CFP®試験の合格率はどのくらい?他資格と難易度を比較

CFP®試験の合格率はどのくらい?他資格と難易度を比較

CFP®資格試験は、「FP(ファイナンシャルプランナー)の頂点」ともいえる資格です。日本のみならず、北米やアジア、ヨーロッパなど、世界27カ国以上で導入されています(2024年3月現在)。

FP(ファイナンシャルプランナー)と比較すると、問題の難易度も高く、専門的な知識が必要です。とはいえ、しっかりと対策をして臨めば、合格できる可能性は十分にあるでしょう。

この記事では、CFP®資格試験の合格率や課目別の試験対策の方法について詳しく解説します。すでにAFP資格をお持ちで、CFP®資格試験の受験をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

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CFP®の課目別合格率は35%前後

CFP®の課目別合格率は35%前後

CFP®資格試験には全6課目があり、一括受験または課目ごとの受験が可能です。1課目ずつ確実に合格を積み重ねていく方もいれば、一括受験ですぐに資格を取得する方もいらっしゃいます。

課目別の合格率は、いずれも35%前後です。まずは、CFP®資格試験の課目ごとの合格率と一括受験の合格率をそれぞれ紹介しましょう。

【2023年】CFP®課目別合格率

2023年6月・11月に行われた、CFP®資格試験の課目別合格率は以下の通りです。

実施回 2023年第1回(2023年6月) 2023年第2回(2023年11月)
課目 合格率
金融資産運用設計 30.7% 33.4%
不動産運用設計 35.8% 38.1%
ライフプランニング・リタイアメントプランニング 35.6% 35.4%
リスクと保険 31.8% 35.3%
タックスプランニング 39.0% 35.6%
相続・事業承継設計 31.4% 34.3%

いずれの合格率も30%台で大きな差はありませんが、「金融資産運用設計」「相続・事業承継設計」「リスクと保険」の3課目の合格率が比較的低くなっています。

【2023年】CFP®一発受験合格率

2023年6月・11月に行われた「CFP®資格試験」の受験者総数に占める合格者の割合を表す「合格者輩出率」は、6月は6.6%、11月は7.3%という結果になっています。総受験者数は6月は12,625名、11月は11,925名で、全6課目の合格者数は6月は837名、11月は866名でした。

また、全6課目の一括受験者数は6月は187名、11月は153名で、一括受験合格者数は6月は21名、11月は15名とほんのわずかでした。

CFP®資格試験の受験者のほとんどが課目ごとの受験を選択しており、一括受験で合格するには非常に難易度の高い資格であることがわかります。

CFP®資格と他資格との合格率を比較

CFP®資格と他資格との合格率を比較

CFP®資格は、国際的に認められたFP(ファイナンシャルプランナー)の上位資格です。

AFP認定者のみが受験できる資格であり、FP(ファイナンシャルプランナー)2級と比較して難易度が高いことは広く知られています。それでは、金融系の他の人気資格と比較した場合にも、難易度は高いのでしょうか。

ここからは「CFP®資格の気になる難易度」について、他の人気資格と比較しながら解説します。

FP(ファイナンシャルプランナー)1級の合格率は3~13%

FP(ファイナンシャルプランナー)の最高位資格としては、CFP®資格だけでなく、FP(ファイナンシャルプランナー)1級も有名です。FP(ファイナンシャルプランナー)1級は、正式名称を「ファイナンシャル・プランニング 技能検定1級」といい、合格者は「1級FP(ファイナンシャル・プランニング)技能士」として、国に認められます。

AFPやCFP®資格が民間資格であるのに対し、FP(ファイナンシャル・プランニング)技能士は国家資格です。FP(ファイナンシャルプランナー)1級とCFP®資格はいずれもFPの最高位資格ですが、FP(ファイナンシャルプランナー)1級が日本の国家資格であるのに対し、CFP®は国際的な資格であるという違いがあります。

また、FP(ファイナンシャルプランナー)1級の合格率は、例年3~13%程度で推移しています。この数値だけをみると、CFP®資格の一括受験の合格率と同程度と考えられるでしょう。ただし、一括受験が基本のFP(ファイナンシャルプランナー)1級とは異なり、課目ごとの受験ができる点を踏まえると、CFP®のほうが受験しやすいといえます。

宅建士の合格率は15~17%

宅建士は「宅地建物取引士」の略称で、毎年20万人前後の受験者数を誇る最大規模の国家資格です。取得者は、不動産取引における専門知識を有していることが認められます。

宅建の合格率は、例年15~17%台で推移しています。CFP®の全6課目一括受験と比較した場合を比較してみると、CFP®資格のほうが難易度は高いと考えられるでしょう。

CFP®合格率にみる課目別の試験対策

CFP®合格率にみる課目別の試験対策

CFP®資格試験の合格を目指すなら、全6課目一括受験するよりも、1課目ずつ着実に合格を積み重ねていくのがよいでしょう。一括受験の合格率が11%程度であるのに対し、課目別の合格率は30%台と高い傾向にあるためです。ただし、課目ごとに出題傾向や難易度が異なるため、しっかりと対策を講じることが大切といえるでしょう。

また、CFP®試験は相対評価のため、誰もができる問題を落とすと一気に不合格の可能性が高くなる点にも注意しなければなりません。相対評価とは、あらかじめ合格基準が決まっておらず、他の受験生との比較によって成績が決まるという評価方法です。

一方で「80点取れれば合格」というように、あらかじめ合格基準が決まっているものを絶対評価といいます。絶対評価の試験では、他の受験生のレベルよりも試験問題の難易度が合格率に影響します。

CFP®資格試験は相対評価で成績が決まるため、試験問題の難易度よりも、他の受験生のレベルが合格率に影響する点に着目しなければなりません。

ここからは、2023年第2回試験で合格率が低かった課目を優先的に、課目ごとの試験対策について詳しく解説していきます。

1.金融資産運用設計(33.4%)

「金融資産運用設計」は合格率・合格点共に低いことが多く、他の課目と比較して難易度が高いとされる課目です。とくに計算問題に時間を要するため、過去問を多く解いて慣れておくことが大切といえるでしょう。

そのためには、日本FP協会が作成している試験対策テキストや過去問題集の内容をより詳しく解説している「資格の学校TAC(タック)」の「基本テキスト」や「問題集」が有効です。計算問題の練習にもぴったりです。

2.相続・事業承継設計(34.3%)

「相続・事業承継設計」は出題範囲が比較的狭く、問題もパターン化しているため、難易度が高い課目ではありません。しかし合格率は34.3%と、他課目と比較して低くなっています。

この課目を着実に合格するためには、基本的な相続の仕組みや贈与にかかる税金の計算方法などを正しく理解しておく必要があるでしょう。

3.リスクと保険(35.3%)

「リスクと保険」は、CFP®資格試験の6課目の中では比較的取り組みやすい分野です。しかし合格率は35.3%と、他科目と比較して高くはありません。

試験では生命保険と損害保険、それぞれの分野からまんべんなく出題されます。そのため、基本的な用語の理解を徹底し、過去問の演習を繰り返しましょう。また、計算問題も取りこぼさないよう、しっかり対策をしておくことが大切です。

また、保険約款など他の課目に比べ文章量が多いので、速読力と集中力を養っておくと良いでしょう。

4.ライフプランニング・リタイアメントプランニング(35.4%) 

「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」は、顧客へのプランニング業務のスキルを問う課目です。出題パターンはある程度決まっていますが、合格するためには複雑な年金制度の原則と例外の取り扱いを正確に理解しておく必要があります。

また、計算問題や法改正・制度改正に関する知識を問う問題も出題されるため、幅広い分野の学習が必要となる課目です。

5.タックスプランニング(35.6%)

「タックスプランニング」は比較的合格率の高い科目です。税金に関する知識を問う課目ですが、税金に関する論点はすべての課目に共通するため、早めに学習しておくとよいでしょう。

なお、TACは長年の受験指導で培った分析力により、得点を稼ぐべき問題と捨てるべき問題を的確に指摘しながら講義を展開しています。効率よく学習を進めて合格をつかみ取りたいという方は、TACの試験対策講座のご受講を検討してみてはいかがでしょうか。

6.不動産運用設計(38.1%)

「不動産運用設計」は、他の課目と比較して合格率が高い課目です。知識問題の難易度は標準レベルのため、しっかり学習しておけば問題はありません。

ただし、計算問題が多く出題されるため、過去問で慣れておくことが大切です。また、初めの計算が間違っていると、後続の問題の答えを正しく導き出せないため、大幅失点につながります。ケアレスミスをしないように注意しましょう。

合格率の低いCFP®の学習は計画的に進めよう

合格率の低いCFP®の学習は計画的に進めよう

CFP®資格試験は、国際的にも認められたFP(ファイナンシャルプランナー)の最高位資格です。すべてで6課目ありますが、一括受験の合格率は非常に低いため、資格取得を目指すなら1課目ずつ着実に合格を積み重ねていく方法がよいでしょう。

なお、各課目の合格を狙うためには、計画的に学習を進める必要があります。どのような順序で学習を進めるべきなのかわからない、自分で計画を立てるのが面倒だという方は、TACの受験対策講座を受講すればすべて解決できます。

TACでは、長年の指導で培った受験ノウハウと分析力があり、独学では気づきにくい「過去問の解き方のポイント」なども詳しく解説します。通学が難しい方には、通信講座も開講しておりますので、ご自身に合った学習方法で効率よく合格を目指しましょう。

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