弁理士合格体験記|K.Kさん

試験合格後を見据えた勉強法

K.Kさん

K.Kさん
(28歳)
立命館大学
理工学部
ロボティクス学科 卒業

DATA BANK

受験回数 2回
2022年度 論文・口述合格
受講講座 上級論文本科生、口述模試
得意科目とその理由 商標法
3条、4条関係をきちんと理解できれば、難問にも対応しやすかったため
不得意科目とその理由 条約
どこまで取り組めば合格ラインに達するかがわからなかったため
ズバリ合格の秘訣 論文の答案作成能力をTACの論文答練を通じて身につけられたこと
1日の平均学習時間 入門期~基礎期 平日3時間 休日6時間
直前期 平日2時間 休日5時間
弁理士を目指した理由、TACを選んだ理由

 私は、2021年12月から資格取得のためにTACにて、上級論文本科生コースを受講し始めました。最終合格は2022年11月で、受験回数は2回です。
 弁理士を目指し始めたのは、2018年8月頃です。目指した理由は、自らの人材としての市場価値を上げられるのではないかと考えたためです。大学の専攻は機械制御でしたが、会社では機械分野の業務に加え、電気分野や情報分野の業務も行っていたこともあり、複数の技術分野の知見を持つ人材があまりいないことを感じ、そこにプラスして知財の知識を得ることで、希少性を高めつつ、キャリアの幅を広げられるのではないかと考えました。
 電力会社に勤務していたことから、自社業務理解を深めることや論文式(選択科目)の免除に利用することも考えて、弁理士試験の勉強の本格的な着手は一旦後回しにして、電気主任技術者試験の勉強をメインに進め、隙間時間に少しずつ青本を読むことを行っていました。電気主任技術者試験が一段落した2020年12月頃から弁理士試験の勉強を本格的に始めました。この時点では、短答対策として、過去10数年分の演習を独学で行っていました。2021年5月頃に短答式試験は自力で合格できそうな目処が付いたため、論文対策に着手しようとしたところ、独学では不可能と感じ、他社の論文対策コースを受講しました。
 これまでのキャリアでは、知財分野とは関係ないプラントメンテナンス業務や、ITインフラ運用保守業務を行っていました。また、その間に外部機関への出向を経験し、情報セキュリティに関する知見として、情報処理安全確保支援士合格相当の知見を得るための業務に、最初の短答式試験受験の直前期から2度目の論文式(必須科目)試験の直前期まで取り組んでいました。
 2021年7月に短答式試験を初めて受験し、合格したものの、その年の論文式(必須科目)試験は不合格となりました。不合格の原因は、実際に手を動かして初めて答案作成したのが本試験時であり、論文答案作成の演習量が全然足りていないことでした。そこで、論文用の答案演習を数多く経験できること、2022年7月の論文式(必須科目)試験直前は業務繁忙となることが予想されており、通学での受講は難しいことから、 TACを利用することを決意しました。

TACの講師、教材、カリキュラムで良かった点、活用したフォロー制度

 何よりも、論文答練を繰り返し行うことができたのが非常に良かったと感じています。論文アプローチ答練〜論文応用答練〜論文的中答練と、少しずつ問題の質、量ともにレベルアップすることで、無理なく演習に取り組むことができ、論文式試験そのものに慣れることができました。論文的中答練に至っては、本番想定よりも難易度の高い問題にチャレンジすることができたため、かなり自信をつけることができたと感じています。まとまった学習時間を取るのが難しい中でも、Web通信講座であれば、隙間時間を上手く活用しながら解説講義を聴講したり、答練の演習時間を確保することができたため、非常に助かりました。(倍速再生ができる点も嬉しかったです笑)
 論文答練は解答を郵送後、講師の方の添削、フィードバック内容や、受講生全体での試験点数順位が提示されるため、自らの現時点でのレベルを適宜把握でき、どこを対策すれば良いかを判断することに役立てることができ、非常に良かったです。
 質問メールについては、何度も利用させて頂きました。前置審査の顛末のフローや、類否判断の図などを自らの理解を基に作成し、質問メールで講師の方に送信することで、自らの理解の正しい点、誤っている点を教えて頂き、理解を深めることができました。青本や審査基準の細かい点ではあるものの、気になった部分について質問メールで伺った際にも、こちらの期待以上の情報を付加した上でご回答して頂き、大変助かりました。

効果的学習法

 全体的にとにかく手を動かすことを重視しました。論文式試験や口述試験は数をこなして特有のノウハウを身につけることを重視しました。論文対策については、前段落で記載した通り、TACのカリキュラムを期限通りこなした上で、弱点を補う学習を行えば、必ず合格レベルに到達すると感じています。口述対策については、TACの口述試験バイブルを購入し、1周目は全体理解のために一読した後、2~3周目は答えをシートで隠しながら声に出して回答するということを行いました。また、TACの口述模試も受講しました。口述模試は本番と同じ形式で行われ、場慣れするのに非常に役立ちました。私は2回目の受験時の論文式(必須科目)試験は試験終了時に合格した自信があったため、試験直後に TACの口述試験バイブルを購入して口述対策を開始しました。口述対策については、TACの口述試験バイブル + 口述模試の受講で十分と感じます。口述試験本番では全く落ちる気はしなかったです。ただし、論文式試験の合格発表後から口述対策を始めると、対策が間に合わないと感じるため、論文式試験が全く駄目だったという方以外は、早めに口述対策を始められるのが良いと思います。

直前期の学習方法

 直前の5月下旬~6月下旬は、22:00頃に退社し、自宅で用事を済ませた時には24:00を過ぎることが殆どであったため、この時期の平日は一切勉強できていません。また、休日にも業務対応を行っていたこともあり、論文公開模試を受講するのが精一杯でした。ただ、この繁忙は予想されていたため、4月下旬~5月下旬に総仕上げ(幸い、論文的中答練の最終回提出期限が5月下旬頃であった。)として、これまでの論文上級講義テキストや答練内容の復習を行い、不明点を質問メールで解消させました。また、6月28日~7月2日(論文式(必須科目)試験前日)は、業務のことは一切考えずに集中して勉強できる時間を確保できたことから、そのタイミングでこれまでの答練内容、質問メールの総点検を行いました。

これから受験する人へのアドバイス

 正直、私の合格体験記はあまり参考にならないかも知れません。他の資格試験と並行しながら弁理士試験に取り組むことは全くお勧めできるものではありません。また、独学での学習も時間をいたずらに費やすことになるのでやめた方が良いと思います。少なくとも、一発合格を目指される方は、他の合格者のやり方を参考にされた方が良いです。
 ただ、こんな変な勉強法を行ったが故にアドバイスできることが2点あります。
 1点目は、客観的な自らの現時点でのレベル把握の重要性です。短答式試験は過去問演習を行った際の点数を把握してさえいれば、自らが合格レベルに達しているのかを確認するのは容易です。しかし、論文式試験は、答練や模試を通じて、他受講生との相対的な位置を確認することや、添削して下さる講師の方のコメント内容を通じて、自らが合格レベルに達しているか否かをようやく判断することができます。これは独学では無理で、論文を添削して頂ける方が居ないと絶対できないと思います。弁理士試験は難関試験とは言われますが、特許庁が受験生に問いたい論点は毎年大きく変化することはなく、必要な知識を確実に身につけ、それをアウトプットする力があれば必ず合格できる試験だと感じています。そのため、自らのレベル把握を通じて、合格するために何が不足しているのかを知り、それを克服するための対策を打つことが合格には必要なのではないかと考えています。
 2点目は、合格後何をしたいのかという目標を持ち続けることの大切さです。試験勉強は長丁場に及びます。その中で心が折れそうになる瞬間も出てくることと思います。「試験合格はあくまでも通過点、その先に実現したいことがあるから試験には何としてでも合格する」と思い続けていたからこそ、心が折れることなく、何とか合格することができたと感じています。小松先生が講義の中でも熱く語られている通り、合格したいという強い意志が大事かと思います。それがあることで、試験合格に必要なものは何かということを常に意識し、日々の生活の優先順位を変化させることに繋がるような気がします。弁理士試験合格を通じて、皆様が実現したいことは何ですか。弁理士を目指された際に抱いた目標を絶対に忘れないで下さい。心が折れそうな時には、そのことを是非思い出して下さい。

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