二級建築士試験の突破法

二級建築士試験の突破法

二級建築士の「学科試験」と「設計製図試験」について、試験分析データや効率的な学習法などをお伝えします。

二級建築士 試験分析データ

二級建築士の「学科試験」と「設計製図試験」の受験者数・合格者数・合格率は、次のとおりです。

■二級建築士 学科試験・設計製図試験 受験者数・合格者数・合格率の推移(過去5年間)

年度 学科試験 設計製図試験 総合
受験者数 合格者数 合格率 受験者数 合格者数 合格率 合格率
平成29年 19,649 7,197 36.6% 10,837 5,763 53.2% 24.3%
平成28年 20,057
8,488
42.3%
11,159
5,920
53.1%
25.4%
平成27年 19,940
5,996
30.1%
9,456
5,103
54.0%
21.5%
平成26年 20,788
7,881
37.9%
10,573
5,842
55.3%
24.3%
平成25年 21,251
6,013
28.3%
9,185
4,864
53.0%
19.5%

※学科試験および設計製図試験の延べ受験者数に対する合格率

二級建築士 学習時間・期間

二級建築士試験の学習時間の目安は次のとおりです。
ただし、受験経験の有無や学校・実務における知識の習得などにより、個人によって学習時間は異なります。あくまで目安として参考にしてください。

■二級建築士試験 学習時間・期間の目安

 学習時間学習期間
学科試験300~500時間6ヶ月~8ヶ月
設計製図試験100~150時間2ヶ月

二級建築士 学科試験科目別・総得点の合格基準点

二級建築士学科試験の科目別・総得点での合格基準点は、次のとおりです。

■二級建築士 学科試験科目別・総得点での合格基準点の推移(過去5年間・基/出=合格基準点/出題数)

年度 計 画
(基/出)
法 規
(基/出)
構 造 
(基/出)
施 工 
(基/出)
総得点
(基/出)
合格率
平成30年 13/25 13/25 13/25 13/25 60/100 37.7%
平成29年 13/25 13/25 13/25 13/25 60/100 36.6%
平成28年 13/25 13/25 13/25 13/25 60/100 42.3%
平成27年 13/25 13/25 13/25 12/25 59/100 30.1%
平成26年 13/25 13/25 13/25 13/25 60/100 37.9%

※各科目および総得点の合格基準点すべてに達している者が、合格となります。

合格基準点は、「科目別基準点が13点、総得点基準点が60点」になります。
ただし、本試験において、想定していた合格率との乖離が生じた場合、補正される場合があります。

二級建築士 学科試験突破のための学習法

(1)基本知識を大切にする

新試験制度が導入された平成21年以降、一級建築士試験では、設計や工事監理に係る実務的な出題や社会的に重要性の高い出題が顕著になりました。
二級建築士試験も新試験制度が導入される平成24年以降は同様の傾向になるものと想定されますが、一級建築士と比較すればその割合は高くないと考えられます。
二級建築士の学科試験は、各科目ともに建築士として最低限必要となる基本知識が問われており、従来通り、基本的な事項を重点的に学習することで、無理なく合格することができるでしょう。

(2)一級建築士への足掛かりにする

一級建築士試験と二級建築士試験の出題分野および出典の基礎となるものに大きな違いはなく、二級建築士が定量的な仕様規定からの出題であるとすれば、一級建築士はその性能や運用面に係る定性的かつ実務的な出題といえます。
一級建築士試験が難しくなった昨今では、二級建築士で学習する知識が、将来の一級建築士で求められる高度な学習の基礎として、一層不可欠なものになったといえます。
近年は、一級建築士の受験資格があるにもかかわらず、まず二級建築士試験を受験する、という方も増えてきています。
TACは、本試験を徹底的に分析した、効率的・効果的な学科試験対策を用意しています。

出題傾向

二級建築士 設計製図試験の課題・合格基準

二級建築士の過去の本試験における設計製図試験の課題は、次のとおりです。

■二級建築士設計製図試験の課題一覧(過去5年間)

住宅
年度 課題
平成30年

地域住民が交流できるカフェを併設する二世帯住宅

<鉄筋コンクリート造(ラーメン構造)3階建> 

平成29年 家族のライフステージの変化に対応できる三世代住宅(木造2階建て)
平成28年 景勝地に建つ土間スペースのある週末住宅(木造2階建て)
平成27年 3階に住宅のある貸店舗(乳幼児用雑貨店)
〈鉄筋コンクリート造(ラーメン構造)3階建〉
平成26年 介護が必要な親(車椅子使用者)と同居する専用住宅(木造2階建)

設計製図試験の採点は次の4区分により、ランクIのみが合格となります。例年、ランクIIとランクIIIの方がいずれも15%程度、ランクIVの方が10%程度とみられています。

二級建築士 設計製図試験 採点区分

ランクI「知識及び技能」を有するもの
ランクII「知識及び技能」が不足しているもの
ランクIII「知識及び技能」が著しく不足しているもの
ランクIV  設計条件・要求図面等に対する重大な不適合に該当するもの

※「知識及び技能」とは、二級建築士として備えるべき「建築物の設計に必要な基本的かつ
 総括的な知識および技能」をいいます。

二級建築士 設計製図試験突破のための学習法

(1)基本は作図力

製図二級建築士の試験では、作図力が大きなウェイトを占めます。未完成な図面は即失格となってしまうため、面積表も含めて時間内に図面を完成させることが不可欠です。
特に木造では、詳細な納まりを表現する「矩計図」や、構造(梁の架構など)の理解が問われる2階床伏図兼1階小屋伏図の出題があり、これらの図面を時間内に「早く(完成させる)」、「きれいに(プレゼンテーション)」、「正確に(各図面が整合する)」描き上げる能力が必要となります。
また、3年ごとに鉄筋コンクリート造(ラーメン構造)なども出題される可能性もありますので、公表された課題に基づく入念な準備が大切です。

(2)近年はプランニングも重要

一戸建て課題は住宅が中心となりますが、現代社会の問題点を提起するような、例えば、家族三世代の交流(ソーシャルミックス)をテーマとしたものや、近隣住民や趣味仲間とのコミュニティーをテーマとした設計条件の課題が多く見受けられます。
したがって、単に要求室を並べるのではなく、課題の特色を十分に考慮して機能的な室配置を計画し、また、木造であれば床伏図の計画(梁の架構計画)、RC造であれば構造グリッドの計画を理解したプランニング力を養う必要があります。

(3)記述問題の出題

平成24年からの新試験では記述問題も出題されることになりました。試験時間も4時間30分から5時間に変更されます。今後は記述問題対策も入念にしておく必要があるでしょう。TACでは、本試験合格のために必要な力が身に付く、設計製図対策のカリキュラムを用意しています。

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