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電験二種は本当に難しい?~電験二種の難易度分析~

合格率から難易度を考える

このページに来てくださった皆さんは「電験二種なんて、頑張っても自分には無理なのでは」「実際どのレベルの人が受験しているんだろう」と色々疑問をお持ちかと思います。過去の合格率に注目して、難易度について一緒に考えていきましょう。
まずは過去5年の電験二種の合格者数、科目合格者数をご覧ください。

1次試験について

電験二種(1次試験) 受験者数/合格者数/科目合格者数

実施年度 受験者数(名) 合格者数(名) 科目合格者数(名)
令和4年度 6,189 2,178 3,048
令和3年度 5,979 1,539 2,736
令和2年度 6,235 1,695 3,050
令和元年度 6,915 1,633 3,388
平成30年度 6,631 1,600 3,089

これを合格率に直すと、以下のようになります。

電験二種(1次試験) 全科目合格率/科目合格率

実施年度 合格率 科目合格率
令和4年度 35.2% 49.2%
令和3年度 25.7% 45.8%
令和2年度 27.2% 48.9%
令和元年度 23.6% 49.0%
平成30年度 24.1% 46.6%
1次試験科目合格率410.png

科目合格率は意外と高い!

ここでの1次試験合格率とは、「その年に電験二種1次試験すべての科目を通過した人」の割合を表します。 上の表から分かるように、合格率が30%を切る年が多く、ハードルが高いと感じるかもしれません。

一方、電験二種には科目別合格という制度があります。科目合格率は、1次試験合格率に比べると、約2倍の50%前後と安定しています。

科目別合格制度と難易度の考え方

科目別合格制度

試験の結果は科目別に合否が決まり、4科目すべてに合格すれば第二種電気主任技術者試験合格となりますが、一部の科目だけ合格した場合には科目合格となって、翌年度及び翌々年度の試験では申請によりその科目の試験が免除されます。
つまり、3年間で4科目の試験に合格すれば二次試験の受験資格が得られます。

(一般財団法人 電気技術者試験センターHP抜粋)

科目合格制度.png

つまり3年間かけて4科目合格を目指せる!

科目合格した人の割合は、毎年50%前後で安定しています。
電験三種同様、2人に1人が受かる試験を3年連続で合格すればいいと考えれば、電験三種合格者レベルの受験生というハードルはあるものの、「手が届かない」という印象も多少は薄れるのではないでしょうか。 また、1次試験の範囲は科目によりますが、電験三種の範囲でカバーできるところも多く、三種と二種、同時受験をして、二種1次試験の科目合格持ち、という方も意外といらっしゃいます。よって、電験三種の範囲をしっかり学習できていれば、クリアできない範囲ではないのです。

2次試験について

電験二種(2次試験) 受験者数/合格者数/合格率

実施年度 受験者数(名) 合格者数(名) 合格率
令和3年度 2,407 413 17.2%
令和2年度 2,512 701 27.9%
令和元年度 2,513 574 22.8%
平成30年度 2,624 381 14.5%
平成29年度 2,435 329 13.5%

2次試験は2科目記述式です。1次試験に比べ科目数は減りますが、合格率は1次試験よりも低くなっています。

電験二種(2次試験) 受験有資格者/一次試験免除者

実施年度 受験有資格者数(名)
合格者+免除者
一次試験免除者数(名) 一次試験免除者の割合率
令和3年度 2,775 1,236 44.5%
令和2年度 2,934 1,239 42.2%
令和元年度 2,946 1,313 44.6%
平成30年度 3,047 1,447 47.5%
平成29年度 2,885 1,148 39.8%
1次試験免除制度利用率.png

2人に1人は、1次試験免除制度を活用している!

受験者の属性を見ていくと、1次試験を免除している人がいるとわかります。これは電験三種にはなかった「1次試験免除制度」というものを活用している人たちです。利用率は45%。半分近くです。見方によっては、2次試験はそれだけ持ち越しとなってしまう方も多いとも言えますが、逆に「1次試験免除制度」を利用して着実に学習を進めた方が通りやすい資格とも捉えることができます。

1次試験免除制度と難易度の考え方

一次試験免除制度

二次試験には、科目別合格制度はありませんが、一次試験に合格した年度に不合格となった場合は、翌年度の一次試験が免除されて二次試験から受験できます。ただし、翌年度の二次試験に不合格となった場合は、翌々年度からは新たに一次試験から受験することになります。

(一般財団法人 電気技術者試験センターHP抜粋)

各種免除制度.png

つまり1年間は2次試験対策だけに集中できる!

1次試験・2次試験を一気に対策を取るのは、かなり時間と労力が必要です。
とくに2次試験は記述式ということもあり、アウトプット対策は必須で、範囲も広く深くなるため、受験者の多くはしっかり対策に時間をかけて、2次試験に合格しています。


試験の難易度は高いですが、制度を利用し、学習期間を確保することは可能です。ご自身のライフスタイルに合った合格プランを検討していきましょう。

電験二種 他の理系資格との難易度比較

理系資格と合格率比較.png

今度は他資格との難易度について比較してみましょう。
まずは他の理系資格との難易度ランキングです。
既にお手持ちの理系資格がある方、ある程度難易度を知っている理系資格がある方は、電験二種と比較してみてください。

また電験三種と比較しても、電験三種合格者もしくは同レベルという前提はあるものの、合格率だけみると、そこまでハードルは高くないことが分かります。先に述べたとおり、1次試験の科目内容は、電験三種の延長上ともいえる為、すでに電験三種の資格を取得している方は復習しながら学習していきましょう

科目別合格制度・1次試験免除制度で合格をめざす
電験二種合格のための3つのメリット

電験三種

先ほどまでの各種制度のおさらいです。

  • 科目別合格制度は、1次試験での適用ができ、「合格した科目が、合格した年の翌年と翌々年まで試験が免除になる制度」
  • 1次試験免除制度は、2次試験での適用ができ、「1次試験を合格した年の2次試験に落ちても、翌年は1次試験を免され、2次試験から受験できる制度」

ではこの制度を利用するメリットを3つご紹介します。

1

忙しい社会人は無理なく確実に合格を狙える!

電験二種を目指す受験生は8~9割が社会人。時間のない社会人は総学習時間に合わせて1次試験の科目数を選びましょう。
もし本試験まで8か月~1年の猶予があるならば、4科目全てを目指すことをオススメしますが、難しい場合は無理せず科目を絞りましょう。
1~2科目だけなら「機械」「電力」がオススメです。特に電験三種の知識がまだあるうちに、電験三種の知識をベースに学習を深め、受験するといいでしょう。

2

計算メインと暗記メインの科目をバランスよく組み合わせて苦手を乗り切る!

1次試験の科目で一番難しいとされるのが「理論」です。
計算もしくは暗記ばかりだとモチベーションが続かない方は、自分の得意不得意に合わせて組み合わせ可能です。
何とか電験三種は合格したけれど、二種の最初から躓きたくない…という方は、工夫して計算科目ばかりにならないようにしましょう。

3

範囲の広さを学習時間でカバー。高得点を狙える!

電験二種の科目は範囲が広いのが特徴。全てを学習するには時間がかかります。
1次試験免除制度を使えば、2次試験対策に充てられる時間が増え、着実に範囲をつぶすことができます。

電験二種は手が届かない資格では
ありません

電験三種を何とか取得したという方でも、電験三種の復習+二種の学習で着実に狙える

先ほどの1次試験 科目合格率でも見たとおり、約2人に1人は合格できる科目合格を着実に狙っていけば、電験三種を合格点ギリギリでの方でも取得した…という方でも、合格は可能です。
特に数学は微分積分、ラプラス変換、行列などは必須ですし、理論は三種にない新しい範囲が追加され、一番難しい科目となります。最初は理解に少し時間がかかるかもしれませんが、電験三種と同様、慣れてくれば問題もこなせるようになりますから、とにかく理解することを楽しみながら学習していただくといいと思います。

社会人にも優しい資格!

科目合格制度・1次試験免除制度でゆっくりじっくり目指すことができるので、社会人に向いた資格になります。
もちろん時間に余裕のある方は1次・2次試験を1発合格目指して早く電気主任技術者として活躍しましょう!

電験二種への第一歩はココからスタート!

電験二種取得の先の未来

皆さんは、なぜ電験二種を取得しようと思われたのでしょうか。電験二種を取ると、人生が変わると多くの取得者が話します。もちろん周りの目も変わりますが、一番は自分で努力して手に入れた自信がそうさせるのだと思います。
近年、天災が多く、電気がかけがえのないものであることを思い知らされる場面を多く目にします。
ぜひ皆様に電験二種を取得していただき、電気をよく知り、人の役に立てる仕事に携わっていただけることを願っております。

何気なく取得した電験二種が、あなたと日本の未来を変えるかもしれません。

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