Vol.5 3分で読めるコラム 人物試験対策のアウトライン③

引き続き、まずは人物試験対策のアウトラインを解説します。

以前お伝えした以下3点のうち、今回は2になります。

  1. なぜ、そこの官公庁を志望するのか
  2. どういった業務で、どのように貢献できそうなのか ←
  3. 人柄、仕事ぶりなどから、一緒に働く仲間となり得るのか

書類様式では、「これまでの経験/取り組みたいこと/貢献できそうなこと」などの欄に相当するものです。
ここではその考え方をまとめて整理して説明します。

これまでの経験を行政業務に置き換えて伝える

ここでは、ご自身が志望先官公庁の「チームの一員」として貢献できること・したいことについて、これまでの経験を踏まえて記述してみましょう。

技術系の方ならば、
・設計・施工管理・維持保全
医療・福祉・心理系の方ならば、
・専門知識を用いた対人支援、普及啓発
といった専門職としての経験を、行政の業務へと直接的に置き換えて説明ができるでしょう。

他方、置き換えづらそうに見える事務系の方であっても、
・総務(バックオフィス)、企画、営業、広報、商品開発・・etc
といった経験を、志望先の希望部門の業務内容に置き換えたり、または、視点を変えて仕事の進め方、考え方などをベースとして、説明することもできるでしょう。

組織への貢献を意識した経験の伝え方

いずれにしても、ご自身にしかわからない経験ですが、志望先の方に伝わるようわかりやすく置き換えましょう。

その際、上述の通り「組織」(チーム)として「協調」して動いたこと、「責任」をもって成し遂げたことや、「全体」に貢献したことをにじませると、これが入庁(入職)後の姿勢とつながります。

みなさんの現職と意識する関係者の差異はあれど、組織として働くことには変わりありません。
過度に公務を意識しすぎず、されど「全体の奉仕者」であることを念頭に記述をお願いします。

また、可能な範囲で数値で説明できるといいでしょう。

一例として参考までにお示しします。
(「どういった分野で貢献できそうか」という様式欄の前提です)



(例)
私は…市役所(貴市)の…といった分野にて貢献できると考えております。

これまで、…に関わり、チームリーダーとして●人のメンバーを束ねてプロジェクトを推進してきました。
メンバーそれぞれの持ち味を活かしながら、スケジュールや中間工程を示しながら、想定外のトラブルについては、都度上席とやり取りし、予定よりも●日早く完遂し、質・時間ともに上位評価されました。
こうした…の知識や進捗管理、仕事進め方は…分野の…計画の推進にもつながるものと考えております。




様々な経験の中で色々と貢献できそうな分野は多々あるかと思います。
その中でも「イチ押しのもの」に集約して記述してみましょう。
ここで書ききれない経験や貢献分野については、面接での更問に向けて準備するといった戦略的判断も必要です。 指定様式に一番伝えたいこと(伝えるべきこと)をおさめるのも、入庁に向けた準備として割り切ってしまいましょう。


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加藤 雅史(かとう まさし)講師

国家から政令市への転職経験あり

国家公務員として、予算経理、団体指導、金融政策等、幅広い業務に従事。その後、社会人経験者として政令市へ転職。施設管理や福祉、不動産管理等に従事しながら、マネジメントも行う。その傍ら、公共政策を学ぶため大学院を修了。あわせて、カウンセラー資格を取得し、人材育成やメンタルケアを学ぶ。 国家・政令市での経験と、公共政策を学んだまさに公務員のエキスパート。