通関士試験をズバリ解説! 通関士試験の試験制度を詳しく解説

通関士試験の試験制度

通関士の試験制度についてTACが詳しく解説します。実施時期は?実施場所は?受験料は?どんな出題方式なの?
受験生が気を付けるべきポイントを【ここがPOINT】で示していますのでぜひ確認してください。

TAC通関士講座の小貫講師が通関士の仕事や魅力を詳しく解説します。通関士をとったら何ができるの?どんなメリットがあるの?

通関士試験とは
実施日・実施地ガイド
申込みガイド
受験ガイド
合格発表

通関士試験とは

通関士試験は財務省の「税関」という組織が主管し、毎年10月に全国の会場で実施されるマークシート式の国家資格試験です。受験者数は毎年約7,000人ほど。科目ごとに合格基準(例年満点の60%以上)を設けた絶対評価であることが大きな特徴です。難易度により合格率は上下しますが、半年~1年間の期間で、基本を押さえ的を射た対策をすれば初学者の方でも十分に合格が可能です。

通関士試験の実施日・実施地ガイド

例年10月の第1または第2日曜日に全国13都市で実施されます。

実施日

例年10月の第1または第2日曜日
令和5年(2023年)は10/1(日)

実施時間

9:30~10:20(50分) 通関業法
11:00~12:40(100分) 関税法等
13:50~15:30(120分) 通関実務

実施地

北海道・新潟県・宮城県・東京都・神奈川県・静岡県・愛知県・大阪府・兵庫県・広島県・福岡県・熊本県・沖縄県

【ここがPOINT】本試験までの日程を逆算してスケジュールを組みましょう

本試験は例年ほぼ同じ日程で実施されています。そのため学習のスケジュールは立てやすいと言えるでしょう。試験対策を始める前に、まずは試験日までに何日・何時間を学習時間に充てられるか逆算して予定を立てましょう。仕事や学業と両立して目指される方はなおのこと、目標を明確にしてから学習を開始することをおすすめします。


通関士試験の申込みガイド

通関士試験は受験資格が設定されておらず、だれでも幅広く受験できる点が特長です。願書の配付は例年7月下旬から、書面および税関手続申請システムNACCSの両方で申込みが可能です。受験手数料は郵送の場合は収入印紙を、NACCSの場合は電子納付します。

受験資格

なし
※ 年齢要件・国籍要件・学歴要件などはありません。

願書配布

例年7月上旬~8月上旬

願書受付

書面での申請【令和5年度(2023年度)】

受付期間:令和5年(2023年)7/24(月)から同年8/7(月)まで ※土曜日・日曜日・祝日を除く

受付時間:午前10時から午後5時まで


※郵送の場合は8/8(月)までの消印有効。8/5までの発送を推奨

NACCSでの申請【令和5年度(2023年度)】

受付期間:令和5年(2023年)7/24(月)から同年8/7(月)まで ※土曜日・日曜日・祝日を含む

受付時間:午前10時から午後5時まで


※受験願書をNACCSを使用して提出する場合には、必ず前記の受付期間・時間内に受験手数料を電子納付してください。受験手数料の納付及び受験票の提出があるまでは受理が保留されますので注意してください。その他、NACCSの利用申込み手続及び使用方法等の詳細については、輸出入・港湾関連情報処理センター株式会社(NACCSセンター)のホームページ(http://www.naccs.jp/)を参照してください。

受験手数料

書面での申請 3,000円
NACCSでの申請 2,900円

【ここがPOINT】締め切り期日までに余裕をもって申込みしましょう

願書の配布時期および申込受付期限は変更となる場合もありますので、事前に必ずご自身で内容を確認してください。また、願書の取り寄せおよび申込手続きは時間に余裕をもっておこないましょう。


試験科目の一部免除

通関業者において通関業務に従事されている(いた)方、また官庁において関税その他通関に関する事務に従事されている(いた)方は、従事年数に応じて科目の一部が免除となります。


※なお、「従事者」には、特別の判断を必要としない機械的事務(例えば、自己の判断を要しない単なるパソコン等への入力事務およびタイプ事務、使走事務、貨物の内容点検業務等)は含まれません。


従事年数が通算15年以上

免除科目:関税法等、通関実務


従事年数が通算5年以上

免除科目:通関実務

【ここがPOINT】科目免除制度を有効に利用しましょう

すでに通関業に携わっている方で科目免除の適用がある方は、「通関士試験科目の一部免除通知書」の写しが必要となりますので忘れずに用意しておきましょう。また、期間の計算方法については受験要項を確認しておきましょう。


通関士試験の受験ガイド

通関士試験の出題範囲は「通関業法」「関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法(以下、「関税法等」)」「通関書類の作成要領とその他通関手続の実務(以下、「通関実務」)」です。出題形式は、択一式、選択式、計算式、申告書作成などがありますが、全てマークシート式になっています。

出題形式

マークシート方式
(択一式、選択式、計算式、申告書作成)

出題方式の詳細は以下のとおりです。

出題形式 内容
択一式 五肢択一。該当する肢がない場合は「0」をマークする。
選択式 (語群選択式)文章の中の空欄に対し、与えられる語群の中から該当する番号をマークする。
(複数選択式)五肢の中から該当するものをすべてマークする。
計算式 貨物の価格や税額を計算し、正しい額をマークする。
申告書 与えられる資料から貨物を正しく分類し、正しい番号を選択肢から選びマークする。
輸入申告書については、貨物の価格も計算し、正しい額をマークする。

【ここがPOINT】マークシートだけど、当て推量では解答できない!

試験はマークシート方式ですが、すべての問題が択一式(1つの問題に1つの答えが与えられている)わけではありません。該当する数字が存在しない場合に「0」をマークする必要があるパターン、一つの問題で複数の箇所をマークする必要があるパターンなど、曖昧な知識では解答できない仕組みになっているのが特徴です。


科目 / 出題数 / 配点

科目・試験時間 形式 出題数 配点
通関業法
(50分)
選択式 10問 35点
択一式 10問 10点
関税法等
(100分)
選択式 15問 45点
択一式 15問 15点
通関実務
(120分)
輸出申告書
輸入申告書
各1問
合計2問
20点
選択式
択一式
計算式
各5問
合計15問
25点

合格基準

「通関業法」「関税法等」「通関実務」について、満点の60%以上【令和4年度(2022年度)】

科目 満点 合格点 合格基準
通関業法 45点 27点以上 満点の60%以上
関税法等 60点 36点以上 満点の60%以上
通関実務 45点 27点以上 満点の60%以上

【ここがPOINT】6割以上の得点で合格できる、絶対評価方式

通関士試験は科目ごとに合格基準(例年満点の60%以上)を設けた絶対評価であることが大きな特徴です。難易度により合格率は上下しますが、満点を狙う試験ではないため、半年~1年間の期間で基本を押さえ的を得た対策をすれば初学者の方でも十分に合格が可能です。


通関士試験の合格発表について

例年11月下旬から12月上旬にかけて合格者が発表されます。合格者は官報にも公告されます。

合格発表

例年11月下旬~12月上旬 ※令和5年度(2023年度)は11/7(火)(予定)

官報公告

例年11月下旬~12月上旬

通関士試験に関するお問い合わせ

最寄の税関の通関業監督官(函館、東京、横浜、名古屋、大阪、神戸、門司、長崎、沖縄地区)

税関ホームページ:http://www.customs.go.jp/

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