実務家インタビュー 一般事業会社でも財務から、IR、M&Aまで
CFA®取得者の活躍フィールドは拡大する!

原 直示氏
Profile

原 直示氏

三井物産株式会社
食料本部 食品原料部 飲料事業室
室長補佐

CFA®協会認定証券アナリスト
日本証券アナリスト協会検定会員

これまでのキャリアと、現在の仕事内容についてお聞かせください。

大学在学中に会計は世界共通のビジネス言語との考えから公認会計士資格を取得し、監査法人の国際部で仕事をするようになりました。初日からプロフェッショナルとしての自己管理と自己研鑽を当然に求められ、常にプロフェッショナル個人として判断を求められる環境で高い職業意識を醸成すると共に、日系・外資系の大企業から小規模企業まで、様々な企業の事業を学ぶ良い機会になりました。そこで5年間会計監査業務に携わった後、コンサルティング会社に転職し、経営コンサルタントを半年ほど務めました。その後、また会計事務所に移ってM&Aのトランザクション・アドバイザリー業務を4年間経験、その後に現在の職場に転職して7年ほど経ちます。
現在の職場では、営業本部に属し事業投資・経営管理業務に携わっています。具体的に言うと、経営管理に加え、M&Aも選択肢に含めて既存事業の強化や新事業創出に取り組んでいます。また、関係会社の組織再編や事業再生にも取り組んでいます。前職でM&Aのトランザクション・アドバイザリー業務に従事していましたが、自らが事業主体者となって仕事をしていきいという思いが強くなり、又、投資ファンドよりも一般事業会社の方が幅広い仕事ができるのではと考え、現在の職場への転職を決意しました。

CFA®資格を取得しようと思われた動機・経緯を教えてください。

前職では、買収候補企業に関する財務デューデリジェンス(財務的企業調査分析)を主な業務としておりましたが、企業価値評価業務にも関わる中でファイナンス分野に対する興味が強くなり、体系的に学びたいと考え、2010年頃から学習に着手しました。日本の証券アナリスト資格とCFA®をほぼ並行して勉強するような形で、まず証券アナリストを取得しました。その後、転職、結婚に子供が誕生、育児に追われと、勉強時間を確保することが難しくなり、しばらく中断、半ば諦めていたのですが、現職での上司(当時)より「時間が空くほど難しくなるぞ」との言葉に一念発起し、仕事や育児・家事の合間や睡眠時間を削り短期集中して勉強し、2017年にLEVEL 3に合格しました。

CFA®取得によりメリットについてお聞かせください。

まず、ファイナンス分野について体系的に、広く、深く、知識を得ることができます。チャーターホルダー(CFA®資格取得者)にはアセットマネジメントに携わる人が多いですが、自分が関わっているM&Aにもコーポレート・ファイナンスの知識は大いに役立ちます。今の職場で私は概ね一貫してブラジルでの事業運営に携わっていますが、外貨規制などの各種規制が多く、ソフトカレンシーが通貨である為、M&A以外の商取引の契約検討にも為替、金利や先物などCFA®の勉強を通して得た金融マーケットの知識・情報も日々の業務に大変役に立っています。また、アセットマネジメントの世界の人たちと知り合う機会があり、新鮮な話が聞けることもメリットの1つです。日本CFA®協会はセミナーやイベントを積極的に実施していて、ネットワークづくりの機会を私たちに提供してくださるので、とてもありがたいですね。まだまだ少数ながら非金融業の事業会社の方も徐々に増えており、そういった方たちとはお互いに業務上参考になる情報交換もさせて頂いております。又、CFA®協会のセミナーでは興味深いテーマのものが多く、私はチャーターホルダーになる前から参加していました。仕事に直結するテーマでなくても、個人の資産運用についてなど自分の好奇心を満たしてくれます。通常では出会えない、海外トップスクールの教授を講師に招いての講演&質疑応答などもあり、とても貴重な機会が提供されています。さらに、CFA®協会では仕事におけるエシックス(倫理)を重視しており、1人の職業人として倫理観を持って仕事に向き合うことを常に意識できることもCFA®取得のメリットだと感じています。

CFA®取得者の活躍フィールドは、将来的にどのように拡がっていくと思われますか?

最近、様々な企業の方々と話す中で思うのは、今後、確実にCFA®取得者は増加していくはずだということです。幅広くファイナンス分野の知識を体系的に学ぶことは様々な事業会社に於いても多様な職種、具体的には、IR、財務、経営企画といったコーポレート部門に加え、私のように営業部側で事業投資に携わる部署ではCFA®の知識がとても役立つものと思います。日本企業に於いても今日ではM&Aも通常の経営戦略の1つとして定着しており、又、グローバル化の進展に応じCFA®のニーズも高まり、取得を推奨する企業も増えていくのではないでしょうか。

これからCFA®を目指す方へメッセージをお願いいたします。

CFA®の知識は必ずしも財務やアセットマネジメント分野だけでなく、様々な場所で役立ちます。また、海外で仕事をする際にも大きな力を発揮します。先日、ブラジル出張で外国の金融アドバイザーの方と面会した際、私の名刺を見て「あなたもチャーターホルダーなんですね」と話しかけられ、英語がネイティブの方でも非常に高難度な試験で同じ苦労を経験したという仲間意識が一種のアイスブレイクにもなりました。又、お互いファイナンスに関する知識レベルが分かり合えるので、効率的に話を進めることができます。そんな魅力を持ったCFA®に、一人でも多くの人にチャレンジして欲しいと願っています。

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