気になる情報はここに! 【警察官】神奈川県警の「日程・倍率・試験内容」を解説!

神奈川県警を目指す

 神奈川県警の採用試験について、試験内容日程気になる倍率についてご説明します。また、神奈川県警を受験する場合に、知っておくべき埼玉県の取り組みやキーワードについてご紹介します。

関東圏に位置し、組織の規模も大きいため受験される方が多い自治体です。その分、競争率も高くなり最終合格のためには万全の対策が求められるでしょう。神奈川県警の採用情報をいち早くキャッチして、早速対策に取り掛かりましょう。

1.令和5年度 採用試験日程

試験日程

神奈川県警では、「警察官(5月試験)」及び「警察官(9月試験)」で実施されています。

〈第1回〉

1次試験 5月14日(日)
2次試験 論文・体力検査 5月29日(月)〜6月16日(金)のいずれか1日
人物試験・身体検査 5月29日(月)〜6月16日(金)のいずれか1日
最終合格発表 8月下旬

〈第2回〉

1次試験 9月17日(日)
2次試験 論文・体力検査 10月2日(月)〜10月13日(金)のいずれか1日
人物試験・身体検査 10月2日(月)〜10月13日(金)のいずれか1日
最終合格発表 12月下旬

 例年、神奈川県警の採用試験は「警察官(5月試験)」及び「警察官(9月試験)」の計2回の日程で実施されます。他のほとんどの道府県警察官の採用試験と試験日が重なっているため、併願を検討している方は、自治体ごとの採用案内をご確認ください。

※受験年度の日程は最新の採用案内をご確認ください。

Check! 神奈川県警 併願のモデル

 神奈川県警を第一志望の受験先として、併願スケジュールを組む場合の例をご紹介します。下記はあくまで一例ですので、お住まいの地域や他の試験種への受験を加味して検討くださいますようお願い致します。

日程 試験種
4月 29日(日) 警視庁警察官Ⅰ類①
5月 14日(日) 神奈川県警察官A①・東京消防庁消防官Ⅰ類①
6月 18日(日) 政令市消防職A日程
7月 9日(日) 市役所消防職B日程
9月 17日(日) 神奈川県警察官A②
9月 24日(日) 東京消防庁消防官Ⅰ類②
2024/1月 7日(日) 警視庁警察官Ⅰ類③

 警察官・消防官試験は、自治体ごとに試験を実施しており、試験日が異なっていれば、警察官・消防官試験を問わず何種類でも受験することが可能です。警察官を第一志望としている場合であっても、消防官を併願するパターンもありえるのです。

警察官を受験される方の中には、消防官を併願されるケースが見られます。それは、試験科目が重複していることも大きな理由です。学習の成果を様々な試験種で活かすというのが公務員試験のスタンダードと言えるでしょう。リスクを回避するためにも「併願」という選択肢を皆様の受験スケジュールに組み込まれることをおすすめします。

2.採用試験の特徴

神奈川県警では、1次試験と2次試験の2段階で実施されています。

1次試験 教養試験・論文試験・適性検査
2次試験 人物試験・身体検査・体力検査

 1次試験では教養試験論文試験が課されます。

 教養試験は、択一式で大きく分けると①一般的知識、②一般的知能から出題されます。一般的知識は、法律・政治・経済・社会一般・日本史・世界史・地理・物理・化学・生物・地学等の科目で構成されます。一般的知能は、文章理解・数的処理等の出題があります。公務員試験全般に言えることですが、深入りしすぎず万遍なく学習することが重要です。

 論文試験は、神奈川県警の場合、課題文に対して60分間、800字程度という制約があります。専門性を問うというより、課題文に対して適切に応答することが求められ、加えて文章作法に気をつけながら書き上げることが重要です。

 体力検査では、警察官として職務を執行するのに必要な体力(腕立て伏せ25回、上体起こし25回、バーピーテスト20回、握力)について検査されます。
 身体検査では、主として胸部疾患、性病等の伝染性疾患、痔疾、眼疾、耳鼻咽喉、聴力、血圧、尿及び肝機能等についての医師による医学的検査を実施します。

 面接試験は、いわゆる人物試験と言われコミュニケーション能力や人柄について評価されます。志望動機はもちろん、希望する仕事や警察組織について知っていること、神奈川県の取り組みなどが質問される傾向にあります。人物試験は、「1次試験のあとから対策…」では間に合わないという受験生の例が見られますので、筆記試験の対策と並行して取り組む必要があります。面接練習を繰り返して、合格レベルまで引き上げましょう。

Check! 神奈川県警 論文試験

  後掲の課題文は神奈川県警(警察官A)の論文試験で実際に出題された課題文です(過去の論文試験の課題文は神奈川県警のHPで掲載されています)。読んでいただければわかる通り、「地域社会における警察官の役割」について問われています。「警察官としてできること」を念頭に答練をしていれば解答できる問題と言えます。

 神奈川県警 (警察官A)【論文試験】 課題文一例(年度不明)

課題 地域社会における警察官の役割について、あなたの考えを論じなさい。

3.採用倍率

令和5年度 神奈川県警 採用倍率

 受験者数からもわかる通り、人気の自治体であることが見て取れます。警視庁警察官の試験日程との重複がないことから、併願先として受験する者も多くいます。また、警察官採用試験では第2次試験の倍率が高くなる傾向にあることから、教養試験対策だけでなく人物試験の対策も入念に行う必要があります。

- 申込者 受験者 1次試験合格者 最終合格者 倍率
令和5年
(男性)
831 682 540 203 3.4
令和5年
(女性)
314 257 197 64 4.0

Check! 直近2年間の倍率(各年度 第1回のみ記載)

 直近2年間の倍率を見ると、男性は約3~4倍、女性は約4~5倍で推移していることが分かります。全体の倍率だけを考慮すると、神奈川県警は他の県警等と比べ競争率は比較的高いといえます。また、警察官採用試験では、第2次試験以降の競争率が高くなる傾向にあることから、第2次試験の考え方にも注意が必要です。2次試験は1次試験を突破した受験生との競争です。そのため、レベル感としては高い水準であることが予想されます。一次試験日に実施される教養試験を含めて人物試験には特に力を入れて臨む必要があります。

- 申込者 受験者 1次試験合格者 最終合格者 倍率
令和4年
(男性)
1139 945 730 250 3.8
令和4年
(女性)
360 314 207 56 5.6
- 申込者 受験者 1次試験合格者 最終合格者 倍率
令和3年
(男性)
1048 813 636 226 3.6
令和3年
(女性)
376 293 224 60 4.9

合格者決定の方法と配点

 令和5年度受験案内によれば、一次試験の合否は教養試験の得点にて決定します(100点)。第2次試験は、第1次試験合格者に対してのみ実施します。また、論文試験及び適性検査は第2次試験ですが、第1次試験日に実施することとなっています。配点については、第1次試験で実施した論文試験を第2次試験で評価(100点)し、人物試験は200点となっています。最終合否は、第1次試験と第2次試験の総合得点(適性検査・体力検査・身体検査については、点数化はせず適否のみ)で判断されます。

4.神奈川県警の取り組み

神奈川県警察交通事故防止対策隊「ホワイトエンジェルス」

  • ホワイトエンジェルスは、昭和61年9月16日に結成し、神奈川県民を交通事故から守る「白い守護神」として、女性白バイ隊員で構成されています。大阪府警に次いで、全国で2番目に設立されました。通常時における交通違反の取り締まりのほか、二輪車安全運転講習や体験乗車、パレードやマラソンの先導でも活躍しています。(参考:神奈川県警察ホームページ)

アクティブ交番の創設

  • 神奈川県警では、交番の廃統合を推進する中で、令和4年度4月より、交番統合後の治安対策として神奈川県内の各署で「アクティブ交番」が導入されました。機動力を活かして、パトロールを行うとともに、統合した交番等の担当地区内を巡回して、地域住民の安全・安心を守っています。(参考:神奈川県警察ホームページ)

押さえておきたいキーワード!

  • 「防犯CSR活動」

    CSR(Corporate Social Responsibility)とは、「企業の社会的責任」を指す。企業と連携し、地域からの信頼や絆といったものを作り出す。神奈川県警では防犯に特化した「防犯CSR」活動に取り組んでいる。

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