気になる情報はここに! 【警察官】千葉県警の「日程・倍率・試験内容」を解説!

千葉県警を目指す

 千葉県警の採用試験について、試験内容日程気になる倍率についてご説明します。また、千葉県警を受験する場合に、知っておくべき埼玉県の取り組みやキーワードについてご紹介します。

関東圏に位置し、組織の規模も大きいため受験される方が多い自治体です。その分、競争率も高くなり最終合格のためには万全の対策が求められるでしょう。千葉県警の採用情報をいち早くキャッチして、早速対策に取り掛かりましょう。

1.令和5年度 採用試験日程

試験日程

千葉県警では、「警察官(5月試験)」及び「警察官(9月試験)」で実施されています。

〈第1回〉

1次試験 5月14日(日)
2次試験 体力・体格検査 6月上旬〜6月中旬
口述試験・適性検査 6月上旬〜6月中旬
最終合格発表 8月上旬

〈第2回〉

1次試験 9月17日(日)
2次試験 体力・体格検査 10月中旬〜10月下旬
口述試験・適性検査 10月中旬〜10月下旬
最終合格発表 12月中旬

 例年、千葉県警の採用試験は「警察官(5月試験)」及び「警察官(9月試験)」の計2回の日程で実施されます。他のほとんどの道府県警察官の採用試験と試験日が重なっているため、併願を検討している方は、自治体ごとの採用案内をご確認ください。

※受験年度の日程は最新の採用案内をご確認ください。

Check! 千葉県警 併願のモデル

 千葉県警を第一志望の受験先として、併願スケジュールを組む場合の例をご紹介します。下記はあくまで一例ですので、お住まいの地域や他の試験種への受験を加味して検討くださいますようお願い致します。

日程 試験種
4月 29日(日) 警視庁警察官Ⅰ類①
5月 14日(日) 千葉県警察官A①・東京消防庁消防官Ⅰ類①
6月 18日(日) 政令市消防職A日程
7月 9日(日) 市役所消防職B日程
9月 17日(日) 千葉県警察官A②
9月 24日(日) 東京消防庁消防官Ⅰ類②
2024/1月 7日(日) 警視庁警察官Ⅰ類③

 警察官・消防官試験は、自治体ごとに試験を実施しており、試験日が異なっていれば、警察官・消防官試験を問わず何種類でも受験することが可能です。警察官を第一志望としている場合であっても、消防官を併願するパターンもありえるのです。

警察官を受験される方の中には、消防官を併願されるケースが見られます。それは、試験科目が重複していることも大きな理由です。学習の成果を様々な試験種で活かすというのが公務員試験のスタンダードと言えるでしょう。リスクを回避するためにも「併願」という選択肢を皆様の受験スケジュールに組み込まれることをおすすめします。

2.採用試験の特徴

千葉県警では、1次試験と2次試験の2段階で実施されています。

1次試験 教養試験・論文試験
2次試験 口述試験・適性検査・身体検査・体力検査

 1次試験では教養試験論文試験が課されます。

 教養試験は、択一式で大きく分けると①一般的知識、②一般的知能から出題されます。一般的知識は、法律・政治・経済・社会一般・日本史・世界史・地理・物理・化学・生物・地学等の科目で構成されます。一般的知能は、文章理解・数的処理等の出題があります。公務員試験全般に言えることですが、深入りしすぎず万遍なく学習することが重要です。

 論文試験は、千葉県警の場合、課題文に対して60分間(字数指定なし)という制約があります。専門性を問うというより、課題文に対して適切に応答することが求められ、加えて文章作法に気をつけながら書き上げることが重要です。

 体力検査では、職務遂行上必要な筋力、敏しょう性、瞬発力等(握力・腕立て伏せ・反復横とび・立ち幅とび)について検査されます。身体検査では、胸部X線・血圧・BMI・尿検査・心電図・視力・聴力等の医学的検査を実施します。

 口述試験は、いわゆる人物試験と言われコミュニケーション能力や人柄について評価されます。志望動機はもちろん、希望する仕事や警察業務について知っていること、千葉県の取り組みなどが質問される傾向にあります。人物試験は、「1次試験のあとから対策…」では間に合わないという受験生の例が見られますので、筆記試験の対策と並行して取り組む必要があります。面接練習を繰り返して、合格レベルまで引き上げましょう。

Check! 千葉県警 論文試験

 後掲の課題文は千葉県警(警察官A)の論文試験で実際に出題された課題文です(過去3年分の論文試験の課題文は千葉県警のHPで掲載されています)。読んでいただければわかる通り、「警察活動におけるSNS活用」について問われています。 ここでは、警察活動においてSNSを活用する利点と留意点を、千葉県警の特徴を踏まえて適切に提示することがポイントとなります。

 千葉県警 論文試験 課題文一例(年度不明)

課題 SNSなどの情報収集ツールのうち、警察活動において活用できると思うものを1つ選び、その利点及び利用する際の留意点について述べよ。

3.採用倍率

令和5年度 千葉県警 採用倍率

受験者数からもわかる通り、人気の自治体であることが見て取れます。警視庁警察官の試験日程との重複がないことから、併願先として受験する方も多くいらっしゃいます。また、警察官採用試験では第2次試験の倍率が高くなる傾向にあることから、教養試験対策だけでなく人物試験の対策も入念に行う必要があります。

- 申込者 受験者 1次試験合格者 最終合格者 倍率
令和5年
(男性)
742 559 519 279 2.0
令和5年
(女性)
249 189 172 76 2.5

Check! 直近2年間の倍率(各年度 第1回のみ記載)

 直近2年間の倍率を見ると、男性は2〜3倍、女性は2〜4倍で推移していることが分かります。全体としての倍率だけを考慮すると、競争率はさほど高くないことが見て取れますが、以下の点に注意が必要です。それは、2次試験の倍率の考え方です。2次試験は1次試験を突破した受験生との競争です。全体としての倍率が高くないとは言えども、レベル感としては高い水準であることが予想されます。したがって、一次試験日に実施される教養試験を含めて人物試験には特に力を入れて臨む必要があります。

- 申込者 受験者 1次試験合格者 最終合格者 倍率
令和4年
(男性)
939 661 603 287 2.3
令和4年
(女性)
246 181 140 55 3.3
- 申込者 受験者 1次試験合格者 最終合格者 倍率
令和3年
(男性)
760 546 496 195 2.8
令和3年
(女性)
223 162 120 38 4.3

合格者決定の方法と配点

 令和5年度受験案内によれば、第1次試験の合否は教養試験の得点を標準化して決定します(100点)。体格・体力検査及び身体検査については、点数化されず、合否のみで決定します。第2次試験の配点については、論文試験が100点、人物試験が300点となっています。最終合否は、第2次試験の結果に基づき決定し、第1次試験の成績は反映されません

4.千葉県警の取り組み

全国最多「移動交番車」の配備

  • 全国最多となる計60台を県内全域に移動交番車を配備しています。「見せる警戒」をモットーとして、巡回パトロール・地域実情に沿った情報発信・犯罪抑止活動を展開。車内には、AED(自動体外式除細動器)も搭載しており、災害発生時にも被災地域への派遣が行えます。(参考:千葉県警察ホームページ)

歩行者保護「ゼブラ・ストップ作戦」の実施

  • 千葉県警では令和3年度より地域住民の交通安全意識の高揚と交通環境の整備による交通事故防止対策を推進するため、「ゼブラ・ストップ作戦」を実施しています。横断歩道上における歩行者等の保護を強化する事を目的に実施し、「前方」・「ブレーキ」・「ライト」をドライバーに強く意識させて、横断歩道手前での確実な一時停止を徹底することにより、交通事故をストップさせるというものです。(参考:千葉県警察ホームページ)

押さえておきたいキーワード!

  • 「犯罪被害者等への支援」

    千葉県警では、犯罪や事故に巻き込まれた犯罪被害者等が受けた被害を早期に回復・軽減し、再び平穏な生活を送れることができるように各種支援(公費負担制度、犯罪被害給付金制度、カウンセリング制度等)を推進している。(参考:千葉県警紹介パンフレット『安全・安心』)

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