不動産鑑定士 合格体験記|尾谷 和樹さん

【合格の秘訣】反復が大事です

尾谷 和樹さん

尾谷 和樹さん
(20代)

DATA BANK

受講コース 上級本科生
受講形態 Web通信講座
受験環境 働きながら→試験前に休職
受験回数 【短答式試験】合格までの受験回数 1回
【論文式試験】合格までの受験回数 3回
学習期間 TAC受講期間以外も含めて 2年10ヵ月
学習期間中、TAC受講期間 2年10ヵ月
得意科目 【経済学】
理解重視の学習ができたので安定的に点数を獲得することができました。2023年度の本試験でも少し応用的な問題が出たかと思いますが、TACで学習したモデルを使って対応することができました。
不得意科目 【会計学】
学習量自体は多くないものの、他の科目と比べて暗記が定着しづらかったためです。
不動産鑑定士を目指した理由・きっかけ・動機

前職で土地取得の営業をしている中で不動産が好きになり、深く知りたいと思うようになったことが資格を探し始めたきっかけです。不動産関連の資格は多数ありましたが、その中でも不動産鑑定士の資格は特に金融経済との結びつきが強い点に興味を抱き、不動産鑑定士を目指すことにしました。

独学ではなく受験指導予備校を利用することに決めた理由

インターネットで不動産鑑定士試験について調べ、1.専門教材の外販が少ないこと。2.論文式試験であるため採点される機会が必要であること。3.試験委員の専門分野対策や法改正論点等の対策が重要であること。以上の点から独学での対策は難しいと判断し、受験指導予備校を利用することに決めました。

TACを選んだ理由・決め手

合格者占有率の高さからTACを選びました。不動産鑑定士試験は相対評価の試験であり、受験者の中での自身の立ち位置で合否が決まるので、合格者の多くを占めるTAC内での順位が最も重要な指標になると考えました。また、他社も含めて教材の見比べや講義動画の体験視聴をしましたが、TACの方がカリキュラムの充実度と、講義のわかりやすさの点で優れていると感じたためTACに決めました。

受験時代の苦労・失敗談、勝因と敗因

勝因は1.問題に触れる機会を増やしたこと。2.教材を絞って反復できたことだと思います。勉強を初めてすぐの頃はインプットメインで、答練やアウトプット訓練に優れた教材に触れる頻度が少なくなりがちでしたが、最短合格を目指す上では暗記が進んでいない状態でも、問題に触れる機会を多く作るべきでした。そういった意味でTACの教材はアウトプット教材もとても充実しているので、早い段階で多くの問題に触れてその中で反復する教材を絞っていくことが合格への近道だったと感じました。

仕事や大学と不動産鑑定士試験の勉強と両立法

仕事との両立において意識したことは、まず1点目に勉強効率を常に意識することです。単純な勉強時間の確保量においては受験専念生に劣るので、限られた時間で最も点数に結びつく勉強は何かを考えていました。その際に過年度の合格者の合格体験記に書いてある勉強方法はとても参考になりました。2点目は本業の仕事をある程度割り切る意識を持つようにすることです。勉強時間捻出のためには残業時間を減らすことや仕事と勉強の頭の切り替えが必要だったので、仕事での割り切りは特に意識しました。

効果的な学習方法

1.鑑定理論は基準暗記とマスター問題集を反復しました。基準暗記は、ただの文章の羅列として覚えるのではなく、文章のまとまりごとに題名を付けたのが効果的でした。基準の文章それぞれの要旨を意識しながら暗記するので定着しやすく、また答案骨子が作りやすくなりました。2.民法は論証例のA.Bランク暗記と、問題集形式になっている上級テキストや答練の解答例を起承転結ごとにマーカーで色分けして論述の流れを覚える訓練をしました。3.経済学は上級テキストが必要な勉強範囲を網羅していたのでグラフの縦軸、横軸、関数の意味(変動要因)を意識しながら反復しました。4.会計学は2023年度の本試験問題が異色だったかもしれませんが、基本テキストの文章がそのまま論点として出題されることが多いかと思ったので基本テキストのA.B論点は7割以上、その他は5割程度書けることを目標に反復しました。過去問は演習のみ利用しましたが、それ以外の科目はほとんど過去問を利用せずTACのテキストや答練がメインでした。

フォロー制度の活用方法と良かった点

Webフォローを利用していました。動画は再生速度を変更できるので効率的に勉強するためには非常に有効でした。また、基本的にはWebフォローを活用しながら、答練が始まってからは答練は教室受講で、できるだけ本番に近い環境でアウトプットの機会を増やすようにしました。

TACを受講して良かった点①(講師について)

講師の先生方の中には実務を経験されている先生が多数在籍されており、講義の中での実務関連の話は面白いですし、イメージと記憶が結びつくのでとても有意義でした。また、鑑定士試験は鑑定理論の配点が高く、多くの時間と労力が必要であるところ、教養科目の先生方は鑑定理論により時間を割けるように、効率よく点数に結びつけるための講義をしてくださるので、受験戦略的にもとても有難かったです。

TACを受講して良かった点②(教材(答練・テキスト等)について)

インプット教材として基本テキストもわかりやすいですが、アウトプット教材も非常に充実していました。答練のほかにも例えば、鑑定理論の特効ゼミのマスター問題集、民法の上級テキスト、経済の総まとめテキストは直前期にフル活用していました。

TACを受講して良かった点③(カリキュラムについて)

直前答練からが直近の試験傾向や試験委員の専門分野などをもとに作成された予想問題として出題されることが多く、これを踏まえた総決算として1回目の公開模試が実施されますが、直前答練が始まるまでに基礎をできるだけ固めることと公開模試1回目に照準を合わせることがとても重要だと思うため、そういった意味でTACのカリキュラムはペースメーカーとしても分かりやすく、信じて着いて行って良かったと思います。

全国公開模試の活用方法や受験して良かった点

1回目2回目ともに全国公開模試は最重要予想問題の位置づけであり、他の予備校の受講生も受けている人が多く、模試で出た論点が本試験で出た場合には絶対に落とせないため、模試で出た問題は解答例の8割程度まで書けるように訓練しました。また振り返ると自身の点数が最も伸びた期間は1回目の公開模試前の2週間だったかと思います。鑑定士試験は全教科合わせた範囲でいうと勉強量が膨大で、直前期は暗記の精度を維持させるだけでも多くの時間が必要になります。本試験の直前1ヶ月間はこの勉強範囲をいかに多く反復回転させるかが重要かと思いますが、公開模試1回目でアクセルを踏んで加速できたことが、超直前期の勉強の基礎を作るうえで大きなターニングポイントになりました。

オプション講座の活用方法や受講して良かった点

「鑑定理論論文特効ゼミ」を受講しました。マスター問題集の解答例は基準の横断的な理解や答案構成の練習に非常に有効でした。合格者の多くが受講しており典型的な論点がほぼ網羅されているので、無くても合格ラインに辿りつけるとは思いますが、最短合格を目指すうえでは必須教材のような位置づけに近いかと思います。

ご自身の基準暗記方法(書く・読むなど具体的に)

基本的には声に出して読みながら暗記を進めました。同時に基礎期は自分で基準を読んでいる声を録音して移動中や暇な時間は常に聞いていました。ある程度暗記が進んできたら何も見ないでスラスラ言えるように隠しながら暗記を進めました。また長時間座って暗記作業をしていると集中力が切れて定着しなくなってくるので、スマホの単語帳アプリに基準を入れて、大きな公園などを散歩しながら暗記をしたりしていました。

直前期の過ごし方

直前期の時間の使い方としては暗記7割、アウトプット3割程度でした。試験日の朝にその日の試験科目の暗記部分の最終チェックをするために4時起き22時就寝のサイクルを1週間前から作り始めました。この頃は新しいことに手を付けるのは良くないと言われることが多いですが、自身の点数配分によっては苦手科目(少ない労力で点数を底上げしやすい科目)については、他科目の精度を維持できること前提で、範囲を広げてみるのもありではないかと思います。

本試験当日のエピソード

試験の前日ですが、鑑定士の先輩から、自分がやってきたことを信じてがんばれといった激励ラインが送られてきました。受験仲間もおらず、長く孤独な勉強生活を続けていた自分にとっては同じ試験を通ってきた先輩の励ましは何より勇気づけられました。試験最終日終わってすぐに報告の電話をしました。周囲の理解と協力あってこその合格ということを忘れないようにしようと思います。

これから目指す方への応援メッセージ

勉強の中で暗記が最もつらい作業かと思いますが、いちばん有効な勉強方法だと思います。私も昨日覚えたはずの基準が今日言えないという経験を繰り返しながら何とか合格レベルまで定着していきました。当然ながら理解も重要だと思いますが、暗記のあとに理解がついてくると考える方が近道だと思います。初学者の方がこれから暗記を始めるうえで一つのコツとしては、最初から基準の隅っこや留意事項まで覚えようとして時間をかけて1周するのではなく、まずは基準の中でも2.3日くらいで1周できるAAランクのものを抜粋してそれを反復し、定着してきたらすこしずつ広げていくのがいいかと思います。何より、自分が忘れない頻度で「反復」していくことが暗記のコツだと思います。地道に続ければ暗記は必ず定着してくるので挫けながら頑張りましょう。

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