資格試験・資格取得の情報サイト>電気主任技術者(電験三種・二種)>2019年度 TAC電験三種講座合格体験記3|電験三種

2019年度電験三種合格体験記 原田 環造さん
(4科目完全合格コース
(現 4科目完全合格本科生))

電験三種を目指した理由・キッカケ

現在不動産賃貸業を経営していますが、近年はオーナー自らが建物・貸室の情報(設備・建築の知識・情報)を借主に説明できないと生き残れない時代になってきています。自分たちの商品・売り物の構成要素である電気系統についても理解し説明するために取得したいと思ったのがきっかけです。また電気事故があったり、地元で地域停電を経験することもあり、身近にある電気について元々興味があったこと、文系出身ながら理系科目は得意で勉強したいと思っていたことにうまくタイミングが重なりました。

TACを選んだ理由

たまたまTAC池袋校へ行き、電験三種講座があることを知りました。 色々な会社がカリキュラムを提供している中、以前TACで別の講座を受講していたこともあり、縁があるなと。これまでなかなか普段の仕事が忙しいこともあり踏ん切りがつかなかったですが、早期申込割引を利用して申し込みました。タイミングがよく勉強を始めることができたと思っています。

仕事との両立方法

実際は仕事が忙しく、勉強する時間はほとんどありませんでした。また体力的にも年齢的にも「考える時間を継続する」というのはかなり大変でしたが、その中でも「本質を捉えること」に重点を置いていました。 以前、別の資格(不動産鑑定士や公認会計士)を取得した際、時間がない中でエッセンスだけを拾うような効率的な勉強方法が自分に合っていて役立った経験があったため、今回も同じようにしました。本質を捉えていればあとは計算だけなので応用も利くと思います。

各科目の勉強法

1年前から勉強を始め、テキストをスキマ時間で読み、DVDを1.5倍速で再生して、大事なポイントを重点的に学習していきました。 インプット時期は時間の制約があり、さらに電気系の基礎知識がないので最初からTACのテキスト一冊と決めて勉強しました。テキストを何度も読むことで知識の横のつながりを縫い合わせ、1度目は読んでも分からなかったことが分かるようになりました。とくに理論・機械はそれを実感しました。 問題集はギリギリになってしまい本番直前1か月前くらいに初めて取り組みましたが「とにかく問題を解いて、体にしみ込ませて、繰り返す」という方法はとらず、問題文を読んで、ロジックを理解できれば次の問題にいくというやり方をとりました。テキストで本質を捉えていたのでそれが可能だったのと、計算は作業なので飛ばしました。 もっと早い段階から問題集に取り組んでおけば、より基礎知識の理解が早まったかもしれません。しかしそれは今になって思うことであって、実際インプット時期に問題を解いて・解説を読んでもなかなか知識が繋がっていなかったかなと思います。

苦労した科目

一発合格とはいえ、すべて得意とは言えませんでした。電験三種がどれだけ勉強が必要な資格なのかわかっていなかったので、とりあえず見える範囲でやってみて、自分のリソースと相談して、適応させるというイメージで取り組みました。 DVD授業の中でも、この時期平均どのくらい学習している、問題集解いている人が多い…等の情報提供もありましたが、あくまでも自分のリソース基準で考えていました。 また娘も同じタイミングで大学受験のための勉強をしていて、学習内容はもちろん違いますが切磋琢磨し勉強できたのは大きかったです。

本番直前の過ごし方

直前の1か月は、平日は1~2時間程度、休日は朝から8時間程度勉強しました。 このタイミングで問題集を一気に4科目解きましたが、問題を解くことによって、テキストを読むだけでは理解できないような、原理を理解できました。
またTACの直前対策講義の受講はとてもよかったです。原理を理解し本質を捉えるための情報が多く得られました。 本格的な試験問題は、直前の予想全国公開模試と本番の2回しか経験しませんでしたが、原理原則がわかっていないと解けなかったと思います。また公開模試では時間のかけ方をイメージできましたし、本番では、思考力・その場で考える力を試されているように感じました。他の資格試験とは違い、受験者の年齢層などの違いも実感しました。 個人的には観劇・コンサートが好きで、夏頃に趣味の時間が忙しい中、電験三種も勉強しなければいけないことはフラストレーションでしたが、結果的にはよかったと思っています。

TAC教材(テキスト・講義・公開模試)の活用法

問題の解法・アプローチ法は複数あって、自分のものとは違う方法だった問題ももちろんありました。逆にそこでより理解が深まりました。問題集に解法が複数掲載されていればより理解が深まってよかったと思います(※)。 また直前予想講義では解説に記載されている解き方の手順も非常にわかりやすく、知識と知識が繋がって問題が解ける感覚を得られました。
(※)20目標各種コースでは、受講生マイページにて問題集の別解や、受講生からの質問・回答を閲覧できます。

これから受験する人へアドバイス

電験三種に限らず、知らないことが多い中、自分で思い立って前に進もうとして、それがみえるようになることは良いことだと思います。思い立って前に進もうとすることを個人的には応援したいですね。

今後電験三種の資格を活かして

仕事に関連する知識習得のため資格の勉強は続け、社員にも還元していきたいと思っています。 電験三種は学習してみなければ分からなかったことが多く、知っていて損はないことばかりでした。また中学高校の物理+αの知識で理解できたうえに、身近な電気器具とつながる部分や雑学的側面もあり、普段の生活とリンクして面白さを感じました。これまで会計・法務などの仕事をやってきましたが、それとは違う領域で相手の問題解決に資するので、これからも役立てていきたいです。 また実際に建物に関わる電気工事士さんなどが作成した報告書やその他電気に関することを理解し、常に皆さんへのリスペクトの気持ちを忘れずにいたいと思います。

<TAC電験三種講座>