2021年(71回)税理士試験も

TACはズバリ的中!

TAC講師陣が徹底分析
税理士試験を振り返り、傾向を語る

第71回税理士試験を振り返る

本年も真夏の3 日間、税理士試験が行われました。TACでは今年度も対策を行った多くの論点で「ズバリ的中」を実現することができましたが、ここで今年度の本試験を振り返り、その特徴点や傾向についてTAC講師陣に伺いました。今回は簿記・財表・法人・所得・相続・消費の6科目の講師にインタビュー。税理士受験生の方は必見です!

【簿記論】の的中実績

本試験問題 TAC予想問題
〔第一問〕 問2 直前予想答練 第3回 〔第二問〕 問3
〔第二問〕 問2 直前予想答練 第2回 〔第一問〕
〔第三問〕 【資料2】 1 実力完成答練 第1回 〔第三問〕 〔資料2〕1
〔第三問〕 【資料2】 4 直前予想答練 第2回 〔第三問〕 〔資料2〕3
〔第三問〕 【資料2】 8 (3) 実力完成答練 第3回 〔第三問〕 〔資料2〕8
〔第三問〕 【資料2】 8 (4) 実力完成答練 第4回 〔第二問〕 問5
〔第三問〕 【資料2】 11 実力完成答練 第1回 〔第三問〕 11
〔第三問〕 【資料2】 8 (5) 実力完成答練 第2回 〔第一問〕 問1

【簿記論】河井 翔太 講師 インタビューをチェック!

「全体の印象」

有我 それでは、簿記論の河井先生に今年の本試験について伺います。全体の印象はいかがでしたか?

河井 今回の本試験は、第一問で推定簿記を絡めた個人商店、第二問では連結会計、そして第三問は在外支店を絡めた総合問題と、幅広い論点が出題されました。また、全体的にボリュームが多く、難易度が高い問題も多く出題されていました。全体的に解きやすい箇所と解きにくい箇所の判断は比較的しやすかったので、取捨選択と解答手順を意識し、解きやすい箇所に時間をかけて精度良く解答できたかどうかがポイントとなります。

「個々のポイント」

有我 では、各問について伺います。第一問はいかがでしたか?

河井 第一問は、問1で簿記一巡型の総合問題、問2で車両の売買に関する販売側・購入側の処理に関する問題が出題されました。未学習の内容、解答金額の算定に手間のかかるものがありました。問1は、減価償却費、支払利息、当座や備品など比較的解答しやすい部分の金額を算定し、問2については、勘定科目群が与えられていたため、B社の販売時の仕訳、C社の取得時の仕訳の中から、解答しやすいところに手を付けられたかどうかがポイントです。

有我 第一問は後回しにする箇所で時間を使わずに、解くべき箇所で確実に得点していくことが大事ということですね。では、各問について伺います。第二問はいかがでしたか?

河井 第二問は、問1で固定資産、問2で連結財務諸表が問われていました。問2の連結財務諸表は、投資と資本の相殺消去までは基礎的な内容でしたので、確実に得点したい箇所です。また、問1については、自家建設が出題されていましたが、取得原価の算定に関しては指示があったので、指示に従って解答を進めることが可能でした。それ以外の箇所は消去法で考えていくことが必要だったので難易度が高い問題でした。

有我 第二問は問2を中心に得点を積み上げていく感じですね。第三問はいかがでしたか?

河井 第三問は、在外支店を絡めた決算整理型の総合問題でした。ボリュームが多く、資料の読み取りが難しいものもありました。しかし、比較的取捨選択しやすい問題でしたので、当座預金、有価証券、為替予約、社債、賞与引当金など、正解しやすい箇所を確実にできたかどうかがポイントとなります。

「合格ライン」

河井 第一問は5~6箇所程度、第二問は12~15箇所程度、第三問は16~19箇所程度です。このぐらいできていれば合格レベルに達していると思います。 得点で言うとTAC予想配点での個々の問題の合格ラインは第一問が10~11点、第二問が12~15点、第三問が25点~30点です。これを基準にするとボーダーラインが47点ぐらいになり、合格確実ラインが56点ぐらいになるかと思われます。

【財務諸表論】の的中実績

本試験問題 TAC予想問題
〔第一問〕 問3 (1) 上級演習 第2回 〔第一問〕 問1 
〔第一問〕 問3 (2) (3) 直前予想答練 第1回 〔第一問〕 問2 (3) 
〔第一問〕 問4 実力完成答練 第4回 〔第二問〕
〔第一問〕 問4 (4) 全国公開模試 〔第二問〕 1 (2) ④
〔第三問〕 【資料2】 1 (1) 直前対策講義 第2回 補助問題 〔第三問〕 1
〔第三問〕 【資料2】 1 (2) 実力完成答練 第2回 〔第三問〕 1 (2)
〔第三問〕 【資料2】 1 (3) 全国公開模試 〔第三問〕 1 (3)
〔第三問〕 【資料2】 2 (1)② 直前対策講義 第7回 補助問題 〔第三問〕 2
〔第三問〕 【資料2】 2 (2) 実力完成答練 第3回 〔第三問〕 3
〔第三問〕 【資料2】 6 (2) 全国公開模試 〔第三問〕 6
〔第三問〕 【資料2】 10 直前対策講義 第2回 補助問題 〔第三問〕 10
〔第三問〕 【資料2】 11 (2) 実力完成答練 第1回 〔第三問〕 12
〔第三問〕 【資料2】 11 (3) 全国公開模試 〔第三問〕 11
〔第三問〕 【資料3】 直前対策講義 第2回 補助問題 〔第三問〕 問2

【財務諸表論】的場 宏大 講師 インタビューをチェック!

「全体の印象」

有我 本試験問題の難易度とボリュームはいかがだったでしょうか?

的場 本年度の問題は、第一問、第二問の理論問題が8枚、第三問の計算問題が11枚と枚数自体は多かったですが、実際の問題のボリュームとしてはそこまで多くはありません。

第一問は、「概念フレームワーク」「会計上の見積りの開示に関する会計基準」「企業会計原則(引当金)」「固定資産の減損に係る会計基準」からの出題でした。解答することが困難な問題も含まれていましたが、基本論点も多く出題されていましたのである程度得点を伸ばすことはできると思います。普段から対策している基本的な問題を確実に解答し、得点に繋げられたかどうかがポイントになります。

第二問は、「企業会計原則(発生主義会計)」「外貨建取引等会計処理基準」からの出題でした。第一問と同様に、難易度の高い問題も含まれていましたが、基本論点からも出題されていましたので、ある程度得点を伸ばすことはできるはずです。

第三問は、商業が出題されました。全体的には標準的なレベルの問題でしたが、一部、読み取りづらい箇所も含まれていました。今回のような問題の場合、判断に迷うところで時間を費やすことなく、基本論点を確実に解答することができたかがポイントとなるでしょう。

有我 理論問題・計算問題の出題は、どのような傾向となっていたでしょうか?

的場 近年の理論問題は、難易度が高く解答が困難な問題も含まれている一方で、得点可能な基本的な問題もしっかりと出題されている傾向にありますので、基本問題で確実に得点を積み重ねていくことが合格点を確保するうえで大切になってきます。
計算問題は、商業が出題されました。内容的には近年の本試験の傾向を踏襲した論点が出題されていました。ケアレスミスを防ぎ得点可能な部分を確実に解答できたかどうかが合格するためのポイントになります。

「個々のポイント」

有我 具体的な出題論点は、「出題論点・難易度表(下記参照)」のようになるわけですが、各論点のポイントについて簡単に説明してください。

的場 第一問についてですが、問1は、1~2箇所解答できた受験生が多かったようです。問2は、解答できている受験生が少なかったようです。問3は、空所補充問題と記号選択問題はすべて解答できている受験生が多かったようです。問4については(1)は解答できている受験生が多かったですが、(2)については解答できている受験生が少なかったようです。(3)及び(4)については部分点を確保できている受験生が多かったようです。

  第二問については、問1(1)、(2)及び(3)は解答できた受験生が多かったようですが、(4)は部分的に解答できている受験生が多かったようです。問2(1)及び(2)は、解答できた受験生が多かったようです。(3)及び(4)については解答できている受験生が少なかったようです。

第三問については、基本論点が多く出題されており、十分に得点を伸ばすことができる問題でした。特に、自己株式、棚卸資産、社債、賞与、純資産、諸税金、注記に関する事項は平易な問題であったため、解答できている受験生が多かったようです。

「合格ライン」

有我 受験生の方の出来具合を考慮した上で、合格ラインをお聞きしたいと思います。先ほど挙げていただいた論点のうち、どの程度できていれば合格レベルに達していると考えられるでしょうか?

的場 第一問については、問1で1点、問2で0~1点(1点確保できると有利)、問3(1)で3点、(2)で1点、(3)で2点、問4(1)で1点、(2)で0~1点(1点確保できると有利)、(3)で2点、(4)で1~2点、合計で11~14点程度を得点することが必要と思われます。

第二問については、問1(1)で2点、(2)で1点、(3)で4点、(4)で2~4点、問2(1)で2点、(2)で2点、(3)で0~1点(1点確保できると有利)、合計で13~16点を得点することが必要と思われます。

第三問については、基本事項を確実に得点した上で、36~39点を確保することが必要でしょう。

上記内容を踏まえると、本試験問題での合格ラインは、第一問が11~14点、第二問が13~16点、第三問が36~39点程度になると思われます。ボーダーラインが60~69点程度、合格確実ラインが70点程度になると思います。

【法人税法】の的中実績

本試験問題 TAC予想問題
〔第一問〕 問1 (1) 直前予想答練 第1回 〔第一問〕 問2
〔第一問〕 問2 (1) 実力完成答練 第2回 〔第一問〕 問2 設問1
〔第二問〕 問1 (2) ① イ 実力完成答練 第5回 〔第二問〕 問3
〔第二問〕 問1 (2) ① ロ 上級演習 第8回 問1
〔第二問〕 問1 (2) ② イ 実力完成答練 第5回 〔第二問〕 問1
〔第二問〕 問1 (3) 全国公開模試 〔第二問〕 問Ⅰ 問3

【法人税法】松田 好孝 講師 インタビューをチェック!

「全体の印象」

有我 次に法人税法について松田先生に伺いましょう。本年度の問題のボリュームと難易度はどうでしたか?

松田 今年の本試験は、理論・計算を合わせれば2時間の試験としては極端に多くも少なくもなく、ちょうどよいボリュームであるという印象を受けました。ただ、思考力や表現力が問われる問題が多く、それらの問題で考え込んでしまうと時間がなくなってしまうため、時間内に完答をすることは難しかったと思います。

そして、理論の印象ですが、近年の出題傾向と同様、法人税法の原則や近年の改正論点といったトピックな論点からの出題で、それらの規定を正確に解答できるかどうかが大前提となりますが、その上で事例問題が例年より多く、ただ暗記力を試されるものではなく、法人税の正確な理解力も問われる問題でした。

計算については、昨年同様の大問2題の個別問題となっていますが、2題の毛色が全く違うものでした。問1は、法人税の基本論点を中心とした問題で、受験指導校でしっかりと学習を進められていた方であれば、高得点が取りやすい、日々の努力がそのまま反映される問題でした。一方、問2は、現金勘定や所得金額を自ら集計しなければ解答を求めることができず、そもそも限られた時間の中で、その発想に辿り着くことが大変であり、法人税の基本を押さえた上で、応用力や思考力があるかを試された、非常に難易度の高い問題でした。

有我 そうですか、それでは今年の本試験の合否を分けるとすると、どのあたりがポイントとなりそうですか?

松田 そうですね、理論・計算とも基本論点をしっかりと覚えていれば解答できる箇所が多く、まずはそれらをミスなく確実に得点できることが大切で、その上で応用的な論点でどれだけ得点を重ねられたかがポイントとなります。具体的には、理論は法人税法22条の2の規定、繰延資産及びグループ法人税制の寄附の事例、計算は問1でできる限り高得点を取り、残りの論点を白紙にせず、いかに部分点を獲得できたかがポイントとなります。

「個々のポイント」

有我 では次に、個々の論点についてポイントを挙げながら伺いたいと思います。「出題論点・難易度表(下記参照)」を参照しながら、説明をお願いします。

松田 まず理論ですが、今年は2題出題されましたが、問1、問2ともに規定の解答は正確な記載が求められるでしょう。特に、収益の額はSランクとして、重要度が高い理論と位置付けていたので、かなり正確な記載が求められると思います。ただ、問1及び問2(2)の事例については難易度が高いため、結論だけでも合わせ、部分点を獲得できたかどうかがポイントになると思われます。

計算については、問2の解散の問題は、難易度が高いため、ほとんど解答ができなくても仕方がないでしょう。その分、問1で高得点を取ることができたかどうかがポイントとなります。

有我 講師としてぜひ解答して欲しい論点と実際の受験生の解答で、異なっている論点はありますか。

松田 そうですね、理論の問1の22条の2と問2の寄附修正は、答練でも出題していましたので正確に解答できて欲しかったですが、そもそも覚えづらい理論でもありますので、正確に記述できなかったという方が多かったです。計算については、問1はほぼ満点をとってほしいところでしたが、普段できる論点であってもミスをしてしまっている方が多く、やはり本試験でミスなく実力を発揮することは難しいものなのだなと感じました。

「合格ライン」

有我 最後に、合格ラインをお聞きしたいと思いますが、出題論点のうち、どの程度できていれば合格ラインに達していると言えるでしょうか?

松田 合格ラインの検討としては、理論については問1、問2ともに規定の正確な解答が必要となります。また、事例については、繰延資産やグループ法人間の寄附については正確に、その他の事例については、この中の何個かで結論だけでも正解できていることが求められでしょう。

計算については、難しい部分にはあまり時間をかけず、それ以外で取れる部分をしっかりと見極め、ケアレスミスなく確実に得点できたかどうかがポイントとなります。具体的には、次頁の表の◎、○を取れたかどうか、ということになるでしょう。

最終的には、理論・計算とも、得点できるところをミスなく解答し、合計点で65点以上ならば合格可能性があり、80点以上ならば合格可能性が高いと考えます。

【所得税法】の的中実績

 
本試験問題 TAC予想問題
〔第一問〕 問1 上級演習 第7回 〔第一問〕 問3
〔第二問〕 問1 【資料Ⅰ】 直前対策講義 第3回 補助問題 〔第二問〕 問2
〔第二問〕 問1 【資料Ⅱ】 直前予想答練 第2回 〔第二問〕 問2
〔第二問〕 問1 【資料Ⅲ】 実力完成答練 第6回 〔第二問〕 問3
〔第二問〕 問1 【資料Ⅳ】 実力完成答練 第5回 〔第二問〕

【所得税法】信澤 奈津美 講師 インタビューをチェック!

「全体の印象」

有我 次に、所得税法につきまして、信澤先生にお話しいただきます。本年度の試験問題のボリュームと難易度はいかがでしたでしょうか?

信澤 まず、ボリュームについてですが、理論は標準的でしたが、計算は大変多く、全体的にはボリュームの多い問題でした。

次に、難易度についてですが、理論、計算ともに高かったと言えます。理論は、特に問2について解答の柱が挙げづらく、解答に戸惑った受験生も多かったようです。

計算に関しては、2問形式で問1が総合計算問題、問2が個別問題の出題でしたが、2問とも難易度は大変高く、できるところをケアレスミスなく解答できたかどうかがポイントになりそうです。

有我 全体的なボリュームは多く、難易度に関しては昨年に比して高い問題であったということですね。次に出題傾向の変化はあったのでしょうか。

信澤 理論に関しては、昨年と同様2題形式でしたので、出題の形式に変化はなかったと言えます。出題傾向については、問1は個別理論でしたが、問2については、新型コロナウィルス(COVID‐19)に係る給付金の取扱いに関連する問題や令和3年度の税制改正からの出題がありましたので、昨年と比べ変化があったと言えます。

計算に関しては、総合計算問題が1題と個別問題が1題の出題でしたので、昨年からはやや変化がありました。

「個々のポイント」

有我 では続きまして、個々のポイントについてお聞きします。実際に出題された論点は、「出題論点・難易度表(下記参照)」のようになるわけですが、その論点のポイントについて簡単に説明してください。

信澤 第一問の問1は、青色申告特別控除について、その制度を問う内容でした。この理論は、どの受験生も一度は必ず覚えている理論ですので、いかに正確に書けたかがポイントになります。

また、第一問の問2については、給付金・助成金・補助金を取得した場合の課非判定、課税される場合の所得区分及びその理由が問われていました。この理論は、これまで学習した知識から課非判定の結論は合わせつつ、所得区分やその理由については、解答が難しかったものも一部ありますが、計算の知識から解答できるところを正確に解答できたかがポイントになります。

次に、第二問の計算については、2題とも難易度が高かったのですが、特に問2は非常に難易度が高かったと言えます。そのため、問1の基本項目について、いかにケアレスミスをせずに解答することができたか、基本項目の中でも資料が散らばったものについて、解答に必要なパーツを正確に集めて解答することができたかがポイントになりそうです。

有我 理論については、暗記してきた理論マスターから正確に記述することができたか、学習してきた知識から解答を導き出すことができたかがポイントになり、計算については、得点できる基礎的な論点をいかにケアレスミスなく解答することができたかがポイントになりそうですね。

「合格ライン」

有我 最後に、合格ラインをお聞きしたいと思いますが、どの位できていれば合格レベルに達していると言えるでしょうか?

信澤 まず、第一問の問1については、青色申告特別控除について、理論マスターどおりに書けたかどうかがポイントです。

問2については、課非判定の正答率、所得区分及びその理由について、計算の知識も使い、作文で書くことができたかどうかポイントになると思います。

次に計算については、先程、有我先生がお話された通り、基本項目で確実な得点をし、基礎点を確保することが必要でしょう。

有我 それを具体的に点数でいうと、何点となるのでしょうか。

信澤 ボーダーラインが第一問37点、第二問21点、合格確実ラインが第一問44点、第二問28点程度になるのではないでしょうか。

【相続税法】の的中実績

本試験問題 TAC予想問題
〔第一問〕 問2 上級演習 第7回 〔第一問〕 問2
〔第二問〕 【資料1】 2 直前予想答練 第3回 〔第二問〕 【資料1】 2
〔第二問〕 【資料1】 3 (1) 直前予想答練 第2回 〔第二問〕 【資料1】 3 (5)
〔第二問〕 【資料1】 3 (3) 実力完成答練 第6回 〔第二問〕 【資料1】 3 (2)
〔第二問〕 【資料1】 3 (4) 直前予想答練 第1回 〔第二問〕 【資料1】 3 (1)
〔第二問〕 【資料1】 3 (5) 実力完成答練 第5回 〔第二問〕 【資料1】 3 (7)
〔第二問〕 【資料1】 3 (6) 直前予想答練 第3回 〔第二問〕 【資料1】 4 (4)
〔第二問〕 【資料1】 3 (7) 実力完成答練 第4回 〔第二問〕 【資料1】 3 (6)
〔第二問〕 【資料1】 3 (8) 実力完成答練 第2回 〔第二問〕 【資料1】 3 (1) ⑦
〔第二問〕 【資料1】 6 直前予想答練 第2回 〔第二問〕 【資料1】 6

【相続税法】田辺 佑輔 講師 インタビューをチェック!

「全体の印象」

有我 次に相続税法の田辺先生にお話しいただきます。本年度の試験問題のボリュームと難易度はいかがでしたか?

田辺 理論については二問、計算についても総合計算問題が一問と、例年通りの出題でした。

理論は二問とも事例理論であり、昨年からの傾向に引き続き、解答項目が挙げにくい問題でした。問1・問2の配分は、問1が25点、問2が25点と思われます。解答量は昨年と同じくらいのボリュームと言えるでしょう。また、自分の言葉で解答する部分も昨年より多くなり、記述に時間がかかってしまった受験生が多かったのではないでしょうか。

計算は、昨年から難易度・ボリュームともにかなり上がったと言っていいでしょう。複数の論点が絡んだ問題が出題され、解答への道筋をしっかり立てないといけない問題も散見されました。 また、毎年申し上げていることですが、理論と計算をどちらかに偏ることなく、バランスよく解答することが、今年も合格するために欠かせないでしょう。

有我 試験傾向に何か変化はありましたか?

田辺 理論問題で、昨年同様、設例の分析や場合分けが必要な事例問題が出題されました。条文暗記のみならず、規定への理解を必要とする問題が今後も続くと言えるでしょう。計算問題は、基礎的な論点はもちろんのこと、既存の知識を組み合わせて解答する問題もあり、全体的に昨年より難化したと言えるでしょう。

「個々のポイント」

有我 続きまして、個々の論点のポイントについて説明してください。

田辺 はい。まず、理論の問1についてですが、贈与税の課税価格について問われた事例問題でした。課税価格自体は、TACではAランクに挙げており、正確に記述して得点に結びつけられたと思います。関連する条文として、納税義務者や課税財産の範囲まで挙げ、事例に即した説明ができたかがポイントになるでしょう。

理論の問2については、持分の定めのない法人に対する課税関係が問われていました。平成30年に出題されたところでもあり、出題サイクル的には早いとは思いますが、典型的な論点でもあるため、必要な条文は書いてほしい問題でした。 計算については、宅地の評価が難しく、時間がかかる問題でした。一方で、それ以外の論点はそこまで難しいものではなかったので、宅地の評価で部分点を取りつつ、その他のところでミスなく拾えたかが合否の分かれ目になるかと思います。

有我 受験生の出来と、講師から見てできてほしい論点に違いはありますか?

田辺 ほとんど違いはないと考えています。理論も計算も「自分ができない箇所は他の人もできない、自分ができる箇所は他の人もできる」という問題だったため、取りこぼしを最小限に止めて、できる箇所で確実に点を拾った人が合格に近いと言えるでしょう。

「合格ライン」

有我 では最後に、受験生の出来を踏まえた上で、合格ラインをお聞きしたいと思いますが、どの程度できていれば合格レベルに達していると言えるでしょうか?

田辺 そうですね。少しハードルが高いかもしれませんが、理論の問1については、広く解答項目を挙げた上で、それぞれの項目についてしっかりと記述できたかがポイントです。問2についても、必要な条文の記述ができていれば、充分合格答案となるでしょう。

計算は、宅地の財産評価でいくつか正解し、それ以外の論点をミスなくどれだけ多く得点できたかがポイントとなるでしょう。

有我 それを具体的に点数でいうと、何点となるのでしょうか?

田辺 合格確実ラインは、第一問が41点、第二問が38点、ボーダーラインは、第一問が31点、第二問が32点くらいになるものと考えています。

【消費税法】の的中実績

         
本試験問題 TAC予想問題
【第一問】 問1 (2) 実力完成答練 第2回 【第一問】 問1
【第一問】 問1 (3) 実力完成答練 第2回 【第一問】 問1
【第一問】 問2 (1) 理論ドクター P.157
【第一問】 問2 (3) 直前予想答練 【第一問】 問2
【第二問】 問1 イ (ロ) 直前対策講義 第3回 補助問題 【第二問】
【第二問】 問1 イ (二)、ハ (イ) 実力完成答練 第3回 【第二問】 問1
【第二問】 問1 ロ (イ) 実力完成答練 第2回 【第二問】 問1
【第二問】 問1 ハ (ロ) 実力完成答練 第4回 【第二問】 問2
【第二問】 問1 イ (ロ) 実力完成答練 第2回 【第二問】 問1
【第二問】 問2 全国公開模試 【第二問】
合格情報 P.26
直前対策テキスト 改正P.53

【消費税法】宇津城 卓聡 講師 インタビューをチェック!

「全体の印象」

有我 次に消費税法につきまして、宇津城先生に伺いましょう。本年度の試験問題のボリュームと難易度はいかがでしたでしょうか。

宇津城 ボリュームについては、非常に多かったと思います。まずは理論についてですが、問1は、(1)「課税売上割合の著しい変動」、(2)「法人の確定申告書の提出期限の特例」、(3)「電子情報処理組織による申告の特例」の各個別理論が問われました。問2では正誤を答えた後にその理由を答える事例理論が4題出題されていました。問1については、(1)は基本的な問題ではありましたが、他の問題との時間配分を考えると用語の意義等は記載するのは難しかったのではないかと思われます。(2)、(3)は近年の改正論点について問われたのですが、直前期の演習の中で練習した問題とよく似た問題であったので、精度の高い解答が求められると思われます。問2については、(4)の簡易課税の業種区分の正誤が問われた問題は、国税庁の質疑応答事例の中でも詳細な論点であったため、答えられなくても問題は無かったと思いますが、残りの3題については、直前予想答練をはじめ充分に対策できていたため解答はできたと思います。

次に計算ですが、問1が「課税売上割合に準ずる割合」の算定が求められた総合問題、問2は多くの受験生が注目して備えていたであろう居住用賃貸建物に関する仕入税額控除の調整の個別問題でした。問1については、受験生の誰もが未経験であった、準ずる割合を総合問題の中で算定するという構造論点が含まれていたため、一つ一つの論点は基本的な内容が多く難易度は平易であったものの、解答に苦労されたのではないかと思われます。問2に関しては、(1)、(2)は改正論点の目玉である「居住用賃貸建物を課税賃貸用に供した場合」でした。難易度は高くはなかったものの、(1)は譲渡した場合を想定させる資料が与えられたため、条文の正しい理解が要求されました。細かい注意点が多いため調整税額を合わせることはどれも難しかったと思います。

有我 次に、試験傾向は例年と比べて大きく変わりましたか?

宇津城 理論については、個別理論と事例理論の組み合わせという形式は変わっていません。計算も、近年の傾向どおり、総合問題と個別問題が出題されていました。

有我 最近のタイムリーな話題が出題される傾向にありますが、今年はいかがでしたか。

宇津城 本年は理論問題において、「法人の確定申告書の提出期限の特例」、「電子情報処理組織による申告の特例」、また、計算問題でも、非課税取引の住宅の貸付けについて及び軽減税率並びに「居住用賃貸建物を課税賃貸用に供した場合等の消費税額の調整」という近年の改正論点が多く出題されました。理論、計算ともに直前期の答練でも様々なケースに対応できるように練習していたので受験生は冷静に対応できたのではないでしょうか。

「個々のポイント」

有我 では続きまして、受験生の出来具合についてポイントを絞って伺います。
実際に出題された論点は、「出題論点・難易度表(下記参照)」のようになるわけですが、それぞれの論点のポイントについて簡単に説明してください。

宇津城 第一問の問1(2)、(3)は、実力完成答練第2回目でいずれも出題されていた論点でしたので、少しでも点数を確保しておきたい問題でした。(1)については、基本的な論点であり、学習の基礎期で練習している内容であったので、問1全体で解答の精度が求められることとなったのではと思われます。第一問の問2は、(1)については、理論ドクターに記載していた内容でしたが、なかなか答えられてはいなかったようです。(3)は計算でもよく出題していた論点であり、直前予想答練においても出題していたため、解答できた問題でした。(4)については、先程も述べたとおり、国税庁の質疑応答事例に出てくる詳細な論点であり、正答することは厳しかったですね。

第二問については、問1は酒類等小売業及び不動産賃貸業を営む個人事業者の原則課税の総合問題でした。各事業に関する課税売上割合に準ずる割合の算定が求められ、受験生にとっては、計算の仕組みは理解していても、自分で準ずる割合を算定するということは未経験であり、解答の記載に苦慮する問題でした。しかし、実力完成答練第2回、直前対策講義第3回でも似たような設定の問題を経験しており、一つ一つの判定は平易であったため、準ずる割合の算定は合否にはあまり影響はなく、多くの受験生が答えられる部分を間違わないことが重要であったと思われます。解答量が多く、売上げも仕入れも適用税率の判定が伴うため、集中力を切らさないことも大切でした。納付税額まで合わせることは難しかったでしょう。問2は、全国公開模試や合格情報レジュメ、直前テキストでも取り上げていたトピックな改正論点でしたので、解答できたのではないかと思います。建物Cについては、居住用賃貸建物に該当しないため、調整対象固定資産を転用した場合の消費税額の調整が適用されるという問題でしたが、居住用賃貸建物の調整規定にばかり意識が行ってしまい、解答できなかった受験生も一定数いたようです。理論問題で、直前予想答練で出題した内容でしたので、気づいてほしかったですね。

有我 受験生の出来具合として、どの部分についてどのような間違いが多かったのでしょうか。

宇津城 第一問については、問題文の読み間違え等をしない限りある程度は解答できたと思われます。やはり問2の(4)はできていません。第二問については、不動産賃貸業における契約でその用途が明らかでない場合の住宅の貸付けの判断の間違い、それにも関係するのですが、その原状回復にかかった修繕費の仕入れの区分判定に間違いが多いようです。準ずる割合が解答できたという話は聞きません。問2はやはり調整税額を合わせることは3つの資産すべてにおいて厳しかったようです。全体としては、理論問題で頑張って書きすぎてしまうと、計算に時間が足りず得点を伸ばすことが難しかったと思います。

「合格ライン」

有我 では最後に、受験生の出来を踏まえた上で、合格ラインをお聞きしたいと思いますが、先程挙げていただいた論点のうち、どの位できていれば合格ラインに達していると言えるでしょうか。

宇津城 第一問の問1は「27点前後」、問2は「15点前後」、第二問の問1は「28点前後」、問2は「10点前後」になるかと思います。

有我 全体の点数でいうと、合格ラインは何点となるのでしょうか。

宇津城 理論と計算どちらもバランス良く解答することが求められるため、先程の単純合計とはいかず、合計で、合格確実ラインが76点前後、ボーダーラインが70点程度になるのではないでしょうか。

【酒税法】の的中実績

本試験問題 TAC予想問題
〔第一問〕 問1 全国公開模試 〔第一問〕 問1
〔第一問〕 問2 (1) 実力完成答練 第3回 〔第一問〕 3
〔第二問〕 A 実力完成答練 第2回 〔第二問〕 H
〔第二問〕 C 実力完成答練 第1回 〔第二問〕 H
〔第二問〕 E 全国公開模試 〔第二問〕 F
〔第二問〕 F 実力完成答練 第1回 〔第二問〕 G
〔第二問〕 7 8 全国公開模試 〔第二問〕 6
〔第二問〕 10 直前予想答練 〔第二問〕 8
〔第二問〕 11 実力完成答練 第1回 〔第二問〕 5

【固定資産税】の的中実績

本試験問題 TAC予想問題
〔第一問〕 問1 全国公開模試 〔第一問〕 問2
〔第二問〕 問1 直前対策講義 第1回 補助問題 問1
直前予想答練 〔第二問〕 問2
〔第二問〕 問2 実力完成答練 第3回 〔第二問〕 問2
全国公開模試 〔第二問〕 問2

【事業税】の的中実績

本試験問題 TAC予想問題
〔第一問〕 問2 直前対策テキスト テーマ6(過去問分析)
〔第二問〕 問1 全国公開模試 〔第二問〕 問1
〔第二問〕 問2 合格情報情報 P.29(B研究問題)

【住民税】の的中実績

本試験問題 TAC予想問題
〔第一問〕 問1 全国公開模試 〔第一問〕 問1
〔第二問〕 (4) ① 実力完成答練 第2回 〔第二問〕
〔第二問〕 (4) ④ 直前対策講義 第4回 補助問題
〔第二問〕 (6) ① 合格情報 補助問題

【国税徴収法】の的中実績

本試験問題 TAC予想問題
〔第一問〕 問1 直前予想答練 〔第一問〕 1 (2)
〔第一問〕 問2 (1) 全国公開模試 〔第二問〕 問3

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