気になる情報はここに! 【消防官】横浜市消防局の「日程・倍率・試験内容」を解説!

横浜市消防局を目指す

 横浜市消防局の採用試験について、試験内容日程気になる倍率についてご説明します。また、横浜市消防局を受験する場合に、知っておくべき横浜市の取り組みやキーワードについてご紹介します。

都心部に位置し、組織の規模も大きいため受験される方が多い自治体です。その分、競争率も高くなり最終合格のためには万全の対策が求められるでしょう。横浜市消防局の採用情報をいち早くキャッチして、早速対策に取り掛かりましょう。

1.令和5年度 採用試験日程

試験日程

横浜市消防局では、「政令市消防職(A日程)」で実施されています。

1次試験 6月18日(日)
2次試験 体力検査・グループワーク 8月5日(土)または8月6日(日)
面接・身体検査 8月7日(月)~8月9日(水)のいずれか1日
最終合格発表 8月25日(金)

 例年、横浜市消防局の採用試験は「政令市消防(A日程)」で実施されます。市役所消防(A日程)と試験日が重なる可能性があるため併願を検討している方は、自治体ごとの採用案内を確認してください。

※受験年度の日程は最新の採用案内をご確認ください。

Check! 横浜市消防局 併願のモデル

 横浜市消防局を第一志望の受験先として、併願スケジュールを組む場合の例をご紹介します。下記はあくまで一例ですので、お住まいの地域や他の試験種への受験を加味して検討くださいますようお願い致します。

日程 試験種
4月 29日(日) 警視庁警察官Ⅰ類①
5月 14日(日) 警察官(5月試験)・東京消防庁消防官Ⅰ類①
6月 18日(日) 横浜市消防局
7月 9日(日) 市役所消防職B日程
9月 17日(日) 市役所消防職C日程
9月 24日(日) 東京消防庁消防官Ⅰ類②

 警察官・消防官試験は、自治体ごとに試験を実施しており、試験日が異なっていれば、警察官・消防官試験を問わず何種類でも受験することが可能です。消防官を第一志望としている場合であっても、警察官を併願するパターンもありえるのです。

 消防官を受験される方の中には、警察官を併願されるケースが多く見られます。警察官の試験が消防官試験よりも早いということも併願理由のひとつです。また何より、試験科目が重複していることも大きな理由です。学習の成果を様々な試験種で活かすというのが公務員試験のスタンダードと言えるでしょう。リスクを回避するためにも「併願」という選択肢を皆様の受験スケジュールに組み込まれることをおすすめします。

2.採用試験の特徴

横浜市消防局では、1次試験と2次試験の2段階で実施されています。

1次試験 教養試験・論文試験
2次試験 体力検査・面接試験・身体検査

 1次試験では教養試験論文試験が課されます。

 教養試験は、択一式で大きく分けると①一般的知識、②一般的知能から出題されます。一般的知識は、法律・政治・経済・社会一般・日本史・世界史・地理・物理・化学・生物・地学等の科目で構成されます。一般的知能は、文章理解・数的処理等の出題があります。公務員試験全般に言えることですが,深入りしすぎず万遍なく学習することが重要です。

 論文試験は、横浜市消防局の場合、課題文に対して60分間で750字以内という制約があります。専門性を問うというより、課題文に対して適切に応答することが求められ、加えて文章作法に気をつけながら書き上げることが重要です。

 体力検査では、消火や人命救助などの災害活動に必要な体力について検査されます。身体検査では、胸部X線・血圧・BMI・尿検査・心電図・視力・聴力等の医学的検査を実施します。

 面接試験は、いわゆる人物試験と言われコミュニケーション能力や人柄について評価されます。志望動機はもちろん、希望する仕事や消防局について知っていること、横浜市の取り組みなどが質問される傾向にあります。人物試験は、「1次試験のあとから対策…」では間に合わないという受験生の例が見られますので、筆記試験の対策と並行して取り組む必要があります。面接練習を繰り返して、合格レベルまで引き上げましょう。

Check! 横浜市消防局 論文試験

 後掲の課題文は横浜市消防局の論文試験で実際に出題された課題文です(過去3年分の論文試験の課題文は横浜市のHPで掲載されています)。読んでいただければわかる通り、前段で「災害への的確な対処と安全・安心な暮らしのサポート等の施策」について述べられ、後段では「組織の一員として求められる資質を踏まえた受験者の仕事観や貢献」について問われています。「消防官としてできること」を念頭に答練をしていれば解答できる問題と言えます。

 令和4年度実施 横浜市消防局 【論文試験】 課題文

課題 横浜市消防局は、複雑多様化する災害への対応能力の向上及び安全管理体制の充実強化等を目標に掲げ、あらゆる災害への的確な対処と安全・安心な暮らしのサポート等の施策に取り組んでいます。市民から信頼される消防職員として業務を遂行していくために、あなたはどのように取り組むべきか、現場の最前線で市民の生命・身体・財産を守る部隊組織の一員として求められる資質に触れながら、今までのご自身の経験等を踏まえ、簡潔に述べなさい。

3.採用倍率

令和5年度 横浜市消防局 採用倍率

 受験者数からもわかる通り、人気の高い自治体であることが見て取れます。第一志望としている受験生が多いことに加えて、併願先として受験している例も多くみられます。倍率が7.6倍なので、筆記試験~人物試験の対策を入念に行う必要があります。

令和5年 申込者 受験者 1次試験合格者 最終合格者 倍率
607 457 201 60 7.6

Check! 直近3年間の倍率

 直近3年間の倍率を見ると、4~7倍で推移していることが分かります。1次・2次試験それぞれの倍率は約2倍で同程度ですが、以下の点に注意が必要です。それは2次試験の倍率の考え方です。2次試験は1次試験を突破した受験生との競争です。2倍とは言えども、レベル感としては1次試験のそれと比べると高い水準であることが予想されます。したがって、一次試験日に実施される論文を含めて人物試験には力を入れて臨む必要があります。

- 申込者 受験者 1次試験合格者 最終合格者 倍率
令和4年 595 475 183 84 5.7
令和3年 573 467 251 114 4.1
令和2年 752 573 213 105 5.5

合格者決定の方法と配点

 令和5年度受験案内によれば、1次試験の合否は教養試験の得点を換算して決定します(410点換算)。最終合格の合否は、1次試験の教養試験(40点)を含めた論文(100点)・面接(300点)・体力検査(100点)の総合点で決定します。論文は教養試験が実施される1次試験日に行われますが、その得点は最終合格の決定に用いられる仕組みになっています。

4.横浜市消防局の取り組み

「特別高度救助隊(スーパーレンジャー)」

  • 専門的な訓練を受けた「特別救助隊」のうち、さらに選抜された人命救助のプロフェッショナル対応困難で高度な現場で救助を行うために、特殊な車両を装備しています。活動拠点は、主に横浜市消防本部(保土ヶ谷消防署)と横浜市民防災センターの2拠点です。

「自助共助プログラム」の推進

  • 横浜市民防災センターで、災害シアターや地震・火災シミュレーター、減災トレーニングルーム等の体験ツアーを実施しています。他に、要援護者対策や女性の視点を踏まえた対策など、広く市民がテーマ別に防災を学ぶことができる「防センアカデミー」を開催しています。

「VR消防教育訓練システム」の試行運用

  • 産学官連携VR(バーチャルリアリティ)システムの研究開発を推進しています。実際の火災に近い状態で燃焼実験を行い、測定したデータをVRに移行してシステム開発をしたのは国内初(令和2年時点)です。また令和3年にはマンション居住者向けVRが完成し、初期消火訓練・避難訓練・通報訓練の疑似体験が可能になりました。

押さえておきたいキーワード!

  • 「横浜市民防災センター」

    ①防災・減災教育の場、②災害時の応急活動拠点、③消防音楽隊の活動拠点、④機動特殊災害対応の活動拠点の機能を有した防災センター。
  • 「防センアカデミー」

    様々なテーマから市民の防災意識を啓発する防災研修。令和4年度実施の防センアカデミーでは、「女性の視点を活かした自助・共助」や「元気がでる災害食」がテーマとして扱われた。
  • 「産官学連携」

    企業・大学・横浜市消防局が共同で研究開発を進めた。

警察官・消防官 合格への第一歩はココからスタート!

関連コンテンツはこちら

  • 合格必勝スタートアップ講義
  • 個別受講相談
  • 資料請求
  • 警察官・消防官復元シート
  • コース紹介
  • 警察官・消防官合格体験記