合格者が語る！企業経営アドバイザーの魅力
岸 勝己 さん

企業経営アドバイザーを受講された理由は？

組織開発・組織設計に関する仕事に興味があり、勉強したいと考えていました。様々な情報に触れる中で、「企業経営アドバイザー」の存在を知り、資格取得を目指すならTACだと考え、ホームページで講座を確認したところ、該当講座があったため受講を決めました。

役職定年を前にネクストキャリアを思案する中で、「これまでの経験やスキルを活かし、中小企業の組織基盤（利益管理、社内規定、財務会計、人事採用、ITなど）の構築・実装を支援できないか」と考えました。財務会計の知識・実務経験が不足していることを自覚していたため、これまでの知識の棚卸し・再整理も兼ねて、企業経営アドバイザーの受験を決めました。

選択したコースと受講した感想をお聞かせください。

Web通信講座のフルパック［財務入門付］コースを受講しました。財務周りの知識が不足していたため、入門コース付きのフルパックを選びましたが、効率的・効果的に学習できました。講師はテキストの内容だけでなく、自身の経験や実際の現場事例を交えて解説してくれたため、理解が深まりました。

テキストは持ち運びしやすいコンパクトサイズで便利でした。また、講義視聴の際、TAC WEB SCHOOLでは、再生速度を調整できるため、自分のペースで効率的に学習できました。学習内容については、法務・知財は日常であまり使わない用語が多く、理解に苦しみましたが、戦略立案を行う際のフレームワーク類は実務をする上で役に立っています。

1日の平均学習時間、学習の際に工夫した点がありましたら教えてください。

平日は約1時間、休日は約3時間の学習時間を取りました。基本テキスト、トレーニング、確認問題が各分野にありますが、最終的に参照するのは基本テキスト1冊に絞るため、トレーニングと確認問題で得た新たな気づきはすべて基本テキストに書き込むようにしました。

また、A4メモパッドを活用し、紙に書くことで「メタ認知」を促しました。さらに、受験の約3か月前の7月の時点で、受験日までのスケジュールをExcelで作成し、平日は1時間、土日は3時間の学習時間をどこで確保するかをあらかじめ決めました。

予定通りに進まないことや、その日の気分で集中できないことも多々ありましたが、勉強間隔があまり空かないようにスケジュールを調整しながら、大らかに構えて学習を進めました。受験日が近づくにつれて、ギアが入り自然と学習意欲も高まりました。

CBT受験について、感想と受験のコツや注意点を教えてください。

会社の研修でCBTはよく利用しており、経験はありましたが、静かなブースで画面上のタイマーがカウントダウンされる環境、そして、（実際には可能でしたが）分からない問題をスキップできないと思い込んでいたため、かなり焦りました。今思うと、スキップ機能は、後から見直す際に見てすぐわかるので、役立つ良い仕組みだと感じました。

受験のタイミングについては、実践科目試験の受験期間が決まっているため、知識科目の受験日程も頭が受験モードになっている近い日に設定することをお勧めします。私の場合は、2回の受験で合格できると考えていたので、1回目はCBTに慣れるため、2回目で合格を狙うという戦略でした。

対話力向上講習について

教室講座とオンライン講座がありますが、教室講座を受講しました。ロールプレイをする際、相手の表情や声のトーン、細かな機微を感じ取りながらのコミュニケーションは現場でも求められます。オンライン会議も増えてはきましたが、応用が利くと思います。

「こういった課題認識でよいでしょうか？」など、ついつい答え合わせのようなコミュニケーションスタイルになりがちですが、今後は、答えは相手の潜在意識の中にあると考え、焦らずじっくり会話を重ねることを心掛けたいです。

これから資格をどのように活かしていこうとお考えですか？

事業運営に関する基本的な知識を習得できたので、コーチングやファシリテーションのスキルと組み合わせ、バックオフィス業務（事業戦略、ファイナンス、HRなど）の牽引役として活躍したいと考えています。

これから受講を検討されている方に、メッセージをお願いいたします。

企業経営アドバイザーの資格取得自体を目的とせず、あくまでも自分がやりたいことを実現するための手段として捉えて挑戦することをお勧めします。