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ビジネス実務法務検定試験®3級に必要な勉強時間

ビジネス実務法務検定試験®3級は合格率が高い試験となっており、必要な勉強時間は45~60時間といわれています。内容は基礎的な法知識が中心です。

ここでは、ビジネス実務法務検定試験®3級に必要な勉強時間や期間と難易度、出題範囲について解説します。

必要な勉強時間は45~60時間程度

ビジネス実務法務検定試験®3級に必要な勉強時間は、45~60時間程度といわれています。1日に2時間勉強したとしても1ヵ月は必要です。ただし、働きながら毎日2時間の勉強時間を確保することは簡単ではありません。勉強時間を確保できない日もあるでしょう。

勉強できない日があることを考えると、2~3ヵ月は要すると考えたほうが良いでしょう。

合格率と難易度

ビジネス実務法務検定試験®3級の、過去3年の合格率は以下の通りです。

年度 実受験者数(人) 合格者数(人) 合格率(%)
2024年度(第1シーズン) 8,285 3,348 40.4%
2023年度(合計) 15,603 7,903 50.7%
2022年度(合計) 13,568 11,293 83.2%

以前は70~80%程度の合格率でしたが、2023年試験から難化傾向にあり50%程度の合格率となっています。近年の出題方式・傾向に合わせて対策することが大切になります。

ビジネス実務法務検定試験®3級では、基礎的な法知識を問う内容となっています。初めて法律に触れる人でも抵抗なく理解できるため、合格しやすい試験といえるでしょう。

出題範囲

ビジネス実務法務検定試験®3級は、制限時間は90分の多肢択一式となっています。出題範囲は以下の通りです。

項目 概要
ビジネス実務法務の法体系 法理念や法律の基礎知識、リスクとの関係性について
企業取引の法務 契約に関する法律やビジネス文書の保存・管理について
債権の管理と回収 債権管理や取引決済、緊急時における債権回収について
企業財産の管理と法律 財産の取得や管理にかかわる法律や知的財産権について
企業活動に関する法規制 取引に関する規制や犯罪について
企業と会社の仕組み 法人と企業、会社の仕組みについて
企業と従業員の関係 企業と従業員の関係性や雇用における問題について
ビジネスに関連する家族法 取引や相続における家族関係について

基礎的な内容ではあるものの、仕事を通して触れる機会がある法律と、触れる機会が少ない法律があるでしょう。一通りテキストを読み、どのような項目や内容があるのかを理解することが大切です。

ビジネス実務法務検定試験®2級に必要な勉強時間

ビジネス実務法務検定試験®2級は3級よりも合格率ではないものの、勉強をしっかりすれば合格が狙える試験です。コンプライアンスの基礎となる実践的な法律知識を問う内容が中心です。

ここでは、ビジネス実務法務検定試験®2級に必要な勉強時間や期間と難易度、出題範囲について解説します。

必要な勉強時間は60~90時間程度

ビジネス実務法務検定試験®2級は、60~90時間程度の勉強時間が必要といわれています。1日に2時間勉強したとしても1ヵ月から1ヵ月半は必要です。1時間しか勉強時間を確保できなければ、2~3ヵ月の期間が必要になります。

勉強できない日があることを考えると、3~4ヵ月は要すると考えたほうが良いでしょう。

合格率と難易度

ビジネス実務法務検定試験®2級の、過去3年の合格率は以下の通りです。

年度 実受験者数(人) 合格者数(人) 合格率(%)
2024年度(第1シーズン) 5,454 1,828 33.5%
2023年度(合計) 11,569 3,978 34.4%
2022年度(合計) 9,798 5,053 51.6%

だいたい30~40%程度の合格率ですが、試験年度によって難易度にバラツキがあり、合格率も大きく変動するのが特徴です。確実に合格をするためにはそれ相応の勉強が必要です。2023年度試験から難化傾向にあり、合格率が大幅に落ちています。

ビジネス実務法務検定試験®2級では、コンプライアンスの基礎となる実践的な法律知識を問う内容となっています。3級よりも難易度が上がるため、より丁寧な理解が必要です。

出題範囲

ビジネス実務法務検定試験®2級は、3級と同様に制限時間は90分の多肢択一式となっています。出題範囲は以下の通りです。

項目 概要
企業取引の法務 ビジネスや損害賠償にかかわる法律について
債権の管理と回収 債権の担保や緊急時の債権回収、債務者の倒産の処理手続について
企業財産の管理・活用と法務 流動資産の運用・管理の法的側面や、固定資産と法律知的財産権の管理と活用について
企業活動に関する法規制 経済関連法規や消費者保護関連の規制、情報化社会にかかわる法律や、企業活動と地域社会・行政等のかかわり、企業活動にかかわる犯罪について
株式会社の組織と運営 株式会社の仕組みや運営について
企業と従業員の関係 労働組合と使用者との関係や労働者災害補償保険法について
紛争の解決方法 紛争の予防方法や解決方法について
国際法務(渉外法務) 国際取引に関する法的諸問題と対応ポイントについて

3級の内容を土台として、応用力を問うものになっています。重要視されるのは、民法と商法・会社法です。100点中、35点~50点が民法、商法・会社法の分野から出題されています。この分野に集中して取り組むことがポイントといえるでしょう。

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ビジネス実務法務検定試験®1級に必要な勉強時間

ビジネス実務法務検定試験®1級は、難関資格といえる難易度となっています。回答方式が2級までの多肢択一式から論述式に変わります。勉強時間も200~250時間程度必要です。

ここでは、ビジネス実務法務検定試験®1級に必要な勉強時間や期間と難易度、出題範囲について解説します。

必要な勉強時間は200~250時間程度

ビジネス実務法務検定試験®1級は、200~250時間程度の勉強時間が必要といわれています。1日に2時間勉強したとしても約4ヵ月は必要です。1時間しか勉強時間を確保できなければ、8ヵ月以上の期間が必要になります。

勉強できない日があることを考えると、半年から1年での勉強スケジュールを立てる必要があるでしょう。

合格率と難易度

ビジネス実務法務検定試験®1級の、過去3年の合格率は以下の通りです。

年度 受験者数(人) 合格者数(人) 合格率(%)
2023年度 467 49 10.5%
2022年度 481 43 8.9%
2021年度 458 97 21.2%

合格率は10〜20%程度と難関資格といえるレベルです。1級受験者の多くは2級までの法律知識をつけた方たちであり、その方たちでもこの合格率になることを見ても、難易度の高さが理解できるでしょう。

出題範囲

ビジネス実務法務検定試験®1級は、共通問題2問と選択問題2問で構成されており、制限時間はそれぞれ90分で合計3時間の試験となっています。解答方式は論述式です。2級までの多肢択一式から論述式になることも難易度が上がる要因といえるでしょう。出題範囲は以下の通りです。

項目 概要
共通問題(2問必須) 民法・商法・会社法を中心に、全業種に共通して発生することが考えられる法律実務問題
選択問題(4問中2問選択) 特定の業種に関連する一定の法律をクローズアップして出題。以下のような内容から2問選択する。
  • 取引上のトラブルを処理
  • 取引関係に立たない第三者とのトラブルを処理
  • 法務関係の上司や弁護士などの専門家に法的トラブルの顛末・処理方法を報告
  • 予防法務的観点からトラブルになりそうな問題に対応

六法全書は持ち込み可能であるものの、実務的な対応能力が求められるため、難易度が高いことには変わりありません。

ビジネス実務法務検定試験®に合格するためのポイント

ビジネス実務法務検定試験®に合格するためのポイントとして、勉強スケジュールを決めておくことが挙げられます。余裕をもったスケジュールを組むことがポイントです。勉強をする際はインプットとアウトプットを並行して行いましょう。

ここでは、ビジネス実務法務検定試験®に合格するためのポイントについて解説します。

勉強スケジュールを決めておく

ビジネス実務法務検定試験®に合格するためには、勉強スケジュールを決めておくことがポイントです。社会人であれば、毎日まとまった勉強時間を確保することは簡単ではありません。

特に1級では200~250時間の勉強時間が必要で、半年から1年の期間でのスケジュールを立てる必要があります。勉強スケジュールを詰め込み過ぎた場合、心身に負担がかかるためモチベーションを維持するのは困難です。そのため、ゆとりを持ったスケジュールを立てると良いでしょう。

また、隙間時間の活用もポイントです。スマートフォンアプリを使い、10分や15分といった隙間時間に簡単な復習をするだけでも知識定着につながります。まとまった時間が取れない場合は、隙間時間で勉強時間を確保することも検討しましょう。

インプットとアウトプットを並行する

ビジネス実務法務検定試験®を勉強する際、参考書を読むだけなどインプットだけに時間を割くのはやめましょう。参考書は法律知識を習得できますが、問題を解くための合格力は得られません。

ビジネス実務法務検定試験®を勉強するときは、インプットとアウトプットを並行して学習を進めることをおすすめします。実際に問題を解くことで気づけることも多いため、アウトプットも意識してビジネス実務法務検定の勉強をすることが大切です。

予備校を活用する

独学では深く理解できなかったり予定通りに勉強を進められなかったりなど、問題が起こることも少なくありません。このような場合は、通信講座の利用を検討してみてはいかがでしょうか。

予備校であればアドバイスをもらえたり疑問を相談できたりなど、あらゆる視点からサポートを受けられます。独学で勉強するのが不安であれば、予備校や通信講座の利用を検討しましょう。

ビジネス実務法務検定試験®に効率よく合格するにはTACがおすすめ

ビジネス実務法務検定試験®は3級では45~60時間、2級では60~90時間の勉強時間が必要といわれています。勉強をしっかりすれば合格が狙える試験です。ただし、1級になると難易度が上がります。

1級は、難関資格といえる難易度で、勉強時間も200~250時間程度必要です。そのため、半年から1年の期間での勉強スケジュールを立てる必要があります。

ビジネス実務法務検定試験®に合格するためのポイントは、勉強スケジュールを決めておくことだけではありません。インプットとアウトプットを並行して学習を進めることも合格に近付くためのポイントです。

ビジネス実務法務検定試験®に効率よく合格したいのであれば、受験指導校の活用がおすすめです。カリキュラムが整っている受験指導校で学習すれば、自身に合った勉強方法で効率よく知識習得を目指せます。自身に適した勉強方法を見つけ、ビジネス実務法務検定試験®合格を目指しましょう。

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