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電験二種2次試験 合格発表! 合格基準点・合格率・講師による試験傾向分析

令和5年度 電験二種2次試験の
合格基準・合格率

電気技術者試験センターより、令和五年度 第ニ種電気主任技術者試験の2次試験結果が発表されました。
合格基準点は100点満点換算で56.7点以上(実得点180点満点で102点以上)、かつ各科目ともに平均点-5点以上と決定されました。

[二次試験]受験者数・合格者数・合格率

受験者数 合格者数 合格率
2,682人
(昨年2,904人)
474人
(昨年698人)
17.7%
(昨年24.0%)

令和五年度 第ニ種電気主任技術者試験
2次試験 講師による試験分析

電力・管理科目 講評|令和5年度2次試験

計算問題が問3、問4と問6の後半と例年に比べ少なめで、問3と問6が難易度の高い問題でした。一方、論述問題は問1と問5が過去問からの類題で、問2も電験のテキストで重要項目として掲載されている比較的取り組みやすい問題であったため、日頃からコツコツと知識を習得し、問1、問2、問5の論述問題を3問選択し、問4の計算問題をじっくりと取り組めた方が高得点を取得できたと考えられます。

問1は水力発電の水撃作用に関する論述問題でした。
問1では10年以上に渡り水力と火力が交互に出題されてきていたため、今年は火力の対策をしている方が多く、驚いた受験生も多かったのではないかと予想されます。
ただし、難易度自体はそれほど高くなく、平成26年問1に類題が出題されていたため、完答できた受験生も多かったかと思います。

問2は送電線の多導体方式に関する論述問題でした。
3種ではコロナ放電の内容に絡めよく出題されていましたが、近年の2種二次試験では出題が少なかった内容です。(1)~(4)それぞれの内容について単純に暗記しているのではなく「なぜそうなるのか」をきちんと理解し、関連付けて整理できている受験生が高得点を取れた問題かと思います。

問3は等面積法を用いた過渡安定性の計算問題でした。
難易度はかなり高い問題であったかと思います。
前半の(2)までは発電機出力の式を知っていれば解ける問題ですが、後半は過渡安定度における等面積法の知識を問われ計算量も多かったので、ほとんどの受験生が選択しなかった問題かと思います。
このような問題を選択しない能力も電験では求められます。

問4は配電系統における電圧変化と分散型電源を設置した際の電圧調整に関する計算問題でした。
3種の頃からよく出題されてきた電圧降下の近似式や無効電力の計算なので、令和5年度試験の電力管理の計算問題の中では最も取り組みやすい問題でした。このような問題を選択し、計算ミスすることなく得点できると合格に一気に近づきます。

問5は中性点接地方式に関する論述出題でした。
いずれの小問も中性点接地方式の目的やそれぞれの違いを理解していれば完答できる内容であったため、多くの受験生が選択した問題かと思います。中性点接地方式は各方式がどういう目的でどうして採用されているかを丸暗記ではなく、中身を理解していると忘れにくくなります。
また、平成30年問6にほぼ同じ内容の問題が出題されていたため、過去問で対策をしていた受験生が有利な問題でした。

問6は電力系統における周波数調整に関する論述・計算問題でした。
前半の論述問題は1種では類題が出題されたことがありますが、実際に電力会社の発電所等で勤務されている方が必要な知識で、受験生にとっては厳しい問題であったと思います。
後半の計算問題は平成18年問5に類題は出題されていますが、近年は出題が少ない傾向の内容でした。TACではしっかりと解説していた内容なので、受講生の中には選択した方もいたと考えられます。

機械・制御科目 講評|令和5年度2次試験

全体として出題割合の少ない同期機が2年連続で出題され、誘導機の出題がありませんでした。
問2の変圧器の問題が過去問の類題であるため比較的取り組みやすく、多くの受験生が問2とその他の問題を得意分野に応じて選択されたかと思います。ただ、全体の難易度としては例年の機械制御科目と比べるとやや高く、時間的にもシビアで時間管理を要する内容でした。
計算間違いに注意しながらも、電卓の機能も駆使してテキパキと解けないと合格水準には到達できない問題であったかと思います。

問1は同期発電機からの出題でした。
各小問の難易度自体はそれほど高くはありませんが、小問の数が多く、やや時間を要する問題でした。単位法をよく熟知し、長い問題文を読み解けた方が高得点となった問題で、やや点数差がつきやすい問題であったかと思います。

問2は変圧器のV結線からの出題でした。
(1)~(4)までは比較的取り組みやすい問題、(5)以降もしっかりと変圧器の特性や考え方を理解出来ていれば解ける問題で、多くの受験生が選択した問題かと思います。
平成25年問2とほぼ同内容の問題でしたので、過去問学習をしっかりとされた方は高得点できたのではないかと予想されます。

問3はパワーエレクトロニクスの電力用能動フィルタに関する問題でした。
(1)や(2)は電力管理科目で出題されるような高調波の発生源や影響を問う論述問題で、(3)以降は与えられている内容から高調波とフィルタの関係を考える問題でした。
電力用能動フィルタの内容で一見難易度が高そうに見えますが、パワーエレクトロニクスを学習されている方にとっては、部分点も狙いやすく解きやすい問題であったかと思います。

問4は自動制御のゲイン特性曲線に関する問題でした。
ブロック線図ではなくゲイン特性曲線から伝達関数を求めるため、例年の出題パターンとは異なるパターンでの出題でした。ゲイン特性曲線の折れ線近似の考え方がしっかりと理解できている方は選択しても良い問題かと思います。一般のテキストでは記載が少なめの内容ですが、TACではゲイン関数の描き方を講義しているので、TAC受講生は選択した方が多かったかと思われます。

Webセミナー
電験二種 2次試験対策

【電験二種】 2次試験対策 尾上講師が語る合格の秘訣

電験二種の2次試験対策についてみなさんの疑問にお答えします!

担当:尾上健夫講師<TAC電験二種講座講師>

<Part1>
0:23 2次科目の計算と論説の割合と対策方法
1:56 過去問+αの勉強が一番合格に近い?
2:12 1次の4科目の勉強は2次にどのくらい役に立つのか
3:28 1次と2次は同時に勉強したほうがよいのか
3:54 初学者の勉強期間は1年かかるのか
4:45 学習方法と学習計画の立て方
7:10 1次の理論・機械の選択問題、2次の問題選択方法
9:18 過去問への取り組み方
10:01 知識の増やし方、専門書は読むべきか

<Part2>
0:24 初見の問題に講師ならどう対応するか
1:24 機械制御のパワエレの勉強方法
3:08 独学でパワエレを勉強する場合の対応方法
3:51 1次は通るが2次で落ち続ける人の対処方法
6:01 計算力=数学力?
6:36 計算機の使い方が大事
7:16 数学力の上げ方
8:07 2次試験の記述答案は第三者に見てもらったほうがいいか
9:15 独学とスクールのメリット・デメリット
10:38 2次試験の総勉強時間
12:18 家庭や仕事との両立方法
14:23 完璧主義の解決方法

次こそは合格!

最強の電気主任技術者へ!令和6年度(2024年度)合格を目指す

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最強の電気主任技術者への道はすぐそこです。来年絶対合格!

惜しい結果だった方、来年初めて二種を目指す方へ。最強の「電気主任技術者」になるために、TACがお手伝いします!周りから一目置かれる存在になりましょう。

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まずは1次だけ挑戦!
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難関の2次対策を万全に!
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【参考】電験二種1次試験 受験者数/合格者数/科目合格者数

         
実施年度 1次受験者数(名) 1次合格者数(名) 科目合格者数(名)
令和5年度 6,318 1,545 3,442
令和4年度 6,189 2,178 3,048
令和3年度 5,979 1,539 2,736
令和2年度 6,235 1,695 3,050
令和元年度 6,915 1,633 3,388
平成30年度 6,631 1,600 3,089
平成29年度 6,570 1,737 3,450
平成28年度 6,521
1,456
3,007
平成27年度 6,418 1,557 3,255
平成26年度 6,676 1,595 3,261
平成25年度 6,452 1,550 3,018
平成24年度 7,034 1,748 3,522
平成23年度 6,659 1,047 3,542
平成22年度 6,786 1,549 3,395

【参考】電験二種1次試験 全科目合格率/科目合格率

実施年度 合格率 科目合格率
令和4年度 35.2% 49.2%
令和3年度 25.7% 45.8%
令和2年度 27.2% 48.9%
令和元年度 23.6% 49.0%
平成30年度 24.1% 46.6%
平成29年度 26.4% 52.5%
平成28年度 22.3% 46.1%
平成27年度 24.3% 50.7%
平成26年度 23.9% 48.8%
平成25年度 24.0% 46.8%
平成24年度 24.9% 50.1%
平成23年度 15.7% 53.2%
平成22年度 22.8% 50.0%

【参考】電験二種1次試験 各科目合格基準点

         
実施年度 理論 電力 機械 法規
令和4年度 54 54 54 54
令和3年度 54 51 54 54
令和2年度 54 54 54 54
令和元年度 51 53 53 50
平成30年度 49 52 52 52
平成29年度 54 54 54 54
平成28年度 50 50 50 47
平成27年度 42 51 50 51

詳細は試験センターHPをご確認ください。
一般社団法人電気技術者試験センター https://www.shiken.or.jp/index2.html

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