資格試験・資格取得の情報サイト>公務員～警察官・消防官～>【公安系公務員】警察官・消防官試験とは？受験資格・試験日程や内容を、都道府県・政令市別に徹底解説！>【警察官】大阪府警の「日程・倍率・試験内容」を解説！

気になる情報はここに！【警察官】大阪府警の「日程・倍率・試験内容」を解説！

大阪府警を目指す

　大阪府警の採用試験について、試験内容や日程、気になる倍率についてご説明します。また、大阪府警を受験する場合に、知っておくべき大阪府の取り組みやキーワードについてご紹介します。

都心部に位置し、組織の規模も大きいため受験される方が多い自治体です。その分、競争率も高くなり最終合格のためには万全の対策が求められるでしょう。大阪府警の採用情報をいち早くキャッチして、早速対策に取り掛かりましょう。

＜目次＞

令和5年度　採用試験日程
1. 試験日程
  1. 大阪府警察官採用選考＜第1回＞
  2. 大阪府警察官採用選考＜第2回＞
2. 大阪府警　併願のモデル
採用試験の特徴
1. 1次試験と2次試験
2. 論文試験
大阪府警の採用倍率
1. 令和5年度　大阪府警　採用倍率
2. 直近2年間の倍率について
大阪府警の取り組み

1.令和5年度　採用試験日程

試験日程

大阪府警では、他の警察官試験との併願が可能です。

〈第1回〉

１次試験		5月4日（木・祝）
２次試験	身体精密検査・身体一般検査	6月1日（木）〜6月20日（火）のいずれか1日
	体力検査・面接試験・適性検査	6月1日（木）〜6月20日（火）のいずれか1日
最終合格発表		8月中旬

〈第2回〉

１次試験		9月17日（日）
２次試験	身体精密検査・身体一般検査	10月14日（土）〜10月31日（火）のいずれか1日
	体力検査・面接試験・適性検査	10月14日（土）〜10月31日（火）のいずれか1日
最終合格発表		12月下旬

　例年、大阪府警の採用試験は「警察官（5月試験　別日程）」、「警察官（９月試験）」の計2回の日程で実施されます。大阪府警採用試験は、他の道府県警察官の採用試験と試験日が重ならない（年度によって異なります）ことが多く、併願先として受験する方も多くなります。併願を検討している方は、自治体ごとの採用案内を確認してください。

※受験年度の日程は最新の採用案内をご確認ください。

Check! 大阪府警　併願のモデル

　大阪府警を第一志望の受験先として、併願スケジュールを組む場合の例をご紹介します。下記はあくまで一例ですので、お住まいの地域や他の試験種への受験を加味して検討くださいますようお願い致します。

日程		試験種
4月	29日(日)	警視庁警察官Ⅰ類①
5月	4日(木)	大阪府警察官A①
5月	14日(日)	警察官（5月試験）・東京消防庁消防官Ⅰ類①
6月	18日(日)	政令市消防職A日程
7月	9日(日)	市役所消防職B日程
9月	17日(日)	大阪府警察官A②
9月	24日(日)	東京消防庁消防官Ⅰ類②
2024/1月	7日(日)	警視庁警察官Ⅰ類③

　警察官・消防官試験は、自治体ごとに試験を実施しており、試験日が異なっていれば、警察官・消防官試験を問わず何種類でも受験することが可能です。警察官を第一志望としている場合であっても、消防官を併願するパターンもありえるのです。

警察官を受験される方の中には、消防官を併願されるケースが見られます。それは、試験科目が重複していることも大きな理由です。学習の成果を様々な試験種で活かすというのが公務員試験のスタンダードと言えるでしょう。リスクを回避するためにも「併願」という選択肢を皆様の受験スケジュールに組み込まれることをおすすめします。

2.採用試験の特徴

大阪府県警では、１次試験と２次試験の2段階で実施されています。

1次試験	教養考査・論文考査・エントリーシート
2次試験	面接考査・適性検査・身体（一般・精密）検査・体力検査

　1次試験では教養考査と論文試験が課されます。

　教養試験は、択一式で大きく分けると①一般的知識、②一般的知能から出題されます。一般的知識は、法律・政治・経済・社会一般・日本史・世界史・地理・物理・化学・生物・地学等の科目で構成されます。一般的知能は、文章理解・数的処理等の出題があります。公務員試験全般に言えることですが、深入りしすぎず万遍なく学習することが重要です。

　論文試験は、大阪府警の場合、課題文に対して60分間、1000字以内という制約があります。専門性を問うというより、課題文に対して適切に応答することが求められ、加えて文章作法に気をつけながら書き上げることが重要です。

　エントリーシートでは、志望動機や自己PR等を通じて警察官としての適性を評価（ホームページに記載されている用紙をダウンロードし，試験当日に持参）します。

　体力検査では、警察官として職務を執行するのに必要な体力（腕立て伏せ、反復横とび、握力、上体起こし、バーピーテスト）について検査されます。

　身体（一般・精密）検査では、警察官としての職務遂行に支障のない身体状態であるかについて、運動機能・内臓疾患・感染性疾患の有無等の医学的検査を実施します。

　面接考査は、いわゆる人物試験と言われコミュニケーション能力や人柄について評価されます。志望動機はもちろん、希望する仕事や警察組織について知っていること、大阪府の取り組みなどが質問される傾向にあります。人物試験は、「1次試験のあとから対策…」では間に合わないという受験生の例が見られますので、筆記試験の対策と並行して取り組む必要があります。面接練習を繰り返して、合格レベルまで引き上げましょう。

Check! 大阪府警　論文試験

　後掲の課題文は大阪府警（警察官A）の論文試験で実際に出題された課題文です（過去の論文試験の課題文は大阪府警のHPで掲載されています）。読んでいただければわかる通り、「府民からの信頼確保」について触れたうえで、「公私生活で取り組むべきこと」について述べるように指示がなされています。「警察官としてできること」を念頭に答練をしていれば解答できる問題と言えます。

　 令和5年度実施（１回目）　大阪府警（警察官A）【論文試験】課題文

課題	警察官になったあなたが、府民からの信頼を確保するためには、公私生活において、どのようなことに取り組む必要があるか、あなたの考えを述べなさい。

3.採用倍率

令和5年度　大阪府警　採用倍率

　受験者数からもわかる通り、人気の自治体であることが見て取れます。特に第１回試験では、警視庁警察官の試験日程や他の道府県警察の採用試験日程との重複がないことから、併願先として受験する方も多くいらっしゃいます。また、警察官採用試験では第2次試験の倍率が高くなる傾向にあることから、教養試験対策だけでなく人物試験の対策も入念に行う必要があります。

-	申込者	受験者	１次試験合格者	最終合格者	倍率
令和5年（男性）	2772	2269	-	718	3.2
令和5年（女性）	805	657	-	151	4.4

Check! 直近2年間の倍率（各年度　第１回のみ記載）

　直近2年間の倍率を見ると、男性は約3～6倍，女性は約4～6倍で推移していることが分かります。全体の倍率だけを考慮すると、大阪府警は他の県警等と比べ競争率は高いといえます。また、以下の点に注意が必要です。それは、2次試験の倍率の考え方です。2次試験は１次試験を突破した受験生との競争です。全体としての倍率が高くないとは言えども、レベル感としては高い水準であることが予想されます。したがって、一次試験日に実施される教養試験を含めて人物試験には特に力を入れて臨む必要があります。