どちらを取るべき?仕事の違いは? 第二種電気工事士と第一種電気工事士の違いを徹底解説!

電気工事士には第1種と第2種があり、難易度も免状(免許)取得の条件も異なります。どちらの方が上位の資格なのか、取得するならどちらがいいのか、そもそもの違いは?など、このページでは第二種電気工事士と第一種電気工事士の違いについてお伝えしていきます。

第2種?第1種?電気工事士の資格はどちらが難しい?

第二種電気工事士と第一種電気工事士はどちらが難易度の高い資格なのでしょうか。
結論から言うと、答えは第一種電気工事士です。

第二種電気工事士と第一種電気工事士 難易度の違い

2種

受験チャンス・難易度でも挑戦しやすいのは第二種電気工事士

第2種電気工事士は年2回試験があり、比較的試験の難易度も易しめです。
試験範囲は低圧と呼ばれる一般住宅や小規模店舗での電気工事に対応できる知識を問うことを目的とした試験となっています。

1種

上位資格である第一種電気工事士。学習すべき知識の範囲が広くなる

第一種はこれまで年1回の試験でしたが、2024年度より年2回実施となり、合格のチャンスが拡大しましたが、第二種に比べて試験の難易度は高めです。
というのも、第1種電気工事士の試験範囲は第2種で出題される低圧の電気工事に対応できる知識の範囲+高圧の電気工事に対応できる知識の範囲が試験範囲となるからです。

筆記試験に対応するための知識量、技能試験に対応する技術習得量は第一種の方が多く、それだけ難易度も上がります。また、第一種電気工事士は二種を受けずにストレートで受験する方もまれにいますが、基本的には第二種電気工事士から取得します。というのも、第一種電気工事士の免状(免許のこと)の取得には試験合格に加えて実務経験が必要であり、第一種電気工事士の受験者の多くは第二種電気工事士を取得後、実務経験を積んでいるため、知識も技能の技術も持ち合わせている人が標準レベルとなるため、必然的に難易度が上がる、という仕組みになっています。

取得するなら第一種、第二種、どちらを取るべき?

では実際に、第一種電気工事士と第二種電気工事士、どちらを取得すべきか、ということですが、「第2種?第1種?電気工事士の資格はどちらが難しい?」の項目でお伝えしたとおり、第一種電気工事士は受験資格も必要ないため試験受験はできますが、第一種電気工事士として仕事をするためには実務経験が必要になります。その期間は3年です。実務経験を積むためには第二種電気工事士を取得して現場にでて仕事をしていく必要があるため、結果、第二種電気工事士を先に取得するというのが正解です。

ただし、「試験に合格する」という観点からみると、以下の理由から、第二種電気工事士の試験合格から日を空けずに第一種電気工事士の試験受験をすることをオススメします。

第二種電気工事士合格後すぐに第一種電気工事士を受験がオススメの理由

1

記憶が薄れる前に!

第一種電気工事士の試験範囲は筆記試験も技能試験も第二種電気工事士の試験範囲+αであることから、記憶が鮮明なうちに受験しておいたほうが合格は近くなる

2

我流での試験突破は難しい!

実務経験を積み始めてからの取得は、知識も技術も実務に寄りすぎてしまい「試験対策」ができにくくなる

3

時間を取れるうちに!

実際に仕事と両立しながら試験を受験するため、勉強時間が取りにくくなる

実務経験を積むよりも先に試験合格をしていると、3年経ったと同時に申請も可能ですし、試験合格は有効期限がないですから、早く取るに越したことはありません。特に2.の理由は実務経験の長い受験生にみられる傾向で、自身の経験からほとんどテキストも見ず、技能もその場で仕上げるという人もいるようですが、実務と試験上は違うことも多いので、あくまで「試験対策」「ルール通り」ができるのかの確認だけは必要になります。その観点では第二種電気工事士取得時はまだ実務経験もなく試験上のルールのみが頭に入っていますので、第一種もルール通りに受けやすく、合格の可能性が高まります。

第二種電気工事士と第一種電気工事士の違いは?

ここまで第一種電気工事士と第二種電気工事士、どちらを取得するかについてはお分かりいただけたと思います。では、実際の違いについて詳しくみていきましょう。

第二種電気工事士と第一種電気工事士の違い1:工事できる範囲

1

工事できる範囲の違い

第二種電気工事士
一般住宅や小規模な店舗などの600ボルト以下で受電する設備の工事に従事できます。

第一種電気工事士
第二種電気工事士が行えるの範囲に加えて、最大電力500キロワット未満のビルや工場、大規模 な店舗などの工事に従事できます。最大電力500キロワット以上の工場や会社等では、法律的には電気工事士免状は必要ありませんが、電気工事の品質の責任が工場や会社にありますので、実際は免状取得者が作業をすることになります。

第二種電気工事士と第一種電気工事士の違い2:免状・講習

2

免状取得条件・講習受講義務の違い

第二種電気工事士
第二種電気工事士試験(筆記・技能)に合格すれば、都道府県知事に申請することで誰でもいつでも免状を取得することができ、すぐに実務に入ることができます。
また、第二種電気工事士の免状には有効期限はなく、一度取得すれば更新の必要はありません。 なお、第ニ種電気工事士試験合格証(はがき)には有効期限がありませんがなるべく早く免状に変えておきましょう。

第一種電気工事士
免状申請には第一種電気工事士試験(筆記・技能)の合格に加え、3年以上の実務経験が必要となります。条件がそろっていれば、都道府県知事にいつでも申請することができます。
なお、第一種電気工事士試験合格証(はがき)には有効期限がありません。
さらに、第一種電気工事士の免状にも、第二種同様有効期限はありませんが、5年に一度、定期講習を受講する法令上の義務があり、これを怠ると免状を返納しなければなりません。この返納の制度は第一種電気工事士のみに設けられており、第二種電気工事士にはありません。

なお、定期講習受講義務違反の返納は第一種電気工事士のみですが、電気工事士が、電気工事士法又は電気用品安全法に違反したときは、第一種でも二種でも、電気工事士免状の返納を命じられることがあります。

第二種電気工事士と第一種電気工事士の違い3:年収・就職・転職

3

年収・就職・転職状況の違い

第二種電気工事士
第二種電気工事士の募集はビルメンテナンスの仕事や一般の電気工事会社などでは第二種電気工事士を優遇して採用しているケースが見られます。もちろん未経験での採用も多く、技術については現場で教えてくれるため、とにかく実務を積める企業を探しましょう。
年収は400万円台~500万円台の募集が多いようです。

第一種電気工事士
第一種電気工事士資格保持者は高年齢化が問題となっており、第一種電気工事士の資格を取得していることで条件のよい就職・転職の可能性が高くなります。
第一種電気工事士の保持者では、インフラ関連、公共工事関連での求人も多く、全体的に第二種電気工事士よりも年収は高く、経験次第で年収700万円~800万円という仕事も少なくありません。ただし未経験の場合は、第二種電気工事士の資格を必ず保持し、現場で教えてもらいながら働かせてくれる企業も多いため、企業側も第一種電気工事士まで取得しているというところから長い目でこの会社にいてほしいという思いから採用するケースも多いようです。重宝されるという点では、第一種電気工事士まで取得していることは自分の付加価値を高めることになりますので、余裕があれば第一種電気工事士を目指しましょう。

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