語学力を記載する欄があるのですが、英語の検定試験は、なるべく早くに取得するのが望ましいです。特に4技能を測るTOEFL、IELTS、英検のスコアがあると尚良いと思います(TOEICのみでも悪いということはありませんが)。私はIELTSを最初に受けたのが1月頃で、当然目標としていたスコアは取れませんでした。答練で忙しい中、春休みにIELTS対策も行い、なんとか最低ラインのスコアは取得することができました。運よく短期間にスコアアップができましたが、かなり慌ただしかったため、もう少し早くから取り組んでおけば良かったと思いました。英語は一朝一夕に伸びるものではないと痛感したので、試験種、目標点数を定め、早めに対策することをおすすめします。

合格の秘訣:基礎能力試験と専門科目のバランス

 試験突破のためには、計画を立てるところから戦略的に行っていく必要があると思います。特に基礎能力試験と専門科目それぞれに勉強時間が割けるよう、バランスのとれた勉強が必要です。2月からの直前期は、専門科目に集中してしまうので、あまり基礎能力試験の科目に時間をとることが難しくなります。だからこそ、基礎能力試験の点数をどのように伸ばしていくか、早い段階で目標を立て、自分に必要な勉強を分析し、コツコツと対策を行っていくと良いと思います。私は2022年度の試験に向けて、2021年4月からTAC・Wセミナーの講義を受講し始めたのですが、通常期は基礎能力試験(特に数的処理)の講義を消化しつつ、V問題集を解くなどして土台作りに努め、直前期は、一日10時間の勉強時間とした場合、国際法4時間、憲法3時間、英語1時間半、時事・基礎能力1時間半の割合で学習していました(もちろん日によって少し異なります)。得意・不得意な科目は人によって異なると思うので、必ずしも私と同じ時間で勉強する必要はないと思いますが、毎回の演習や論文答練等を見据えた短期的な計画に加え、本試験までにどのレベルに達したいか、そのためにどのように学習を進めていくべきかという長期的な視野も持ちながら、試験勉強を進めていってほしいと思います!

最後に:入省してから携わりたい分野

 入省後は、特に開発協力に携わりたいという思いがあります。私は、大学でフィリピン語専攻の先生方の講義を通して、フィリピンと日本の関係についても学びました。終戦直後フィリピンの人たちは日本軍や日本人に対して敵対的であったのですが、日本が戦後継続して行ってきたODAや災害支援により、二国間関係は大きく改善したと思います。また、日本の開発協力は、経済援助のみならず、人材育成、技術提供、和平支援等、多岐にわたっており、とても可能性に満ち溢れていると感じました。地域に精通し、日本と相手国双方にとって利益となるような開発協力を行っていければと考えています。

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