CFP®資格の難易度と合格率は?合格に向けたポイントも解説

CFP®資格の難易度と合格率は?合格に向けたポイントも解説

CFP®は、金融の知識と実務の能力が国際的にも認められるレベルにあると証明できる資格です。資格を取得すれば、国内だけでなくグローバルな活躍もできます。

今回は、CFP®試験の資格試験の難易度や合格率、課目別難易度、合格に向けた学習ポイントなどを解説します。ぜひ参考にしてください。

CFP®資格試験の難易度や合格率は?

CFP®資格試験の難易度や合格率は?

CFP®資格試験は、全6課目があります。試験を受ける際は、全6課目を一括受験するか、または課目ごとに受験するかを選択可能です。CFP®資格試験の合格率は、各課目によっても異なります。

CFP®資格試験は4択から選べるものの、FP(ファイナンシャルプランナー)2級よりも学習範囲が広く、そして深くなるため、FP(ファイナンシャルプランナー)2級より頭一つ抜けて難しいといえます。ただし、記述式で問われるFP(ファイナンシャルプランナー)1級学科よりは試験対策を立てやすいのも事実です。

それでははじめに、試験の難易度や合格率を見ていきましょう。CFP®受験に必要な要件も含めて解説するため、あわせて確認してください。

CFP®資格試験の受験資格「AFP認定者」

そもそも、CFP®資格試験を受験するためには、「AFP認定者」である必要があります。AFP認定者になるには、FP(ファイナンシャルプランナー)2級試験に合格したうえで、日本FP協会認定の教育機関が実施するAFP認定研修を修了するなどの要件を満たさなければなりません。

また、CFP®として認定されるためには、通算で3年以上の実務経験が必要です。これらの条件からも、CFP®資格試験が簡単なものではないことがわかるでしょう。

CFP®資格試験の一発合格者輩出率は一ケタ台

2023年度第2回のCFP®の合格者輩出率は7.3%でした。前回の合格者輩出率は6.6%です。なお、今回の受験者総数は11,925名で、全6課目に合格した方の数は866名です。

また、全6課目を一括受験した方のみで算出した合格率は9.8%でした。

以上の数字を見ても、CFP®資格は難易度の高い資格であることがわかります。

[参照]CFP®資格審査試験結果 | 日本FP協会

CFP®資格試験の課目別合格率

2023年度第2回のCFP®資格試験の課目別合格率は、以下のとおりです。

課目名 合格率
金融資産運用設計 33.4%
不動産運用設計 38.1%
ライフプランニング・リタイアメントプランニング 35.4%
リスクと保険 35.3%
タックスプランニング 35.6%
相続・事業承継設計 34.3%

このように、課目ごとならば、CFP®資格試験の合格率は30%台まで上がります。これだけ見れば、さほど難易度が高くないかのようにも感じるでしょう。

ただし、そもそもCFP®資格試験を受験するためにはAFP認定者である必要があります。つまり、受験資格を取得すること自体が易しくないうえ、AFP認定者がさらに資格試験勉強を行ってもまだ合格できない方が多いのが特徴です。合格後は研修や実務経験が求められることからも、CFP®は難易度の高い資格だといえるでしょう。

[参照]CFP®資格審査試験結果 | 日本FP協会

CFP®資格試験の課目別難易度

CFP®資格試験の課目別難易度

続いて、CFP®資格試験の課目別の難易度をさらに詳しく解説します。

先述のとおり、課目別の合格率は30%台と、高い傾向にあります。しかし、各課目で出題傾向や難易度などが異なるため、それぞれの課目にあわせてしっかりと対策を講じることが大切です。

2023年度第2回の資格試験の結果では、特に「金融資産運用設計」の合格率が低めでした。

それでは、課目別の難易度や特徴を確認していきましょう。

「金融資産運用設計」の難易度

2023年第2回の試験では、「金融資産運用設計」は合格率33.4%と課目別でもっとも合格率が低くなりました。

「金融資産運用設計」の課目は、経済指標や金融政策などの幅広い金融面の知識が問われます。計算問題を解いているうちに時間が足りなくなる傾向があるため、注意しましょう。うまく時間配分できるようになるためには、あらかじめ問題を多く解いておき、計算などに慣れておくことが重要です。

そのためには、日本FP協会が作成している試験対策テキストや過去問題集の内容をより詳しく解説している「資格の学校TAC(タック)」の「基本テキスト」や「問題集」が有効です。毎年多くの合格者を輩出している受験指導校のTACのノウハウをうまく活用して、合格につなげましょう。

「不動産運用設計」の難易度

「不動産運用設計」は、2023年第2回の試験では合格率38.1%でした。

出題範囲は、不動産運用に関わる権利関係や登記簿読解力、不動産売買取引の実務的知識、規制法規などです。「不動産運用設計」では、不動産売買の基礎や法令の知識が多く出題されます。

知識問題は、難易度がそれほど高くありません。用語や法令をしっかりと理解しておくこと、計算問題の解答を間違えないことなどに気をつけましょう。

「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」の難易度

「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」では、FP(ファイナンシャルプランナー)の実務的な知識の理解度が問われます。

この課目は、問題自体の難易度はそれほど高くありません。ただし出題範囲が広いため、テキストなどでしっかりと学習しておくことが大切です。出題しやすい内容があるため、問題の傾向を押さえておくと点数を取りやすくなります。

「リスクと保険」の難易度

「リスクと保険」は、2023年第2回の試験では「金融資産運用設計」「相続・事業承継設計」と同様に合格率が低かった課目です。保険に関する基礎知識が必要で、出題範囲は生命保険・損害保険の内容や個人・法人契約における保険税務、法人のリスクマネジメントなどがあります。

出題にパターンがあり、6課目の中では取り組みやすいといわれる課目です。ただし、保険関連の知識がないと苦手意識を持つ可能性もあります。問題を何度も解いて、苦手意識を持たないようにしておくことが大切です。また、保険約款など他の課目に比べ文章量が多いので、速読力と集中力を養っておくと良いでしょう。

「タックスプランニング」の難易度

「タックスプランニング」は、2023年第2回の試験では合格率35.6%と、比較的合格率の高い課目でした。出題範囲は、所得の内容や法人税・所得税の計算、手続き、基本的な税金の仕組みなどです。

実生活での関わりが深く、勉強する際にイメージしやすい分野だといえるでしょう。計算問題が中心となるため、問題集でしっかりと対策しておくと点数を取りやすいです。

「相続・事業承継設計」の難易度

「相続・事業承継設計」は、2023年第2回の試験では「金融資産運用設計」「リスクと保険」と同様に合格率の低い課目でした。出題範囲は法定相続分や相続放棄・承認・遺留分、相続税の計算などです。相続に関する計画の立案やアドバイスができるかどうかが問われます。

「相続・事業承継設計」は、比較的出題範囲が狭いです。問題のパターンがあるため、計算問題や法改正などのポイントを押さえておくと良いでしょう。税制が変わる時期であれば、最新の情報を取得することも大切です。

難易度の高いCFP®合格に向けた学習ポイント

難易度の高いCFP®合格に向けた学習ポイント

このように、難易度の高いCFP®資格試験ですが、合格に向けた学習ポイントを押さえておくと得点につなげやすくなります。

CFP®資格試験は、すべての課目で「税金」に関する論点が絡んでくるのが特徴です。そのため、「タックスプランニング」は早めに学習しておくと良いでしょう。

また、FP(ファイナンシャルプランナー)1級の学科は絶対評価ですが、CFP®は相対評価であり課目合格制です。苦手課目を作らず、誰もが得点する基本論点を落とさないことが合格の秘訣です。

TACならば、長年の受験指導で作り上げた、時間・内容ともバランスの良い学習計画の立て方をレクチャーしてくれます。「課目相互間の関連性」や「タックスプランニングの優先順位」、「受験するなら6課目一括がおすすめである」ことなど、CFP®合格に向けた学習ポイントがあるため、ぜひTACのような受験指導校をうまく活用して効率よく合格を目指してください。

難易度の高いCFP®は効率的な学習で合格を目指そう

難易度の高いCFP®は効率的な学習で合格を目指そう

CFP®は難易度の高い資格試験です。6課目すべてに合格する必要があり、幅広い知識が問われます。

しかし、課目ごとのポイントを押さえるなどして、効率良く学習できれば得点を重ねやすくなります。長年のノウハウを持つTACなどを活用して、効率的な学習で合格を目指しましょう。

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