合格者が語る！企業経営アドバイザーの魅力
奥村　徹さん

企業経営アドバイザーの受講をされた理由は？

　ＴＡＣのホームページで、資格の事を知ったのがきっかけです。日本金融人材育成協会のホームページなども参考にしながら、試験内容を確認しました。
　中小企業診断士の資格を６年前に取得して、２年前から独立して活動していますが、企業支援する上で、金融機関の視点も理解しておく必要があると考え受験しました。

選択したコースとカリキュラムの満足度、受講の感想を教えてください。

　Ｗｅｂ通信講座のフルパック財務入門付コースを受講しました。
　中小企業診断士を受験する時にもＴＡＣにはお世話になっていたので、教材も良い意味で「想像どおり」の分かり易い内容でした。テキストの中にも演習問題があり、別冊でトレーニング冊子があるというスタイルも、理解不足なポイントを復習するのには、取り組みやすい構成だと思います。
　科目数も多く、学習ボリュームは多いと感じましたが、必要な知識を網羅するには十分な内容でした。事業性評価に関するカリキュラムは、実際の企業支援をイメージしながら取り組んでみました。実務に役立てる予行演習を出来たのが、良かったと思います。
　事業性評価に関しては、大変参考になりました。特に、ローカルベンチマークの活用や、経営者保証に関するガイドラインの部分は、今後の実務でも活用していきたい内容だと思っています。さらに事業承継などのケースでは、デューデリジェンスの取組みも重要であり、その点も参考になりました。
　事業性評価以外の学習項目は、中小企業診断士で学習した内容の復習レベルがほとんどでしたので、特に難しいとは感じませんでした。むしろ中小企業診断士の学習とオーバーラップする部分が多いので、どちらかの資格を学習すれば、もう一方の資格の学習も、あまり負担にならないのではないかと感じました。
　財務入門の２講座は、復習を主体に取り組んだので、ざっと流すような感じで視聴しました。理解が曖昧な部分は繰り返し視聴してましたが、分かり易い講義でした。
　財務諸表入門の教材は、基本的な内容から詳しく説明してあり、図表も使われており、分かりやすかったです。財務分析入門に関しても、分析シートを使っての各指標の具体的な算出方法など、詳しく分かりやすい内容となっていました。それぞれの巻末の練習問題も基本的な内容で復習にはとても役立ちました。

1日の平均学習時間、学習の際に工夫した点がありましたら教えてください。

　平日は約１時間、休日に３～４時間学習しました。
　平日は無理せず、移動時のスキマ時間の学習程度にして、とにかく継続することを心掛けました。仕事も不規則な面が多いので、「学習できるときに少しずつ取り組む」ようにしましたので、時間で縛るような学習計画は立てずに、取り組みました。そのかわり、休日などでまとまった時間が取れる時には、集中して学習しました。
　移動中の電車内で、テキストを使って学習することが、メインの学習方法でした。あとは休日などにＴＡＣの自習室を使って、まとまった時間で集中的に学習しました。
　Ｗｅｂ講義は、わからないところや理解が曖昧なところを確認する際に、視聴して復習するように利用していました。
　わかったつもりになっていても、いざ問題に取り組むと理解出来ていないということの繰り返しで、理解を定着させるのに苦労しました。結局は繰り返し復習するしかないと考え、曖昧なところを繰り返し学習して、１度の受験で合格出来ました。

対話力向上講習について

　コロナ禍の開催のため、対面での開催が出来なかったのが残念でしたが、遠隔地の受講者とも同じグループで取り組めたのはメリットでした。
　クライアントとの対話や、業務での関係者との対話は常に重要なので、「自分の言いたいことを全部言う」よりも「相手の言いたいことを聴く」ことに注力するように、心掛け、また、対話の結論も必ず確認して、双方の理解を合わせるように、引き続き心掛けていきたいと思います。

これから資格をどのように活かしていこうとお考えですか？

　経営支援の仕事を、これからも続けていくつもりですので、その中で企業経営アドバイザーの資格は、おおいに活用できると考えています。具体的には、新規事業の立案や、事業承継の支援を行う際に、事業計画策定や資金繰り計画のついての助言を的確に行えるように、活用していきたいと考えています。

これから受講を検討されている方に、メッセージをお願いいたします。

　学習範囲は広いと思いますが、経営者と対等にコミュニケーションを取るには、幅広い視点からの経営アドバイスが必要です。「自分が経営者だったらどう考えるか」をイメージしてみれば、その際に役立つ内容ばかりですので、楽しんでチャレンジしてみて下さい。対話力向上講習に関しても、「相互理解」に必要なスキルを意識しながら、楽しく取り組むのが良いと思います。